遠赤外線反射の特殊素材 がん増殖抑制効果
――兵庫医大教授研究

(毎日新聞 2005年5月14日より一部抜粋)
 遠赤外線の反射率が極めて高い特殊素材をがん細胞の近距離に置くと、がん細胞が自滅する仕組み(アポトーシス)を持つ遺伝子が活発になることが、島博基・兵庫医大教授(泌尿器科)の研究で分かった。
 13日(現地時間)に開幕した米臨床腫瘍学会の報告に掲載された。
 特殊素材は大阪市の化学メーカーが、高純度石灰石に貴金属や炭素などを混合して開発。
 無数の気泡が細かな網目を作ったような構造で保温性が高く、ウェットスーツなどに利用されている。
 実験は、フラスコ内で培養した前立腺がんの細胞の上下に特殊素材を置き遺伝子を解析。
 3週間目で遺伝子のアポトーシス回路が活発に働いていた。
 さらに、がん増殖抑制機能が高濃度の場合に働く腸管内物質「酪酸ナトリウム」を3類類の前立腺がん細胞に投与した培養試験でも、特殊素材を置くと、8日目には抑制効果が3倍以上高まることも分かった。 
貴金属入りゴム がん細胞を抑制
大阪の企業開発 米学会、承認見通し
  (産経新聞 2005年5月14日より一部抜粋)
ウェットスーツ用ゴム素材で世界首位の山本化学工業
(大阪市生野区、山本富造社長)が開発し特許を持つ、
貴金属入りの複合ゴム「バイオラバー」に、
人のがん細胞の成長を抑える遺伝子を活性化させる効果があることを
米の臨床腫瘍学会(ASCO)か承認する見通しであることか、
13日分かった。
バイオラバーはゴムに金や白金を混入。
遠赤外線を発し、人の細胞の活動を活性化させるという。
兵庫医科大の島博基教授(泌尿器科)が行った実験では、
がん細胞を入れたフラスコの上下をバイオラバーで覆ったところ、
三週間後に一部のがん細胞の遺伝子構造が
正常な形に変化したことが検証された。
こうした結果を記した論文を、
がん治療の権威といわれる同学会に提出している。
 島教授によると、バイオラバーは皮膚に当てるだけで効果があるため、
抗がん剤を併用しても問題がなく、
投与は従来の三分の一程度になるという。
島教授は「世界初の新たながん治療・予防法が提案できた」と期待する。
 山本化学工業の山本社長は
「関西から世界へがん治療に関する朗報を発信したい」と話しており、
同社が医療機器事業へ本格進出する足がかりとする考えだ。

大学教授、学会発表へ
大阪・町工場生まれ「がん弱める」ゴム

(朝日新聞 2005年5月14日より一部抜粋)

大阪の町工場が開発した健康器具に
前立腺がん細胞を弱める機能があるという研究を、
兵庫医科大学の島博基教授がまとめた。
米国オーランドで13日から17日まで開かれる
米臨床腫瘍学会で発表される。ヒトの細胞を使った実験の結果で、
島教授は「新しい治療方法への第一歩。
臨床治験を進め実用化を目指す」と話している。
ウェットスーツ素材で世界有数のシェアを持つ山本化学工業(大阪市生野区)が、
「自然治癒力を高める健康器具」として開発・製造した「バイオラバー」。
見た目は普通の板状ゴムだが、
高純度の石灰石を加熱加工してつくった合成ゴムに特殊な金属を練り込んだ。
ミクロ単位の無数の気泡を内包した構造になっている。
 島教授は、このラバーが強い遠赤外線を発することに注目。
実験用に培養したがん細胞に3週間かざすと、
本来はいつまでも増殖を続けるはずのがん細胞が弱体化した。
遺伝子解析や電子顕微鏡で確認したという。

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