1月21日  金曜

 ういすぱーで「鑑定団」打合わせ。

 「紙のプロレス・RADICL」23号。
 編集部・坂井ノブくんが届くてくれる。
 約2時間半、ノンストップ!
 ページあたりのオモロ度が、最高値。
 Yahoo! 株越えたね。
 これで880円?
 そう言えば、昭和プロレスファンなのに
 なんで海砂利水魚の有田はこれを面白がらないのか?
 マット界で本当にオモロな人はここに出ているにもかかわらず。
 さっぱりわからん。

 正月日記のリクエストのせいか連日スイートメールが。
 ありがたいものだ。
 褒められたり、好かれたりしてるほうがいいに決まってるだろう。

 でもオレのプロレス・格闘技関係の記述には
 「やさしすぎる」との難癖も。
 オレが言いたいのは、
 ジャンル内で自分で貶めるなってことだ。

 オレが子供の頃は、
 馬場や猪木やあまたのプロレスラーはあたりまえのことだが、
 子供が純粋に憧れる「強さ」を意識させてくれる選ばれし人だった。
 でも、今や、テレビのゴールデン・タイムには、
 そういう人は存在しない。
 昔はこうだった〜って言ってもしょうがない。
 昔を知らない人には、なんの説得力もない。
 
 ただ、名前だしては申し訳ないが
 例えば「やったるJ」 なんてゴールデンの番組枠がある。
 オレから言わせれば年端もいかないガキが
 遊びに興じてるようなバラエティーだが、
 そのエンターテイメントの番組枠が、
 プロレスやら格闘技だっていいだろうに。
 って思うのだ。

 たとえば、蛭子能収は視聴率を持ってるって言われる。
 実際、蛭子さんの出演で、
 「笑える・安心できる・ほのぼのする」だの、
 視聴者の要望を満足させているものはあるのだろう。(間違ってるけど…)
 もっと言えばラーメン番組だって、視聴率を持ってる。

 でも、あれより、ダメか?
 世間に訴えるものないか?
 プロレス格闘技って。
 面白くないか?
 格闘家よりラーメン屋の親父の方が見たいのか?
 味覚の方が、強さへの憧憬を上回るのか?

 ジャニーズやらビジュアル系バンドがカッコイイより
 パンツ一丁でリングに上る人がカッコイイっていう
 刷り込みが子供の頃からあってもよかろうに。

 対世間的にそういう業界努力があってもいいだろう。
 ならば、同じ業界で足引っ張ることなく、
 新日本も全日本もRINGSもパンクラスも
 K−1も極真も大仁田もシューティングも、
 オレは同じジャンルだと思うのだ。
 団体が競争するのは当然だが、
 汚くなじっていても長嶋と野村があいつが気に入らないからと
 同じテレビに写りたくないとは言わないだろうに。

 そういう立場を言ってるのだ。
 ヒクソン・バッシングは好きではないって言うなら
 じゃあ、どういう原稿が好きなのか?

 ここよりちょっとマニアックだけど、
 オレは前田日明率いるRINGSの大ファンである。
 現在、キング・オブ・キングスなる
 世界から32名の強豪を集めた賞金50万ドルのトーナメントを開催中である。
 一般的には盛り上がってるとは言えないし、
 格闘技の大会としても、
 Kー1やPRIDEトーナメントに比べれば、世間的認知も少ないだろう。

 なのに、RINGSファンはファン同士で、
 RINGS批判なるものをやりたがる。
 例えば、RINGSロシアの強豪、コマンド・サンボの使い手でもあり
 RINGS創世記よりの功労者ヴォルグ・ハンが
 トーナメントに出ないことを弱虫なり、逃げた、
 本当はシュートは弱いなどと知ったかぶって語る輩に対して、
 某掲示板にこのような妄想文が…
 作者の妄想なれど、抜群に面白いのだ。
 勝手に引用させて頂く。

 先ほど別の場所で上記「裏サンボ」についての情報を流したら、
 或る方から「なぜミーシャは、これに絡まないのか」という質問を頂いた。
 知られていないのは意外だったが、ミーシャは「裏サンボ」とは縁が無い。
 その理由は下の通りである。
 (ロシアの格闘技雑誌「母なる大地と勇士」99年3月号による)

 ミーシャはアブソリュート大会でヒカルド・モラエスに敗れた後、
 リベンジの為には「裏サンボ」を学ぶしかない、と考え、
 師匠ヴォルク・ハンに教えを請うたという。

 しかし、ハンは頑として教えなかった。ミーシャはそれに対し不満を訴え、
 教えてくれないならコピィロフ先生のもとへ去る、とまで言ったそうだ。
 また、こうも言った。
 「なぜ、先生はVTに自ら参戦されないのですか?
 ハンは重い口調で答えた。


 
「俺は臆病なんだよ。もう、人を殺したくない。

 俺はソ連の軍人として、ああいうこと―いや、
 それ以上のことをやらざるを得なかった。
 アフガンゲリラ、バルトの独立派、CIA…負けなかったよ。
 そうでなかったら、ここに立ってはいない。」

 ミーシャは一言も返せなかった。

 「俺がなぜ、アブダビの王子やアメリカのドン・キングの誘いを断り、
 リングスだけに出ているか分かるか?
 マエダに会って、初めて闘って……闘いが終わった時その相手と笑い合える、
 ということを知った。
 その笑顔を最初にみたのが、マエダだったからだ」

 ミーシャはうつむくばかりだった。

 「なあ、お前は若い。そして、民主国家ロシアの元でサンボをやれる。
  モラエスに負けたかもしれないが、俺が経験した戦場でのそれとは違う。
  ミーシャ、負けられることはとても贅沢なことなんだ。
  『裏サンボ』は所詮裏だ。
  VTに出たら、俺は身に染み込んだそれを
  ぬぐうことが出来ず出してしまうだろう。
  お前はスポーツのサンボで、十分VTも闘える。
  光に照らされた道を、お前は歩くんだ」

 ミーシャが迷いを吹っ切った顔で去っていくと、
 影に隠れていたヒョードロフがハンの前に出てくる。

 「すみません。私が全責任を取りますから、
  彼には王道を歩ませてやってください。
  貴方が、彼の才能を見こんでいることは知っていますが…」

 「みなまで言うな。分かっておるわ。
  ……のう、わしが敢えて”表”で闘ったら、
  ミーシャも何かを感じ取ってくれるかのう。ブラジルのと、な。」

 「裏は封印して、ですか?」

 「ほっほっほ、もう折るとか砕くとかは、わしは飽いておるわ。
  あくまでスポーツのなかで若いもんとやりあって、
   そこで負ける……それも一興ではないかい」

 「先生………」

 これが有明で、ヒョードロフが試合を行った理由であることは、
 あまりにも有名な事実である!

 ―エピローグ―

 ヒョードロフ「だがな、お前さんに言っておく。
 そうやって、裏サンボと決裂した時、
 あの者たちはお前に牙を剥かんとも限らんぞ。
 もちろん、ミーシャにもな。」

 「私が、彼を守ります。…その時だけは……
  この身に付けた裏サンボを使うかもしれません」

 「毒を以って毒を制す、か。それもよかろう。」

 日の傾きかけたロシアの大地に吹く風は、早くも氷のような冷たさだった。
 
  (終)



 
正直言ってRINGSファン以外には暗号だと思うが、

 ここにはコマンド・サンボの強さへの幻想、
 RINGSを主催する前田への敬意、
 なりより、我々観客を楽しませてくれたヴォルグ・ハンへの愛情が溢れてる。

 なんと面白い妄想であろうか?と思わないか。

 ドゥ・スポーツで水泳1300メートル。
 

 

 1月22日  土曜

 芝青年館「なんでも鑑定団」
 新企画、「白黒つけます、もめてる鑑定大会」
 終了後、バカボンパパ顔日本一の鑑定士の岩崎さんに
 「あなた達の司会は抜群に面白いね〜」と高値で鑑定されて、
 気分よく終了。

 帰途、大久保「がんこ翁」チャーシュー麺。

 終了後、
 19時より、赤江君と二人で清水ミチコさんのライブに駆けつける。
 『清水ミチコ・ベスト版・ジァンジァンラストライブ(泣きまねつき)』
 ライブハウスの殿堂である渋谷ジァンジァンが取り壊しで
 長年、ここを本拠地とした
 ミチコさんのこの場所でのライブも最後。
 超満員のオレたちの隣の席には、おっと高平哲郎さん。
 初対面なのである。
 この人の本や編集した雑誌でオレは大きくなった。
 
 ライブの頭で昼の回のアンケートを読み上げる。
 「入リ口で並んでいたら、通りかかった女子高生が
  張り紙を見て『え〜清水ミチコ〜って』それだけで大笑いしていました。
  笑われてるのはミチコさんなのに、恥ずかしいのは私たちです」
 っていうのが笑った。

 で、ライブは今までのベスト版的内容。
 オレには見慣れたネタも多い。
 (が、ミチコさんのネタは見慣れたネタこそ『待ってました!』である)
 しかし、笑いすぎて、泣いた。
 いや泣きマネたのかもしれぬ。
 だって、なんでこんなライブで泣くのかよくわからん。
 しかも、まったく泣かすようなことをやってないんだもん。
 これは、
 くすぐられすぎて、笑いすぎて泣き出す子供のようなものか。
 しかもオレはオレの泣きのツボで泣いてるわけではないのだ。
 だってオレはミチコさんのマネする
 『浅田美代子の「赤い風船」の音程のはずしぶりに』
 『似ても似つかないダ・バンプの踊り』に、
 『UAのあくび』に
 なぜか笑い泣きするのだ。
 あんまり、くだらなくて、アホくさくて、
 なのに素晴らし過ぎる。
 2時間の最後にシリアスに矢野顕子の「ひとつだけ」を弾き語りで歌う。
 オレの前に座ってるさっきまで笑い転げていた若い男二人が涙ぐむ。
 オ〜ミチコめ!
 ここからは感動させようとしてるな〜とオレは身構えた。
 だが、その後、止めどなく続くアンコールで歌うのは
 「伊東にくるならハトヤ・シリアス」
 そして最後は「オーメン」だ。
 そりゃあ、涙もかわか〜な。
 
 楽屋へ挨拶に。
 和田誠さん、平野レミさん、
 高平さん、娘さん、鞠谷友子さん、
 南伸坊さん、あがた森魚さんが…。
 これだけのメンバーが揃いながら
 シーン…。
 嗚呼、内気系文化人。

 打ち上げ。
 原宿・中国家庭料理「東ポウ」、
 「矢野さん本人よりミッちゃんの方が良かったヨ〜」と
 語る伸坊さんの終始笑顔が素晴らし。
 その後、高平さんに拉致されて下北沢。
 松田優作が行きつけの店へ。
 とんでもないお仕事のオファーを受けていたのだが、
 酔ってるから「お願いします!」と言っているのである。
 朝6時。

 


1月23日 日曜

 二日酔いでつかいものにならず。
 寝込んだままビデオ三昧。
 年末の談志ングナイトのスペシャル。(上岡さんと共演)
 ビデオで。

 松尾スズキ「ぬるーい地獄の歩き方」(演劇ブック社)
 カメラマン滝田氏の話がオモロ。
 失恋地獄に苦しみながら
 〜あれは「失恋」ではないんです。
 オレに言わせれば「生き別れ」です。の下りで爆笑。

 

  1月24日  月曜

 渋谷ビデオスタジオ、
 北野チャンネル。2本収録。
 「マキタの目」、
 長州力に対戦要求した大仁田に送られた長州の汗くさい匂いつきシャツ、
 に対抗して、大仁田厚へ対戦要求を掲げるターザン山本が、
 自らのうんこつきパンツを
 高校校門前で大仁田厚に渡す。〜って内容。

 ターザン宅でうんこ付きパンツを貰おうとロケ隊が行ったところ、
 嫌がることもなく、
 その場でパンツを脱ぎ捨て、ちゃんとそれがうんこ付きってところが、
 野人ターザンの凄いのだが、
 それどころか、「こっちの方がいいんじゃない」、
 と自ら違うパンツを取りだし、
 それをその場で履いただけで、すぐさまうんこ付きパンツにしてしまう。
 いい大人にもかかわらず、
 うんこ付きパンツ製造ぶりがお見事な脱藩者ならぬ脱糞者だ。

 だが、そのうんこ付きパンツと挑戦状を持って、
 大仁田の通う高校へ出向いたマキタスポーツとハチミツ二郎は、
 「失礼だろう!」と想像以上にバチバチに張り回される。
 時ならぬ大仁田劇場に。
 ターザンも大仁田も役者が違う。
 異様な程の面白い。
 
 移動の際、失踪した元東京ダイナマイトの卍が
 キャッチをやっているところを一昨日に見かけた情報を頼りに、
 一応、捜索してみようかと行くと、
 渋谷スクランブル交差点近くで、発見。
 キャッチをキャッチ。説得工作。

 半蔵門T−FM「ビートニクラジオ」
 2本撮り。
 1本目、 LAでの殿からのメッセージ。
 2本目、バレンタインデースペシャル。
 ホット・ドッグ・プレス編集長、
 山田五郎教授ゲストに。
 なんと我々がバレンタインを大絶賛!

 三田、慶応キャンパス。
 参宮橋、焼鳥屋「六鯨」、カメラウーマンの竹内さん宅。

 ホット・ドッグ・プレスと言えば最新号に鳥肌が記事に出ていた。
 書いたのは、バクシーシ山下氏である。
 
 嬉しいので引用。

 鳥肌実 人気爆発の裏に隠された艱難辛苦の途とは
                   文・バクシーシ山下
 初めて鳥肌実を見たのは4年前。
 渋谷公園通リ劇場で開かれた伝説のカルト芸人ライブ
 「ヤケド温泉」でのことだった。
 ズボンからちょこっとチンポを出しながらブツブツつぶやくネタだった。
 一見学生のコンパ芸のようだが、
 それは嬌声を期待した思いつきの反則技ではなく、
 チンポの形や向きまで計算し
 見事な芸に昇華しているなぁなんて感心した覚えがある。
 男ばかりの日が肥えた客席にもとてもウケは良かった。
 しかし翌年、全裸でのネタビデオ撮影中に公然猥褻罪で逮捕、
 拘留されるという不幸に見舞われた鳥肌はよほど辛かったのか
 周りの反対を振り切りあっさりチンポを禁じ手とした。
 だが不安は的中した。
 実験的に練り出されたネタは次々と不発に終わり
 静まる客席に彼は毒づき、またそんな彼を見て客も引いた。
 引き続ける客に、鳥肌は自らの不遇を説きつづけるしかなかった……。
 そしてそれから3年、鳥肌はこのライブで完成した。
 国旗掲揚に始まり「ワタクシのワタクシによるワタクシのための政治」
 以下メディア露出不可能な政治演説ネタを連発する
 演説芸人という位置を確立したのだ。
 毒づきをそのまま芸のスタイルとした。
 勢いは増したが方向性は相変わらずだ。
 ただ客が変わった。なんと最後まで爆笑が続いたのだ。
 ギャグという言葉自体嘲笑される世紀末、
 本当に狂った男を世間が認め始めた瞬間だった。


 この鳥肌が「浅草お兄さん会」に連続出演しているのである。
 宣伝めかして言えばまだ鳥肌はチャンピオンにはなっていない。
 さらに、「浅草お兄さん会」2/29にはオレも驚くような
 大物ゲストが出る可能性が高まった。

 


1月25日  火曜

お昼、呼びだされて恵比寿のライブハウス「みるく」へ。
渋谷の美容師組合新年会イベントらしい。
どうりで、
客はそれこそ、カリスマから普通のパーマ屋のおばちゃんまで。
そのなかで説教バンド・ロマンポルシェのステージ。
興味なさそうな客の前で、それでも猪木節の説教。
ハアベスターでお茶。

半蔵門、RADIO@WEB収録。
ゲストが丸坊主のTHE・ME。
シャ乱Qのはたけプロデュースの女性ボーカリスト。

 中野新橋「六げい」で松村邦洋くんとお酒。
 松村くんの経歴が全く違うアントニオ猪木のモノマネ、
 延々とくだらなくて笑う。

 


1月26日  水曜

 珍しく快眠。快起床。爽快。
 こういう朝が年に何度あることか。
 大塚美容歯科へ。
 池袋買い物。
 ビッグパソコン館で、パソコンデスク。

 新宿ビレッジ「海の上のピアニスト」
 ようやく。
 主演のティム・ロス、
 ピアノを弾けなかったとは、とても思えない。
 寓話として見どころ、見せ場は多々ある映画だが、
 「泣かしてくれ!」って希望はあるだけに
 最後は納得いかず。
 
 中野坂上「ピエトラ」
 カリブサラダ。相変らず美味し。
 ドレッシングお土産に。
  


1月27日  木曜

 池袋へ。
 浅草キッドの古くからのフアンで、
 印刷屋の前田くんとベローチェで対面。
 「何も出来ませんが印刷だけでもタニマチでいさせてください」と。
 ありがたいことだ。
 ナイスガイ。

 SRS・DXで読んだPRIDEグランプリに向けてシアトルで汗を流す、
 佐竹や藤田を想像しながら、
 ドゥ・スポーツでこれ以上は無理と
 ヘロヘロになりながら記録更新。

 夜、明日ゲーム作家のさくまさんに会うので、
 「桃太郎電鉄V」のテストプレーをサブと6年。
 合計で31年に。
 メモをとりながら、サイコロ一投、一投
 カードの使い方一つ一つ、戦術をもってやっていたら、
 6年で3時間もかかった。

 総資産
 はかせ     529億9000万円 207件
 さぶ      219億6000万円 158件
 さくま(CP) 94億 9000万円 59件

 テストプレーってのも大変な仕事だ。


 1月28日  金曜

 11時。ゲーム作家のさくまあきらさんのお誘いで、
 さくま夫妻が通う高円寺の整体を御一緒に見学。
 オレが日記で持病の椎間板ヘルニアの症状を書いているので、
 心配してくれたのだ。
 行けば、汚い雑居ビルの一室で、
 先生もまるで商売気がない。
 しかも、タクシーでわざわざここまで出向く、
 さくまさんの御足労を考えれば、
 一発でこれは本物だな〜と思った。
 試しにちょっと身体を見て貰うと、
 このところ、真面目にジムに通っていたので、
 良好だろうと思い気や、ズバズバと患部を当てられ、
 さらに先生から
 「これはひどい、これは悪いね、これは曲がってる」
 などとと言われてしまう。

 治療終了後、そのまま、
 さくまさんの日記でお馴染の
 日本料理「穂積」で昼食を御馳走になる。
 同席したスズキくん
 「『美味しんぼ』に出てくるような店ですね。」
 と美味いこと言う。
 板前さんがすべてグルメマンガ顔なのにオレは笑っていた。

 さくまさんは、本当に文科系「仕事人」だ。
 文科系「趣味人」は何人も知っているのだが、
 「仕事人」は数少ない。
 お話しているだけで教えられることが多い。
 仕事に対して勤勉で、いつも笑顔を浮かべ、
 後進を育てることに熱心で、
 そして御夫妻で常に行動し
 オイシイものを食べ歩く姿は、
 僕のなかでは、将来はこういう風になりたいって言う、
 一つの理想の「大人」でもある。

 昨日作成した桃鉄メモを話ながらコーヒー。
 オレは専門分野でもないので、
 さしでがましいことを言ってるかな、と思うのだが、
 さくまさんがとても聞き上手なので、
 ついつい、調子にのって話し込んでしまう。
 
 帰途、紙プロ編集部へお邪魔。
 豪ちゃんや中村カタブツ君などと
 PRIDEに向けてのトーク。

 お兄さん会の岩月のお土産「こむらさき」ラーメン。

 NHK「トップランナー」の小川直也。
 柔道時代の映像がオモロい。保存版。

 新潟の9年間監禁事件は興味そそられる。


 1月29日  土曜

 終日原稿書き。
 テレビブロス「男の星座」〜水野晴郎篇。

 部屋にいてモニターを眺める時間が長いと
 一日千通のメールが欲しいと切に願う。
 わかっちゃいるが、一人仕事は退屈だ。
 メール刺激症候群なのか?

 気分転換に珍しく自分のホームページを見ていたら、
 コーナーが多いわりには、まったく更新していないことに気が付く。
 ひどいものは2〜3年ほったらかしなのだ。
 ヒット数が多い割には、他のページは読まないものなのだ。
 全コーナー刷新をデジタル秘書のスズキくんに厳命。

 ドゥ・スポーツへ。
 明日はついに待ちに待ったPRIDEだ。
 シアトル・トレーニングの佐竹を藤田を清原を思い浮かべながら
 1500メートル水泳。

 1月30日  日曜

 やっと指折り数えたPRIDEグランプリの日。
 嗚呼。オレが心底、楽しめる娯楽はこれしかないのかと
 思い詰めるほど、待ち望んだ。
 
 江頭運転で赤江くん、サブ、マキタスポーツを連れて東京ドーム。
 当日券目当ての客が行列している様子が、
 まるで我が事のように嬉しくて、記念撮影。
 オレはてっきり、10万人くらい客が来て、
 4万人くらいは返すのだろうと思っていた。
 そうでもないのだな。
 関係者に聞くと、
 前売りはそれほど芳しくなく、
 むしろこの当日券長蛇の列現象は珍しいとのこと。
 結局動員は4万8千人。
 これだけのカードでも、そんなものなのか?

 フジテレビのSRSファミリーとして、
 田代さん、森本レオさん、中根かすみと共に着席。
 
 いわゆる、芸能人席で。
 近くの席に談志師匠、および百瀬さん。
 岡村くんやら松本人志さん、さらに石橋貴明さん、
 などが出入り、客席もまたPRIDEなのである。

 エリック・クラプトンが最前列。
 この人は一人でこのドームを一杯にするのだから…。

 遅れてきたテリー伊藤さんが、
 クラプトンの真後ろに。
 なんだこの外人野郎、見にくいな〜
 と露骨に嫌な顔をしてるうちに、
 「おい!これ、クラプトンじゃないか」
 と気が付く、一連の動作がおかしかった。

 ▽グランプリ1回戦(15分1R)
  ×高田 延彦 { 判定 } ホイス・グレイシー○
  ×エンセン井上 { 判定0−2 } マーク・ケアー○
  ×アレクサンダー大塚 { 判定0−3 } イゴール・ボブチャンチン○
  ×佐竹 雅昭 { ネックロック1分14秒 } マーク・コールマン○
  ○桜庭 和志 { 1R終了試合放棄 } ガイ・メッツアー×
  ○藤田 和之 { 袈裟固め2分48秒 } ハンス・ナイマン×
  ○小路 晃 { 判定2−0 } エベンゼール ・ブラガ×  
  ×大刀光 { ギロチンチョーク51秒 } ゲーリー・グッドリッジ○
 ▽リザーブマッチ(15分1R)
  ○V・シウバ { スリーパーホールド2分42秒 } B・シュライパー×


 試合はアレクと藤田を除いて、不完全燃焼に終わる。
 特にメインの高田vsホイスはどう贔屓目に見ても、
 不可解な不格好な試合に終わった。
 リングの上で戦ったものでしかわからない領域はあるのだから、
 高田を責める気にならないのだが…。
 しかも、
 観客と言う意味では、
 テレビ関係者として行っているオレたちには
 野次を飛ばす権利はないだろう。
 
 単純に「勝ってくれ!」との願いももちろんだが、
 このジャンルの発展を願う「プロ」の応援団として、
 「素晴らしい興行で世の中に認められてくれ!」との
 思いが強い。
 これほどまでのカードと胸が張り裂けるほど期待の割には、
 大爆発には至らなかった。
 さらに言えば生観戦は周囲の野次やため息に
 気分が誘導されるものだ。

 大会終了後、
 やや沈み込みのSRSスタッフルームであったが、
 勝ち抜いた8名による
 決勝戦のカードの組み合わせを考えるだけで、
 バックギアーからシフトチェンジ
 しけた焚き火にまた火がついて
 一気に興奮で盛り上がる。
 そういうものだ。

 帰宅後、スカパーのPRIDE中継をまた3時間かけて
 見直したが、思いのほか、面白い。
 と、言うより会場の悲観的雰囲気はここにはない。
 実況、解説の丁寧な情報が加味されるからだろう。
 谷川さん、オーケンは心ない野次がないから、
 乗せられる部分も多い。
 会場より面白い。
 2月6日の地上波フジの放送を多くの人が見てくれることを願う。

 浅草お兄さん会のマキタスポーツが「ブブカ」に紹介されていたので
 引用しておこう。

 BUBUKA 3月号

 自称「大人のおもちゃ箱」
 根拠のない自信でマイペースに進む!!

 あの浅草キッドも推しているのが
 このマキタスポーツ氏、30歳。
 芸名は実家のスポーツ店の名前をそのまま付けた。
 芸歴は今年で3年目。
 モスバーガーの店長の経歴も持つ変わり種。
 「彼女と同棲してたんだけど逃げられちゃって‥‥」
 失意のどん底から自分を奮い立たせ、お笑いの道へ進もうと決意。
 キッドの主宰する『浅草お兄さん会』のネタ見せに行ったら、
 なんとか補欠合格。
 今ではそのお兄さん会でチャンピオンを穫る程までに成長、
 一部の好事家の間で絶大な人気を誇る。
 ギター漫談、モノマネ、一人コントは
 シュールで言葉では括りきれない。
 芸術家気取りの芸人は大嫌いとも語るなど、毒っけもたっぷり。


 偶然にも、今週、カメラマンの中島さんに遊びに行くことを誘われていた、
 「鼠の穴」がテレビ朝日「スクープ」で紹介されていた。
 さくまさんのお話でも、
 何度もこのHPへのリスペクトを語られていたが、
 今や一日17万ヒットとは、てぇしたもんだ。
 ネットをやっている人は、日めくり格言のように、
 読んでいる人も多いだろう。
 イトイさんと言えば、典型的な反応があって、
 あのバブル全盛時、コピーライターブームの折りの、
 「一行うん百万」だか、「一行うん千万」だとかの、
 「おいしい生活」を優雅によろしくやってるイメージで語る人がいる。
 「世間」ってそういうものなのだけど、
 このHPは、読むに付け、
 イトイさん、「一行何銭」の世界(むしろ、もちだし?)をコツコツやっている。
 オレはネット生活が面倒だな〜なんて思うと、ここを読むね。
 とにかく、しんどい思いをしても、
 でも、やるんだよ!
 に尽きることだろう。
 
 

 1月31日  月曜

 朝、PRIDEのビデオでアレクvsボブチャンチンの試合を
 見返したところで、メールチェックしたところ、
 大塚選手からメールが…。なんたるシンクロニシティー。
 あれほどの試合をした直後に、
 試合には全く触れず、
 普通のメールなので誰かのイタズラかと思っていたら、
 本人のものだった。

 12時迎えで半蔵門。
 T−FM「ビートニク」収録。
 ターザン山本ゲスト。
 PRIDE観戦感想を語り合う。
 馬場さんの命日なのに最後は、
 「猪木一人勝ち」についてのお話に。

 浜町スタジオMXテレビ「TOKYO BOY」3本分収録。
 石原都知事もノーギャラにもかかわらず、
 毎回、出演しているのだ。
 吉田真貴子、大竹まことがゲスト。
 この番組も、Vがどんどん面白くなっている。

 「東京1週間」プレステ2ソフトについての取材。
 
 『ボ・ガンボス』のどんと死去確認。
 ファンにとっては、数々の遺産的名曲があるのだろうが、
 『ダイナマイトに火をつけろ!』は。
 一時期、舞台の出囃子に使うほどオレの中のテーマソングだった。

 マグナム北斗宿泊。
 マグナム北斗は伝説の元・巨根AV男優である。
 創世記のAV界の生き字引であり、
 また凡人には決して味わうことの出来ない
 信じがたい、酒とバラの日々を送った、
 男根ドリームの実現者でもある。
 AV界を引退後、漫才師に転身。
 浅草キッドはその頃からの仲間である。
 独特の「けもの道」を歩んだ、特別な体験者でもあり、
 打ち上げ、楽屋トークの名手でもあった。
 その後、顔面麻痺を患い、漫才コンビも解散、
 今は地元の神戸でほそぼそとラジオパーソナリティーで
 食いつないでいる。

 現在は駅売りの「日刊スポーツ」に、
 丸茂じゅんが「巨根伝説」なる新聞小説を連載している。
 そのモデルとなって自伝が語られているのだが、
 もっと、マグナムのみぞ知る、当時の風俗、サブカル、
 AV界のドタバタや真相を事細かに迫った、
 和製ダーク・ディグラーとして「日本版ブギーナイツ」を書いて欲しい。
 「今のうちに原稿を残せ!」と、オレは力説。
 もう快楽主義だけで通用したあの頃は戻ってはこないのだ…。
 しんどいし、面倒だし、
 若きころのようにすぐに金や女に化けるわけではないが、
 でも、やるんだよ!
 もしマグナムが男根をペンに換えて、
 書けばしばらくこのHPに連載するつもり。
 編集者で興味のある方は連絡してほしい。


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