2月21日  月曜

 北野チャンネル。
 「毒占北野ワイドニュース」2本分収録。
 残り一回でCS北野チャンネルも最終回。
 そういうものだ。
 全国から公募されたダンカン道場最終審査をスタジオで。
 これが往年の「お笑いウルトラクイズ」の
 人間性クイズを彷彿させるバカオモロ。

 入門志望者を迎えるにあたって、
 隠しカメラの設置された会議室の机の上に寝転がり、
 「裸にならないとやる気はわからない」と
 パンツを脱いで全裸で待ち受けるダンカンさん。
 それに応じて躊躇なく全裸になって抱きつく弟子志願。
 「お前は、まだまだ心が開かれてない、
  引っ込み思案なところがあるだろう」
 などと、体をまさぐりながらもっともらしいご託宣を下ろすダンカンさん。
 ダンカンさんが楽屋を去った後、
 彼らが
 「やっぱり全部、ダンカンさんは、オレたちの性格をお見通しだよ!」
 と感激しているのだ。
 アホか!
 もう完全に単なるバカ洗脳のプログラムなのだが、
 人間・パンツを脱ぐってことが、
 いかに大事なことなのか〜と思い知る。
 そして今回はカメラの前の企画でやっているのだが、
 オレたちはああいうことを、
 毎日、毎日、ごく日常でやっていたのだなあぁ。

 取材、雑誌「オリコン」
 週刊誌の連載はもうこれ以上無理だと思うが、
 マスコミ内の、数少ない熱烈な、
 浅草キッド応援団のオリコン編集長の
 イノマーからの依頼とあらば、
 これは「やるしかない」〜と引き受ける。
 東スポ連載の完全版として、
 まぁ、読んでくれや。

 新たに創刊された「週刊宝島」取材。
 「言い分け大賞」みたいな記事のコメントどり。
 初対面の取材者に第一声で、
 「あの〜『宝島』って雑誌を読んだことありますか?」
 と聞かれて…沈黙する。
 「植草甚一編集長の頃から…」と答えたくもなる。
 あるいは「昔、連載していました…」とも。
 そういうものだ。

 そういうものと言えば、
 月曜発売の東京スポーツに浅草キッドは
 テレビ欄のコラムに「ステ看板ニュース」を連載中なのだが、
 時事ネタ漫才原稿なので木曜〆切の月曜発売、中4日の
 タイムラグにもイライラ不本意はあるのだが、
 字数制限で何度か揉めて、
 その件で何度か話しあい確認しているにもかかわらず
 勝手に編集者がネタを切る。
 例えば今回は…

 水: 3番フィーバーで賑わう宮崎の経済効果 は10億円以上だって。
 玉: 長嶋のノックで泥に落ちた
    横山のノックもイメージアップしましたね。
 水: それは関係ないだろう!
    しかしこれで巨人が優勝しようものなら
    景気回復の経済効果は計り知れないよ。
 玉: そういえば、つんくが女子プロレラー4人のユニットを
    プロデュースすることが決まったことを聞いて、
    堺屋太一経済企画丁長官が景気回復を宣言しましたもん。
 水: 宣言するか!堺屋さんはただの女子プロ好きなんだよ。
 玉: 後はサッチー写真集の不良債権をなんとかして欲しい。
 水: 確かにサッチー写真集は売れ残り山積み赤字濃厚だ。
 玉: だけど石原都知事は
   「赤字といえども、あの醜い体形に課税しろ!」と
    強権発動しました。
 水: そりゃ銀行に対する外形標準課税だろうが!

 が、次のように書き換えられる。

 水: 3番フィーバーで賑わう宮崎の経済効果は10億円以上だって。
    さらに巨人が優勝しようものなら景気回復の経済効果は計り知れないよ。
 玉: そういえば、つんくが女子プロレラー4人のユニットを
    プロデュースすることが決まったことを聞いて、
    堺屋太一経済企画丁長官が景気回復を宣言しました。
 水: サッチー写真集は売れ残り山積み赤字濃厚だ。
 玉: だけど石原都知事は
   「赤字といえども、あの醜い体形に課税しろ!」と
    強権発動しました。
 水: そりゃ銀行に対する外形標準課税だろうが!

 と突っ込みを省いてるのだが、これではギャグ殺しと言いたくなる。

 新聞は読み捨てだ。だからこそ「ステ看板」だとうたってる。
 そして編集者は匿名だ。
 だからこそ、矢面に立つ、
 読み捨て去れる表現者に最大限のフオローをすべきではないか?
 オレの中に編集者体質があるので、こういうことに気に障る。
 

 渋谷、「唐そば」でラーメン。

 青山円形劇場へ移動。
 北野チャンネルライブ。
 「鳥肌実360度」
 バクシーシ山下氏と客席で談笑。
 舞台はこれまでのネタのベスト版的内容。
 鳥肌は浅草お兄さん会とは関係のない
 人間でありながら、
 こうして北野チャンネルのスタッフも
 彼を応援しようとしている。
 舞台を降りれば人当たりがいいわけでもなく、
 わがままで、協調性のない、問題ありの性格なのだが、
 舞台の上の芸の魅力だけで、こうして他人を動かす。
 芸人として異端と言われる彼だが
 芸人としてはまちがいなく正統派だ。
 楽屋で鳥肌の自主製作のCDを受け取る。

 鳥肌の了解もらったので、
 ここで一部だけ紹介。鳥肌実/廃人演説( CD「鳥肌黙示録」より)
 ※この音声を聞くにはQuick Timeが必要です。
  CDの問い合わせは、鳥肌実ホームページ

 新宿3丁目、エスニック食堂、
 ◎と書いてワ。と読む。
 どうも香菜の香りが苦手なのか、
 ナンプラーのせいなのか、
 今までトムヤンクンを
 心から美味いと思ったことがなかったのだが、
 ここは当たりだった。

 ZOOでカクテル。悪酔い。

 .
 .

 2月23日 水曜

 ドゥ・スポーツ、階段踏み160F。
 退屈な時間は落語を聞きながら。
 今日は「文七元結」
 
 目黒「建匠」
 自分が芸人をやってるせいか、
 芸人仲間や業界人に大雑把な人ばかりをたくさん見てきた。
 それはカッコイイ人もいれば、
 仕事人として、どうなんだろう?と思う人も多い。
 自分が子供でなくなったせいだろうか?
 でも最近は大雑把な目上の人ではなく、
 ちゃんとした目上の大人の人と出会えるので
 嬉しい。

 中野、スズキとインド料理「PUNA」。

 深夜「未来ナース」放送終了後、
 林家ペーさんから数年ぶりのTEL。
 「今、パー子と一緒にテレビ見てたんだけど、
  あのガッツさんと水野先生のケンカって本当なの?
  ドッキリなの?パー子と賭けにしてんのよ
  本当よね。わたしは本当のほうに賭けてるのよ 」
 
 「ペーさん何年ドッキリやってるんですか?」

 .
 .

 2月24日  木曜

 ついに早稲田第二文学部、受験日。



 嗚呼、もうあれから一年が経ってしまった…。
 毎年受験すると宣言し、
 フロムAには一年も早大一直線を連載した。
 そんな時間があるならが勉強すればよかった〜
 なんて思いつつ、
 行けばわかるさ!
 一年ぶりに早稲田の杜に乗り込む。
 去年はマスコミ引き連れていたのだが、
 今回は赤江くん(玉袋)と二人きり。



 英語、国語、小論文の90分3科目。
 なんと試験官は俺より若いではないか!
 試験直前まで、アサヒ芸能やら東京スポーツを広げて、
 周りの受験生を威嚇してやった。
 余裕だけなら誰にも負けない。
 だが深刻な二日酔いで、
 一時間目の英語で熟睡してしまう。

 休憩時間に話しかけてきたファンから朗報。
 今後のアイデアが思いつく。

 国語、現代国語なら満点だ。
 しかし、なんだ漢文は
 これは官公庁のHPを賑わしたハッカーの仕業か
 〜と思う。
 
 最後は小論文。
 小論文のテーマは宮沢賢治の文章を引用しての
 「風と音」について。
 CPではないのでうまく書けない、まとまらず、
 「以下次号」で締めくくる。



 時間がないので東西線、都営新宿線を乗り継いでの
 浜町スタジオへ滑り込む。
 「TOKYO BOY 」3本分収録。
 ゲストに小沢遼子さん。
 個人的には、この人が昔、雑誌の「ダ・カーポ」で、
 世間の印象より、そのまんま東さんが
 いかに聡明で、責任感のある司会者であるかを
 語っていた記事が自分の中で印象深く、
 とても好感を持っていたのだが、
 都知事と渡り合い実にイイ味を出したいた。
 IZAMUとのデートを撮られた、
 有坂をさんざん、からかってやった。 

 一日は長い。
 もうフラフラになりながらもドゥ・スポーツへ。
 階段踏み170F。
 RINGSの田村の練習風景を思いだしながら‥。
 丁度、その時、意外なる人物が‥。
 明後日、RINGS、KOKトーナメントに出場する
 ブラジルのアントニオ・ノゲイラと遭遇。
 191センチの大男、
 しかも双子の弟とスパーリングをしていた。
 俺とスズキくん以外は誰も気づかず。 
 1時間以上ため息が出るようなハードな
 練習をジッと見守るが、
 その視線に最初はホモだと間違われた。
 丁度、持参していた「ゴン格」を差し出すと、
 ようやく少年フアンと思われた。
 俺、ノゲイラより14歳も年上なのに。
 一緒にサウナにまで入る。
 海パンはいたまま入ってきたので、
 「ディス・イズ・ジャパニーズ・スタイル!」
 とパンツを脱がす。
 出てきたイチモツにビックリ。
 これぞ、グレート・アントニオ!
 こ、こ、こいつ、優勝するぞ!  
 .
 .
 2月25日  金曜

 砧TMCスタジオで「誰でもピカソ」
 収録後のロス帰りの殿を訪ねて、
 ビートニクラジオ出張収録。
 待ち時間に渡辺満里奈を見て、
 今までは思わなかったのに、その可愛らしさに驚く。
 満里奈フアンになった。
 女の子は髪形でずいぶん印象が変わるものだ。
 「古畑任三郎」に出演した時のドラマスタッフとも、 
 久々に会い、ご挨拶。

 2時間待ってようやく殿と面 会。
 我々とは50日ぶりだ。
 いったい何年やってんだか?って話だが
 久々に殿を目の前にするとやはりあがる‥。
 しどろもどろに。
 噂には聞いていたが、
 本当にやせられていたのに驚く。

 帰途、スピークイージーの北郷を
 車に同乗させて、経堂の「はるばる亭」へ。
 とりそば。
 寒中、待たされる。

 

 夜、KOKトーナメントの記事を各誌読みあさる。
 今、RINGS情報では「ゴング格闘技」に勝るものなし!
 そして本日の東スポの前田インタビューはとても素敵だ!
 格闘技に興味のない人にも、
 引きのある、間口の広い、しかも前田の茶目っ気タップリの
 オモロトークである。
 このページを読んで始めてRINGSや前田に興味を持つ人だっているだろう。
  RINGSフアンを一人でも増やすためにも再録しよう!

  前田 清原の赤いフェラーリもらうぜ!!

  清原のフェラーリ、もろたで!
  社運をかけた賞金トーナメント決勝戦(26日=東京・日本武道館)
  を控えたリングス・前田日明社長が、
  トレーナーのケビン山崎氏を紹介した巨人軍・清原和博内野手と
  「今季、一つでもタイトルを取ったら、愛車フェラーリをプレゼント」
  というなんとも豪快な約束を交わしていることを明かした。

 一一いよいよ優勝賞金20万ドル(約2200万円)をかけたトーナメント決勝戦。
    誰が優勝すると…。

 前田 いやあ。清原は調子いいね。
    やっぱり、彼は凄い才能を持った選手だよ。
    ケビンさん(山崎氏)も、彼の肉体的資質には驚いていた。
    実にマジメにトレーニングしていたらしいからね。

 一一ハアー

 前田 実はな。今まで無冠だった清原クンが、
    今季本塁打王でも打点王でも、首位打者でも、
    何か一つでもタイトルを取ったら、愛車のフェラーリを一台、
    オレにプレゼントしてもらう約束になっとるんや。
    最初はな、冗談で「ケビンさんを紹介したんやから、
    タイトル取ったら、そのフェラーリくれ!」なんて言ってたんよ。
    そしたら彼、アッサリと「ああ、エエですよ」と、きたもんだ。
    やっぱりだてに5億円プレーヤーじゃないね。
    オレ、本当は「プロ野球なんか、なくなってしまえば、
    もっと格闘技界に、いい人材が集まるのに…」
    なんて、プロ野球を敵視していたんやけど、
    今回の一件でプロ野球か好きになった。
    毎日、清原クンの活躍を楽しみにしている。

 一一それは、ともかく、今回の『KING of KINGS』(KOK)トーナメントを
   社長の目から占うと?

 前田 うん。今回、決勝トーナメントに勝ち上がってきた8人は、
    それぞれハイレベルだし、ルールも今回が初めて。
    本当に予想がつかない。

 ブラジルに支部を開設 5大陸ネットワークが完成

 一一日本勢からただ一人、決勝トーナメントに残った田村潔司選手については、
   他のメンバーと比べて軽量(88キロ)なのも、気になるが…

 前田 まあね。でも、必ずしも軽量はハンディにならないと思う。
   一番軽いヘンゾ・グレイシー(80キロ)にしたって、
    軽ければ軽いなりにダメージを少なく勝つ技術を持っているからね。
    いずれにしても、1日3試合を勝ち続けなければ、
    優勝できないってのは、どの選手にとっても厳しいだろうね。

 一一リングスでは、この『KOK』ルールを、
   米国進出用のルールにする意向のようだが?

 前田 やってみたら意外と評判長かったんで、
    いっそ『KOK』ルールをリングスの公式ルールにしようかと思っている。
    ラウンドを1Rは10分、2Rは5分と変則にするとか、
    着脱自由のグローブにしても、
    キチンとリングスの公式グローブを作製する。
    ルール変更で、また、ガラッと勢力図が変わるかもな。

 一一米国進出は具体的に、どのへんまで決定しているのか?

 前田 まず最初に、今回の『KOK』みたいな賞金トーナメントを
    3回に分けて開催する。
    1回戦が6月、ハワイのホノルルで。
    2回戦から米国本土に進出して、イリノイ州のモリーンで。
    そして決勝戦は8月、ユタ州のソルトレークシティーでの
    開催が決定している。
    とにかく、狭い日本にこだわらず、
    目指せドン・キング、
    目指せタイタン・スポーツ社(米・WWFの母体会社)の意気込みで頑張る。    
    今年はあらゆる面で準備の年なんで、半分も日本にいないかもしれない。
    4月には2週間ほどブラジルに行ってリングス・ブラジルを設立してくる。
    巨大な格闘人口を持っている国だし、
    これで5大陸に支部ができるワケだから、
    堂々とリングスの世界タイトルを設立してもいいころだろう。
    まずは無差別扱から、田村(現・無差別級王者)にも、
    ガンガンと防衛戦をやってもらい、
    現王座、現ランキングを真のワールドタイトルに移行させていきたい。

 アラブのレスリング大会には金原、山本を派遣

 一一3月1〜3日には、
  アラブ首長国連邦の首都・アブダビで王家主催の
  『アブダビ・コンバットクラブ世界サブミッしょんレスリング選手権』
  に山本宜久(99キロ以上級)と金原弘光(98キロ級)の出場が決定した。
  山本は4か月ぶりの戦線復帰となるが、打撃技禁止、
  しかもアマチュア仕様のポイント制のルールでは少々勝手が違うのでは?

 前田 まあ、アブダビの王子様の推薦だし、彼らも出場したいって言うからね。
    何事も経験。オレもアブダビまで行ってくるよ。

 一一社長直々に、セコンドを務めに?

 前田 フッフフ。目的はもう一つある。
    実はヘンゾ・グレイシーから聞いた話なんだが、
    石油王国アブダビの王子様は大金持ちだからな。
    なんでもヘンゾの親父が、王子様に
    「格闘トーナメントを開催したいんだが…」と相談したところ、
    ポンと3000万円をポケットマネーからプレゼントしてくれたらしい。
    それと26日のトーナメント。ぜひ、ラウンドガールに注目してくれ。
    オレが、あらゆるネットワークを駆使してスカウトしてきた
    オッパイボ〜インの金髪ネェチャンや。
    キワどいビキニのコスチュームだから、
    みんなビックリするぞ。 (インタビュー・高木圭介)

 2人の関係

   前田と清原は一昨年、雑誌の対談で知り合い、
   ともに大阪出身とあって意気投合。前田は昨年、
   不振にあえいだ清原の弱点を「下半身の安定度に対する
   上半身の貧弱さが原因」と指摘。
   「あの程度で終わる選手じゃない。彼の下半身に合った上体パワーがつけば、
   サミー・ソーサ以上の怪物になれる。おれが再生させたる」
   と米ワシントン州シアトルのスポーツ科学研究所入りを勧めた。
   この研究所は、NBAやメジャーリーグの選手も調整もに訪れる"虎の穴"で、
   前田も昨年2月、アレキサンダー・カレリンとの引退試合に向けて、
   ケビン山崎氏の指導のもと、肉体改造に励んだ。

 
何かオレを熱くしるくれるものはないか
 検索しているうちに、RINGSファンのページにこのような文章が‥。

 エルビス・コステロの「アイ・キャント・スタンド・アップ〜」
 を繰り返し聞いていたら、
 何だかリングス勢への応援歌のような気がしてきました。

   「I can't stand up for falling down」

   I'm the living result of a man
   That's been hurt a little too mauch
   Now I'm tasting the bitterness of my own tears
   Sadness is all my rolling heart can feel

   I can't stand up for falling down
   I can't stand up for falling down

  まったくヘタレた人生の見本だぜ
  今回ばかりはキツ過ぎる
  自分の涙の苦さに、初めて気付いたよ
  乱れる心の中にあるのは、悲しさだけ

  だけど、おれは、諦めたりはしない
  負けるつもりで、立ち上がったりするもんか
  だけど、おれは、諦めたりはしない
  負けるつもりで、立ち上がったりするもんか

  Homer Banks/Alan Joens 超訳:メモ8
 

 これを読んだ途端、俺の心の中にもこの歌が流れ出した。
 RINGSだけではなく、浅草お兄さん会のテーマのようにも
 聞こえてきた。

 元・東京ダイナマイトの卍とTEL。
 心を込めて長く話し込むが、ラチがあかない。
 どれほど奴が消えたことが我々が哀しんでいることか…。

 .
 .
2月26日   土曜

 RINGS、KOKトーナメント
 九段下武道館へ。
 RINGS旗揚げ10周年、
 横浜アリーナの前田独りぼっちの旗揚げから
 10年が経ったのだな。
 あの頃、前田の孤軍奮闘ぶりに心をうたれ、
 オレたちはお笑い自主興行団体
 「お笑いリングス」を立ち上げ、
 リングス中野を名乗っていた〜そんなことさええ思いだす。
 動員を心配していたのだが武道館の行列を見て感激!
 控室にはイトイさん。いや1101さん。
 そしてアゴしゃくれの金髪が居たので、
 プロレスライターの44だ5(吉田豪)かと
 思ったらイラストライターの326くん。
 昨日放送の「誰でもピカソ」で
 タケシストぶりを見ていたので好感。
 「今回の解説は『前田を褒め殺す』いや、
 殺したらいけないから
 『褒め負けるぞ』と」イトイさん。 RINGSについて、
 自分の中にマイナーなマニアックな競技や団体を
 応援している自分がいじらしくて好き!
 って意識がオレにはまるでない。
 今回のKOKに関しては
 こんな面白いものを世間が認知しないことが腹立たしいやら
 不思議でしょうがないのだ。
 別に「不思議。大好き。」ってことでもない。
 なんでこれが世の中の潮流にならないのか。
 そんな話をイトイさんと。

 武道館に超満員の観客を見て目頭熱くなる。
 RINGSファンにそして今後も増え続けRINGSファンに
 乾杯だ!ここに一緒にいる連中が大好きだ。
 青臭くてスマン、でもこれほど青臭くなれる空間はもうないのだ。

 「前田日明の再デビューですよ。
  選手として我々を熱くしてくれた前田、
  そしてこのトーナメントはプロモーター前田が、
  ようやく我々を熱くしてくれたんです」とイトイさん。

 オレも意義なし。

 WOWOW生中継。
 オレたちはレポーター。
 仕事を済ますと、リングサイドへ。
 PRIDEに比べて物見遊山な
 心ない野次が少ないのが非常によろしい! 

 キング・オブ・キングス決勝トーナメント:日本武道館

 ◆トーナメント準々決勝
 ×イリューヒン・ミーシャ(腕十字固め)レナート・ババル○
 ×ギルバート・アイブル (判定0−3)ダン・ヘンダーソン○
 ×アンドレイ・コピィロフ(判定0−1)アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラ○
 ○田村潔司(判定3−0)ヘンゾ・グレイシー×

 ◆トーナメント準決勝
 ×アントニオ・ノゲイラ(審査員判定)ダン・ヘンダーソン○
 ×田村潔司(判定0−1)レナート・ババル○

 ◆決勝
 ×レナート・ババル(判定0−1)ダン・ヘンダーソン○


 第一試合から第4試合までの興奮をどう伝えていいものか!
 あえて「Uのテーマ」で入場の田村!
 Uの遺伝子が生んだ最高傑作、完成品、
 オレたちの田村だって、負けるために立ち上がったりするものか!
 我を忘れる。
 グレーシー神話の一角、
 ヘンゾ・グレーシーに対し判定勝利。
 歓喜!歓喜!歓喜!

 「レストラン武道」の打ち上げ。
 アントニオ・ノゲイラと旧交を暖める。
 帰宅後もビデオで
 さらにKOKトーナメントを見る。

 イトイさんのネットでの感想を引用。(了解済み)

 興奮さめやらぬ、ですよ、もう!
 昨日の武道館で開かれた『総合格闘技リングス』の、
 「KING of kings」決勝戦、ほんとにすごかったーっ。
 全部の試合がメインイベントに思えたものなぁ。
 2時半に控え室に入って、終了の8時まで、
 ずっと興奮しっぱなしで疲れ果てました。
 前田日明選手が、前田日明プロデューサーになってから、
 はじめての大事業がこの計画で、
 はじめての大成功が、このトーナメント戦だったと思う。
 その成功を支えたのは、ルールとシステムに関する
 大胆なアイディアと綿密なプランニングだった。
 ・・・よく知らない人には、以上の文章は
 まったく説明になってないのは、承知なんですけどね。
 経営者として、プロモーターとしての
 苦労をしていたのも知ってるだけに、うれしくてさぁ。
 プランの要になっていたのは、「開く」ってことだった。
 たとえて言うならば、大相撲の土俵に、
 世界中の強い奴らを呼び寄せたってな感じかなぁ?
 自分の部屋を守るだとか、日本の強さを証明するだとか、
 「閉じた」考え方での成功は、もうありえないのだと、
 過去の方策を断ち切ったがゆえに成功したのが、
 今回の大会だったと、ぼくは思う。
 世界のほんとうに強いやつらが次々にこの大会に来たら、
 いままで前田日明の膝元にいた弟子や仲間たちは、
 相対的に価値を落とす可能性がある。
 それを知りつつ、あえてこの道を選んだのだ。
 おかげで、馴染みの選手たちは、
 泥沼での戦いのような場に足を踏み入れてしまった。
 しかし、そんな戦場で勝利することへの欲望が、
 彼らの心のなかに生まれてきているようだった。
 前田社長の「勇気」が、いま何かを変えつつある。

  .
 .

 2月27日  日曜

 29日の漫才原稿やら
 オリコン新連載原稿やら
 浅草お兄さん会で配付している新聞・浅草ファイトの指示やら、
 ライブの香盤表やら、
 昨日のレポートのSRS原稿やら、
 とにかく、今、何をしてるのかわからないような状態。

 ガッツ石松監督作品
 映画「カンバック」再見。
 ネットで拾った映画評。

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 カンバック- 監督:ガッツ石松 出演:ガッツ石松 竜雷太 
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 「レンタル屋でふと見かけ、
  借りようか借りまいかと迷ったあげく遂に借りなかった」
 というビデオが誰にでもあるでしょう。
 私にとってそういうビデオが、これでした。
 初めて見かけたのが中3の冬。そして観たのが7年後。
. ..まずは製作スタッフを。
 この映画で18kgの減量と引き換えに3億の借金を背負ったと
 言われるガッツ石松は監督・脚本・主演・製作の大車輪。
 タイトルで「原作・倉本聰」というクレジットが見えましたが、
 何かの間違いでしょう。
 同じく、「音楽・久石譲」というクレジットも何かの間違いです。
 この音楽がスゴイ。
 「ロッキー」のテーマを中学生が
 MIDIに落としたような具合と言いましょうか。
 文太兄ィは友情出演。
 同じく、渡瀬恒彦(「鉄と鉛」は必見)と
 安部譲二(アメリカでも体験入所したことアリ)。
 この3人が演ずるのが「スポーツ・コメンテーター」。
 勝ち目の薄いガッツはかつてのヒーローだけに、
 スポーツ・ニュースでも特集を組んで戦前予想をする。
 そこにコメンテーターとして登場するのがこの3人なのだ! 
 このメンツならば、すわ三すくみか、と思いきや
 「ん〜。どうかねぇ」
 「勝って欲しいけどねぇ」
 「我々のヒーローだったからねぇ」
 「時代ってもんかなぁ」
 と、まるで金網越しに往年のスター選手を見る競輪場の客みたいな
 「コメンテーター」ぶりをダラダラと披露する。
 こんなスポーツ・ニュース、見てぇ!
 ...さて、お話を要約すると
 かつてのチャンピオンであるガッツも、
 すでに引退して弟子(小林稔侍)を従えて焼鳥屋のオヤジを。
 売り出し中の新チャンピオンは、「ボクシングは趣味。hehehe」
 と軽口を叩く現代っ子。
 弟子と一緒に新チャンプの試合を観戦して、
 「俺ぁバガだがらわがんね」と、しんみり。
 ふと、不良グループで暴れる息子(ガッツは離婚してる設定)と再会し、
 息子の更正のために、かつてのライバルとの再試合を決意するのだが、
 プロモートを買って出た兄(竜雷太)がまた札付きのワルだったのだ......

 その後、あまり紆余曲折は無いのですが、
 無意味なハワイ・ロケと婦人誌の表紙でしか見たことのない栗原小巻、
 冒頭の新人類チャンピオン他、
 いろいろと伏線を張っているかと思いきや何も関係なしの展開など、
 アンバランスのバランスが素晴らしいもりだくさんの110分です。
 実体験をもとにした母とのエピソードなんて、要ハンケチだし。
 中学生んとき観てたらちっとも面白くなかったでしょう。
 7年待ってて良かった!

 と、好印象を語っておられる。
 でも、ガッツさんの現役時代を知らないのだなぁ‥。
 ガッツさんと共演することが多い、我々だが、
 基本的にはチャンピオンに絶対的敬意をもっているに決まっている、
 が、そんなことを知らない若い人のために、
 ネットで拾った
 本当は凄いガッツ神話も紹介しよう。

 ………………………………………………………………
 「ガッツ石松」幻の右。
 偉大なる元WBCライト級チャンピオン、ガッツ石松
 ガッツ石松こと鈴木有二は1949年、栃木県の農村に生まれた。
 中学卒業後に上京し、ヨネクラジムに入門。

 四回戦時代に四敗するなど、
 入門当初はさほど目だった存在ではなかったが、
 全日本新人王を獲得して頭角をあらわし始める。
 デビュー後、ジムの後援者から
 「石松」の名を与えられてリングネームを「鈴木石松」とし、
 コスチュームも縞の合羽に三度笠の股旅スタイルとする。
 当初、本人は恥ずかしくて嫌だったのだが、
 入場時に合羽をひるがえして三度笠を客席に投げ込む
 パフォーマンスが人気を呼んだ。

 その後、メキシコでイスマエル・ラグナ、
 パナマでロベルト・デュランに挑戦して大善戦したが、共にKOに退いた。
 やはり世界王者の器ではないと思われたが、
 門田恭一に勝って東洋ライト級王座についた頃から
 米倉会長の目も本人の意識も変わり始めた。
 WBCライト級チャンピオンのロドルフォ・ゴンサレスへの挑戦が決まり、
 当時ヨネクラジムで柴田国明(フェザー、ジュニアライトで三度世界王者)
 のトレーナーをしていたエディ・タウンゼントのコーチを受けるようになる。
 さらにリングネームを再び変え、「ガッツ石松」が誕生した。


 
石松は風貌に反してクレバーで、
 試合の先を読んで勝てないと思うと「イヤ倒れ」をしてしまうので、
 粘り強いガッツを、との願いをこめた名前である。
 挑戦前の記者会見ではわずか五人の記者しか来なかったが、
 見事な試合運びで8回KO勝ち。
 ついに世界チャンピオンとなった。
 五回の防衛の後、
 プエルトリコでエステバン・デ・ヘススに王座を奪われる。

 その後、WBCジュニアウェルター級王者の
 センサク・ムアンスリンに挑戦するがKO負け。
 さらに一試合を戦って判定を失うとグローブを置いた。
 その後芸能界に転じた後の活躍は周知の通りである。
 ガッツ石松というとコミカルなイメージが先行するが、
 いったいどれだけの人が彼の偉大さを知っているだろうか。

 私も彼の現役時代に生で観たことがあるわけではなく、
 ビデオ観戦のみだが、その強さは充分に感じ取ることができた。
 なんといっても、ジュニア階級ではない
 「ライト級」という階級で王座についたことだけでも
 日本ボクシング史に残るだろう。

 ヘビー、ミドル、ウェルター、そしてこのライト級のように、
 歴史が古く、選手層も厚い階級は、
 伝統的に海外においては
 新設のジュニアクラスに比べて一段上の評価を受ける。
 こういったことには
 日本のスポーツ・ジャーナリズムは口を閉ざしているのだ。
 さらに、彼のファイティングスタイルは
 日本選手としては異色のものである。

 
彼の風貌から、猪突猛進形のファイタータイプであったかのような
 イメージを抱いている人が多いと思うが、実は正反対。
 フットワークはバックステップを踏み、相手と距離をとろうとする。
 そして、これが日本人選手としては異例中の異例なのだが、
 体重を後ろ足にかけていた。
 距離をとり、相手が入ってくるところにカウンターを合わせる。
 相手の勢いに加えて後ろ足にかけていた体重を拳に乗せるのだから、
 威力は大変なものとなる。
 さらに、相手は前に出てこようとしているので、
 ショートで放たれるカウンターパンチをよけられない。
 これがあの「幻の右」である。

 彼の対戦相手の質も忘れてはならない。
 二度の挑戦でライト級の名王者相手に善戦し、
 王座についてからの防衛戦では中南米と
 ヨーロッパ(スコットランドの元ライト級の名王者、ケン・ブキャナン。
 ロベルト・デュランにタイトルを奪われた)の強豪を相手にした。
 ゆえに、中南米では今でも「ススーキ」(スペイン語ではZは濁らない)
 の名で知られている(柴田国明も有名らしい)。
 昨今の軽量級世界タイトルマッチが実質的に東洋タイトルマッチに
 等しくなっている場合が多いのとは全く異なる。
 世界的に選手層の厚い中量級ゆえである。

 これらが、プロボクサーとしてのキャリアを持ち、
 裏社会からもボクシングを見つめてきた安部譲二が
 高くガッツ石松を評価する所以〔ゆえん〕である。
 芸能界に転向後、しばらくはコミカルな役ばかりあてがわれていたが、
 『おしん』に出演して橋田寿賀子の評価を受けたのをきっかけとして
 本格的俳優の道を歩み始める。
 その後映画『ブラック・レイン』にも出演した。
 近年政界進出を企てて選挙に落選したが、
 五年、十年、二十年後にはガッツの時代が来る!かもしれない。

 確かにガッツの時代が来た。
 特にバラエティーでも引っ張りだこだ。
 本当に弱ったらしい洟垂れ小僧が出演するより、
 俺はガッツさんがテレビに出ているだけで嬉しい。
 そしてその洟垂れが本当にバカにして
 ガッツさんをイジッテル事も多いが、
 それは待てよ!って気になる。
 テレビの前が単純に笑うのはいいが、
 こんな偉大なるチャンピオンをいじらせてもらえるのも、
 出演者だって光栄なことなのである。

 ドゥ・スポーツに行く暇はなく
 ターゲット・トレーニング。
 
 東京駅へ迎え。
 荻窪、中華、胡同101(HUTONG)
 チャーハン美味だが、
 すぐに帰宅。
 朝まで上記の雑用に追われる。

 .
 .

 2月28日  月曜

 赤江くん迎え。
 事務所。「まずいラーメン王」打ちあわせ。
 芝公園で未来ナースロケ。
 総集編。
 未来ナースの魅力をじっくり解説。
 続いて前回番組最高視聴率だったガッツvs水野晴郎対決。
 第2ラウンド。
 ガッツさんのマネージャーの金沢さんにホテルに呼びだされる。
 「週刊実話」編集部マスコミ監視のもとに対決。

 帰宅後、明日の漫才台本、
 明日、客席にリングスの、
 高阪、田村選手がいらっしゃるとのことで書き直す。

 タケシムケン、まずいラーメン王ビデオ全部見返す。

 誰も信じちゃくれないだろうが、
 新潟事件の小林本部長の賭け麻雀不祥事は、
 我々の著書「みんな悩んで大きくなった」に
 予告済みのことだが、
 悪魔・蛭子能収の本人無自覚の復讐に決まっているのだ。

 .

 
2月29日  火曜

 2時間睡眠でフラフラしながら半蔵門。
 10時より、RADIO@WEB
 早稲田受験の話。
 ゲスト、声優・岩男潤子

 赤坂「離宮」へ移動。
 まずいラーメン王最終回ロケ。
 たけし、志村、永井美奈子、
 殿から、今日のお兄さん会用のコメント頂く。
 最後の締めラーメンに
 新潟東花の酔っ払い親父。

 新宿へ。
 シアターサンモール。
 KOKトーナメント開催。
 第25回浅草お兄さん会。
 今回登場の大者覆面コンビが
 「内外スポーツ」にすっぱぬかれ、
 しかも、中身が愛情のない酷い記事、
 ワイドショーがつめかけるが、
 取材拒否。お引き取り願う。

 司会をマキタスポーツ、ハチミツ二郎、殿方充に任せて、
 我々は意表をついて一番手に登場。
 いつもはオレたちは司会で出演はないのだが、
 大者コンビ「ポテチン」が出るなら、
 我々も同じ条件で同じ舞台に立っていたい。
 と思い、第一試合にエントリー。
 ま、他の若手芸人には迷惑だろうが‥
 「Uの遺伝子」18分。
 とにかく、ぶっちぎりのツモリだったのだが、
 「高田笑学校」よりは受けず。
 客層が若くなっている分、固有名詞が通用していかない感じがする。
 しかも、田村選手に捧げてるにもかかわらず、
 我々の後、田村選手は会場入り。
 また出直しだ!

 賞金マッチに9組登場。

 最後に大物覆面コンビ「ポテチン」登場。
 フリートーク風漫才。
 幕間から固唾を飲んで見つめる。

 優勝はこれで4回目の鳥肌実、
 2位は殿方充。
 3位、ニトログリセリン
 4位、U字工事
 5位、スピーク☆イージー。

 打ち上げ。
 ポテチン片割れ様と一緒に。
 「これで終わりじゃないから…次回も出してくれ!」と。
 この人だって、
 負けるつもりで立ち上がったりするものか!

 2次会、と言うか、
 我が家で恒例のスピーク・イージーのアル北郷、
 マキタスポーツの論争を聞く、
 難民状態のお兄さん会芸人に比べて、
 オフィス北野所属にも関わらず
 一度も優勝経験がない、スピーク・イージーは、
 今回、制裁マッチとして、我々の出番の後、2試合目に組んでいたのだ。
 本人達はいつになくベストを尽くしていたらしいが、
 結局、不本意な5位に終わった。
 「もう、やめてタクシーの運転手になりますよ!」とアル北郷。
 誰がやめさすか!負けるつもりで立ち上がったりするものか!

 受験やら舞台やらとにかく追いまくられた2月後半終了。
 疲れ尽きて就寝。

.
 
なお、ヒーリング効果のあるメールを随時希望。

 
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