3月11日  土曜

 9時起床。
 この日記3月上旬分をアップ、
 
 日本プロレス界の父、メモリアル力道山、
 横浜アリーナへ。
 事務所に頼んで、この日はなんとか空けてもらったのだ。
 なにしろ、春一番!猪木祭りである。
 しかも、猪木vs滝沢くんの一戦が組まれた。
 プロレスとジャニーズの交流、
 何かキナ臭い事件や大惨事があるに違いない。
 しかし、この日の主旨は、力道山追悼だ!

 この気分を高めるために我が家もイメージトレーニング。
 我が家の住み込みの弟子?スズキやサブは、
 俺のことを普段「水道橋さん」と呼ぶのだが、
 今日は弟子たちが「力道山先生」と呼んだことに習い、
 オレを「水道山先生」と呼ばせることにした。
 我が家の内弟子たちも、
 どっこいサブはアゴを突きだし、猪木の真似を強要させ、
 オレは「アゴ」と呼び捨てることにした。
 ハゲ・スズキは、「マンモス鈴木」と改名し、
 「ハゲ」と呼んでやった。
 すっかり、オレは力道山気分である。
 赤江くん(バカ)の車に、ハチミツ二郎(デブ)を加え5人の男性。
 皆に「先生」と呼ばせる。

 片道、1時間半をかけて、アリーナに向う。
 車中で本日のマッチメークのカードを聞いて、
 メインの小川・橋本タッグと猪木vsタッキー以外は、
 相当ダレる、試合数からもこれは4時間興行になるぞと覚悟した。
 せっかくの休みなのに、まったく色気もなく、
 男同士で向う場所にたいしたワクワクのない、
 これは「男風呂」へ行くようなものではないか。

 会場はジャニーズファンの女の子も詰めかけ、
 「混浴」状態であったが、
 なんだか、熱気の感じられない「ぬるま湯」であった。
 なにしろ思いのほか、プロレスファンも少ない。
 ジャニーズファンとの軋轢も起きていない。
 なんとか、時間を埋めようと、
 席を移動して知りあいのところに行く。
 前半は「紙のプロレス」の山口日昇編集長の隣。
 中盤、ターザン山本と共に観戦。 



 しかし「猪木vsタッキー」で一気に、
 この「ぬるま湯」が沸騰。
 オレから言わせると、
 タッキーはよくこのリングに
 上がれるもんだと思うのだが…
 下手すれば、本気で暴動騒ぎであり、
 野次り倒されるだろうと思っていたのだが、
 さすがは、エンターテイメントの世界で
 トップをとるスターは違う。
 猪木コールの観衆を引き寄せ、
 猪木相手に勝ってしまった…
 もちろん、これは我らが教祖・猪木の起こした「奇跡」である。
 また一つ猪木神話が増えたと言って過言ではない。

   隣席におられた毒蝮三太夫師匠に初めてご挨拶。
 我々に長々とお話をしてくださる。
 赤江くんは正座姿で
 お話を聞き入っていたのである。


 
 帰宅後、ファンから貰った
 「馬刺しクッキー」(美味)つまみに飲んで寝る。


 3月12日  日曜

 朝、SRS原稿、昨日の猪木vsタッキー戦を総括。

 夕方TBSラジオ「伊集院光の日曜大将軍」へ。
 赤坂ゼミナールの講師。
 番組最多出演の7回目。
 「地方交付税」
 国をオフィス北野のトップ・ビートたけし、
 地方をオフィス北野も末端芸人・バター犬たろうに例えてお話。
 バター犬たろうに意外にも反響高し。
 このコーナー、毎回、勉強になるし、
 この台本書いている人、プロだ。

 ドゥ・スポーツの前で「迷わず行けよ!」のハズが
 何故かメンタルダウン。
 全てが無意味、無気力に…。
 トレーニングもやらず帰宅。

 帰宅後、
 サブから、何故かアロマテラピーグッズをプレゼントされる。

 どっこいサブは放送作家志願でオレの家に来た。
 「給料なんて出ないよ」と言っても、
 「覚悟してます。貯金してきました」と。
 しばらくは連れ歩いていたのだが、
 芸人志願ではないので、
 先輩作家に頼んで、ある製作会社に預けた。
 ここでも三ヶ月完全に無給だった。
 最初から
 「使えるようだったら、ギャラを払ってやってください」
 って条件だったのだ。
 この世界はそういうものなのだ。
 傍から見ていても理不尽なほとのタダ働きが続いていた。
 たまに音を上げていたが、
 「やめたら、それで終わりだから…」と、
 オレもとりあわなかった。
 そして、今回初めてこの世界に入ってから、
 自分の仕事で給料が出た。
 その恩返しで、アロマテラピーグッズだった。
 ま、少なくとも、この経験がある奴は生涯続けれれる、
 と思う。
 アロマ、火をつけたが臭くて、アッと言う間に消してやった。

 サブと出前の寿司。
 
 「スクリーム3」をビデオで。

 昨日、横浜アリーナでターザンが新聞を広げて
 「談志師匠って、凄い詩人だねぇ」と感心していた、
 東京スポーツの一面、素晴らしいので採録。
 
 東京スポーツ 3月12日付け

 宙に舞え!長嶋茂雄 各界著名人がエール 特別連載<第5回>

 立川談志24連発 長嶋賛辞 

 「長嶋茂雄巨人軍監督を賛美してくれ」との注文である。
  で、褒める、褒めあげる。

 何しろ偉い、長嶋は偉い。その理由を片っ端からあげる。
 まず第一に家元と同い年だから偉い
 長嶋だから偉い。田中でもない、鈴木でもない、長嶋茂雄だから偉い
 女房がシャシャリ出ないところが偉い
 沙知代なんて改名しねーのも偉い
 粋が偉い。一茂はカッコいい。
 カツノリは駄 目、いや可愛そうというべきか。

 世の中のことをまるっきり知らないとこも偉いし、凄い
 金持ちの子供が自分の欲しがるオモチャを全部親に買わせるように、
 欲しい選手は全部取ってきてもらえるとこも凄い
 で、その買ってもらった選手を勝手気ままに使うところも偉い
 飽きるとすぐ捨てちゃうのだから凄い
 三塁線の打球の処理は上手くて結構だがショートゴロまで全部捕っちまう。
 そのショートには広岡達朗という名手がいるのに…。
 何しろ二塁ベースより一塁側のゴロを生涯二つ捕った、
 と家元に話してくれたって…偉いの何の…。

 作家で国士の川内康範先生と家元と長嶋が
 千葉のあるスポーツセンターの顧問になった。
 その何周年化のパーティーの時、お客にサインと景品あげる、
 ということになったが何せ真冬のこと、
 ドアが開いたり閉まったり、開く度に寒風が吹き込んでくる。
 「やってらんねえ」家元すぐやめて控え室で一杯。

 長嶋は偉い
 嫌な顔一つせず最後まで己の務め?をやっていた。
 もっとも彼、毛深いみたいだからあまり寒くねえのかも知れない。
 毛深いから偉い
 その偉い長嶋監督を家元自分の番組で何と一時間も待たせたことがあった。
 一緒にいた上岡(龍太郎)にいわせると、「二時間ですよ、家元…」という。
 待たせた家元も偉いが待つ長嶋も偉い

 まるで漢楚軍談の項羽と笵増の出会いのようで、
 勿論長嶋が項羽(東京スポーツの読者には判んねえだろうなァ…)。
 勿論長嶋にこの例え話をしても理解らない。ワカラナイから偉い
 長嶋は他人の悪口を言わないように思える。
 この辺も家元に似てる。両方偉い
 もし長嶋がこの世からいなくなったら
 日本人の誰がいなくなるよりも国民は淋しがるだろう。

 
 この一面に対して、猪木教徒よりメール。

 「アントニオ猪木UFO代表を賛美してくれ」との注文である。
 で、褒める、褒めあげる。

   何しろ偉い、猪木は偉い。その理由を片っ端からあげる。
   まず第一にあの長嶋と同じ誕生日だから偉い
   猪木だから偉い。田中でもない、鈴木でもない、馬場でもない、
   猪木寛至だから偉い
   
   女房がシャシャリ出ない処が偉い
   前の女房は女優だったからなおさら偉い
   伜が偉い。小川・藤田はカッコいい。
   橋本は駄目、いや可愛そうというべきか。

   世の中のことをまるっきり知らないことも偉いし、凄い

   人を騙すから偉い。ファンも騙されるから偉い
   佐川会長は最高に偉い

   タバスコを日本に紹介したから偉い

   金持ちの子供が自分の欲しがるオモチャを全部親に買わせるように、
   欲しい選手は全部新日から取ってこれるところも偉い
   で、その買って貰った選手(オモチャ)を
   勝手気ままにマッチメークする処も偉い
   飽きるとすぐ捨てちまうとこも無邪気で偉い
   選手時代守備的攻撃の凄いは、
   アリキックなんて技を作り出してしまうのだから偉い
   新日時代の外人招聘は上手くて結構だが、全日の外人まで全部捕っちまう。
   その全日はジャイアント馬場が社長をしてるというのに。
   何しろ全日よりの外人、ハンセンとブロディを生涯2人も捕った、
   と家元に話してくれたっけ…偉いの何の…。

  作家の百瀬博教先生と家元がプライドGPを見に行った。
  だがどの試合も膠着状態、会場は寒風が吹き荒れる。
  「やってらんねえ」家元すぐやめて家で一杯やりながら猪木のビデオを見た。
  猪木は偉い
  どの試合も客に嫌な顔一つさせず最後まで己れの務め?
  をやって客を楽しませた。
  もっとも彼、バケモノアゴ男だから、
  試合が凡戦でも、アゴ見てるだけで楽しめるからかも知れない…。
  つまり退屈させないから偉い。ロングロングアゴーだから偉い

  その偉い猪木が滝沢君を張ったことがあった。
  見に来ていたジャニーズファンに言わせると「信じらんないっ!!」という。
  張らせる滝沢も偉いが、張る猪木も偉い
  まるで未来看護婦の江頭と桜庭のようで、
  勿論猪木が江頭(東京スポーツの読者には判んねえだろうなァ…)。
  勿論猪木にこの例え話しをしても理解(わか)らない。
  ワカラナイから偉い。

  猪木の悪口を言うプロレスファンはたくさんいる。
  でも猪木はファンを裏切り続ける。
  この辺も家元に似ている。両方偉い
  もし猪木がこの世からいなくなったら日本人の誰がいなくなるよりも
  国民は淋しがるだろう。(明日はリングス代表前田日明さん「偉い」です)

 これを読んでいると猪木の「元気ですか!」が聞こえてきて
 元気になった。 .
 .
 

 3月13日 月曜

 朝、起きてSRS原稿。
 昨日の無気力症候群が継続しないようにとにかく外出。

 大塚美容歯科、
 前田くんと面会。

 池袋、ビックカメラへ。
 マライア・キャリーごっご。
 先日来日したマライア・キャリー
 が渋谷で豪快に買い物をしていたのを見習い、
 オレは「スターだから…」と言い聞かせる。
 サンヨー時短ビデオ購入。これでビデオは10台目の大台に。
 実はDVDソフトは絶対購入しないと決めていた、
 オレのコレクター癖に火がつくと止まらない。
 PS2購入でもうそれも解禁。
 なにしろワーナー作品は1900円で販売中なのだ。
 DVDソフト。
 「白いドレスの女」「許されざる者」「レイジング・ブル」
 など買ってしまう。
 しかし中を見ると、解説やライナーノーツは何もなし。
 そういうものなのか。
 DVDソフトパッケージの大きさも二種類あるし、どうなのよ?
 詳しい人がいたら教えてよ。

 一人で新宿プラザへ。
 
 ティム・バートンの新作「スリーピー・ホロウ」
 大きな劇場にがらがらの客席。
 バートン好みのゴシック・ホラー。



 さらに今日は気分転換に
 久々に飲みに行くことにした。
 昼3時に、
 「モテナイ教」のジョーダンズのミマタと連絡。
 映画終わりの21時に待ちあわせ。

 そのジョーダンズのミマタが
 猿岩石の森脇を連れてきて3人で酒。
 彼ら二人はオレが電話した。
 昼3時から飲みつづけているとのこと。
 初めて話す。森脇には、猿岩石サイドストーリーを取材。

 オレは1時で、「もう終了、ギブアップ!」ながら
 彼らはこの後にさらに六本木へ。元気なもんだ。

 .
 .
 
3月14日 火曜

 ドゥ・スポーツで1500水泳。
 偶然、しばらく音信不通だった江頭2:50遭遇。
 二泊三日でプライベートでラスベガスへ行っていたと…。

 事務所、フジ「いただきます」打合わせ。

 半蔵門、RADIO@WEB収録。
 猪木vsタッキー戦のお話。
 ゲスト、女性ボーカリストLaguna、
 親友が大の浅草キッドファンで、
 我々のことをよく知っていたので、話が弾む。
 なんとマネージャーに元、オフィス北野の八講さんが…

 帰宅後、アル北郷を呼びつけ、来客の応対をまかす。
 とにかく、連日、早寝早起きのオレは
 ものの30分程でアッという間に就寝。

 .
 .
 
3月15日 水曜

 早起きして原稿書き。
 オリコン「オリコン・キット・チャート」、
 東スポ「ステ看ニュース」
 笑芸人のエッセー、格闘技本など、〆切見越して書きつける。
 6時間かけて「スクリーム」1・2・3とビデオで通して見る。
 スクリームの何がこれほどオレを面白いと思わせるのか?
 これは一種の漫才の台本のように思えるからだ。
 決められた枠、ジャンルの約束事を守りながら、
 仕掛け、テクニックが細かい。
 やはり、1・2がオモロ。
 3は脚本家が変わっていた。
 
 ドゥ・スポーツ自転車D30分。

 .
 .
3月16日 木曜

 7時45分起床。
 赤江くんの迎えで横浜青葉のスタジオへ。
 テレビ東京「スクリーム3」特番収録。
 進行、大神いずみ、松田純ちゃん、
 ゲスト、デーモン小暮閣下と。
 「聖飢魔・のバンドはどうなったんですか?」と聞くと、
 そんなことも知らないの?って顔で、
 「解散したよ、解散イベントやったよ」と。
 考えてみれば、閣下にとってそんな話は周知の事実だと思うだろう。
 そういうことって多い。
 自分のやってることが世間に届いていると思っているが、
 そうでもないことが、オレ自身の周りにも多いだろうな。

 スクリーム・シリーズの魅力についてもっと突っ込んで、
 深いところで話し合いたい気があるのだが、
 テレビは表面だけで流れていく、
 そういうものだ。

 安原マネージャーを連れてロケ地近くの
 7つ星のラーメン店、「クジラ軒」へ。
 小一時間、並びながらも、これは激ウマ。

 赤江くん来宅し、エクスプレスネタ出し。

 .
 .
 3月17日 金曜

 5時起床。6時TBS入り。
 エクスプレス生放送3回目。
 小川選手から送られたオーちゃんトレーナーを着込む。
 朝から「目を覚まして下さい!」とはオレへのメッセージだ。
 番組にはすっかり慣れる。
 
 猪木vsタッキー、シェパード家、取り壊し、羽柴誠三秀吉宅火事、
 周兄弟脱税、だんご3兄弟ロマンス、
 日本アカデミー賞の健さん、などのネタにコメント。

 終了後、「ビューティフル・ライフ」最終回予想、
 木曜のエクスプレス用にコメント。
 
 帰宅後、2時間仮眠。
 15時、浜町スタジオ移動。
 MXテレビ「Tokyo Boy 」3本撮り。
 ゲストが近田春夫さん鈴木その子先生、 
 近田さんは、浅ヤン時代、楽屋話し仲間だった。
 久々に、楽屋で「spa!」の特集、
 「小さい男がもてる時代」でひとしきり盛り上がる。
 曽根孝明先生の印税話しをしていたら、
 近田さん位、顔が認識されていながら、
 カラオケ屋に曲が入っていない作曲家も珍しいって話になった。

 本番は石原都知事提案のカラスのパイを食す。

 終了後、
 飛びだしで四谷移動、
 フジテレビSRS収録。
 一年間振り返り企画「視聴率って何?」。
 浮田久恵らと。
 歴代瞬間視聴率ベスト10のビデオを見ながらコメント。

 帰宅後、23日の「浅草お兄さん会」ライブ案考える。

 タフな一日だが、
 去年のような、口も聞けないような
 エネルギー・エンプティー状態にはならず。
 若乃花は「体力を補う気力の限界を感じて」引退したが、
 オレは「気力を補う体力の根本的な低下」
 が個人的な大問題だったのだが、
 このところ目に見えて体力向上。
 

  .
 .
3月18日  土曜

 朝起床。
 メールソフトが故障し、復旧作業。

 ずっと本屋で買いたかったのに、
 小川選手からサイン本で送ってくれるのを待っていた、
 小川直也インタビュー集
 「反則ですか」(アミューズブックス刊)
 装丁が地味なのと、橋本戦だけに絞った
 インタビューとのことで
 それほどでも…とも思っていたが、
 激オモロ。名作。傑作。賛辞を惜しまず。
 帯に書かれていた、
 「プロレスラーに読んで欲しい」も頷ける。
 インタビュアーも良いし、
 小川直也の面白さや強さを見直すと同時に、
 アングル病ですかして見ていたプロレスってジャンルにも、
 また幻想が広がる。

 ドゥ・スポーツ、1000m水泳。

 テレビ東京のどっきりロケ、
 池袋の繁華街の雑居ビルの一室に。
 キャバクラと思って入ったお店で飲みつづけ
 トイレに入っている間に、
 一瞬にしてヤクザ事務所に早変わりする〜設定。
 ドッキリお馴染の黄金パターンである。

 撮影は、何故だか、またもサイコロの出目の少ない方を振る方法。
 そのため、4時入りで終了が1時。
 悪役商会の皆さんと長い長い待ち時間。
 近くの本屋で「ゴーマニズム宣言」の新刊を購入。
 悪役商会の皆さんはこういう時に不平一つ漏らさない。
 そういう態度に学べとオレたちも言い聞かす。
 
   帰宅すると「紙のプロレス 25号」が届けられていた。
 小川や前田、田村、藤田の
 インタビューも入って、今回もハイスコアー。



 オレは不思議に思うのだが、
 女の子がメールで感想を書いてくると、
 必ず「プロレスのことはよくわかりませんが…」
 って書いてくる。
 確かに、プロレスについての話が
 オレの日記は圧倒的に多いのだが、
 好きな音楽やら小説、映画について熱烈に書くのは、
 とっても恥ずかしいって気がするのだ。
 
 それに比べてプロレス(やら芸人)はなんと
 大らかに、恥ずかしげもなく、裸を晒した
 「人間力」を競い合うエンターテイメントであることか!
 それを賛美することには、なんの衒いも感じないだよな。
 全く興味を持てない人に言わせてもらえば、
 「ビューティフル・ライフ」なんか見てるより、
 圧倒的にこの雑誌を読んでるほうが、
 自分の人生に対するフィード・バックが大きいよ。

 藤田和之のインタビューで
 「自分が勝てば彼らは過去形、
  自分が負ければ彼らが自分の未来形」
 なんて言葉は、三代目・魚竹に言われようとも、
 大富豪のデール・カーネギーに言われても、
 ノリヤスに言われてもなんとも思わんが、
 格闘家・藤田に言われると、オレの心に届くよ。

 ハマさんのヨガ式呼吸法のお話に、船木のヨガ修業を
 文句なく応援したくなった。

 そしてこの間の猪木vsタッキー戦をこのように伝えている。

 <紙のプロレス RADICAL NO.25>
 アントンの“核エネルギー”大爆発 !!

 3・11にプロレスの神髄を見た  

「オレは人をビックリさせることが好きなんでね。ンムフフフ」
 と猪木さんはよく言う。
 3月11日、「第2回メモリアル力道山」
 一一ボクは、またしても猪木さんにビックリしてしまった。
 この調子で行けば、
 一体いつまで猪木さんに
 ビックリさせられ続けるのかわかったもんじゃない。

 いろんな団体が集結し、“日本プロレス界の祖”である、
 力道山を偲ぶビッグ・イベントがこの日開催されていた。
 オーちゃんと破壊王の謎のタッグ結成、
 そのオーちゃんと天龍の初顔合わせ、
 新皇帝戦士の飛来、安生洋二の“前田襲撃事件後の復帰戦”、
 石川雄規vs佐野なおきという地味ながらも玄人受けする一戦、
 ジャニーズJr.の“タッキー”こと
 滝沢秀明の君が代斉唱など話題には事欠かなかった。

 木戸&安田組vs平田&剛という、
 やけに渋味タップリのタッグマッチあと、
 休憩を挟んで、場内には、
 故・馬場さんの歌う「満州里小唄」がフルコーラスで流れた。
 もちろん、ありし日のこもった肉声のテープである。

 そしてこれが終わると、
 館内にプロレス会場では聞いたことがないような、
 「グンギャ〜〜〜ッ!!」という黄色い歓声が轟き、
 2度と見られないスペシャルエキシビジョン・マッチ
 「アントニオ猪木vsタッキー・3分1本勝負」
 の始まりが告げられた。

 まず特別レフェリーの藤原組長がボディガードとして先導しつつ、
 あのタッキーが入ってくる。そして猪木さんの入場だ。
 ここでも、これから始まるのがエキシビションだとは思えない
 エネルギーをはらんだ「イノキ・コール」が送られた。
 これは息子の年よりも若い人気スターを相手に、
 はたして猪木さんが何を見せてくれるのか、
 爆発的な期待感がそうさせているのだ。
 かつて、我々は、猪木さんの対戦相手が誰であれ、
 「今日はどんな試合運びをするのだろう」
 とあれこれ想像力を働かせた。
 それが心地よかったのだ。
 つまり、我々は試合ではなく“猪木さん”を見に行っていたのである。
 猪木さんの何を見に行ってたのか、
 この“試合”が進むにつれて徐々にわかってきた。

 選手のコール時、タッキーにブーイングが飛んだ。
 リングアナに「試合時間は3分でいいですか?」と聞かれると、
 なぜか猪木さんは「無制限!!」と元気よく答えた。最高である。
 さすがに相手は名うてのジャニーズだけに、華をもたせる、
 ファン感謝デー的な展開になるんじゃないかという一抹の不安もあった。

 しかし、猪木さんはまたも見事に裏切ってくれたからたまらない。
 レフェリー・チェックのときに、
 いきなりタッキーに張り手を見舞うアントン !
 ゴングが鳴った直後、リング中央に飛び出し、
 両手を広げて威嚇するアントン。
 いきなりスライディングのアリキックを見舞うアントン。
 さらにマウントから張り手、鉄拳制裁を食らわす大人げないアントン。
 組長がたまらず体当たりで猪木さんを吹っ飛ばし
 タッキーをフォローすると、
 「余計なことするな」という気迫で組長を睨み付けるアントン。
 怖々とロープの外へ逃げる組長。
 コーナーでタッキーをかばう組長に「どけ、この野郎!」
 と鬼の形相で絶叫するアントン。
 そして、タッキーとの手四つに押されて“見せる”と、
 まさかのWリスト・アームサルトまで繰り出すアントン!
 とにかく、いちいち最高だ。
 相手はアイドルだぞ、いいのか、アントン!

 とうとう押されていたタッキーの逆襲が始まった。
 蟻も殺せぬアリキックに倒れて、“見せた”アントンは、
 エルボードロップを見舞われ、カウント3つ入れられてしまった。
 もちろん組長の早いカウントのヘルプ付きだ。
 ズバリ言って、まさに、凄いものを見た。
 人気アイドルとのエキシビション。
 一歩「右」に落ちれば、「コミックショー」になり、
 一歩「左」に落ちれば大惨事になる。
 組長との絡みなどは一歩間違えば「右」に転がってコントになってしまう。
 実際、三流レスラーがこれをやっていればそうなっていただろう。
 「左」に転んで、アイドルが技を受け損なったらどうなっていたのか。
 芸能界のさる人物が、試合が終わったあと控室の通路で、
 「ジャニーズにあんなことしちゃダメだよ〜。
  猪木さんはどこまで本気なのかわからないでしょ? 
  ドラマの撮影中なのに顔面ブン殴ってさぁ。
  苦情がきたらどーすんの? オーちゃんTV界から干されちゃうよ〜」
 と苦笑いしていた。

 しかし、いつ何時、アントニオ猪木は、
 ボーダーラインの上をギリギリで綱渡りする。
 「右」でも「左」でもどちらかに落ちたほうがラクなのにも関わらず。
 “生真面目”でもなく、“不真面目”でもなく、
 “クソ真面目”に自分と向き合うアントニオ猪木一一。
 その姿を見て、アリーナは、
 この日いちばんのバツグンの盛り上がりを見せた。
 客席を見渡すと、明らかに、ビギナーというには知りすぎて、
 マニアというには薄すぎる客層が大挙して観戦に来ていた。
 たま〜に、本当に力道山の冥福を祈りに来たような老夫婦もみかけた。
 つまり、この日は「大衆」が来ていたのである。
 力道山は、尋常ではないエネルギーをもってして、
 プロレスを「大衆娯楽」として根付かせた。

 その力道山のメモリアルに、大衆に向ってエネルギーを突き刺したのは、
 やっぱり「闘魂」を受け継いだアントニオ猪木だった。
 かつて“プロレスの味方”は、
 「プロレスは勝ち負けではない。強弱を競うものだ」と書いてきた。
 その強弱とは、おそらく“ヒト”としての
 「エネルギー」の強弱のことなのだ。
 我々はこの「エネルギー」をもらいに、
 そしてアントニオ猪木の「綱渡り」な生き方を見に、
 これまで何度も何度も会場に足を運んでいたのである。
 プロレスは“総合人間力”を競う場である。
 どれだけ「綱渡り」の闘いができ、
 どれだけ「エネルギー」を照射できたかで強弱は決まる。

 ズバリ言って、
 エキシビションだとか、そんなことは関係ねえんです! 
 誰がなんと言っても、
 2000年3月11日現在のベストバウトはこの試合なのである。
 VIVA!アントン!
                        (文/ノビー)

 素晴らしいレポートだと思う。

 いつの間にか就寝。

 .
 .
 
3月19日 日曜

 8時半芝公園入り。
 「未来ナース」ロケ。
 前回、終結した「ガッツvs水野」をテレビで見ていた、
 コント山口くんと竹田くんの、
 竹田くんが、水野先生のお気に入りでもあり、
 しかも「シベ超3」に主演が決まっているにもかかわらず、
 ガッツさんへの弟子入りを直訴。
 中野鷺ノ宮「ガッツ・エンタープライズ」へ。
 もはや、どうしてこんなに面白い展開、
 異常な事態にになっているのかわからない現場。
 素晴らしい男のファンタジーになってきた。
 
 半蔵門、T−FM「ビートニクラジオ」収録。2本撮り。
 ダンカンさんがゲスト。
 「プロ野球開幕」及び、
 「新入生、新入社員に送るダンカン道場」
 相変らず、尊敬すべきバカな日常。
 そのまま、飲みに誘われたが赤江くん(玉袋)を派遣。

 帰宅後、スズキの解説でボクシング中継のビデオ。
 ハメドの空飛ぶ絨毯の入場、坂本の施設への訪問、
 どちらもツボにはまる。
 
  ☆ WBAライト級タイトルマッチ12回戦(3月12日 両国国技館)
    × 坂本博之 <TKO5R> ヒルベルト・セラノ ○
                    (ベネズエラ)

  ☆ WBOフェザー級タイトルマッチ12回戦(3月12日 イギリス) 
    ○ ナジーム・ハメド <KO4R> ブヤニ・ブング×
         (英)        (南アフリカ)


 Kー1ジャパンを観戦しているうちに、いつの間にか就寝。
  .
 .
 
3月20日 月曜

 朝、10時半読売ランド入り。
 突風吹くなか、
 『なんでも鑑定団』ロケ。

 よみうりランド・イーストの場所に、
 かってたけし軍団コンサートが行われた、
 あの頃を懐かしく思いだす。
 もはや、誰も信じて貰えないことだが、
 たけし軍団が歌って踊る、
 ジャニーズのアイドルのような時もあったのだ。

 「栄光の背番号3、長嶋グッズお宝鑑定大会」。
 ゲストにねじめ正一、定岡正二。
 奇しくもポップコーンのような正一、正二コンビ。
 鑑定士は、前野さん、北澤さん。
 控室でねじめさんとお話し。
 初対面なのだが、旧知の仲のようにお話する。
 ねじめさんにもイトイズムが流れてるんだな。
 ハゲ野さんじゃなくて前野さんが昔は、
 週刊ポストの記者だったって知らなかった。
 本番は「我が長嶋」に依頼者の話も弾む。
 この番組のオンエアーでは、
 ほとんど、我々のトークは使われないのは、
 今までの経験でわかっているのだが、
 ねじめさんや、前野さんを笑わせたくて、
 ギャグを打ってたら、マキのサインが出ていた。
 そういうものだ。

 帰途、甲州街道沿いのラーメン屋
 「天上天下唯我独尊」へ。
 黒ゴマラーメン。

 中野駅前の美容室。
 2時間の間、新潮文庫の「アントニオ猪木自伝」を読みふける。
 
 帰宅後、ムック本「凄玉」に、
  「猪木教」についての原稿6千5 百字。

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