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 4月21日  金曜

 朝、6時、朦朧としながらTBS『エクスプレス』へ。
 浅草キッド慶応合格の独占映像、
 『未来ナース』で松野さんタレント転向など、
 手前味噌な、話題が多すぎたかな?
 しかし、敢えて、我々を主人公に持ってくる、
 これはプロレスと同じこと、
 マイナー・浅草キッドの世間との闘いのためだ。 

 渋谷ビデオスタジオへ。
 スカパー、チャンネル721内、
 チャンネル北野のミニコーナー、
 「浅草スポーツ」、3本分収録。
 浅草お兄さん会芸人のマキタスポーツと共に進行。

 今回より、アイキャッチで
 女の子が日替わりで入ることに。
 このほうが、前回より断然やりやすい、
 ターザンよろしく女の子にお見合いついでに、
 名刺を渡すことにする。
 大人のおもちゃ、芸能界暴露イニシャルトーク、
 勃起補助具、などの話題。
 下ネタ度が高いが、
 CSはそれもいいんじゃないかと思う。 

 

 夕方発売の東京スポーツ、キオスクまで買いに行くが、
 念願の慶応合格記事でも一面取れず。
 一面は、「椎名林檎改名宣言」だった。
 林檎を蜜柑だかに変えるとか。
 我々はウラ一面に。
 ちくしょう、新宿系自作自演屋に負けた。
 オレたちだって、腐った蜜柑、
 浅草系自作自演自爆屋なのに。
 残念無念。

《表面》
《裏面》

 帰宅後、ビール痛飲して仮眠。
 起きたら、いつにない、空腹。
 オレは、通常体重が、20年以上変わらず54〜5キロなのだが、
 ジムとかで、ダイエットすると52キロ位までは落ちる。
 しかし、そうなると決まって、
 ダイエットのホメオスタシス反動がある。
 (つまり、ガリガリの豚がいない、
  パンパンに太ったカモシカがいないように、
  人間も個々に遺伝子レベルで適性体重が決まっていて、
  その体重に恒常性を保とうとする反動)
 そうなると、何故だか、無性に油分が欲しくなって
 買い置きのインスタントラーメン齧りだすという
 奇行を行なうのだ。
 で、54キロ台に戻ると、その衝動が収まる。
 不思議なもんだ。

 この10日分の日記を更新、
 忙しいからって、手を抜くわけじゃないからな!
 ゴールデン進行で他の〆切を早めに片づけたので、
 明日から原稿に追われることはしばらくユルくなりそうだ。
 
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4月22日  土曜

 午前中、スカパーで
 WWFの「レッスル・マニア2000」
 アメプロ・マニアのハゲ・スズキの解説で観戦。

 4/2「WWF Wrestle Mania 2000」

 メインエベント

 HHH VS ザ・ビッグ・ショウ VS ザ・ロック VS ミック・フォーリー
 【世界ヘビー級選手権〜フェイタル・4ウェイ・エリミネーション・マッチ】

  (1本目) ☆ ロック (ロック・ボトムからのPF) ショウ ★
  (2本目) ☆ トリプル・H (ぺディグリィからのPF) フォーリー ★
  (3本目) ☆ トリプル・H (ビンス裏切りイス攻撃からのPF) ロック ★
  ビンス裏切りでトリプル・Hが世界王座防衛。

 荻窪の喫茶店「邪宗門」でココアを飲みながら、
 ナンシー関・町山広美共著の「堤防決壊」(文芸春秋)を
 ゲラゲラ笑いながら読む。
 「クレア」連載初期は切り抜きまでして読んでいたが、
 最近は御無沙汰だった。
 と思ったら、連載終了してた。

 散歩をしていて、
 たまたま通りかかった近所の雑貨屋さんが、
 今日で「閉店セール」
 お店に入ると、閑散としており、
 ほとんどが、売り切れ状態のなか、
 その中に「トイ・ストーリー1」の古びたウッディ人形が…

 見るからに店長の私物で売り物ではなさそう。
 店長に
 「これはトイザラスで買われたほうが安いですよ」
 と言われる。
 「オレは絶対トイザラスには行かないんですよ」
 と答え、食い下がる。
 「たまたま入った閉店セールで売れ残ったウッディを
 オレが引き取るってドラマのある設定が
 素晴らしいんですよ、定価でいいから売ってくれ!」
 と頼み込んで売ってもらう。
 なんの執念なのか?

 夜、急遽、合格祝いの宴会を開くことに、
 後輩のスピーク☆イージーのアル北郷を呼びつけると、
 オレは知らなかったが、
 昨日まで1週間入院していたとのこと、
 『ゆらゆら帝国』のコンサートに行ったら、
 あまりの音量に鼓膜が破けて、
 そのまま、病院送りになったらしい。
 八丁堀から駆けつけたコンパニオン嬢やら、
 その友達お二人の4年ぶりの同窓会やら。
 で、わけわからず。
 キムタクが来るからと言って松村くんが登場。
 ものまねショー。
 オレが、もう弾けたり、はしゃいだり、下ネタもしないので、
 実に、生真面目な宴会であった。
 いち早く、酒にダウン。

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4月23日  日曜

 〆切に追われない日曜日は、たまりにたまったビデオ三昧だ。
 その上、ボクシングの世界戦もKー1も、巨人戦だってあるのだ。
 朝から早起きしてこの「メディアの牢獄」で家から出られない状態。

 3月3日に武道館で行われた、
 「リスペクト清志郎」をNHK−BS2で放送したビデオをようやく。
 完全版ではなく、短縮版だったが、それでも、
 関係ねぇぜー。
 イエー、べービー、清志郎なら、
 オレでも、知らない曲は、一つもねーぜー!
 いや、オレとて愛しあってるぜ!!
 清志郎のすべてBabyわかってる!
 上から下まで全部わかっているつもりだぜ!

 いや、本当、プロレス以外にもオレだって感動はあるぜ!
 なんたって相棒!仲井戸麗市、登場シーン。
 WWF以上のマイクだった。

「あんな奴のために、みんなこんなに武道館 集まってくれて
 あんな奴に代わって お礼を言います
 ようこそ!!
 この後 
 あんな奴が 新しいご機嫌なバンドと一緒に 
 ご機嫌なのを聴かせてくれます
 オレの方から紹介さしてくれー
 もう30年前 東京 渋谷 宮益坂の裏にあった
 『青い森』という汚ねえ店の楽屋で 初めて出会いました
 
オウ 清志郎!!!!!
 俺たち50だってよーー!!!!
 オイ 信じられるかーー!!!!

 今日来てくれたみんなと スタッフのみんなと
 ミュージシャン達と オレの気持ち お前と一緒に
 同じ時代を見られて 俺たちラッキーでしたーー!
 サンキュー
 紹介しまーす
 日本が生んだ 偉大なソウルマン
 日本が生んだ 偉大なシンガーソングライター
 キング・オブ・R&R
 最高のヴォーカリスト
 he was born in 1951 from 中央線 国立
 忌野 SWEET SOUL 清志郎!!」

 仲井戸、「忌野〜 10年ぶりだー」
 清志郎、「何しに来たの?」
 仲井戸、「ちょっと寄ったんだ」

 

 M0-雨上がりの夜空に (泉屋しげる)
 M1-よォーこそ
 (及川光博、奥田民生、斉藤和義、寺岡呼人、
  ワタナベイビー withスカパラホーンズ+大森はじめ)
 M2-宝くじは買わない(ワタナベイビー)
 M3-2時間35分(坂崎幸之助)
 M4-九月になったのに〜危ないふたり
    (竹中直人withスカパラホーンズ+大森はじめ)
 M5- The Dock of The Bay(Steve Cropper)
 M6- 海辺のワインディングロード(矢野顕子)
 M7- ぼくの好きな先生(ロリータ18号)
 M8- シュー(斉藤和義)
 M9- トランジスタ・ラジオ
   (寺岡呼人・藤井一彦・藤井謙二・小林雅之・
     エマーソン北村・梅津和時・片山広明)
 M10- 金もうけのために生まれたんじゃないぜ
   (ゆず・寺岡呼人・藤井一彦・藤井謙二・小林雅之・エマーソン北村)
 M11- 君にだけわかる言葉(三宅伸治)
 M12- テクノ・クイーン(THE HIGH-LOWS)
 M13- 世間知らず(石田長生fromBAHO)
 M14- スローバラード(ゴスペラーズ)
 M15- つ・き・あ・い・た・い(奥田民生)
 M16- い・け・な・いルージュマジック(及川光博)
 M17- いい事ばかりはありゃしない(仲井戸“CHABO”麗市)
 M18- 君が僕を知ってる(仲井戸“CHABO”麗市&RUFFY TUFFY)
 M19- 心の解放区(RUFFY TUFFY feat.忌野清志郎)
 M20- グレイトフル・モンスター(RUFFY TUFFY feat.忌野清志郎)
 M21- 君が代(RUFFY TUFFY feat.忌野清志郎)
 M22- Time is tight〜A change is gonna come(RUFFY TUFFY)
 M23- 高齢化社会(RUFFY TUFFY+Steve Cropper)
 M24- Sweet Lovin'(RUFFY TUFFY feat.忌野清志郎)

 En1:
 M25- 帰れない二人(井上陽水、忌野清志郎)
 M26- 雨あがりの夜空に(全員)
 M27- 夜の散歩をしないかね(仲井戸“CHABO”麗市&忌野清志郎)
 M28- ドカドカうるさいR&Rバンド(忌野清志郎)

 短縮版だったので、DVD出ないかな?
 ビデオだけなの?CDも欲しいぜ、全く。

 映画も、見たぜ!!ビデオだけど。

 アイズ・ワイズ・シャット(EYES WIDE SHUT)

 70歳で亡くなったスタンリー・キューブリック監督の
 12年ぶりに最新作にして遺作。
 3時間を超える作品なので、結局、劇場では敬遠していた。
 主演はトム・クルーズとニコール・キッドマン。
 予告編だけでも、見たくなったが、
 二人の絡みにあれ以上のシーンはない。
 カメラや、色彩や作品の風格はさすが、
 キューブリック爺さん。
 見とれるのだが、
 しかし仮面舞踏会と言うか、O嬢の物語風乱交パーティーと言うか、
 逸脱する部分があまりに洋物ポルノありがちの世界だった。
 ‥から悪いわけじゃないけど‥
 ある医者夫婦の性妄想からストーリーは転がるのだが、
 浮気や不倫は想像と夢の中だけの出来事で、修羅場は起こらない。
 性妄想による、「アフターアワーズ」的な、
 終わらない夜が続くのは、ドキドキなのだが、
 ストーリー展開がとにかくトロい。
 ‥から悪いわけじゃないけど‥
 それにしても、この映画に構想30年、撮影に3年、
 編集に1年もかかるか!
 それでもオレさま博士の異常な愛情は、
 キューブリック作品には特別のリスペクト感じるので、
 気に入らないわけじゃない。
 生涯最後の作品で夫婦の絆を描いた、
 キューブリックの最後の遺言が「ファック!」とは、
 感慨深い。
 
 続いて見たのが、

 「運動靴と赤い金魚」(英題Children of Heaven)
 オレの周りで見た人評判は以上に高いイラン映画。
 監督・脚本は、マジッド・マジディ。
 昨年、アカデミー賞で、『ライフ・イズ・ビューティフル』と並んで
 外国語映画賞にノミネートされていたが、確かに両方とも子役映画だ。
 こういう子役映画に弱くなってるのは、歳をとった証拠であるな。
 
 イスラム風のタイトルの文字が出てくるだけで、笑える。
 どうやって、あのタツノオトシゴみたいな文字を読むのだろう?
 靴も買えないほど、貧しいのに、ペルシャ絨毯のお家、ってのが文化なのだな。
 正直言って話は「ちびまるこちゃん」の一エピソードみたいで
 貧乏臭い映画ではあるが、
 こういう映画を学校で上映会でもやればいい。
 5000万恐喝の中学生に牢獄で強制的に100回見せてやりたい。
 最後は運動会で賞品の運動靴を目指して走る、走る!
 そしてお約束ではあろうが皮肉な結末!
 こういう映画は自分の子供と見てみたい。
 子供がどういう風に反応するのか見たいものだ。
 

 ラン・ローラ・ラン(ROLA RENNT)

 これも、走る、走る!
 昨年話題になったドイツ映画だ。
 この映画を引用したCMあったな〜。
 そう言えば、この映画の宣伝に、羽賀研二使ってたな〜などと思いつつ、
 『弾丸ランナー』みたいな、ワンアイデアの安い感じの映画だと思ってた。

 “我々は、すべての探究を終えた時、すべての出発点を知る” 
  T・S・エリオット
 “試合の後とは、試合の前のことだ” 
  S・ヘルベルガー
 と冒頭に引用する言葉が、オレははまる。
 その後、警官がサッカーボールを蹴り上げるオープニングから、
 映画の上映時間は1時間21分。
 本当にノンストップだった。
 主人公たちが残されている制限時間20分、
 これを3度繰り返す。アイデアである。

 主人公が、叫ぶとガラスが割れるのは、同じくドイツ映画の
 「ブリキの太鼓」のオスカル少年とか引用してんのかな?
 よくわからないけど‥‥

 夕方はボクシング、戸高の防衛戦。
 
  名古屋市総合体育館
   WBOスーパー・フライ級タイトルマッチ12回戦
  ○ 戸高秀樹 TKO11R ヨックタイ・シスオー×
   (緑ジム)           (タイ国)

 プロレスや格闘技の選ばれし大男の闘いは、
 神話のように見上げて、リングを見つめられる。
 でも、オレと、たいして体格の変わらぬこのクラスの選手が、
 「闘争心が世界中の誰より強い!」のを見せつけられると、
 なんだか、身につまされるのだ。
 只の不良少年だった渡嘉敷さんは、偶然、具志堅さんの試合を見て、
 「オレと変わらぬ身長の奴がオレより強いのは許せない」と
 プロボクサーになった。
 なんだか、そういう心が見せつけられる試合だった。
 

 なんて思ってたら、K-1も開幕したぞ。
 スカパーは完全放送だ。
 
 
 【K―1ザ・ミレニアム 大阪ドーム】

 第1試合
  ○アーネスト・ホースト(3R終了TKO)サム・グレコ×
 第2試合3分3R
  ○ステファン・レコ(2−0判定)ジャビット・バイラミ×
 第3試合3分3R
  ○ロイド・ヴァン・ダム(3−0判定)サミール・ベナゾーズ×
 第4試合
  ○ピーター・アーツ (KO3R2分24秒)レイ・セフォー×
 第5試合
  ○アンディ・フグ(3−0判定)グラウベ・フェイトーザ×
 第6試合
  ○ジェロム・レ・バンナ( KO1R2分2秒)フランシスコ・フィリォ×

 第5試合までは、なかなか響かない、届かない試合の連続。
 だが、メインで、まさかの、

 極真世界王者、フイリォが、レ・バンナに一撃KOされる。
 フィリォがKO!!
 しかも、カメラの目前で、
 全ての極真の物語と歴史が粉砕する
 衝撃の「見てみぃ、あの顔!」
 慶應ボーイの我々もビックリ。
 と言うより、Kー1史上に残るKOシーン。

 家から一歩も出られないよ、全く。

 

 4月24日 月曜

 8時半起床。
 昨日のビデオ・テレビ三昧で二日酔いがヒドイ。

 刷り上がったばかりの「紙のプロレス vol.26」を
 スズキに千駄ケ谷のダブルクロスに取りに行かせる。



 もう、またしても巻頭の山口編集長の文章素晴らしい。
 かってに了解を得たことにして、引用。

 「プロレス」という“拡大鏡の世界”が再び世間と対峙した!!

 「橋本!ありがとう。小川!ありがとう。プロレスを頼むゾーッ! 
 1・2・3・ダーッ!!」
 猪木さんは元気よく右手を空に突き上げた。
 引退を賭けた橋本の敗戦にボーゼンとする場内の空気を
 全く無視することこの上なし!
 試合後に、「猪木ワールド」がたっぷり見られると思っていたものは、
 予定調和的な気分を完全に狂わされ、見事に肩透かしを食った。
 しかし、どんなにこちらがキャリアを積んだとしても、
 猪木さんには良くも悪くもビックリさせられっぱなしである。

 約13年ぶりに
 「金曜夜8時」のゴールデン・タイムにプロレスが帰ってきた。
 そうだ。僕らは「金曜8時」には、
 いつも猪木さんにビックリさせられていたのだ。
 4・7東京ドーム、生中継。
 その格闘ロマンの大舞台のメインにたったのは、
 小川直也と橋本真也だった。

 オーちゃんはプロレス界を“黄金狂時代”へと導く重責を背負い、
 破壊王は再起ヘの執念と屈辱感一一
 強い部分も弱い部分もすべてをさらけ出してリングに立った。
 右に落ちれば「シュートマッチ」、
 左に落ちれば「WWF」となってしまいかねない“綱渡り”なこの一戦は、
 猪木さんが言うところの「格闘芸術」をリング上に立ち昇らせた。
 この“綱渡り”は選ばれた者、
 尋常じゃないエネルギーを持った者にしか出来る芸当ではない。

 「プロレス」と「格闘技」を分けて語るのはあまり気乗りしないのだが、
 敢えて分けるとすれば、
 「格闘技」は、見る側が“顕微鏡”を用意しないと、
 実に見えにくい世界だ。
 たとえば技術の攻防にしても、
 見る側が“顕微鏡”の焦点を合わせなければ見えないことが多い。

 しかし、プロレスは
 「拡大鏡」がリングの四面に張り巡らせてある世界である。
 格闘技としての技術、喜怒哀楽、
 エネルギーの大小、キャラクター(人格)、
 辿ってきた道程などが、
 一瞬にして「拡大」されて見える仕組みになっている。
 だからこそ、チンケな技術やチンケなプライド、チンケな思考などは、
 すぐに見破られてしまうジャンルとも言える。

 天才と言われる写真家・アラーキーが
 こんなことを言っていたことがある。
 「『男を張る』とか、『身体を張る』とかの
  『張る』っていうのは、さらけ出すことだから」

 アラーキーは、ファインダー越しに
 被写体の奥底に眠っているものを抜き出し、
 拡大してフィルムに焼き付ける。
 プロレスもそうだ。野性、色気、強さ、弱さ、純粋さ、残酷さ一一
 単なる勝負だけでなく、
 プロレスラーの身体の奥底に眠っている“生”を、
 闘いを通してさらけだしたとき、

 リング四方にある「拡大鏡」には、
 もの凄いものが映し出されているはずなのだ。
 平均視聴率15・7%。瞬間最高視聴率24%一一。
 この日、オーちゃんは、破壊王をまたまた逆破壊したが、
 もうひとつ「世間」という魔物に対して闘いを仕掛けた。

 この「世間」というのは、
 不用意に近づくとアッという間に手のひらを返す。
 アントニオ猪木は長い年月、常に全力でその「世間」と対峙してきた。
 だが、あの猪木さんでもこのやっかいな強敵には手こずった。

 プロレス界には魔物が棲むとよく言われるが、
 実は「世間」のほうに魔物が棲んでいるのである。
 「世間」に対峙するには、魔物を跳ね返す人間力が必要になってくる。
 つまり、プロレスとは「総合人間力」を競うものなのである。

 4・7では、オーちゃんが紙一重の差で勝利したが、
 さらけ出したのは破壊王のほうだった。
 「世間」との第一戦を突破したオーちゃんだが、
 まだまだこれから、さらなる試練が待っているだろう。
 待っていないプロレス界だったら、
 永久に“黄金狂時代”などやってこない。

 オーちゃん、もっと高度を上げろ! 破壊王も続け!
 プロレスを頼むゾーッ  【N・Y】

 
 紙プロに没頭していて、
 ふと部屋の机の上を見ると、
 慶應から送られてきた教科書の山だ。

 

 息苦しい。
 最悪だぜ!女とイチャついてる暇もねぇ、
 べイビー、逃げるんだ!

 赤江(玉袋)家では、朝から、
 お台場の公園に出掛けたと聞き、
 小野(オレ)家も負け時と、
 スズキと二人で17時、外に飛びだしたら、
 いきなりの大雨。

 お台場の新デートスポット、
 アクアシティお台場へ。 
 カップルだらけ、女の子の足下はミュールだらけの中、
 オレは、ワンギャルか、ブラン娘のレポーターになったつもりで
 羞恥心をひた隠しにして散策。

 しかし、なんと、知らなかったが、
 ここにはトイザラスがあるではないか。
 トイザラスだけは、危険だ、立ち入り禁止だ。
 と今まで思っていた。
 騙されてたまるか!!
 トイザラスはハリウッド帝国主義の軍事基地だ。
 高度資本主義の先兵がキュートなキャラクターグッズを装い、
 媚を売りつつ醜い日本人から金を巻き上げる性悪の娼婦なのだ。
 と、言い聞かせ、毒づきながらも、
 バズ・ライトイヤー、スリーピー・ホロウのフィギュア他、
 買い漁って散財。
 また、アメリカの好景気に貢献してしまった。

 19時。新設されたシネマコンプレックス
 シネマメディアージュにて『グリーンマイル』
 座席や音響設備などが完璧でとにかく気に入ったよ。

 

 スティーブン・キングの同名小説を
 『ショーシャンクの空に』フランク・ダラボンが監督。
 前回と同じ原作・監督コンビ、主役がトム・ハンクスだ。
 しかも今回もまた刑務所が舞台。
 上映時間が3時間8分。は、確かに身構える長さだ。
 最初の1時間はオレも刑務所に収容されたようなものだ。
 ショーシャンクほどではないよ〜と言うのを聞いていたが
 だが、その後は、ノッたよ。

 治癒能力を持った大男の死刑囚と、
 彼を無実と信じる看守たちのファンタジー。

 オレは、誰が泣くものかと思っていたが、
 病気治癒の奇跡の瞬間を見るたびに、
 新日本の福田選手と橋本選手のことを思いだした。
 前回、せっかく橋本vs小川で新日本が盛り上がっているに
 マイナスイメージだろうなと
 敢えて、日記には書かなかったが、
 思い返していたのはこの記事だ。
 
 橋本は「福田の最期を書いてほしい」と重い口を開いた。
 新日本所属レスラーでただ1人、
 福田選手の最期をみとった橋本は
 「あいつの死を賭(と)してのメッセージを、
 みんなに伝えなければいけない」
 と訴え、自身が最もかわいがった福田選手の壮絶な死をあえて語った。

 この日、新日本事務所に現れた橋本は
 「もう泣くだけ泣いたよ」としょうすいしきった表情で話した。
 橋本は事故を聞いた15日早朝、車を飛ばして気仙沼市内の病院に到着。
 回復の兆しを確認して一時東京に戻ったが、17日に再び駆け付け、
 最後まで声を掛け続けた。

 「オレが一番かわいがってた男。悔しい」と唇をかみしめた。
 橋本は福田選手、婚約者と家族ぐるみの付き合いをしてきた。
 7日に小川直化に敗れた夜は、
  福田選手とともに「隠れるように」食事した。
 「福田が自分のことのように『悔しい、悔しい』と泣いてくれた」
 と振り返る。

 橋本によれば、福田選手は病床で5回も危篤に陥ったという。
 「そのたびに何回も戻って来ようとしていた」
 最後は脳死状態になりながらも、
 必死に生きようとしていたという。
 橋本はそんな福田選手の姿を
 「オレらプロレスラーの見本」と表現した。    

 橋本と一問一答

 一一 福田選手の最期をみとられたそうですね
 橋本 右脳、左胸、小脳、延髄と死んでいっても、
    福田の脈は動いていた。
    強い脈拍が何十時間も続いた。
    最後は血圧が上が訓、下がひとケタ台まで落ちた。
    それでも福田は、血の一滴になるまで戦い抜いた。
 一一 遺族の様子は
 橋本 ご両親、弟さんらが、4日間も声を掛け続けていた。
    フィアンセも命がけでみなの情熱を見てると、
    奇跡を信じちゃう.人間の愛情って本当にすごいと思った。
 一一 福田選手に送る言葉は
 橋本 オレが苦しいとき、
    本隊の練習を休んでまで一緒にいてくれた.弟に説教するため、
    わざわざ実家に戻るほど、家族思いだった。
    長州さんをはじめ、みなにかわいがられていた。
    福田の生きざまを、死にざまを、一生、忘れない。
                 (4月20日付 日刊スポーツ)
 

 レスラーは本当に命を張って、人生を晒しているのだな〜。
 そう思った、で、奇跡があるのなら‥。
 映画にもどると、
 アステア&ロジャースの名作『トップハット』のシーン。
 この伏線、使い方、この映画の白眉。

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4月25日  火曜

 1時、事務所。
 野沢マネージャーと久々にお話。
 慶応合格の今後の説明。
 「博士なら、もっと上のところでしょう」などと言われるが、
 オレがこの「博士」であることで、
 賢いイメージのインフレぶりは、困ったもんだ。
 それが、キャラならちゃんと演じるけどね。
 でも、普段は会話がないので、話しあいは、
 たいへん前向きで健全なことだった。

 お台場、テレコムセンターへ。
 MXテレビ「Tokyo Boy 」2本撮り。

 政治そのものに興味がないオレだが、
 毎度、現代日本の最も、キーパーソンの石原都知事と
 折角御一緒できるにもかかわらず、
 アイドルタレント程度の知識しかないのは、恥ずかしいことだ。
 と、最近は思うようになった。
 今や、裕次郎どころか「21世紀の慎太郎を探せ!」
 でも、やりかねない状況でありながら、
 都知事は、意気軒高。
 「知事、福田和也が、日本文学で最高の96点つけていた
 『わが人生の時の時』は読むべきでしょうか?」と聞くと、
 「おまえら、慶応の文学部だろ、読めよ、オレがやるから」と。
 初めて、私的に会話したよ。
 ゲスト、峰竜太さん、今回からレギュラーに酒井若菜ちゃん、
 番組終了後、
 鈴木その子先生のパーティー用のタキシードの採寸、
 
 赤江くんは、
 最近ハマリにハマッてる後楽園ホールのボクシング観戦に。

 オレは、渡辺準さんの新事務所開きへ駆けつける。
 渡辺準さんとは、この日記に何度も出てくる、
 タレントではなく、ただのシロートの警備員である。
 しかしながら、そのキャラを買われてテレビ出演も数多い。
 「元気が出るテレビ」ではホイッスル渡辺として、出演。
 旧「浅ヤン」の我々のコーナーにも出演。
 「世界の北野、足立区のたけし」の親父軍団の一員でもあった。
 そして、我々のニッポン放送のラジオでは、
 いかとっくり警備保障の半立ちレポーターとして
 外回りのレギュラー出演していた。
 オレたちの数少ない、一般人の友人である。

 今までは、某警備保障の重役であったが、
 この春、会社が計画倒産?したのか、
 突然のリストラの憂き目にあった。
 自分一人なら、なんとかなるだろうが、
 しかし、自分の部下、ともども、まとめて面倒を見てくれる、
 新会社に身元を引き受けて貰うことになり、
 今日が、新事務所、創立パーティーだったのだ。
 
 オレの人生で出会った人の中で、
 この人位、喜怒哀楽の激しい
 フーテンの寅さんの生き写し的な人はいない。
 船乗りから、身を立てた波乱万丈な人生、
 人情味の厚い、責任感の強い、仕事人で、
 オレには、到底、どうヒックリ帰っても、持ち合わすことが出来ない、
 人間力のカタマリのような人だ。
 オレの後輩の面倒も数々と見てきてくれた。
 そして、その見返りを求められたことは、
 一度もない。
 そういう人だ。
 その人の新たな門出に、
 お祝いに駆けつけたつもりなのだが、
 結局、最後は神田の「菊寿司」で超美味な握りを御馳走になり、
 なんだか、結局倍返しされる。
 でも、
 「新会社は、まだまだ、営業が弱いから、
 どんどん宣伝してくれ!」とのこと。   

 カナケイ(株)警備
 TEL 03−5297−4711



 前の会社では、新日本プロレスやらTBSやら、
 業界をたくさん手がけていた人だ。
 警備が必要な会社の関係者が読んでいるかどうかは
 わからないが、
 なにか、お役に立てれば嬉しい。

 帰宅後、酔っぱらったまま、また入学祝い宴会、
 北郷、久々の江頭2:50ら来宅。
 石川県よりたまた上京していた旧知のレースクイーン?
 と、その友人たち。
 我が家にレースクイーンがやってくるのだ。
 これは、たいしたもんだ。
 田舎の親に電話したいくらいだ。
 レースクイーンと言えども、
 昨今のV6搭載エンジン乱痴気騒ぎとは、
 一切、無縁な、毎度のごとくの品行方正な宴会で終了。
 送りの車の運転をするスズキくんこそ、グランプリレーサーだ。
 偉い。

 .

 
4月26日  水曜

 青山の神代事務所へ。
 代官山のショールーム。
 再び、神代事務所でお話し。
 神代さんの旦那さんも健康オタクで話が弾む。

 神代主人は、街中でも、
 関節痛などでしんどそうにしている、
 御老人がいたら、その場で、「この薬が効きますよ」
 とわざわざメモを書いて渡するしい。
 カート・ヴォネガット風に言うなら
 「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」
 の実践だろう。
 そのメモには、グルコサミン。関節の軟骨増量。
 と書くらしい。
 いかに、この薬が効くのか一講義。

 さらに、胃ガンの原因でもあり日本人が体質的に多く持つと言われる、
 ピロリ菌退治のためには、明治乳業のLP21という
 ヨーグルトが一番良いと紹介される。
 3ヶ月続けて飲むと、腸内のピロリ菌が退治されるとのこと。

 そして禁煙の話に及ぶと、もう10年来の禁煙実践中なのだが、
 葉巻は例外だと言う。
 「煙草は確かに身体に悪い、一酸化炭素を取り込むから
 脳の酸素が不足する、さらに血液を濁らせる、
 でも、肺ガンを誘発するのは、ニコチンではなくて、
 巻いてある紙の煙だから」だそうだ。
 だから、葉巻は大丈夫なる、理論。

 とにかく話がオモロ。

 ドゥ・スポーツで階段走、35M。
 ドラえもん。

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 4月27日  木曜

 西麻生のセールへ、スズキくんと。
 靴を買ってあげる。愛人か!
 
 ビデオで『世界中がアイ・ラブ・ユー』。
 2年前の作品ではあるが、
 ウッディ・アレンは、現在65歳である。頭が下がる。
 今まで作った映画の大半が、恋愛依存症のコメディーであること、
 そして、どの映画でも、振られてばかりのニューヨークの寅さんだ。
 そしてこの配役。

 アレンが主演も兼ねてパリに住む作家役。
 別れた妻役がゴールディ・ホーン、
 その夫がアラン・アルダ
 その義理の娘役にドリュー・バリモア、
 その実弟にルーカス・ハース、
 ナタリー・ポートマンが義妹役、
 バリモアの婚約者がエドワード・ノートン、
 バリモアを誘惑するケチな強盗ティム・ロス、
 そしてアレンの若い恋人役でジュリア・ロバーツ
 ジュリア・ロバーツとキスしたいがために、
 映画を撮ってるとしか思えないところが凄い。

 映画の最後にウディ・アレンと別れた
 ゴールディ・ホーンが踊る場面の、切なさは胸キュンだ。
 未練がましく、女々しいが、オレも全くもって、そういう男なので共感。
 
 なんで、このメンバーでミュージカルなの?って根本的な疑問がある。
 この映画の特集していたキネ旬を読んでいたら、
 ウディ・アレンのインタビューで
 「歌えない人たちのミュージカルを作りたいとかねがね考えていた」
 とある。
 そう言えば、オレたちも、
 高平哲郎さんにミュージカル出演を打診されたもんな。
 さらに興味深い話。
 「「68年の私の処女作『泥棒野郎』を頭に、
  私は一度として自分の映画は見たことがない。
  誓って言うが、今だかつて偉大な映画を作ったという
  自覚を一度も持ったことはない。
  褒められると疑うばかり、常に最悪な反応を期待するのだ」とある。
 「私は私を会員にするようなクラブには入りたくない」と言う、
 「アニー・ホール」の冒頭の台詞を想いだす。
 さらに、あの名作「マンハッタン」でさえも、
 「撮影を始め、自分が詩的で美しいと思ったアイデアが、
 他の人にとっては長すぎでうんざりであり、
 映画が完了するころには失望の連続で、最初の輝きはさっぱり消えうせている。
 台所で一生懸命料理していたコックが自分の皿を食べたくないのと同じで、
 私は自分の作品を避けるのだ。
 観客とともに見るなどという行為は、あまりにも自尊心が傷つきすぎる。
 この最悪の例が『マンハッタン』だ。
 並々ならない失敗作と私は確信を持ったので、
 会社から自力で買い戻そうと必死で試みた。
 四百万ドルと利子を払おうと言ったが駄目だった。
 他人が私の作品をよいとか悪いとか評価しても、私にはどうにも出来ない。
 私の客観的評価力はなくなり、いつもスクリーンから取り外し、
 編集室に行って、シーンを加え、色々といじくりたくなってしまう。」

 と、いやはや、そういうものだ。
 殿はどうなんだろうね〜。

 そのまんま東さんから送られた、「どん底」読了。



 東さんの謹慎生活の本。
 タレント生活をしていて、
 突如襲う理不尽としかいいようのない事態。
 世の中、こういうことがあるのだよ。
 当事者しかわからぬ、ぶつけようのない怒り。
 オレも免許証事件で謹慎生活を送ったことがあるので、
 この本をどうしても、出版したかった東さんの気持ちは
 よくわかる。何時終わるかわからぬ、
 勝ち目のない持久戦にオレは、
 ベトナム戦争の泥沼を感じたもの。

 しかし、事務所側も、テレビ局も、こういう本を出して、
 過去を蒸し返したくないし、もっと前向きに、
 もう無かったことにして再スタートを切ってもらいたいだろう
 〜って気持ちがあることもよくわかる。
 オレがマネージメント側なら、間違いなくそう思うだろう。
 そこに、どうしても埋められない芸人の生理と、
 社会の正しい論理に差がある。
 とにかく皆さん、読んでみて下さい。

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 4月28日  金曜

 朝6時、TBS『エクスプレス』
 今日は終了後も好評。
 サッチー高田万由子、上岡龍太郎さん引退
 芸能人郵便局長ブーム、松田聖子&和田アキコ
 広末サゲマン発言、大西ユカキャバクラ嬢
 加勢大周入籍
 などの話題にコメント。
 帰宅後、眠れないのでドゥ・スポーツで水泳1200M、3キロ走
 をこなした後、ようやく睡眠。
 
 荻窪、焼き肉工房。

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4月29日 土曜

 7時半起床。
 慶應三田キャンパスへ。
 慶應通信入学式。
 『エクスプレス』日刊スポーツと取材。
 取材。
 そして2000名が入場した入学式で大波乱。
 青ざめながらも11時15分で退出。

 新宿ヒルトンホテルへ。

 PRIDEグランプリ2000トーナメント。
 出場全選手の計量、ルールミーティング、
 の合間に、
 PRIDEオフィシャルホームページ用の
 直前インタビュー。

 ホイス以外の全選手と。
 全く、ファン冥利に尽きるお仕事だった。
 ちなみに、
 藤田選手と、
 ゲーリー・グッドリッジ選手と
 指相撲で、勝っておいた。
 これが証拠写真だ。


 イーストの担当ディレクターが、英語で質問してくれる。
 しかし、今日ほど、英語を喋れたら良かったと思ったこともない。

 佐竹選手と久々に長々とお話し。
 ホーリー5の今後や、百瀬さんの武勇伝、オモロ。
 そう言えば、シアトルトレーニングの際に、
 清原とストリップを見に行ったと報じた
 週刊ポストを訴訟沙汰になってる件で、
 「清原の金髪ストリップ嬢の話はどうなんですか」と振ると、
 「オレも驚くよ、だって、天下の小学館だよ、ちゃんとした会社だよ、
  それが、あんなデマなことを書くとは思わないだろ、
  だってオレが連れていったことになってるんだよ」
 などと。
 東さんではないが、
 本当に有名人は、信じられないような落とし穴を掘られるのだな。

 明日の仕事で、本棚、押し入れの本のダンボールをヒックリ返す。
 岡田マネージャーから、
 「たぶん、絶対、恥ずかしいから嫌だって言うと思いますけど‥」
 と前もって言われたお仕事。
 でも、ディレクターが、未来ナースの土井ちゃんなので、
 引き受ける。
 と言うより、恥ずかしいことを晒すのが、オレの仕事ではないか。

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 4月30日 日曜

 
 
朝刊の日刊スポーツを見てビックリ。
 大きく我々が掲載されてるではないか。



 <日刊スポーツ4月30日号より>
 慶大入学式で塾長がチクリ
 浅草キッド 慶応入学式で叱られた

今春、慶大通信教育課程に合格したお笑いコンビ、
浅草キッドの水道橋博士(37)と玉袋筋太郎(32)が
29日、東京・港区の同大三田校舎で行われた入学式に出席した。

式典前、正門前で染み付いたサービス精神から
パフォーマンスを見せていた2人だったが、
入学式で鳥居泰彦塾長(63)から
「ここは学問の場だ」と注意される一幕もあり、初日
から“KO”され、シュンとしていた。

 コンパだ、学生結婚だ、に「ここは学問の場」
 
 取材にはしゃぐ

 晴れて通信教育課程の文学部に合格した2人を待っていたのは、
 鳥居塾長のキツーイ一言だった。
 「正門前にまた(取材の)テレビカメラが来ていましたが、
  あくまでここは学問の場ですから」。
 
 約2000人の新入生で満員の講堂が静まり返る塾長の迫力に、
 さすがの浅草キッドも
 「直々に怒られてしまった」と意気消沈するしかなかった。

 確かにひときわ目立つ新入生だった。
 この日朝、学生服に学生帽という
 バンカラスタイルで意気揚々と正門前に現れた。
 レギュラー出演中のTBS「エクスプレス」の取材に
 「どうせそのうち通わなくなると思っているだろうけど、
  通信だから最初から通わなくていいんだよ」
 「学生結婚したい」
 「まずはコンパだ!」とカメラに向かって、
 得意のパフォーマンスを見せた。
 


 合格ではしゃぎたくなる気持ちも分かるが、
 同課程は、初老の男性から厚底サンダルのギャルまで幅広い人々が、
 勉学に意欲を持って入学してくる。
 そんな中で、異彩を放ち過ぎた感は否めなかった。
 仕事のため入学式を中抜けした2人はさすがにションボリしていたが、
 入学動機は真剣そのものだ。

 明大中退の水道橋は「本当の大学生活を送ってないせいか、
 実生活で勉強の必要性を痛感したから」。
 高卒の玉袋は「小学1年になった長男が勉強している姿を見て、
 自分も生涯学習したいと思った」。

 試験科目は読書感想文(400字)と小論文で、
 水道橋は「賢者の石」(コリン・ウイルソン著)、
 玉袋は「老人力」(赤瀬川原平著)の感想文を提出。
 水道橋に4月8日、玉袋には同15日に合格通知が届いたという。
 通信教育課程は単位制の4年制で、
 関係者によるとこの日式に出席した2000人の中から
 卒業できるのは約3%(60人前後)といわれるほど厳しい。

 それでも2人は
 「(学生規則ギリギリの)12年かけても必ず卒業します」と、
 仕事との両立に意欲満々だ。
 さらに「慶早戦には応援に行きます」と慶大生ぶりをアピールしたが、
 2年連続で不合格だった早大受験については
 「今度受けることがあれば必ず合格するつもりです」
 とリベンジ精神は忘れていなかった。

 いや、素晴らしい!!
 あの日の行動では、たいした記事にならないだろうと思っていたのだが、
 こんなセンセーショナルな記事になるとは。
 これが報道ってもんだ。
 (正確に言えば、オレの感想文は「賢者の石」ではなく「至高体験」だけど)
 でも、塾長!そして真面目な学生たちよ!信じて欲しい。
 君らの邪魔はしない、
 ふざけること、面白がることがオレたちの仕事なんだ。
 それが、学問の場であっても、
 真剣に面白がることがね。

 確かに叱られてシュンとは、一瞬したけど、
 どうってことないぜ、まるで気にしない!

 清志郎ならオレたちに歌ってくれるぜー!


  今までしてきた悪い事だけで
  僕か明日有名になっても
  どうって事ないぜまるで気にしない
  君が僕を知ってる

  だれかが僕の邪魔をしても
  きっと君はいい事おもいつく
  何でももない事で 僕を笑わせる
  君が僕を知ってる

  何から何まで君がわかっていてくれる
  僕の事すべてわかっていてくれる
  
  上から下まで全部わかっていてくれる
  僕の事すべてBabyわかっていてくれる
  わかっていてくれる わかっていてくれる
  わかっていてくれる‥‥‥‥‥‥‥‥‥


 
と心に、『君が僕を知ってる』を奏でながら、
 目黒の仕事場へ。

 フジ深夜番組『WATCH』
 ドラマのストーリーテラーの役どころ。
 なのだが、そのドラマは「本はなんでも知っている」
 と言う、なんでも本に頼って行動する若者の物語?
 それをキッドに自分の蔵書を引きあいに出して、
 切っていってもらいたい。と。
 その本の紹介ってのが、嫌だったのだけれども、
 結局、猪木本やら、タレント本やら、バカ本を並べて、
 いいたい放題になる。
 ま、喜んで貰えれば良し。
 すべてはALL RAIGHT YA BABY!

 お台場、フジテレビに移動。
 スカパー!のチャンネル北野『北野電波百科店』
 オークション番組生出演。
 司会の関秀章さんに初対面なのだが、御挨拶に行く。
 もともと放送作家の関さんだが、
 博識と話の巧いのは、北野チャンネルを見ていて舌を巻いていた。
 それに、オレのところにいた作家がお世話になり、
 たいへん、良くしてもらった、そのお礼。

 この番組、前説を、トンパチ・プロの「すっとこボーイズ」
 (マキタスポーツ、ハチミツ二郎、サンキュータツオ)がやっていた。
 全然、この現場にいることを知らなかったので、
 なんだか、妙に嬉しかった。
 奴らは、間抜けなキグルミ姿で挨拶しにきた。
 こういう瞬間は、芸人はとても素敵だ。

 霊長類最強、マーク・ケアーと共に出演。
 なんと、ホイス・グレイシーの使った畳をオークションに。
 昨日も会ったことを覚えてくれていて、
 ケアーから、サイン入りのカードを貰った。嬉し。

 番組終了後、赤江くんを
 「こどもの日のプレゼントを
  あっくん(息子)に買ってあげるから‥」と誘い、
 先日行ったアクアシティーのトイザラスに連れ込む。
 単純に、オレが、おもちゃを買いたいだけなのだが‥。
 オレは、もうハリウッド帝国の先兵だ。

 帰宅後、日記アップ作業。
 忙しいからって手は抜かないぜ!

 殿と電話。発注受ける。
 赤江くんとやりとりしながらSRSのネタ作り。
 そして、
 明日のPRIDEグランプリに想いを馳せる。
 しかも明日のビートニクは生放送速報だ。

 気分はもう戦争!!(BY大友克洋).

 
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