5月6日  土曜

 朝方に、迷惑電話で起こされ、なんとも沈鬱。先行き不安ムードに。

 朝刊によると昨日の福岡ドーム、新日本大会に、
 ミスターXとして猪木が覆面で登場したらしい。



 PRIDEの桜庭に刺激されたのだろうか?
 この謎のマスクマンに長州も迎撃したと言う。
 身長190センチでアゴのとがった大男。
 それでも「オレじゃない」と言い張る猪木。
 しかし、いい加減、こんなことに一喜一憂するのは、
 やめたまえと、オレも自らに問い掛ける。
 誰が見ても幼稚で無邪気にしか思えないことなのだが、
 正直言ってワクワクしてしょうがない。

 猪木さんのやっていること、=プロレスは絵空事、いや
 大の大人から見ると漫画としか思えない、
 行動を生身の人間が真剣にやってることに、
 興味が尽きない。
 イイ歳して、いい加減にしろ!と思うが、
 58歳、でこんなことをやってる、
 猪木!!
 嗚呼、オレも、こんなバカバカしい大人になりたい。

 【日刊スポーツ 5/5付より】

 小川、長州あぶり出した

 ナゾの白覆面男とUFO軍が、新日本プロレスの
 長州力現場監督(48)を引きずり出した。
 小川直也(32)村上一成(26)組が、
 永田裕志(32)中西学(33)のIWGPタッグ王者組に挑戦。
 小川が右肩故障もあり9分26秒、
 村上が永田のバックドロップ固めに敗れた。
 試合後はUFO総帥アントニオ猪木にそっくりなマスクマンと
 長州現場監督がもみ合うなど大混乱。
 新日本が8月末に大阪ドーム大会を予定していることも明らかになり、
 一触即発の「新日本VS.UFO」の関係が注目される。

 猪木!?白覆面男が乱入
 

 長州現場監督が、ド迫力で突進した。
 狙いは小川、村上でなく白覆面男だ。
 鬼の形相でつかみかかると、2人でもみ合った。
 その瞬間、藤波社長が割って入った。
 新日本のメンバーが2人を引き離そうとしても
 収拾がつかない。
 怒りの収まらない長州現場監督の怒声が響き渡った。

 UFO軍についた柔道着姿の覆面男が、騒動の原因になった。
 マスクのあごがとがっている。観客は「猪木ーッ」の大歓声。
 この男の存在を警戒して、試合途中から永田組のコーナー下で
 長州現場監督が身構えていた。
 その緊迫ムードの中、先発した村上がアマレス出身の永田、中西に
 軽くあしらわれた。右肩痛の小川はそれを見かねてリングイン。
 2人に橋本をつぶしたSTOを見舞った。
 しかし、カットに入った永田に急所の右肩を蹴られ、
 中西に追い込まれた。
 そこへ覆面男が登場。エプロンからロープ越しに
 「魔性のスリーパー」で中西を絞め上げた。

 試合をぶち壊した覆面男に、長州現場監督がキレた。
 猪木指令で最初から長州現場監督のあぶり出しを
 狙っていた小川は、してやったりの表情。
 肩も悪化せず「いよいよ長州、獲物が出て来た」と話した。
 試合後の猪木はすました顔で
 「おれは後ろの方で見ていた。長州が出てきてびっくりした」と
 ウソぶいた。
 ベルトは逃したが、UFOの思惑通りの展開だ。

 新日本マットは、
 猪木、長州のトップを絡めてUFOと新日本隊の本格抗争に発展した。
 8月末に予定する大阪ドーム大会を見据えて、
 両陣営の確執は今後も激化しそうだ。
 藤波社長も、永田、中西の実力を確認してこの格闘戦争にGOサイン。
 「藤田にも出場要請する」と話している。
 あとは長州現場監督が、どう動くか見ものだ。

 高円寺で、またもフィギュア買いに走る。
 我が家のトイレの壁にプロレスフィギュアを貼り付けて、
 自分なりの架空のプロレス団体を作って、
 序列・番付を作って展開してるのだが、
 次々と新作が出てくるので、団体運営の資金繰りが、大変だ。
 ここで、朗報。10年前にハワイでまとめ買いした、
 当時のWWFのフィギュアが高く売れることが判明。
 本日は、黄玉模様のダスティー・ローデスが放出され、
 代わりに、プロレス物ではなく、トイストーリーが増える。

 偶然、イラストレーターの村松さんと遭遇。

 
 御殿場に住む、元・ハガキ職人、現・中古ゲーム屋の石月来宅。
 先日、殿宅で撮ってあげたデジカメ写真をプレゼント。

 彼はハウス・オブ・デッドの攻略本を持ってきた。
 殿がはまってるシューティングゲームだが、
 オレもやっておかなければ…
 何時、何時、お殿様の助太刀で
 ゾンビ退治のお供を命じられるかわからないので、
 拳銃さばきを磨いておく。
 (いや、別にそこまでしなくても…と思うのだけど)

 HPの更新に一日中、作業。
 訳詞の正確さに、凝り始めると、それだけで止まらない。
 やるべきことは、溜まっていく一方なのに、
 どんどんと日記が長くなっていく。
 なんで、こんなことに凝っているのか。
 わかっちゃいるのに、やめられない。

 5月7日  日曜

 原稿書き。日曜日なのに。
 嫌でも書くしかないんだからしょうがない。

 「オーバー・ザ・シュート 弐」
 (メディア・ワークス)が送られてくる。

 ここでの我らが教祖・猪木インタビューが
 抜群に自由奔放な、面白いことを言っている。
 たがのはずれたプロレス=格闘技ライターShowこと
 大谷氏が編集している雑誌だが
 今まで空振りも繰り返すし、
 相変らず、トンチンカンなところはあるのだが、
 今回は、大当たりだった。

 たいへん、オレ的にも面倒だし、
 誰もそこまで望んでいないのかもしれないが、
 布教のため、そしてオレ自身が何度でも読めるよう
 猪木インタビューだけを抜粋
 猪木様の天声をアゴをしゃくらせて、
 あの猪木話法で音読すること。
 肩の荷がおりるよ。
 しかし、この本は「買って読め!」は間違いない。

 ステッパー35分。

 三軒茶屋「誕生会」へ送迎。
 とは言え、 のんびりしている暇はなく、即帰宅。

 帰宅後、 「浅草お兄さん会」ライブの仕込み。
 今回は浅草キッドとしての漫才ネタはないのだが、
 前後のショーアップのための、
 ゲストのブッキング、小道具、ビデオ編集、
 進行台本、浅草ファイトの編集など。
 本当に直前になってからドタバタとやっているので、
 我が家はたいへんな騒ぎになる。

 ゲストにまたまた、
 元・週刊プロレス編集長・ターザン山本さん(54歳)を招聘。
 本人は9日は後楽園ホールに掣圏道を取材に行くというところを、
 お兄さん会出演を強引に口説き落とす。
 「ターザンさん、悔しくないんですか?
  ホイスや橋本の方がターザンさんより、負けっぷりがいいんですよ。 
  その点、ターザンさんは口だけで、まだまだ負けっぷりが、
  スケールが小さいんですよ。
  今回は最大の負けっぷりを考えてますから!!」と言うと、

 「燃えてきたよオオオ! それならオレがやるよオオオオオオ!!」と。
 全く、愛すべきバカっぷりだ

 5月8日  月曜 

 未来ナース伝説ロケ。2本分。
 未来ナースに関しては、
 どこまでが、真実で、
 どこまでが、シナリオなのか?
 いったいどうなってるのか
 何が起こるかわからない、プロレス的展開があるので、
 この日記でもロケ内容は極力、
 書かないようにしているのだが、
 今回は東スポが取材に訪れたので、
 新聞発表で内容が先行してしまうのだから、書いておこう。
 
 11時半、タクシーで芝公園、
 沢田亜矢子の元夫、松野マネージャー。
 前回、事務所入りを断られた桜庭あつこに恋に落ちる。
 とは言え、桜庭には、江頭2:50と言う列記とした恋人がいる。
 この片思いの恋の行く末は?



 2本目、
 高輪、ホテル東京 松野さん 緊急記者会見。
 新会社設立及び所属タレント発表会。

 ここでマネージヤーが失踪した大西結花、
 新沢田亜矢子襲名するハズだったのだが、
 激しい言い争いの末、大西に逃げられ、
 結局、田代純子と言う、
 演歌歌手が新沢田亜矢子に。
 
 こういう下らない記者会見は
 東スポが嗅ぎつける。
 吉沢記者が取材に。
 しかし、
 新沢田亜矢子ってのは、響きだけで、
 オモロすぎるね。



 虎ノ門、
 「ビートニクラジオ」収録
 次週分、そのまんま東さん。ゲスト。
 「どん底」出版記念。
 東さんの一連の騒動。
 あまりに不条理であり、
 悲劇的事態に謹慎以外に有効な打開策はなかった。
 芸人歴が長くなり、家族を持ち、生活がある、
 TVを基盤とする芸人となってしまっては、
 もう、芸人が聖人であり、品行方正であること、
 モラルを突きつけられるとに抵抗できなくなる。

 たけしイズムの一つの側面である、
 無頼であること、
 vs世間に反逆的であること、
 酒場や女の武勇伝や芸人らしさを伝承することは
 もう不可能では?って話になり、
 東さんに「そうだね、たぶん22世紀まで無理だ!」と断言される。
 なんだか、グレーシー柔術みたいで、それはそれで、
 果てしない夢を見るような台詞だった。

 深夜1時より、前回に引き続き、殿なし生放送。
 「今、何をしている」と生電話、FAX募集。
 松村くん、ガダルカナル・タカさん、松沢呉一さん、
 そしてターザン山本さんと次々に電話。
 昼ワイドのような放送で実に楽々と。

 帰宅後、ライブ仕込み。
 考えに考えた末にハチミツ二郎率いる
 「すっとこボーイズ」を最終回のトリに。
 
 こうして香盤表などを決めていると、
 プロレスのマッチメーカー気分になる。
 出来れば、こいつに優勝してもらいたいなどと、
 感情移入も湧くものだ。
 出来れば、お兄さん会、生え抜きの芸人に優勝してもらいたい。

 我が家のハゲスズキや、どっこいサブなどは、
 「一度でいいから、『スピーク☆イージー』に優勝して欲しいですよ。」
 そう言えば彼らも、第一回目から出場なのだ。
 人それぞれなのだな。
 .
.

 5月9日  火曜

 
 桜庭和志、グレーシー打倒記念!!
 第27回、浅草お兄さん会、当日。

 97年8月26日から始めたお兄さん会もこれで最終回。
 メンバーも固定化しており、中身もレベルアップして、
 大入満員札止めが続くのだから
 この会をやめる理由はないだろう。
 
 どうして最終回なんですか?と聞かれる。

 真面目に答えると、

 お兄さん会を主催している
 我々、浅草キッドは芸能プロダクションである、
 オフィス北野所属である。
 それ故にこのライブは事務所が全面的に責任をもって
 主催している興業なのだ。
 で、我々とスピーク☆イージー以外のお兄さん会メンバーは、
 基本的には無所属である。
 事務所に入っていない。
 だから本来は、このライブはオフィス北野のスカウト網であり、
 あるいは一軍への道のりの多摩川グランドである
 との定義もあったのだが、
 お兄さん会芸人の事務所入り、
 あるいはTV的ブレーク、
 という喜ばしい事態には残念ながらならなかった。
 不況続きの世の中、大手プロでも、お笑い班が縮小されるようなこの節、
 芸人を引き受けることは、他人の一生を引き受けるようなものだ。
 それでも…という、決定的な決めてがなかった。

 この状況が、3年近く続いた。
 有望な何組かは、オフィス北野預かりで…
 というお話しもあったが、
 結局は、不調に終わった。
 無所属であるから会社に拘束権はないし、
 かと言って、芸人もお兄さん会を語って、
 大々的に展開するわけにもいかない。
 
 芸人はどっちつかずで宙ぶらりんのまま、
 その日暮らしが続いた。
 食い詰めたこともあり、
 何人かの芸人、
 東京ダイナマイトの卍が離脱することもあった。

 しかし、これはたいした悲劇ではない。
 芸人の世界でよくあるはなしではある。
 こんなところで、落ちこぼれる奴はどこでも落ちこぼれる。

 そして、東京ダイナマイトのハチミツ二郎が、この状態の打開策に、
 「トンパチ・プロ」と言う名の芸人集団、
 会社(ごっこ)組織を立ち上げた。
 彼らは、この組織で、今後、自主興行を打ちたい。
 個々に、バイトをしないでも、ちゃんと食えるようにしたい…と。

 ここに我々が絡めば、またも事務所がらみになる。
 
 そして我々は猪木さんが、
 自ら創設した新日本プロレスを去り、
 新たに新団体UFOを作ったように、
 『浅草お兄さん会UFO』を名乗り、
 新団体として、
 浅草キッド自体の、
 ライブ興業を立ち上げようということになったのだ。

 もちろん、この話は三者三様である。
 どこの馬の骨かわからぬ連中に
 今まで、小屋を押え、舞台を提供してくれた
 オフィス北野側に多大なる恩義もある。

 何度か交渉の窓口を持ち、
 いくつかの話を調整し、
 今後も相互の協力関係を確認して、
 今日に至った。

 仲間割れとか、観客動員減少などのマイナス要因は、
 何一つない、最終回である。

 13時からリハーサル。
 この会場にセリがあるのが、
 最終回にして初めてわかった。
 が、結果的にはこれは、今日、ここで使えるなら一番いい。

 15時に、我々だけ中抜けして電車を乗り継いで浜町スタジオへ。
 MXテレビ『Tokyo Boy』三本収録のなか、一本。

 シアターサンモール引き返し。

 楽屋にバクシーシ山下氏、

 お兄さん会ベルトも製作の
 マーくんが作ってくれた桜庭・マシーンマスク、
 本番ギリギリで間に合う。
 
 今回は写真で詳細に。


 オープニング、
 桜庭vsホイス戦ビデオ上映。

 後、桜庭のテーマ曲「スピード2」で
 浅草キッド、せりから、浮上。
 もちろん、桜庭マシーンマスクで。
 これは実に気持ちよかった。快感。



 続いて、「ラスト・オブ・モヒカン」で
 お兄さん会芸人クレージー・トレインで入場。
 にらみ合う二組。



 「おい、おまえら、どっちが博士でどっちが玉袋かわからないだろう?」
 「この中に、一人だけ、本物のハチミツ二郎がいます、さて誰でしょう?」
 と両者のマイク応酬。


   
 ここでお兄さん会を代表して二郎が
 「お兄さん会も、浅草キッドにも未練はない。 
 でも、今後、会長(猪木)だけは、我々にください!」と。
 「二郎、おまえ、東京ダイナマイトを解散してから、
  ネタやってないだろ!
  もし、今日、おまえがすっとこボーイズとして
  ネタをやって優勝したら、会長は置いていく!
  ただし、会長がどういうかはわからないぞ。
  今日も会長が来ています!!!!」

 そしていつものように「炎のファイター」で会長入場。
 しかし、会長の姿は謎の柔道着と、白マスク姿。



 マイクを持つと第一声は「最高ですか!」
 「会長、そこは『元気ですか!』ですよ」
 いつもと違うマスク姿、猪木節に、疑問符が…。
 「おいおい、
  おまえら、オレが本当に猪木だと思っているのか? 
  もしかしたら春一番かもしれないだろ、ムフフフ」
 「そんなわけないよ、春一番のハズないだろ??」
 すると会長がマスクに手をかけ、自ら脱ぎさると、 
 その顔は、やはり春一番。



 しかし、客席には春一番でも舞台の芸人には、
 バカ猪木マジックにかかっているので、
 本物の猪木さんにしか見えない。
 「ああ、本物だ!本物の猪木さんだ!!」
 その神々しい姿に畏怖する芸人。
 「よーし、わかった、お兄さん会は任せたぞ!!!」
 会長の言葉で最後の賞金マッチが始まる。

 この後、最後の賞金マッチの間に、オレはターザンの仕込みを手伝っていた。
 ちなみに、この日、マキタスポーツの「立川談志」は絶品だった。
 オレの心のベストテン、第一位。
 
 <賞金マッチ 投票結果>

 第1位 すっとこボーイズ 55票
 第2位 ニトログリセリン 46票
 第3位 殿方充      42票
 第4位 米粒写経     41票
     マキタスポーツ
 第6位 U字工事     17票
 第7位 鳥肌実      16票
 第8位 ロマンポルシェ   9票
 第9位 国井咲也      4票
 第10位 ファミコンズ    0票
     スピーク☆イージー

 ビデオコーナー。
 お兄さん会名場面ベスト3
 3位、ゲスト編。
 鈴木その子、小川直也、岸部四郎、そのまんま東、藤井モウなど。
 
 2位、 ターザン山本編。
 ここで、フィナーレに向けて、
 オレとターザンの因縁の「ファイトクラブ」。
 おむつ剥ぎマッチを見てもらった。
 
 1位、 粗チン対決編。
 東京ダイナマイトのはちみつ二郎とニトログリセリン三平が、
 「オレの方がより小さい!!」と
 自らのナニの大きさの見せびらかして闘った粗チン対決は、
 本物の、名勝負、名場面で忘れられない。

 つまり、お兄さん会とは、
 若手芸人のネタの発表会などでは、決してない。
 裸の男祭りであった。
 「男を張る」ってことは、「さらけ出すこと。」
 その確認の場であった。

 結果発表。
 見事にハチミツ二郎率いる、すっとこボーイズが優勝。
 猪木会長からも「ありがとう!」と激励される。
 「さ、最後の恒例全裸胴上げですが、いつもは、オレだけでしたが、
  今回は皆でターザンのおむつを剥がして胴上げしましょう」と提案。
 しかし、
 影マイクで、
 「バカ野郎、今までさんざんオレのおむつを剥がして恥をかかしてくれたな。
  今日は、絶対おまえらに、オレのおむつをはがさせないぞ!!!」
 と怒鳴りつけ「威風堂堂」のテーマでターザン入場。
 柔道着の下には白いオムツ一枚。

 だが、よく見ると、
 それはオムツではなく、下半身に白いオムツのペインティングだった。
 しかし、ポコチン部分は塗っていない。
 チンコ丸出しで、勝ち誇るターザン。



 「これで、おまえらは、オレのオムツを脱がせれないだろう。
 最後の最後に勝ったのはこのターザン山本だ!!!」
 「偉い!ターザンとんちが効いている!」と。
 お兄さん会芸人全員でターザンを胴上げだが、
 今回は胴上げメンバー全員がフルチン。
 ただし、U字工事だけは、服を着たまま。



 「汚れ芸人だらけのなか、
  この二人だけは、唯一のアイドルだったので、
  今まで裸にしませんでしたが、
  今日は最終回なので、こいつらも、裸にします!!」と宣言し、
 遠藤賢治の「東京ワッショイ」鳴り響く中、
 全員でパンツをむしりとり、胴上げ。

 その興奮の中、いつの間にか、
 オレとターザンさんが、本気で殴り合い。



 そして、オレがターザンのマウントをとると、
 胴着と帯びを掴んで、ターザンを「まんぐり返し」に。
 肛門まで丸出しのターザン、
 ホイスを超える、歴史的屈辱的敗北を喫する。



 最後は、ウルフルズ「バンザイ」が鳴り響く中、
 昭和プロレスの亡霊・ターザンを見せしめに、エンディング。



 舞台終了後、芸人の口から、ことごとく
 「面白かった…気持ちよかった…」と興奮さめやらず。
 そして我らがダーティー・マイナス・ヒーロー・ターザンに握手!!

 オレはターザンと同じシャワーに入って、
 入念に下半身を洗ってあげる。
 54歳の背中ではなく、ポコチンをソープ嬢のように、
 丁寧に洗ってあげるのは、マヌケだった。

 その後、ターザン、楽屋で息切れして倒れる。
 確かに、あの殴り合いは、本気で顔に入れてたので、
 ダメージも大きいだろう。
 昨日まで、
 「野垂れ死に」の本を徹夜で書いていたターザン。
 このまま、野垂れ死にしたら、オモロいのに…。
 打ち上げ。
 さらに打ち上げ。
 我が家には、スピジーや、鳥肌や、篤くんやら、
 珍しく赤江くん(玉袋)なども来て、ニギヤカだった。
 皆、話をしていたが、
 が、もう、何も覚えていない…

 薄れ逝く意識のなかで「ああ、面白かった…面白かった…」
.
.

 5月10日  水曜

 二日酔い。
 15時より帝国ホテル、孔雀の間。
 大塚美容外科の石井医院長、
 一周忌に出席。
 石井医院長を偲ぶ。

 「ハウス・オブ・デッド2」2丁拳銃で。
 阿佐谷、焼き鳥八剣伝

 送られてきた桜庭和志の自伝「ぼく。」(東邦出版)一気に読む。



 今まで読んだプロレスラーの自伝でこれほど、
 中身が、ニコニコとほんわかと語られ、
 しかも、(レスラーのクソ話は付き物とは言え)
 うんこ話をてんこ盛りに終始しているのものは、
 ないだろう。
 ただ、そういうレスラーとしての特別な逆境を持たない、
 等身大すぎる、桜庭がホイス越えを果たすのだから、
 「強さ」とは不思議なものだ。
 ジョン・アーヴィングの「ガープの世界」には、
 レスリングの素晴らしさが多く語られているが、
 この本もまた、桜庭という、ごく普通にしか見えない人が、
 好きこそものの上手なれ言う、レスリングと戯れていたいることだけで、
 道場のマットと言う小宇宙から、世界的な超人になれる秘密が書かれている。
 オレも無性に身体を動かしたくなった。

.
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