7月3日のつづき

13:05 第二浜庄丸、新島港を出航。
晴天、極楽。至高。
こんな絶景があるだろうか。
船釣り、万全設備。わくわく。

海の男顔、いや漁師顔ナンバーワンの井筒監督、
意外にも、オキアミを触れないとのことでリタイア。
舟釣り初体験で意気込んだ俺も、
オキアミを針につける作業で船酔いする。
結ぶ、針を通す、仕掛けをつける。
そういう手作業が根本的にダメみたい。
イサキが一匹、引っかかっただけに。 

波しぶきをあげて、疾走する船上で
何の悩みもなさそうに、
口を半開きで 居眠りする松村くん、
殺してやりたいほど無防備で平和な顔。
「松ちゃんは芸能界があって良かったねぇ」と
つくづく思う。



 14:30 式根島着。
 そのまま松が下雅湯温泉に。
 湯泉の名は皇太子殿下と雅子様のご成婚を記念して命名したとか。
 フナムシだらけのにごり湯、
 塩分で、まるでカスピ海のように松村くんは浮く。

 そのまま岸壁で バーベキューへとなだれ込む。


 今朝取れたばかりというアジ、イサキ、サザエ、とこぶし、アワビ、
 などに加え、釣ったばかりのカツオの刺身、
 禁漁期なのに漁協のご協力で特別にイセエビを。
 贅沢三昧。
 元テキヤの監督が、海鮮やきそばを作り出す。
 テリーさん、ねじり鉢巻で、大声をあげて、鉄板を仕切る。

 17:10 新島港。
 新島港船客待合所、くさやで作った香水を
 観光客用のプレゼントとして東海汽船に贈呈。
 放送後、ここを訪れ、アンケートに答えた先着100人のうち、
 80人以上が「売るべき」と答えたら商品化することに。
 

 17:40 新島グランドホテル着。
 小休止。
 宴会場で、新島村民の主張付き1芸大会、
 俺たちが司会。
 定番ネタでありながら、新島はシロートの人材の宝庫。
 村長が作詞した、新島の唄を歌う、シャルダン貴光とは、
 いったい、何者なのだ。

 外に出てエンディング撮り。
 最後はテリ―演出で、
 「夜空ノムコウ」がかかっているような雰囲気で終わろうと。
 井筒監督「GSのジャケット撮影かいな!」

 ホテルで夕食。
 いかそうめん、
 ホタテのすり身舌ひらめ包みクリーム煮、
 冬瓜の小エビ入り、くずあんかけ、
 ブリの照り焼き、いか塩辛、
 明日葉と、蟹の身舌平目巻きの天ぷら。
 そして、くさや三昧。
 船盛り登場。タイ、マグロ、アジ、カンパチ、
 サザエ、イセエビなどなどに舌鼓。

 島を仕切る、
 松村くんの知り合いの闖入客、まるでコントのよう。

 井筒監督と殿が10年以上も前に準備していた、
 幻の映画企画『タイムリー・エラー』の話。

 この話に俄然、テリ―さんが食いつく。
 そして、頭のなかの空想は実現化に向けて、
 もう、止まらない。
 演繹計算するテリ―伊藤の
 ハードディスクのきしむ音が聞こえてきそうだ。

 バカ話をしても、これを酒の席の放言にしようとしない、
 テリ―さんらしさを、見せつけられる。

 俺の中で、今回のお仕事。
 ハードワークが続いている毎日で、
 仕事という名の、リゾートや休憩、御褒美であった。
 でも、テリ―さんや監督の
 なんだか、50過ぎの大人のパワフルぶり、
 仕事への実証を見せ付けられると、

 チクショウ、チクショウ、 マケテタマルカ、

 とチリチリと日焼けした肌のように、
 痛みになって俺の仕事魂を刺激される。

 「いやあ、テリ―さんは凄いよ!」
 と感心してるだけでは、
 こういう怪物的、大人と差がつくばかりだ。

 俺だってやりたいことは、たくさんあるのだ。

 働き過ぎなんてあるものか。
 やりたいことを他人に晒すこと前提に、
 もはやプライベートにしない
 プロ意識しかないではないか。
 
 夜、殿より留守番電話あり。
 遠く離れた、離島でさえも直立不動。
 プレイボーイ誌で宮崎学さんとの対談の話。

 深夜、ロコモーションの須原さんの運転で
 霧のなかを「新島温泉ロッジ」へ。
 まるでジュラシックパークの映画の冒頭、
 嵐のシーンの運転のよう。
 メール受信に成功。 ロッジの人に大感謝!

 さらに、深夜。
 俺が眠れず起きていると、
 考え事をしながら 、
 ぶつぶつと何事かをつぶやきつつ、
 ホテルを徘徊するテリ―伊藤さんに遭遇。
 その姿!
 ここは、ドクターモローの島か!!
 

 7月4日  水曜

 7時起床。
 やはり、目が覚める。
 朝ごはん部。
 さすがに、くさやはなく、アジの開きの定食。
 老人性の早起きのテリーさん、大竹マネと一緒に。
 その後、一人で散歩。

 部屋で原稿書き。
 リゾート気分もすっかり抜けて、
 漫才舞台が近づき、大いに焦りながら…。

 霧のため、調布からのセスナが欠航したため、
 新島発の第2便のセスナも人員限られ、
 結局は、船便になる。

 行きと同じ、さるびあ丸へ乗船。

 船内のレストラン、
 手の込んだメニューで皆、絶賛。
 「ホルモン」から「牛頬肉のワイン煮込み 」
 なんてあるんだもん。
 結局、またも酒盛りに。

 周りは全員眠ってしまったが、目が冴えたまま。
 船室で一人焦りつつ、目の前の仕事をつぶすことに専念。

 18時、竹芝到着。
 帰宅後、新鮮な海のものをたらふく食ったので、
 急にジャンクが食べたくなって、
 「王さんの台所」で食事。

.

 7月5日  木曜  

 朝6時起床。あまりに早い。  

 『出張タイムショック』ロケ。
 今日も旅立つ。  

 戸上マネージャーを乗せて、中央道をひた走り、
 富士川の清流を眺めながら、 山梨県南巨摩郡身延町。
 日蓮宗総本山、久遠寺が経営する僧侶養成高校へ。
 ここでは、高校生たちは、
 お寺に寄宿して修行しながら学校へ通っている。
 精進料理中心の質素な食事は、
 食べ盛りの生徒たちに とってつらいものなのだ。
 そこで先生が、生徒に腹いっぱい寿司を食べさせたいと、
 我々が、呼ばれたのだ。
 すっかりお馴染みになったテレビ朝日、石井アナと一緒。

 元・浅ヤンディレクター河野君の打ち合わせぶり、相変わらず、
 ハイテンションで、激オモロ。
 


 立派な門構え、さすがに日蓮宗の総本山である。



 287段の階段、
 この夏一番の38度の気温。
 スタッフに「車で送ります」と言われるが、
 「もちろん、登ります」と。



 俺がどれほど、ジムで踏み台昇降運動やっていることか。
 なんだ坂、こんな坂!
 どれだけ、暑かろうが、しんどい現場であろうが、
 このへんのスタミナにはすっかり自信ついた。

 本番、生徒4名、先生1名のチーム。
 なんとか 5番手までたどり着き、 16時終了。

 再び3時間かけて、帰宅。
 車の中でターザンの新しい本。
 「プロレスのあばきかた」
 最近のターザンの本で一番良いではないか。
 インターでお土産、
 長芋キムチ漬け、赤かぶら塩漬け、ほうとう。

 帰宅後、
 ひたすら焦りながら、12日の漫才原稿書き。
 モニター前、仕事は続く。
 スイートのメールで気分転換させてくれ!

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