2002年 1月1日  元旦

寝覚めたら、なんだろう、
やる気が漲っていた。
昨日の疲労がうそのように、
消えていた。

年賀状整理、楽しい時間である。
スズキ(同居人)が前もって、大晦日まで、
HPをアップしてくれていたせいか、
お正月メールもたくさん。
励みになるものだ。

正月だ。
今年は何をやる?
前向きに考えてみる。
思いつくまま、箇条書き。

まず本を書く。
前半は出版ラッシュだ。
そして本を読む。
なかなか、
すすんで読まない本を読むこと。
ほっといても、
読む本は、読むのだから。
充電しよう。
映画見よう。
まずは、DVDまとめて買おう。
仕事、
苦手に思うことこそやろう。
馬鹿になろう。
もっと晒そう。
それでいいではないか。
漫才舞台作ろう。
本業やろう。
副業やろう。
店やろう。
空想だけに終わらせない。
英語やろ…… 去年はくじけた。
運動、今以上にやろ。
ゴルフやろうかな。
スノボーやろうかな。
おいしいもの食べよ。
料理しよう。
酒控えよ。
旅しよう。
人に会おう。
親孝行しよう。

なんだ、まるで中学生だな、
俺。
40になる。惑うな。
身を固めよう。

 
昨夜の紅白歌合戦など見ながら、
エアロバイクAI、100分。
汗びっしょり。ビール美味い。

明日のお笑い東西寄席終わりで、
5日まで沖縄、まじる商店へ。

ほんと、会う人、会う人、
沖縄行かないって、 誘ってみたが、
結局、行きは、俺一人だ。
一人で、飛行機乗るのが、嫌なだけ。
90分くらいいいではないか。
覚悟せよ。

すっかり、浦島太郎になりそうだが、
PC持っていくので、
ぜひ、年末年始のオモロニュースの報告。
おめでとうメールを。


1月2日 水曜

昨年に引き続いて、
テレ東「東西お笑い寄席」生放送。
朝9時、浅草東洋館(元・フランス座)入り。

街並みは、相変わらずの、
タイムスリップしたままの浅草であるが、
15年前、俺たちが住み込みで過ごした、
フランス座の想い出や記憶も、
年々、遠ざかっていく気がする。

小朝師匠、久保恵子、司会。
大阪の劇場も結んだ3元中継。
俺たちは、
いろものが初笑いを彩る、
東洋館部分の司会。
大喜利に登場する昇太師匠と
久々にお話し。
ポカスカジャン、
おぼんこぼん、くれよん、
マギー司郎 親子共演を紹介。
噺家大喜利、
ハリセン役に元・巨人の西本投手。
楽屋でも話の中心だったなぁ。

トリのチャーリーカンパニーを紹介。

昼には終了。
これでお正月仕事が一段落。
第一次、正月休みに突入。

そのまま、羽田空港へ。
ズボン下を脱ぎ捨てる。
機上の人になるまえに、
見送りのスズキ(同居人)と共に、
恒例の大和寿司でビール。

帰省客で満員の客席。
家族だらけのなかを一人で。
機内は、泣き叫ぶ、子供達の声。
わずか90分の我慢のフライトと、
聞いていたが、
行きは逆風、片道3時間だった。

百瀬博教「プライドの怪人」読みながら。



メンソーレ。

那覇空港に、二人の男が出迎えてくれる。
熊谷さんとマジル。
お二人の職業は、
テレビ局のプロデューサーと
沖縄の焼き物屋の主人。
二人は20年前に、
番組の取材(ぴったしカンカン)で知り合い、
今や、まるで親子のようにつきあっている。

その熊谷さんから、
再三、一緒に沖縄行きを誘われていたが、
沖縄は、風景も歴史も人物も全てが奥深い。
ただの観光ではない、
どっぷり漬かった 沖縄を味わいたいと、
民拍を希望しての、
沖縄上陸作戦。
今回は、その第一歩。

赤の他人でありながら、
異郷の地で、
まるで家族のように正月を過ごす。
この私版ウルルン滞在記に
俺は、身を丸投げすることにした。

そのまま、焼き物の店、窯元が並ぶ、
壺屋通りの
まじる商店、娯楽部(家)へ。

そして我々が到着した、
夕方7時から、朝4時までの、
ロングドリンキングが始まる。
旧民家に家族、親戚、友人が集まる。
それはもう、次から次へとひっきりなしに。



マジル、奥さんの勝子さん、

長男、一郎、マキ、
次男、竜太、操、
版画の名匠、名嘉睦稔の息子、太一、
マジルの妹、ひろみさん、長男、哲也,
マジルの友人、
久高木材の将ちゃん、三男、勇造

それらの人と、話し、飲み、笑う。
正月にもかかわらず、
テレビはついてなし。

マジル・ファミリーに、
混じる、ヤマトンチュー。
熊谷さんは、バツ2で独身の40男、
東京から、たまにやってくる
旅人、西平(マジル)家の寅さんである。

沖縄料理も、また楽し。

中身汁、
ゴーヤチャンプル、
ミミガーキムチ和え、
スーチカー(豚の三枚肉、塩漬け)
ミミガ‐揚げ、ゴーヤ揚げ、
タームー(田の芋)揚げ、
ラフティー、
チム(豚のレバー)
クーブーイリチー(昆布のいためもの)
海ぶどう、
お菓子に、
サーター・アンダギー(砂糖をあげたもの)

沖縄と言えば、豚肉であるが、
そう言えば、
スパム・メールの語源でもお馴染みの、
ポークの缶詰、SPAMの年間消費量は、
沖縄が、世界最高とか。

そして
オリオンビール、泡盛と、
九州の焼酎、森以蔵、
ちゃんぽんで、延々と飲めや、歌えや。

最後は、スナフキン熊谷さんのギターの弾き語り。



1月3日  水曜

午後起床。
ゆっくり眠った。
勝子さんに、ちゃんと食べなさい。
と言われながら、
朝ごはん。まるで我が家のよう。


散歩で国際通りへ。
土産物屋を覗いても、
圧縮陳列で、とにかく、色が濃い。



シークワンサー(ヒラミレモン)、
うこん、 島らっきょう、 など買う。

石畳が続く、
情緒あふれるやむちん(焼き物)の里、
壺屋通りを歩いていると、
どこもかしこも、シーサーだらけ。

この沖縄の焼き物の世界では、
どのお店にも、「金城次郎の作品あります」と
張り紙がある、
人間国宝・金城次郎は金看板なのだな。と思う。



そして、まじる商店で一休み。



親戚の本村家でお茶。
マジルのお父さんにも挨拶。

マジルの友達、カナメさんの運転で、
将ちゃん、マジルと共に、
宜野湾市、喜友名の、
彫り師、梵天太郎氏宅へ向かう。

道中、嫌が上でも、
広大で、美しく手入れされた米軍基地を
目の当たりにする。



坊主頭のお弟子さんに迎え入れられる。

梵天太郎氏、
70歳を超えて、
まるでゴーギャンのように、
南の島で、 絵を描き、
沖縄で過ごしている。

彫り師だけではなく、
劇画家、作詞、作曲家、小説家、
舞台演出家、 衣装デザイナー など、
活動は多岐を極めて、
芸能界、裏社会にも、
その名は、伝説的である。

梶原一騎の『男の星座』読者には、
お馴染みの
柳川次郎組長と共に、
チョン・ド・ファン大統領に表彰された話から、
いきなり、俺は話に引き込まれる。

ガロの作品募集で、知り合った、
手塚治虫とまったくの同期の劇画家でありながら、
表の手塚治虫と対照的に、
彫り師として、裏社会、芸能界に大きな足跡を残す。
東映映画の数ある企画・原作に携わり、
彫り師の第一人者の仕事柄、
裏社会では、絶大なる地位をもつ。

今や、沖縄で弟子を育て、
7度目の結婚の妻と暮らす。

話を聞きながら、興味津々になる。
吉田豪あたりに、伝記を書いてもらいたい。

白土三平が梵天さんに弟子入りしたとき、
縁側でマルクス主義を教えた話などオモロであり、
漫画史のなかでも、
忘れられた 巨人だ。

熊谷さんがギターを取り出すと、
網走番外地や、唐獅子牡丹の
本来のオリジナルの歌詞を
引き語りで歌った。

帰宅後、
イナムドゥチー(かまぼこ、こんにゃく、豚、白ミソ汁)
などの沖縄料理に囲まれ。
再び、マジル家、酒宴。



とはいえ、朝起きてから、
ずっと飲んでいるのだ。

大城かすりの老舗の夫婦、同席。
そして、ついに登場した、
まじるの、姉の娘、
サンパギータ・さつき・ソコールさん。
彼女はほとんど日本語が出来ない、
英語教師。23歳。



熊谷氏の旅の目的は、
このうら若き女性との、
縁談であり、
マジル家に、婿入りすることなのだが、
彼女本人には、その意向もなさそうだ。
ああ、寅さん……。

竜太くんの友人などを加えて、
話も盛り上がるが、
沖縄訛りの早口で、俺には、まだ、
その話が、3分の2くらいしか聞き取れない。

それでも、焼身自殺した、
陶芸家の鬼才、国吉清尚さんの話。
など興味深く聞く。

1月4日  木曜日

よく飲み、よく眠り、
目覚めは、12時過ぎなのだ。

熊谷さんは、もう、常連だから、
必要ないかもしれないが、
俺、沖縄観光を、
まったくしていないではないか。

「レンタカー借りて、行きましょうか?」
と言うと、
マジルが知り合いに手配してくれる。
マジルのお友達、
メダルマさんの運転で、エスクードに乗って、
さつきさん、熊谷さんと島内観光へ。

山田のマリブビーチ。
レストラン、マリブでコーヒー。

琉球村。
ここは琉球のテーマパーク。
典型的な観光コース。



ガジュムラ(巨大な木)の上にいるのが、
木の妖精。キジムナー。

さとうきびを搾る水牛は、
原始的なアントン・ハンセルか。
さとうきび齧る。

お馴染みハブセンターもあったが、
ハブとマングースのショーは
今や、戦闘できない様子。

サンマリーナホテルのビーチで、
夕焼け。



沖縄で一番賑わっていると言う、
北谷(ちゃたん)町へ。
アメリカン・ビレッジ。
羽賀研二のお店、「南国食堂」へ
わざわざ出かける。
せっかく、訪ねたのだ、
下半身がゴーヤになっている、
けんじ人形とか、くだらない土産もの、
あったらなぁ。

熊谷さん、お奨めの沖縄そば
「亀かめソバ」へ。
軟骨ソバ食す。

沖縄に来てから、
初めてテレビを見る。
新日本ドーム大会。
小川、いったいどうなるのだ。
これで、観客も、視聴者も、
満足できるのだろうか。

静岡から、マジル商店に来客の夫婦、
奥さんの方が、
たまたま、USJでも出会っていた。
一緒に行列に並んでいたのだ。
なんたる偶然。
「あのときも、博士はプライベートで男二人旅でしたね」
と、ホモ疑惑をもたれる。

マジルの妹の息子、
ヨウヘイくん。
石垣から、やってきたとのこと。
尾崎豊メドレーなど弾き語り。

17歳の少年が歌う姿は、本当にナイーブだ。

 

国際通りのディスコへ誘われて。

テレビでお笑いやっている印象もあるだろうが、
普段の俺は、一般的以上に、
人見知りで、自己主張がなく、
もの静かに、見られる。
と、自分で態度が良さそうに、言っているが、
いや、こうなってくると、
寡黙で、静か過ぎるのかも。

初対面であると、
周りは、俺が不機嫌なのかと、
気を使い出し、
心配するようだ。
この2日、
ずっと静かに見守っていた俺を、
慮ってくれたんだろう。
「車が無くて、観光案内できなくてすいません。楽しめてないでしょ。
 本当に今夜だけは、心行くまで楽しんでください」と。
十分楽しんでいるのだが、
そう言ってくる竜太くんの気持ちもありがたし。

朝3時にマジル商店に帰宅すると、
マジルと勝子さんが、
わざわざ起きてきて、
最後の夜を、語り合ってくれる。
その気遣いも、また、嬉しいものだ。
ありがとう。

1月5日   土曜日

朝7時起床。
さらば、沖縄。
また、何度も訪れることになるだろう。
今度は、離島などにも行こう。

空港で沖縄そば。

帰りは、追い風で1時間40分。

そのまま、仕事に直行。

六本木、日拓ビル、
SRS収録。
2001年ベストバウト。
そのなかの、裏ベストテン紹介、
長谷川京子、大坪千夏、谷川貞治、
小池栄子、内藤陽子、森本レオ、
大槻ケンヂらと一緒。

清原プロデューサーと、
「プライドの怪人」の話。

御屠蘇気分と言うのか、
肝臓疲労甚だし。

お台場移動。
BSフジ『お台場トレンド市場』3時間生放送。

シュート活字の一人者、
田中正志さんより、メール。
トークライブ開催とのこと。
ミスター高橋本などの反響もあるだろう。
詳細は、こちら。

田中正志 トークライブ3 2002新春
「シュート活字 新しいプロレスの楽しみ方の提言」

日時:1月26日 14:30 開場より秘蔵ビデオ上映
場所:五反田KSS試写室(品川区西五反田1-21-1)地図
主催:www.kansenki.net
料金:¥2.000

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