9月21日  木曜

5時半起床、早朝、ラジオ体操へ。

実際に乗る自転車は既にハワイへ送ったが、
気持ちは練習不足を感じたまま。
スズキ秘書送り、古い自転車を解体、車に乗せて文化放送入り。

7時、『吉田たかよし プラス!』生出演。

☆ ニュース要点整理
 「安部自民党総裁誕生」についてコメント

☆神出鬼没
 「博士と新内閣組閣大胆予想!?」について

ついに、俺が組閣予想までするようになるとは思わなかった。
この5年間で、俺も変わったものだ。

終了後、スズキ秘書と立ち食い蕎麦屋で朝飯。

そのまま、 五反田へ。

スズキ秘書と別れて、ここから自転車で帰宅。
環八方面へ迂回しながら、40キロ、2時間をライディング。
途中、横道でトラックが飛び出し急ブレーキのロックで、
一瞬、空中に投げ出されるが、
一回転しながらも、かすり傷一つもない。
まったくの無症のままだった。
あまりの見事な受身っぷりをカメラに収めたかったほど。
しかし、これは不運なのか、幸運なのかわからないが……。

15時、高円寺の『石井カイロプラクティックオフィス』へ。
『草野☆キッド』スタッフ、 飛田くん取材VTR廻しながら、
マン・ツー・マンで加圧トレーニング。 10日振り。
それまで、週3ペースで続けていたのに、
さすがに筋力が落ちている。

ライターの井上ダイスケくんと編集のウスイさん、カメラマンも合流し、
次作「筋肉バカの壁」の記録用の撮影。
パンプアップが以前ほどではない。
が、今後の成長のことを考えれば正解かも。

自宅にて、次作についてのミニ会議。
『博士の異常な健康』は順調に売れ続け、
加圧トレーニングも、アサイージュースも、バイオラバーも、
ブームを作っている。しかし、我ながら、その時流に乗るではなく、
驚くほどの遠回りを課して、次へと向かっている。
体験で書くというハードルが、さらに上がっているのだが……。

ジプシーウェイで散髪。

19時、自転車マスターの藤林さん来宅。
伽哩人(カリスト)」で出会った時には、
まさか、俺が自転車レースに出場することになるとは、
考えもしなかった。

わざわざ時間を割いて、
懇切丁寧にパンク修理の講習、
および、自分で実習も。

もともと手先の不器用な俺も、
いつもなら他人まかせであるが、
今回ばかりは自力で覚える。

実際に乗る、デ・ローザ号はハワイへ送っているので、
トレック号を使っての実習。
後輪が外れた場合は、まだ不安だ。

さらにセンチュリーライドについてご教授いただく。
「オアフの素晴らしい景色に見とれることなく
 パンクに注意して、路面だけを見続けてください」と。

自転車はツーキニストである俺だが、
街乗りも、スピードを出すでもなく、
巡航速度がゆっくり、のんびり派なので、
スピードには自信が無かったが、
藤林さん、俺の自転車の試乗ぶりを見て、
強いギアでの脚力は、初心者以上のものとお墨付きを頂く。
たぶん、これは加圧トレーニングの足腰強化と、
エアロバイクaiの最大負荷20での限界漕ぎを続けていた成果だろう。

しかし、これも他人との比較をしたことがないので、
自分では、全くわからない。
"完走"できるのかどうかも、いまだに不安。

家飯。
あじのひらき、キャベツのじゃこ炒め、豆腐と玉葱の味噌汁

晩酌、仙台土産のあぶり焼き牡蠣、

HDDチェック。
かなり以前、放送していた、
TAKE2の深沢くんのホノルルマラソンを見て、
ハワイをイメージ。

さらに藤林さんから貸していただいた、
2001年のツール・ド・フランスのDVDも。
しかし、これは俺がやるのとは全く違う競技だ。
されど、自転車の走行姿勢など参考になる。

《 よっぱらいJR東海社員が暴挙!京浜東北線を手で止めた 》
《 日テレ・船越アナが系列局の女子アナにセクハラ…降格処分 》
《 ヤンキース地区9連覇!松井秀、感動の美酒に目真っ赤! 》
《 メッシーナ小笠原、セリエAデビュー!名刺代わりの強烈タックル 》



9月22日  金曜

9時起床。『アサイー』ジュース。

本日から、3泊5日の海外出張。
子供とは、しばらく会えない。
寸暇を惜しんで、たけしと二人で散歩へ。

子供のトーマスの自転車に乗せ、後ろを押して、
高円寺センチュリーライド。

まずは松浦歯科へ。
奥歯抜けたまま、結局、間に合わず。

サンマルクカフェで、いつもは、持ち帰りだが、
今回は、2人で一つのマンゴーラッシーを一緒に飲む。

そのまま石井カイロプラクティックへ。
最後の調整にマッサージ&テーピング。
今回、持病の椎間板ヘルニアの発生が最大の心配。
石井さんからは、
「現地でテーピング出来たら一番だけど……」
とのアドバイス。

カミさんに東急でパンをお土産に帰宅。

旅支度をして、いざ出発だが、
たけし、玄関で泣きながら、通せんぼをしながら、
「いかないで!」と懇願。
哀しくも嬉しく可愛らしくもあり。

14時、スズキ秘書運転、
お台場・フジテレビ入り
SRS』収録。
「K-1 WORLD GP 2006 開幕戦〜事前企画」
O・A対応、撮って出し。
西山茉希、谷川貞治、ソニン、三宅正治、一緒。
マッキー初メイン仕切りで。
いっぱい、いっぱいの司会ぶりながら、
笑いありで、失敗こそ成功の内。

三宅さんや、スタッフとマスターズ陸上の話。
三宅さんとは同じ歳。
しかし、三宅さんを含めほとんどの人が、
100メートル走の記録を計ったことがないのだ。
そのなかで、鈴木専哉Pだけは、
学生時代に10秒台だった、本物のスプリンターでもある。
今、専哉さんが、計ったら、どれほどの数字になるか? も興味深い。
スタッフ対抗の運動会、"大人のかけっこ"は余興にも最適な気がする。

楽屋で、キャイ〜ンのウドちゃんが、
ヒカルを偲んで、律儀に挨拶に。
ヒカルとは同じ山形出身だっただけに想いも多いことだろう。

フジテレビ迎え、
前田くん運転のスーパープロデュース号で成田へ。

空港内には、
センチュリーライドに向けて自転車持参の乗客も多数。
車寄せで、100マイル出場の66歳のオジサンと偶然、お話。
6年前には、6時間台を記録したこともあるそうだ。
まだまだ44歳なら若いではないか。

機内持ち込みの品目制限、相変わらず厳しい。
ペットボトルの水まで取り上げられる。

早く着き過ぎて、時間持てあましつつ、
成田恒例の寿司屋『田』にての壮行会。
馬越Pと合流し、ご馳走に。
赤江くん(玉袋)と飲みながら話。
まだ中学生には早すぎるかと思いつつプレゼントした、
みなもと太郎の『風雲児たち』を既にゲラゲラ笑いながら読んでいる、
とのことに感心。子供の理解力は凄い。

JALのラウンジで、バイオラバー着込んでいたら、
「これが噂の……」と、
本を読んでくれたらしい係りの女性らに関心もたれる。
海外渡航の際、
バイオラバーベストは100%常備なのだが、
いつも、トンチンカンなファッションと思われ、
恥ずかしい思いをしているのだが……。
ずいぶん、認知が広まったものだ。

JAL、076便20:25出発でホノルルへ。
田の握り寿司の持ち込み、
機内食にも目もくれず、実にリッチな大尽気分に。

隣席の札幌から、
娘さんと一緒の家族旅行のオジさんと よもやま話。

いつもは機内で眠らず、映画タイムを過ごすのだが、
時差を計算して、必ず眠るように言われていたので、
睡眠薬を服用。

この日に備えて、ついに待ちに待った、
『24-TWENTY FOUR-』シーズン5を持ち込み、
一応、見始めたが、 薬のせいか、わずか24分で陥落、熟睡に。

ホノルルに現地時間8:30到着。

寝起きはバッチリの俺だが、
今回は、睡眠薬が残って、入国の記憶もおぼろ。

宿泊先のシェラトン・プリンセス・カイウラニへ。
ロビーレストランでスタッフと合流し、食事。

冷やし蕎麦、頼んだが、これは失敗。

そのまま、お昼前、
センチュリーライド、JALツアーの説明会に参加。

今回が25回目の開催。
2003年から、JALが本格的にサポート。
昨年は約3500人が参加し、そのうち200人が日本人。
参加者も観光気分の人と、
かなり悲壮な決意の人に分かれるが、
それは、コース分けがあるから。
コースは、
20マイル(約32km)、25マイル(約40km)、
50マイル(約80km)、75マイル(約120km)、
100マイル(約160km)と距離によって5つのコースがあり、
それぞれ自分に合った距離を選ぶことができる。
タイムレースではなく、
いつでも辞めてもいいし、また距離を延ばしてもいい。

しかし、俺たちは、最初から100マイル完走目標と決定しているから、
不安であり、悲壮なのだ。
初心者は、「とにかく頑張らない!」
ことを言い聞かされる。
頑張りませんと言っても、
俺たちは元ガンバルマンだからな〜。

交通規制も無く、そのまま信号など遵守しながら、
走ることも初めて知った。

ホテルで、東京から送ったデ・ローザの梱包を解体し、
組み立て作業。

これらも現地サポーター、
JALスタッフが面倒を見てくれる。

ここで俺の乗車姿勢を見て、
JALの技術スタッフや、
外国人スタッフが、顔をしかめる。
このままでは、確実に腰痛を起こすとのこと。
いくつか改善案を提案していただく。
俺としては、その手間隙が申し訳なく思いつつ。

ロケ車に自転車を積み込み、
事務所の遠藤マネ運転で、100マイルコースの下見へ。

遠藤マネは、上岡龍太郎さんのハワイのマラソンの段取りなど、
全てコーディネートしてきたのでハワイの地勢を熟知。

しかし、ダイヤモンドヘッドを抜ける、
わずか20キロ地点でも、
かなりの距離をはるばると来た感。

取りあえず、坂の昇り降り、4キロほどの試乗。

路面の悪さや、車線が逆なのにも戸惑う。
この距離から8倍も走らねばならないのだ……。

コースを最後まで見れば、
精神的に萎縮するとの判断で、 早々に引き返す。
車中、地曳Dの半生期を聞きながら。
これが面白いのでレースの間、実況して欲しいなどと軽口。

窓の外には、虹がかかり、夢のような光景なのに、
心の中は、一抹の不安の陰がかかる。

夕刻、ホテル近くのデューティフリーへショッピング。
買うものみつからず、
明日に備えてアクアマッサージ。
水の水圧で全身を揉みほぐすわけだが、
まるで車の洗車機のなかに入ったよう。

有名人来訪のサインが所狭しと書かれている、
『焼肉HIROSHI』にて食事。

アメリカンビーフだが、
ブラックアンガス牛と和牛との掛け合わせ。
確かに観光地の焼肉としては美味い。

夜遊び隊と離れ、冨永マネとABCマートで買い物。
ホテルへ戻り、無線LANの接続、 結局、不通のまま。

『24-TWENTY FOUR-』シーズンXを見てから就寝。
オープニングから面白すぎ!!

《 神田神保町の“裏モノ”販売古書店、一斉摘発! 》
《 安倍氏、参院からの閣僚枠2人を維持を明言 》
《 横浜新監督に大矢氏の就任決定的…近日中にも正式契約 》
《 ドジャース斎藤、球団新人セーブ記録に王手!九回3奪K締め20セーブ 》



9月23日  土曜

朝7時起床。

朝から、スタート地点であるカピオラニ公園でレースの
JAL主催のセンチュリーライドの説明会。
さらにパンク修理の講習会。

参加者の中に、 3世代の100マイル挑戦家族に偶然インタビュー。
一番上のお爺ちゃんは、なんと85歳だ!
この話を聞けば、我々が完走しなくてどうする?
と気持ちを鼓舞される。

ワイキキビーチでヨガ教室に参加。
これもJALのツアーのサービスの一つ。
外人先生が、芝生にマットを敷いて指導。

正直に言えば、今までヨガと言っても、
作られたブームの子供だましくらいにしか思っていなかったが、
これが先入観、覆らされた。
体のジョイントが滑らかになり、体の内部から汗が噴出し、
実に気持ちよいものだった。

アラモアナショッピングセンターへ。
遠藤さん、冨永マネ、桑原ちゃん
4人、昼食、入った店だが『麒麟閣』

蟹のブラックビーンのソース炒めが絶品。

アラモアナで子供の陶器店へ。
前回も冨永マネと二人で行って、
たけしそっくりの人形にはしゃぎ、
すっかり新婚旅行と間違われたが、
今回も、ますます誤解されたまま。

たけしのものに合わせて文ちゃんの分も。

ディズニーショップで、
Mr.インクレディブルのダッシュの衣装をまとめ買い。
パンツから靴下から本格的なボディースーツまで。
たけしは、いまだに自分がダッシュだと思いこんでいるのだ。
だから自分が"足が速い"と思い込んでいる、
この勘違いを、もっともっと強化したい。

コーディネーターのマークと、
事務所の遠藤さん、冨永マネと共に、
昨日、俺の乗車姿勢を見て危惧していた、
自転車屋さん、BIKE FACTORYへ
車に乗せて、わざわざ出向く。

ハワイへ着いてからの、
遠藤さんの八面六臂の働きっぷりったら無い。

手間がかかっても、
とにかくベストの状態で走らせようとしてくれている。

明日のレースに備えて、店中が大忙しのところ、
現地スタッフ、新たな補助ブレーキの取り付けだけでなく、
サドルやペダルのチューニングも念入りに診てくれる。
またパンクをしないよう、圧の調整も微妙に変える。
現地の人だけに、その意見は最も説得力がある。

かなりの時間を待ったが、
チューニングを終えたバイクは、
今までの窮屈な姿勢が嘘のように解消されている。
言葉の壁があるにもかかわらず、
ここまで親身にやってもらえると感謝にたえない。

新デ・ローザ号が出来上がり、
そのまま、調整がてら本コースを一人で試走することに。

最も気温が高い時間帯での試乗。
浜からの風も思いの外、強い。
さらに夕日の日差しも視界を奪われるほど。
いろいろと本番のコンディションがわかってくる。
ヨーロッパの女子チームを次々と抜かれたのが、かなりの屈辱。
そのまま5キロほど追走するが振り切られる。
反対に、俺が抜いたのは、たった一人だけ。
大丈夫か?俺。

ハートブレークヒルと呼ばれている坂道以上の
急勾配を5回、一人で繰り返し練習。
帰途、道に迷い、結局、予定よりかなりオーバーの25キロを走破。
これは前日に、走りすぎではないのか?
これまた心配になる。

スタッフ一同、ホテル近くの『カプチーノ』で食事。
ナポリタンスパゲッティーなど炭水化物を中心に。

食事終了後、遠藤さん、コーディネーターのタダシさんに、
スポーツマッサージの専門店へ連れて行ってもらう。
石井さんのアドバイスに忠実に、テーピングをお願いしたのだが……。
観光地のマッサージなので、実は期待薄であったが、
担当者が、宮田自転車のサイクリング部の選手の体を見ていた専門家、
俺の体を触って、
「既にオーバーワーク気味であり、逆に長時間走行すると腰はもたない」
との診断、さまざまなアドバイスと、
腰だけでなく足にも入念なテーピングを施してもらう。

部屋へ戻って、
そして、ツール・ド・フランスのDVDを見て、イメトレ。
藤林さん曰く、「ブルースリーの映画を見ているような気分で」とのこと。

眠れず『24-TWENTY FOUR-』シーズン5
文句無く面白い。このまま、朝まで見ていたいほどだ。

夜更かし、24時になるまえに就寝。

《 免停中の自衛官が酒気帯び運転で捕まる−広島県呉市 》
《 ピンサロで中学校教諭暴れる、建造物損壊で現行犯逮捕 》
《 吉田拓郎とかぐや姫ら、「つま恋」で31年ぶりにコンサート 》
《 桑田が巨人退団を示唆…球団HPで「お別れ」最後のマウンドへ 》
《 首位奪回!レオ再々点灯M3!石井義が千金勝ち越し2ラン 》



9月24日  日曜

ホノルルセンチュリーライド本番当日。



4時半起床。
やはり、やや寝不足ではあるだろう。

朝御飯に、日本蕎麦の差し入れてもたったが、、
なかなか、噛み切れないと思えば、
弁当を巻いたゴムと間違えていて噛んでいた。

本番当日でも、まだ"逡巡"――。
テレビ演出的に言えば、
生まれて初めて自転車レースへ出る、
タレントのヘロヘロの完走、
あるいは、リタイアに近いドラマこそベストであるだろう。
まるでアンガールズのように。

しかし、それにしては、
2人共に、ささやか以上な"練習"を積んできている。
また、俺個人で言えば、
プロの自転車競技者の大半が用いている、
加圧トレーニングの優秀さを身をもって証明したい気もある。
それは、俺が一人よがりでやってきたのではなく、
石井さんとの共同作業でもあることからもなおさらだ。

短距離走だけでなく、自転車などの耐久競技に関しても、
44歳の俺が人生で最高のコンディションであるはずであることも、
自分自身が実際に経験として実証してみたい。

今回、コンビ結成、20年目の記念として、
何もイベントを立てなかったが、
この企画の発案者は赤江くん(玉袋)であった。
俺自身は、赤江くんが始めなかったら、
自転車に乗ることもなかっただろう。

そして、草野さんが言い出さなかったら、
100メートル走の記録を生涯知ることも無かった。

今回、二つの企画共に、俺は相乗りに過ぎないのだが、
それでも、その体験を、 この歳になって真剣にやらせてもらえる、
職業的な愉悦を味あわさせて貰っている。

ホテルで衣装に着替える。
目立つ黄色のユニホームに『草野☆キッド』の文字。
さらに水道橋博士の名前が。
ゼッケン番号は44歳の44番。



衣装協力してもらった、パールイズミでも、
玉袋筋太郎のロゴは大ウケだったらしい。

このユニフォームのおかげで、次々と声をかけられる。

まだ夜明け前のカピオラニ公園へ集合。
3000台を越える自転車の大群、
その様子は天安門広場の如し。

エントリー・チェックを済ませ、
100マイルのスタートラインに並ぶ。
隣の夫婦参加のカップルと話をしながら待つ。

お偉方の挨拶、国歌斉唱の後、6時20分スタート。

オアフ島の東海岸を北上し、50マイル(80キロ)地点で、
折り返し、再び、カピオラニ公園でフィニッシュする行程。

一昨日の説明会では「頑張らないこと!」
という忠告もあったが、
スタート直後から、
朝靄の中の自転車の馬群にまみれて、
自分たちにしては想像以上の高速走行に巻き込まれる。

平地でも10キロ台の巡航で行こうと事前に決めていたのが、
平地25キロ台の速度に。
内心、こんな速度では持たない……と焦る。

夜明けと共に、海を眺める絶景が広がるが、
景色を楽しむ余裕はない。

片道80キロの間に、
6箇所のエイドステーションが設置されている。
水分や食べ物の補給を済ませる。

今までの練習では経験のないほど飛ばして来たので、
自分の体力が未知数。
20キロ地点のエイドステーションで、
既に限界のような気もする。

お尻の痛み用に、下半身にワセリンを大量に塗るのだが、
コンビでケツに指を入れて塗りあうのが間抜け。

そう言えば、途中、間違えて、バンテリンをお尻に塗ってしまい、
ケツに火がついたような痛みと共に、俺の推進力になった。

コース一番の難所と言われるハートブレークヒルの傾斜の強い坂道で、
皆、減速するが、俄然、俺、ここでは脚力あり。
長い坂が続くほどに、周囲を追い抜けるのが自信になる。

しかし――。
順調に飛ばしていた80キロ、折り返し地点、手前で前輪チェーンが外れる。
パンク修理は想定し、練習もしていたが、チェーンは想定外。
近くにたまたまスタッフが居てくれて、なんとか危機脱出。



しかし、しばらくして2度目のチェーンがはずれ、
前輪のギアは、ほとんど不能状態に、 かなりの不安が走る。

折り返し地点、エイドステーションで、番組用に各種撮影。



前輪ギアも、スタッフが瞬時に修理してくれる。
タイアップカットなどもあり、思いの外、時間を要し、
結局、小一時間の休憩に。

帰路、スタート。
長い休憩のせいか、走り出しは不調。

撮影上の位置を考え、一列走行なのだが、
眠気がこみあげ、
何度も居眠り運転状態寸前に。

これはやばい……。
と何度も目をこすった。

小さな達成目標を作り、モチベーションを高めないと危険だ。

と思っている最中、
赤江くん(玉袋)にもアクシデントが発生。
どうやらパンクした様子。

このアクシデントで番組的には、撮れ高ありと判断。

“完走”は100%出来るものと確信し、 一人、群れを抜け出し、
純粋に時間目標を設定し、レースモードに頭を切り替える。

8時間以内の完走を任務に決め、
気分は24のジャック・バウアーに。

時間に追われつつ、
ひたすらペダルを漕ぎ続けるだけの走行――。
次々と過ぎ行く光景は、
人生そのものの暗喩でもあるだろう。

頭に掠めるのは、先逝った、〆さばヒカル。
日本では、奇しくも今日が告別式。
“苦しさ”=“楽しさ”ではないか?
くどいほど何度も問いかけてしまう。

その後は、本格的な自分自身の限界走行に挑戦、
エイドステーションも、
草野さんからのメッセージを受けるため、
一度だけ撮影用にしか立ち寄ることなく、
一気呵成に飛ばす。

走行中にモチベーションを高めるため、
まずは50人抜きを目標にする。
自分の目の前に走る相手を
マン・ツー・マンの勝負と過程し、
小さなレースを繰り返す。
次々と追い越し、60人までカウント。

また最高速も平地でMAX48キロもマーク。

復路のポイントビューの長い坂は、
テレビ的な見せ場であったが、
スタッフも、俺の早いペースに、
カメラで追いきれなかったとのこと。
残念無念。

午後を過ぎると、
体感温度は50度近いのではないかと思うほどの、
猛暑地獄になる。
水を頭からかぶりながら、休むことなく走らせる。

我ながら、驚くべきことは、
後半、ゴールに近くなればなるほど、
スピードが増したこと。

PRIDE無差別級GPのミルコの勝因である
鼻呼吸を意識したのだが、
体内に乳酸がたまることもなく、
またハンガーノックも一切なく、
自分自身でも、信じられないスタミナ残量、
最後まで余力を残していた。

最後の3キロ、偶然、居合わせた、
シャ乱Qのまことさんの奥さん、
元フジテレビの冨永アナと話しながらゴールイン。



所要タイム、8時間23分――。

8時間の壁は抜けなかったが、
帰路だけの記録であれば、3時間半ほどの走行なので、
自分の想像を遥かに超えている。
しかも、後半はほぼ全力疾走であった。

それも、直前までの自転車の細やかなチューニング、
前日の昼の一番暑い時間での試運転、
そして昨晩のテーピング。

全てが効を奏していた。

さらに、ここ一ヶ月の加圧トレーニングによる下半身強化、
瞬発力と共に筋持久力が増すという仮説は、
自分の身をもって実証された。

アクシデントありながらも、
赤江くん(玉袋)も見事に完走。

到着後、二人で草野さんの指令どおり即席漫才を終え、
完走証明書をコンビで共に頂く。

撮影終了が、まだ15時台であったので、
そのまま、馬越さんと初サーフインに行く気さえある、
余力ぶりであった。

これは実際に行く気満々で、
行けばネタになると思ったが、
ホテルでシャワーを浴び、ベッドに横たわると、
猛烈な眠気でそのまま昏睡。

そりゃあそうだ、朝4時から起きて、
東京から静岡まで自転車を走っているのだ。

一度、午睡、19時起床。
スタッフ全員で、和食レストランで食事、および、打ち上げ。

『草野☆キッド』が、 いつのまにやら、
「スポーツ大将」のような番組になっているが、
次回は何に挑戦するか?の話題で盛り上がる。

まさに、「スポーツ大将」のディレクターであった、
石和さんと話をしていて、
俺が15年も前、六本木で、先輩から、
理不尽に殴打され、張りまわされた日の同席者であることを
思い出し、懐かしく振り返り……。

テレ朝Pのうまぴーは、4年前、 「しあわせ建設」という番組で、
旭川で自衛隊の雪中行軍を敢行し、
俺がロケ終了と共に病院送りになったときの同行者であった。

あの時も、“やり遂げる”信念だけは強かったが、
今は、気持ちに体力がついてきているのだなぁと思った。

ホテルへ帰って、家に電話、カミさん、子供に無事を報告し、
俺が任務を完了しても、
いまだ、闘い続けている24のジャックバウアーを見ながら就寝。

《 また公務員が酒気帯び運転…赤信号無視し事故、25歳教諭逮捕 》
《 早食い世界新!小林尊さんが4人組圧倒、エビドッグ41個ペロリ 》
《 あくまで現役!桑田のラスト登板にジャイアンツ球場史上最多4000人 》
《 大相撲・朝青龍が通算400勝!2場所連続18度目の優勝に花添えた 》


9月25日、26日 月曜

7時起床。

もはや、歩けないことまで予想されていたのだが、
腰痛や筋肉痛はどうやら想像以下だった。

ホノルル空港でてんぷらうどん。

JALのサクララウンジで、やっと一瞬、ネット繋がるが、
また不能に。

JAL、075便ホノルル11:15出発
隣が空席で、広々と。
パソコンの電源も配備され快適。

CAから「ウチくる!?感激しました」と、
サインまで求められる。
娘さんが大ファンとのこと。

24-TWENTY FOUR-』シーズンX
が、とにかく面白い!!
もったいなくて、一気見しないようにしながら。

13時40分に成田着。
東京は強い雨模様。
成田からはワゴンタクシーに乗って帰宅。

大雨のなか、子供がカッパ、傘を挿して、
俺を出迎え。
傘を投げて映画のシーンのように抱き合った時は感激した。


帰宅後、そのまま、「ダイヤモンド・ザイ」取材。
連載のミニ株バトル、
さらにネットの情報検索術などについての話。
地下書斎で撮影。

キャリーバックを開いて、子供にお土産披露。
たけし、ダッシュになって部屋中を走り廻っていた。

異例なほどの感想メールが多数押し寄せていた、
噂の「ウチくる」をHDDチェック。

収録後の挿し入れの石原慎太郎インタビューで、
ご本人が三島由紀夫の話をしてくださっているのに驚く。

勿論、俺自身は、買いかぶりではあることは承知だが、
初めて見た人は、俺が書いた、 何の文章に対しての、
都知事の
感想なのかの問い合わせも多い。

そこで真面目に書いておくと――。
百瀬博教著『プライドの怪人』(幻冬舎文庫)の解説であり、
その改訂版は、俺の『本業』(ロッキンオン)に収められている。

安倍政権の組閣のニュースなど。

《 ホストの顔に竜の入れ墨…クラブ経営者を「傷害容疑」で逮捕 》
《 園児の列に車、2人死亡…脇見運転で3人重体、12人重軽傷 》
《 安倍総裁、新執行部人事決定…幹事長に“兄貴分”中川秀直氏 》
《 丹波哲郎さん死去「天国は素晴らしい…」大霊界へ旅立つ勝負より規律 》
《 監督批判の日本ハム・金村に厳罰…プレーオフ出場剥奪 》
《 高校生ドラフト、駒大苫小牧の田中将大投手は楽天が交渉権獲得 》


 

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