『藝人春秋』特設サイト




10月21日  日曜日
【大阪・首都書評決戦&フラッシュバックメモリーズ】


6時起床。

今日も朝から訃報あり・・・・。

「大槻ケンヂ 兄の死触れず熱唱――」

カメラマンのお兄さんが、
ウインドサーフィン中に事故死。

ボクらの歳になると誰にも死は隣り合わせにある。

遥か昔、
オーケンのお兄さんと一度仕事を一緒にしたことがある。
兄はカメラを背負って山を事も無げに登り降りした。
彼は体力もあったしガタイが良く爽やかで男前だった。
「弟と全く性格違いますね〜」
と言うと照れて笑った。
ヘナチョコの文化系の弟に比べると、
カメラ助手にも厳しく全身体育会系の男だった。

兄弟って全然違うものなのだなぁ……
と印象に残ったものだ。

オーケンの気持ちに想いを馳せる。
合掌。



橋下市長とのバトルが再開した。

橋下市長が例のフレーズをまた書いていた。

【RT @t_ishin TVコメンテーターでしっかり勉強している人はほとんどいません】という市長の再三のツイート。

その通りだろうが、ボクから市長へ苦言を。

↓Twitter↓
---------------------

仰る通りで反省すべきことだと思いますが、(いつも思うのですが)翻ってご自身のTVコメンテーター時代はどうでしょうか?と。

---------------------

橋下市長がコメンテーター時代だって、
不勉強であったことは、自分も認めている。
なのに何故、あれほど繰り返すのか?
もっと、柔らかい表現で、勉強して下さい! 
と呼びかければイイのにと思ってしまう。

「橋下vs週刊朝日」
問題勃発の当日の午後、
ABCの『キャスト』でボクもコメントした。

当日ご一緒した二木さんとは、
二人共、佐野さんの著作を数々読んでいるが、
真っ向から意見が対立した。

二木さんは、
「『あんぽん』と同じく、
 今後の展開で筋が変わっていくためだろう」
と肯定的だったが、
ボクは佐野眞一さんが、『あんぽん』が、
「今までで一番売れた」、その成功体験で、
 センセーショナリズムに堕しているという主張だった。

そのとき一点だけ、
二木さんもボクも共通して思った疑問は、
「橋下市長は過去、
 佐野眞一の著書を読んだことがあるだろうか?」
ということだった。
佐野眞一さんの作風は、
取材対象の出自まで徹底的に取材するのが常なわけだが……。

しかし、今回は連載の入り口から、
相手へ罵倒と過剰表現、
人権意識すら配慮しない見出しなど、
あまりにも酷すぎた。

これで取材をさせろ! は恫喝だ。

だって取材対象に、
いきなり殴りかかっているんだもの。
ジャーナリズムや、手法とは、とても呼べない。


あの日のABCの楽屋の会話で、こんな話もした。

「二木さん、Twitterとかブログとかやってます?」
「お金にならない文字は書かない主義なんで」
「そうですか。でもこの番組で橋下市長を批判すると大変ですよ」
「ああ、Twitterで橋下が書くんでしょ?」
「それはボクだって全然イイんです。
 お互い実名で議論してるんだから…
 周りの支持者たちが一斉に抗議してくるんです」

橋下市長がTwitterでご意見するのは自由だが
(出来ればもう少し言葉遣いを配慮して欲しいが……)、
結果的には本人の思惑もないのに、
同調圧力、言論封殺状況を作ることに
(本人は知ってはいるだろうが、もう少し)
自覚的、配慮があっても良いのでは……と思うのだ。


などと、Twitterで書いていたら、
ボクに市長との対決を望む声も寄せられるが、

↓Twitter↓
-----------------------------

大谷昭宏さんは橋下さんに「100%勝てる」かもしれませんが、ボクが橋下市長と論争しても「2万パーセント負けます」から。論争は期待しないでください。
ボクが橋下市長がボクのツイートを読んでいることを前提に、Twitterを書くのは、対決や論争を目的としていないんです。
事情知らない人のために書いておくと、問題発覚した水曜日、ABC の『キャスト』の生放送。
ボクは週刊朝日の記事はアウトだと言う見解で話をしています。
ボクの認識だと、テレビでは、あのタイトルすら取り上げるのもダメだと(ボクは)思っています。

また佐野眞一さん礼賛にも聞こえますが、佐野さんの本にも今までも一部批判的なものもあります。
全て是々非々です。

-----------------------------

そんなわけで、今、大量の橋下支持者の方から、
いろんなご意見のツイートを頂く……。

面倒だけど、まとめてボクなりに見解、
それは後からちゃんと書きます。


今日のボクは、大阪決戦やってる場合じゃないのよ。
首都決戦やるの。
このあと、『秋葉原でビブリオバトル首都決戦』。



11時半、秋葉原のイベント会場入り。

『ビブリオバトル』の控え室で、
ボクが紹介する、春日太一『天才 勝新太郎』(文春新書)を
読み返しているが、改めて超傑作だと思う。

春日太一『天才 勝新太郎』(文春新書)


『Tokyo Boy』ロケ収録。
秋葉原の駅前からリポートから。

『ビブリオバトル首都決戦2012』は、
今年で3回目になる書評バトルだが
ゲーム感覚を取り入れた新しいスタイルの「書評合戦」です。

今回、学生たちに負けじと、
ボクもデモンストレーションで一番に舞台に立つことに。

5分制限時間のフリートーク。
素人がやっているのだから、
プロのボクはメモ書きなしノープランのぶっつけ本番で、
『天才 勝新太郎』を紹介してみよう。

それに、出番直前まで、
Twitterが、にわかに橋下市長 vs ボク、
大阪決戦突入したので、
事前にネタをさらう時間もない。


このまま、
首都決戦に準備もなく舞台へ呼ばれる。

ニコ生で生放送されているので、
壇上のやりとりも生で中継。
東京都のイベントに、
ボクが着ている「LOVE ME TENGA」のTシャツが大写しに!

「LOVE ME TENGA」のTシャツ

そして演台の前に立ち、
5分刻みの時計を前に、出たとこ勝負の演説。

ビブリオバトルでデモンストレーション

書評終了後、
「勝新の映画を見ていなくても読めますか」
と会場からの質疑応答部分の書き起こしがあったので再録しておくと。

「本って脳に広がっている映画じゃないですか、
 だから映画を本って越えていると思うんですよ。
 活字って自分の脳内に描くわけだから、 ストーリーも自由だし。

 ノンフィクションは映画を語っているノンフィクションだけど、
 このノンフィクションそのものが映画なんです。
 自分の頭の中のスクリーンに描くわけですから。
 読書ってもう映画を超えている瞬間ってのは、
 そういう所じゃないですか。

 だから、映画を描いた本だから、
 映画を観てないから読めない、ってことはないんですよ。
 その本が描く作品、活字の方が広がる場合もあるし。

 例えば町山智浩さんの映画解説なんて、
 映画より面白い場合があるじゃないですか。
 そういう瞬間ってあるんですよね。
 脳の解釈をどう広げていくかだから。

 観てないからってことで言えば、DVDで観れますけど、
 より言えばよりもっと(勝新の)映画を観たくなります!」


-------------------

ボクが舞台を降りると、
丁度、会場に入ってきた審査委員長の猪瀬直樹さんと立ち話。

「猪瀬さん、
 さっき『天才 勝新太郎』でデモンストレーションやりましたよ」
「ああ、この本ね。読んだよ!」
「いや大宅賞の候補作ですから。
 むしろ何故、受賞しなかったのか聞きたいくらいです」
「それはね……」と副知事の話が始まる。

『天才 勝新太郎』は大宅賞候補作なので、
その審査を巡って実に興味深い話。
ノンフィクション論が繰り広げられる。

「じゃあ、ノンフィクションとして、
 今の佐野眞一さんの本と今回の騒動は
 どう思われるいるですか?」

と思わず猪瀬さんを踏み込んで直撃。

昔から出版村にある、
「猪瀬vs佐野」の構図について、
ボクは十分知っていて、本人の前で敢えて、訊いている。
〈そこを俺に今、聞いてくる?〉
という表情の猪瀬さん。
挑戦的な俺の質問に、その意図を踏まえて猪瀬さんも答える。


ビブリオバトル本番前から、
控え室が本格的な、ビブリオバトル(書評対決)だった。

『ビブリオバトル首都決戦2012』
決勝は客席から観戦。

20歳そこそこの若者が本を薦めるのに、
オヤジのボクには抵抗があると思っていたが、
実際、抵抗は、吹き飛んだ。

読んだことがない本を全部素直に読みたくなった。
5分の制限時間後、
若者へ猪瀬さんのダメ出し道場が容赦ないので……笑った。

ビブリオバトルの決勝で紹介された本、
全部、読みたくなる。


『箱舟はいっぱい』(藤子・ F・不二雄著)
『モロッコで断食』( たかのてるこ著)
『火の賜物』(リチャード・リンガム著)
『子どもへのまなざし』(佐々木正美著)
『「いき」の構造』(九鬼周造著)

ビブリオバトルで優勝した大学生の推薦本は、
『「いき」の構造』(九鬼周造・岩波文庫)だった。
初出は1930年だ。
いまだに様々なところで引用される82年も前の哲学の有名な本。

ボクも知っているし、
田舎の本棚にはあるが……読んでいない。

まさか 20歳の若者に薦められ
50歳のボクが読みたくなるとは――。

『いきの構造』のプレゼンを受けて、
審査員の猪瀬さんが、

「この本の影響下。
 1971年のベストセラーになった
 『甘えの構造』って本知ってる?」
って若者に聞くと、
「知りません!でも読んでみます」と若者。

一瞬で1930年と1971年が交錯し、
50歳と65歳と20歳が本で結ばれる

― 本はタイムマシンだ ―

なんというロマンチックな瞬間!

ビブリオバトルで特別賞を受賞した女子高生は、
『モロッコで断食』(たかのてるこ・幻冬舎文庫)を紹介した。

その後のインタビューで、
「たかのさんの本を読んで
 世界中を一緒に旅行している気分が好き」
「貴方の時期は、
 いくらでも本が読める人生で一番良い頃なんだよ」
と言った途端に、
自分に涙がこみ上げ、堪えるに苦労した。

全く困ったもんだ。
夕日を見ているだけでも、
若者の青春を羨むだけでも涙がこみ上げるようになったら、
マキタスポーツ曰くの「ウル」。

これは確実に「老い」の証拠だなぁ。
青春の風がさっと吹いたような、
気持ちの良いイベントであった



ビブリオバトル終了後、懇親会に参加。

審査員の東浩紀さんとお話。
初対面なのだ。

「デブレダイエットが止まった」
とボクが語った、えのき氷の話に食いつかれる(笑)

猪瀬副知事も長野出身だけに、
興味津々だったな。

さらに宮台真司さんとの対談集『父として考える』が、
同世代の娘を持つ父親として
ボクが「どう読んだか」忌憚なく語る。

今まで東さんが書くものは、ボクには高度すぎる、
と思っていたが、すっかり話し込む。
出会いに照れず話せて良かった。


さて、仕事を終えた!

LIVEの首都決戦からTwitterの大阪決戦へと戻る。

【RT@mokutomoku 第三者の意見を聞けるのがツイッターの良さでは? それこそあなたの言っていることこそ言論封殺です。しかもこの現象を橋下氏のせいにしていますね? 橋 下氏がなにかみんなに水道橋氏に圧力をかけるように呼びかけましたか? 全くの言いがかりではないでしょうか】

↑こういう意見があるのでじっくり書きますね。


橋下市長とボクとの関係、経緯を順番をつけて書いておくと……。

0・ボクが橋下市長と初めて会ったのは
 2007年9月の『こっこクラブ』 の子沢山対談でした。
 その後テレビ大阪でお会いした時も、
 お子さんの話をあえて聞いています。
 その点でボクは市長の公人としてだけでなく、
 家庭人の側面を見ながら、
 その「身を捨つる覚悟」に敬意を持っています。
 また政策面も。

1・Twitterのフォローが多い人が
 自分と異なる意見をRTで晒すと、
 その匿名の人へすらも抗議が
 殺到するような現象があります。
 望まなくてもボクにも"信者"がいる状況になります。
 それは抗議の殺到を体験してみると広義に言論封殺になりませんか?

2・ボクが面識のある橋下市長に言葉を選んで呟いても
 ボク宛に抗議は殺到します。
 (しかも一面識も無い人が言葉遣いも汚いままに)
 そうなるとボクも全てに対応出来ないし面倒に思って、
 もう橋下市長絡みは
 関わらないようにしよう と思いがちです。
 これは広義に言論封殺状況が起きるんですね。

3・東京でボクが親しくしたり敬意を持っている人は、
 反・橋下の人が多いんです。
 そして皆、危険な政治家だと指摘します。
 でもボクは大阪へ仕事で定期的に行くので、
 比較的、大阪の抱える構造的な問題を見聞きします。
 だから橋下市長の改革の意図はわかり心情的にも応援もしています。

4・多くのリベラルな言論人が橋下とは論争しないで
 「無視する」のが一番。
 という風潮にすらなっています。
 ボクは〈そうかなぁ?〉と、いつもそこには疑問です。

5・折角、身を捨つる覚悟で改革に挑んでいるのに……
 教育を語る人が長幼の序や言葉遣いを
 丁寧に出来ないことは残念だなぁ……と思います。
 また支持者の方々の
 Twitter上での言葉遣いも上に倣うのか。
 呪いの時代を実感し、
 それでは改革が支持されなくなるだろうと危惧してしまいます。

6・安倍総裁誕生と共に
 橋下旋風も潮目が変わった感があります。
 そして、このまま改革が仮に終息するのは、
 あまりにも惜しいと思います。
 市長の言い回し一つ、
 支持者の方々の激烈な応援の口調が
 逆バネになることも……
 わかって頂ければ良いのにと思います。


【RT @oochan9
 論争しないのに絡むのは無責任じゃないですか?
あなたが橋下さんに絡むせいで橋下さんの貴重な時間が奪われています。】

↑論争していません。
そしてボクも市長にはオフには、
Twitterもやめて心から休んでいただきたいです。
貴方も何通も熱心にボクに抗議を送って頂きありがとうございます。

-------------------

【RT @19830919 
 博士、「支持者」を「信者」とする事で認識がブレる事はありませんか?】

↑それはそうですね。
今後は「信者」は「支持者」に変えます。

-------------------

【RT @ykiku93:
 博士の"助言"はあくまで"助言"千差万別いろんな思考がある中での一つの意見であって、思っていても口にできない人もいるはず。面識がある 橋下氏を"思えばこそ"の助言であって。言論闘争とかではなく友情みたいなもんじゃないの?】

↑もともと、懇意なわけでもなく、
面識がある程度なので、友情ではないと思いますが、
年長からの助言ではあります。

-----------------

などと、今日もTwitterでさまざまに絡みながらも、
一つの感想——。

Twitterは一言でも発すれば、
世界中に向けた自己承認願望の現れなのに、
何故かひとりごとだと思っている人が多い。
耳障りが悪いならフォローを外せば良いし、
人に知られたくなかったら
blogではなく自分の日記に書けば良い。
ましてや呪いの言葉なら自分だけに呟けばいいのに……
と思ってしまう。


20時、六本木ヒルズのTOHOシネマズ六本木へ。
駆けつける。

毎度、ヒルズの中は宇宙船で迷いつつ、
初対面の監督やスタッフにモロモロ挨拶。

偶然、客席にボクの本の、
元担当編集者の井上ダイスケくんを発見。
四方山話。

第25回『東京国際映画祭(TIFF)』
メーン部門のコンペティション作品のワールドプレミア、
松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ3D』の上映。

フラッシュバックメモリーズ3D

正直予想を遥かに越えて素晴らしかった!!
MXテレビ『ニッポン・ダンディ』の
ラインナップを組み替えてもこの映画を入れて欲しい。

この3D映画は、
世界の映画シーンの中で記憶映画の最前線である
『メメント』や『インセプション』の
クリストファー・ノーランの100分の1の予算規模で
手法と発明で、ノーランより一歩先に
「跳び出た」そのことが画期的だった。


『フラッシュバックメモリーズ3D』――。

主人公は日本のディジュリドゥ奏者GOMAさん、
ディジュリドゥとは豪州の先住民が使う木製の管楽器。
GOMAさんは平成21年に追突事故に遭い、
高次脳機能障害となり記憶の一部が消えてしまう。

その後、妻や娘に支えられながら、
リハビリを続ける様子と、
記憶の再生部分のフラッシュバックを、
松江監督がアニメで表した。


ボクがこの映画を見に行くことになったきっかけは……。

ボクが都築響一さんと飲んでいる時に、
『お願い!ランキング』の収録で共演した、
スピリチュアル女子大生CHIEさんが、
予知能力を得るのに、
一時外傷性脳損傷状態で全ての記憶を失った
という話しをしていたら、
一緒に居た編集者の九龍ジョーが
「まさにその映画があるんですよ!」と。

しかも失われた記憶部分の
レイヤー(層)を変えた3D映画だと。
レイヤー(見ている層)を変えれば世界へ広がる
〜という概念は坂口恭平総理が繰り返しているわけだが、
失われた記憶部分を3Dの奥行きで表現し、
GOMAの現実の演奏は3Dの手前で、
しかもロングフォン(ディジュリドゥ) は、
何よりも形状が飛び出している。
3Dで表現する意味も大いにある。

これはアイデアだけで3D世界を一変させた。
そのワンアイデアだけを芯に選択し、
GOMAさんの圧倒的な音場感ある音楽映画として、
世界初上映の六本木のスクリーンで、
この映画は俺の目の前に現れた。

しかも国際映画祭のコンペ部門だ。
審査委員長のロジャー・コーマン!
がどう評価するだろうか?


上映後のトークショーで、
主役のGOMAさんが泣き崩れ号泣。
それはそうだろう。
交通事故で失われた記憶が、
こうしてスクリーンに再生されているのだ。

自分が人生を取り戻し生きなおす、
その意味すらも問うているドキュメンタリーであり、
全編、自分の音楽が流れ続けるのだ。

その姿に監督、観客も、そして、ボクももらい泣き。

『フラッシュバックメモリーズ3D』は、
劇場体験映画であるのは間違いない、
それを世界で一番早く体験して興奮冷めやらず、
井上くんと、そして後から合流した九龍ジョーと、
しばし六本木を歩きつつ話は終わらず、
車に乗って移動。

止まり木を求めて、
四谷の『アーバン』、『煙人』と訪ねたが、
二つとも日曜休みだった。

飛び込みで入った、
新宿通りの路面店の炉端焼きでじっくり話し込むが、
またこれが楽しいこと。楽しいこと。
ふたりとも編集者なので話が合うこと、
この上なし。

井上くんには、
ボクの新刊『藝人春秋』をいかに読んで頂きたかったか、
その想いを伝えられて良かった。

3冊の本を一緒に作ってきたが、
ボクがライターとして一番鍛えられた恩人なのだから。

今日出会った編集者ふたりは、
もう一軒ふたりで行く都のこと。

出会いは広がっていくなぁ。
ボクはすっかり良い気分で25時半、帰宅。

長くて激しく戦っているが、
圧倒的に楽しい一日だった。

 

10月22日  月曜日
【ヒット遺産とドナルド・フェイゲン】


5時半起床。

今のうちに書きものを終わらせよう。
東海テレビドキュメンタリーシリーズ第4弾
『長良川ド根性』のパンフ原稿を送稿。

この映画もMXテレビ『ニッポン・ダンディ』で
特集する予定。
他局制作の番組を他局が特集する、
MXテレビは、なんという太っ腹!


そして、殿と貴明さんのTBSの新番組、
SPIDERでタイムシフト再生。

第一回目なのでふたりの2ショットが長くて心地良い。

黒板に「町山さん企画」の文字。
作家に入っているアル北郷からボクは聞いているのだが、
ホントにやるのかな?

町山智浩さんをテレビで使うのは、
いろいろとお膳立てや本質的な理解が必要だ。


朝、子供たちの登校時間とすれ違う。

「パパぁ、いそがしそうだねぇ!」

「おお、とりあえず、おまえらに言っとく。
 俺はとりあえず、子育てを熱心にするのは……やめたから。
 オマエらは好き勝手に、『非道に生きろ!』。
 いいか。
 今、意味わかんないだろうけど、
 そういうタイトルの本があるから、
 字が読めるようになったら必ず読め!」

「……???」

子どもはさっぱりわからないようだったが、
いずれわかるようになるだろう。


14時、一軒家の駒沢スタジオへ。

スタイリストのメグちゃんと久々。
メグちゃんを通して頼みごとをしていて、それが叶った。
「良かった!」と心で一緒に乾杯。


テレビせとうち制作の特番『必見ヒット商品研究所』収録。

司会:水道橋博士、川村綾。
出演:倉田真由美、渡辺和博(日経トレンディ)、御一緒。

川村綾さんとは、
同じ事務所ながら初顔合わせ。

この番組、
ヒット商品を見ながらフリートークするわけだが、
ヒット商品をただ紹介するのは実は簡単であり、
スマートに出来る。

でも、それじゃあ済まないんだな。
今のボクは……。

倉田真由美さんとは、
『たかじんNOマネー』で頻繁にご一緒になるので、
「どこまで脱線出来るか!?」
あえてラジオのような……望まれていないトークをやることに。

現場に旧知の作家の島津くんもいたので、
彼にも向けて心で(これ面白いでしょ?)と、
その反応を窺いながら、
延々とO.Aに使わないだろう脱線話を続ける。


スタジオで初めて
『マルちゃん正麺』の醤油味を試食。
噂には聞いていたが、
確かに聞きしに勝るインスタント麺の完成度であった。
(帰途、12個分購入)


旧知のマイクロソフトの巽さんがスタジオにいらっしゃり、
新発売になるWindows8のタブレッド型の開発機を持参。

ボクは今ではすっかりWindowsから乗り換えて、
Mac派になっているのだが、
触らせて貰ったWindowsの開発機も凄いものがあった。
今、猛烈な開発競争なのだなぁ。


収録終了。

TBSラジオ『ウィークエンド・シャッフル』の
宇多丸さんによる『アウトレイジ・ビヨンド』評、
聴きながら、帰宅。

"因縁の振り子運動"などのフレーズ。
パッと引用する映画の台詞の覚えの良さや再現力も見事。
映画の中の音としての捉え方など微に入り細に入り。
特にマン師のくだりは、誰もお上に言えないなぁ。



帰宅後、子供部屋へ。

「じゅんばん!」
「じゃあボクから……」

子供たちが3人で、
ちゃんとルールを把握してカードゲームに興じていた。

3歳末っ子が加わっているのは初めて見たので、
思わずニンマリした。

子どもたちのカードゲーム



ドナルド・フェイゲンの新譜を聴きながら活字仕事。

しかし、これを聴いていると、
『ナイトフライ』が売れていた、
20歳の頃の想い出が押し寄せ浸る。

誰もいない下宿で、
オーディオを買い揃えるだけが、
唯一の楽しみであったひとりぼっちの寂しい日々よ。

ワイシャツ屋のバイト代をコツコツと貯めて買い揃えた。

プレイヤーは TechnicsのSL10、
アンプはSANSUIのAV907、
スピーカーはDIATONEのDS32Bマーク2、
カセットデッキが、AIWAのAD FF33。
あの頃、当時28万円もした、
Nakamichiのドラゴンに憧れていたなぁ。

そして、当時、最も音がイイと言われた、
アルバムが『ナイトフライ』で、
この圧倒的な音場感を確かめるだけが、
人生の唯一の慰みだった。

しかし、ビートたけしに弟子入りすると決めた時、
買いためてきたオーディオ、その全て売った……。

自分が一番依存して浸っていたものを断ち切る気持ちだった。

『ナイトフライ』を聴くと、
80年代の軽さやイケイケを指摘するライトな想い出話が多いが、
俺は、あのワイシャツ姿と裏腹に、
オーダーワイシャツの注文を取るため、
薄給で泥まみれで働き、
下宿に帰るだけの惨めな青春を思い出し堪らなく哀しくなる。


アルバム『ナイトフライ』


ここ数日——。

賢明で純粋な人が何故、
歴史の大きな曲がり角で声をあげないのだろう? 
とずっと思っていたが……。
ふと目にした、森銑三の言葉

「大物だといわれる人は純粋でない。
 純粋な人は粒が小さくて大きな舞台には立たされぬ」

このフレーズを読んで納得する。


深夜。
カミさんに初めて『藝人春秋』の初校を読ませる。

隣に座って、
カミさんが活字を追っている様子を横で見ている。

出版前に、本になる前の原稿を、
カミさんに一番に読んでもらうのは、
ボクにとっては、
『ガープの世界』でロビン・ウイリアムズが、
メアリー・ベス・ハートに出来上がったばかりの小説を、
読ませるワンシーンの再現なのだ。

「サッド……テリブル……サッド……」
と言って欲しかったが……。

「……いやぁ……今まで一番いいんじゃん」
って目を腫らせながら……やったぁ!

もう売れなくてもイイよ!

 

10月23日  火曜日
【『あさイチ』からの『80年代伝説』】


4時起床。

起きたのだから、
ひたすら『藝人春秋』原稿に目をやる。


原稿、一旦、手離れして、
NHK『あさイチ』へ出勤。

ここまで早起きしていると、
『あさイチ』ではなく、「あさ二」、「あさ三」くらいの感覚だなぁ

7時半、NHK入り。
8時15分、『あさイチ』生出演。
MC:井ノ原快彦、有働アナ。
ゲスト:浜島直子、御一緒。

特集:スゴ技Q 足の隠れトラブル徹底対処法。
解決ごはん:しょうゆ麹(こうじ)&トマト麹

本番前、
イノッチと先日一緒に行った岡村ちゃん話。

「踊りが凄いですね。
 いや カッコイイだけでなく面白い部分があるのが……」

「そこなのよ。
 動きが清水アキラのモノマネみたいなところあるでしょ(笑)」

「博士が気を使ってくださったけど、
 ホントは岡村ちゃんと一緒に写真撮りたかったですよ!」

『あさイチ』の会話、毎回、イノッチ最高!
これ以上、自分からは親しくしないけれども、
彼は心の友だなぁ。


浮き足対策特集。

「浮き足」って言葉を初めて知ったが、
そんなピンポイントの話で1時間やるところが……
流石NHK、マニアックと思っていたが、
VTR、足裏健康法、
ベアフットランニングなどの個人的に研究していた分野にも、
共通するテーマに触れていて、
実に興味深い内容だった。

FAXテーマで
「貴方の浮き足立つエピソード」を募集したが、
浮き足立つの意味が、
「ワクワクして落ち着きを失う」でなく
「不安や恐れで落ち着きを失う。逃げ腰になる」
が正確な使い方であると……本番中に判明。

NHKで朝から日本語誤用していることがわかってからの、
スタジオの「浮き足立ち」ぶりが面白かった。

有働さんも、取り乱し、ドッと脇汗が出た。
そこを照れないでいるのも、凄いなぁ。


解決ごはんのコーナーで、
あさりとエノキと白菜のトマト麹スープを食するが、
エノキ氷以外のエノキを久々に食べた。

それくらいエノキ氷を毎日食べているが、
ちなみに『あさイチ』のエノキ特集の時のゲストが、
今日、ご一緒の浜島直子さんだった。

浜島さんとエノキ料理についての話弾む。

浜島直子さん、
ちょうど先日の『先輩ROCK YOU!』を見てくれて、
朝から装丁話。

『藝人春秋』で表紙を描いて下さる、
切り絵の福井利佐さんも知っていて、トークが続く。
浜島さんも絵本を作ったりされているらしい。

その後、
「昔、博士が帽子を取ったらカツラだった時が衝撃的でした」
「あれカツラKGBの潜入捜査だったんです」
と言うとこれほど朝から笑うのかというほどの爆笑。


今日の『あさイチ』の衣装には、
昨日ポール・ウェラーの公演に行ったスズキ秘書が
お土産にくれたOKAMOTO'Sの缶バッチを付けて出演。
気がつく人はいないわけだが……。
いつも『あさイチ』は何かしら付けているのだ。


このあと午後から、
『80年代伝説』収録。

NHKから現場に向かえば良いところ、
恒例のお迎え出勤をしたいがために、一旦、帰宅。


13時、掟ポルシェ宅、吉田豪宅と巡回しながら、
いつものワイワイガヤガヤの同伴出勤。

案の定、何処にも出先のない業界話を繰り広げながら、
東陽町のホテルイースト21へ。

今回は念願の杉作J太郎さんも参加し、
本番直前まで楽屋トーク。
いや、杉作さん、キュートだわ。

杉作J太郎さんも参加し、楽屋トーク


歌謡ポップスチャンネル『水道橋博士の 80年代伝説』収録。

♯9 ゲスト:山本晋也監督。

『水道橋博士の 80年代伝説』収録

80年代に『トゥナイト2』 で紹介する、
歌舞伎町の風俗のお店の数々は、
ボクは身近な場所に居て、
実際に足を運ぶことも多かった。

1981年から84年まで、
区役所通りの軍艦ビルの中にある、
オーダーワイシャツ屋で働き、
歌舞伎町のホストや店員にワイシャツを売っていたからだ。

20代前半、
ボクの暗黒のゴキブリホイホイ時代は、
トゥナイト2と道連れなのだ。

つまり今年73歳になる山本晋也監督のお仕事を、
ボクが素人時代、近い場所でずっと見つめてきたわけだ。

その後、ボクらは漫才師になり、
そして監督が談志師匠に弟子入り。

1995年くらいだろうか? 
監督が「立川談遊」として国立演芸場の独演会を開催した時、
監督からのご指名で、前座で漫才をつとめた。

浅草キッドが国立に?
ボクらも、いいのかな?と思いつつも、
おもいっきり、いつも通りに下ネタ満載で、やり抜けた。
いや、やりにげた。

それが監督にとっても、
そしてボクらも「唯一の」国立体験であることを初めて知った。

当然ながら、あの日の高座は、
国立施設としては、監督も我々も同じく、
大問題になっていたのだ(笑)

その後、二度と呼ばれないはずだ。


日大の応援団出身の「山本晋也芸能界最強説」は、
今まで何度も語られてきたし、
その片鱗は何度か目撃してきたが、
今日ほど具体的にその戦法を明かされたのは、
初めてではないだろうか。

それほど説得力のある告白だった。

山本晋也カントクの顔が、
植田まさしの漫画のようにオデコが出ている理由が、
解明したのであった。

それは"パッチギ"のせいなのだ。


たまたまボクが目撃した、
山本晋也監督が、横山やすしとケンカする、トーク番組。
煙草に火をつける動作から、不穏な空気は始まる。

「その話を覚えているのは博士だけだよ」
と言われつつも、
その後、本当に二人の間に、
実際、火がつき、
その後、トイレで決着をつけた話……面白かったなぁ。

山本晋也監督と


山本晋也監督が、
世界最年少映画監督としてピンク映画デビューする過程に、
亡くなられた若松孝二監督の存在があり、
大学の同級生であった足立正 生監督と赤軍派、
パレスチナ解放戦線との関わりあいなどの話は、
テレビ視聴者にはマニアック過ぎるだろうが、
誰か伝えていかなければ……。

これには時効なし。
と食い下がって聞き出す。


山本晋也監督と70年代の東京のお笑いの徒花でもある、
面白グループ〈赤塚不二夫、タモリ、高平哲郎、瀧大作、所ジョージ……〉
との関わりあいと一時代についても、
将来は誰も知らない状態になり、
見えなくなる話だろうと思って執拗に聞いた。


山本晋也監督のトゥナイト時代、
「中年晋也の真面目な社会学」のコーナーの影響、
そして最後の砦であった歌舞伎町の
『エンジェル・キッス』話を延々と語ったが、
いったい、こんなトーク、どこにニーズがあるのか?

しかし、いずれは『メルマ旬報』で紹介したい。


本番前、監督の娘さんで、
漫画家の児嶋都さんの話をした。

「監督、先日、娘さんとご一緒させて頂きました。
 彼女のデッサン力は凄いですね」

「そう……彼女どんな感じだったぁ?」

「いやお会いになってないんですか?」

「いや会ってるけど……もうわからないから」

「ボクも娘いるんです けど、歳取ると、そんな感じになるんすか?」

「娘が可愛いのは3歳までだよ!」

「えー!」

監督は70年も娘が可愛くないのか!


二本目
#10 ゲスト:サンプラザ中野くん。

ゲストにサンプラザ中野くん


杉作J太郎さんも居残り、
バンドブーム時代から中野さんの、
早稲田出身アーティストとしての人脈と変遷、
そしてサバイブぶりや、
ボクの80年代の芸人として、
当時のパンク・バンドへの対抗意識などを全開にしながらの対話。

「出産以外は全部舞台でやった」
当時の中野さんのインタビューを見て、
ボクは、今でも語りぐさの、究極の下ネタ、
浅草プロレスのネタを作ったのだ。


サンプラザ中野くんが『80年代伝説』の中で語っていた、
ラーメンズ小林賢太郎くんとの若き日の出会いの話も、
いい話を聞けたが……。

小林と言えば、
行きの車の中の豪ちゃんのロフトのイベントの
ストロング小林の話術の話も聴き応えあったな。


今日は、この番組、スタート時から念願の杉作J太郎出演。
今、吉田豪との連係は「サブカル最強タッグ」だと個人的に思っているが、
……2本目にして本領発揮し始める。

何を振っても返しがあり、
その当たりが塀越えする飛距離になっている。
それがサブカル者にしか見えないスイングなところに価値がある。

杉作J太郎さんに
「どうやったら墓場プロに入団出来るんですか?」

「1050円払ってもらえれば……いつでも!」

「え、逆契約金そんなに安いんですか、今、払いますよ!」

と電撃入団することになった。

50歳超中年級ドラフト1位指名、
契約金1050円(支払い)男の墓場プロ入団発表。
杉作J太郎オーナーに、
前途を期待され晴れやかな俺の顔バージョン。

杉作J太郎オーナーと

Jさんは自分で運転して帰途に。

豪ちゃんはケツカッチンで早退、
保育所迎えの掟ポルシェと子持ちサブカル街道を話しながら、
一緒に話ながら帰宅。


帰宅後、
毎回、80年代伝説の収録の後、
掟ポルシェが保育園まで子供を迎えに行く話をしていたら、
カミさんが、

「ホントに掟さんは良いパパ、誰かさんとは大違いだわ!」
とキレられる。

「でも、その掟を車で保育園まで送っていっているのは俺だから……」
と自己弁護。


山本晋也監督と言えば……。

↓Twitter↓
-----------------------------

RT @minamidera548
赤瀬川原平さんが若い頃TVで番組の意図と関係なく自製の精密模写した千円札を燃しアップで映し出されたその画像に抗議が殺到した
「面白かったから夢中で撮った!」という若いカメラマンは後の山本監督。

↑そうなの!?
赤瀬川さんの偽札事件はボクの偽装免許証に影響を与えている。

-----------------------------


夜、子供たちとベットで、
ワイワイとパジャマ・パーティをくりひろげていると、
娘が顔をフクラませ、

「パパァ。
 ワタシは明日、ヨウチエンの遠足なんだから静かにして!
 男チームはあそんでいいけど、ワタシにはさわらないで!
 あと夢のなかにも こないでね!」

と言って横を向き本当にひとりで寝入った。

 

10月24日  水曜日
【『藝人春秋』とキャスト】


深夜2時起床。

さすがにこれはないだろう。
と我ながら思うが、起きてしまう。

椅子の上で何度も寝落ちしながらも、
とにかく起きている。


明日が『藝人春秋』初校戻し、
2日目の最後だから、
とにかく大阪行きのタイムリミットまでやるんだよ!
やるんだよ!


夢うつつ、『藝人春秋』の物語の中へ。

しかし、ずっと『藝人春秋』を書きながら、
既に新たな登場人物が動き出し、
『藝人春秋ビヨンド』が10章以上出来ている。
第2弾がいつでも書ける状態だ。



早朝から『藝人春秋』の初校戻しの見直し作業、
因果鉄道に乗ったままだが、
大阪ABCの『キャスト』へ行く時間なので、
この列車をJR、新幹線のぞみに乗り換え。

今日こそ橋下市長絡みで、何も騒動がありませんように。


昨日、杉作J太郎さんが
「西島秀俊さんは『たけしのANN』のテープを
 コンプリートに集めるためだけに生きている」
と言っていたが(笑)、本当だろうか?
15年くらい前なら確実にボクは日本で最も集めたひとりなのだ。


そう言えば、
昨日まで杉作J太郎さんが、
有料メルマガをやっているのを知らなかった。

昨日、墓場プロに電撃入団し、メルマガも購読。
これを読んでいると、墓場の組織図が見えてきた。


新幹線車中、
『映画秘宝』、『SPA!』、
『マット界噂の三面記事』、『KAMINOGE』などを乱読。

ジャン斉藤くんが編集の『マット界噂の3面記事』、
谷川貞治さんへのインタビュー。
ボクが聞きたかったこと、ほぼ聞いているなぁ……。



大阪ABC入り。

『キャスト』生放送。
司会:伊藤史隆アナ、古川昌希
コメンテーター:森永卓郎、山崎亮、御一緒に。

阪急百貨店プレオープン中継。
放射能拡散シミュレーション発表。

日常の素朴な疑問を調べる、
なんでやねんのコーナー、
「タクシーのメーターなんでやねん!」、

祇園祭の後祭49年ぶり復活
などのニュースにコメント。

てっぱんメニューは、イタリアンお好み焼き。

今日は市政についてはニュースが無しだった。


番組の最後に司会の伊藤史隆アナが
「私事ながら、今日は49歳最後の日でして……」

おお!
先日の『SRサイタマノラッパー』イベントの軽部アナに続いて、
この同級生記念日に遭遇!
事前に知っていればお祝いしたのに。

伊藤アナと会うのは、たった3回目だが、
その超安定感ある実況技術には毎回感嘆! 
と言葉による祝福の花束を! 送りたい。


さて、本日も、打ち合わせの時から、
森永卓郎さんが、終始興味深い。

ボクから見たら森永さんは、
「頭の良い蛭子族」なので丹念にいじり甲斐がある。
よく杉作J太郎さんも、
「蛭子族?」と聞かれるが、それは違う。
蛭子族は過剰評価の個性だが、
杉作さんは人間性も情緒も時代を超えた普遍的な才能もある。

今日も本番前、森永卓郎
「いくら言っても、その人の本性は変わらないから……」
と橋下市長を評する。
ボク「ボクは変わると思う!」
森永「絶対変わらない!」
ボク「その変わらないという思い込みだって変わらないじゃない!
結果が悪くなるならお互いが変わるべきだ!」

そして、
「お金にならないのになんで皆Twitterとかやるの?」
森永さん、真顔で言う。

杉作J太郎さんは
「お金にならないから有料メルマガまでひとりでも本気でやる!」
と真顔で言う。

だから、ふたりは違う種族なのだ。


帰りに買って新幹線で食べた、オヤジ焼き。
たこ焼きなのだが、中にうずらの卵が入っている。
なかなか美味い。

新幹線で食べたオヤジ焼き



ビートきよし著『相方』(東邦出版)新幹線車中で読了。

きよし師匠、久々の単行本だが、
これは良い意味で予測を裏切った。

まさか「発刊に寄せて」の第一行から泣かされるとは……。

ネタバレになるので書かないが、
たけしファン、いやツービートファンなら、
最初の7ページで催涙弾爆発の不朽の名作になっているので、
ビックリしたなぁもう!

漫才師は添い遂げるものだ。

ビートきよし著『相方』(東邦出版)


最初の7ページが素晴らしすぎるが、
それ以降も、師匠(ビートきよし)は、
話を面白おかしく膨らまして盛れる人ではないので(大変失礼ですが……)
ツービート結成から売れるまでのディテールが実に興味深い。

文章読むと、かなりゴーストのリライトもあるが……
殿にここに書かれたことを当てて合わせてみたい。


スズキ秘書の迎えを断って、
東京駅から久々に中央線快速で帰宅。

今は自宅から東京駅までの時間も惜しい。
早いわ。この時間、混んでもないし。
当たり前のことながら、電車はいろんな人がいるねぇ。


水曜日恒例の『週刊文春』、『新潮』の早売り入手。

『文春』を読み本音を申せば、……小林先生の見出し
「大マスコミ抜きで情報を仕込む方法」
とか哀しくなる。
老齢になると、誰も直言できなくなるのだなぁ。

『新潮』の『世間の値打ち』も……アウトレイジ評、
書き手の値打ちが暴落ではないだろうか。

何を思っても自由だが、
その根拠に於いて「間違っている」のだもの。
ボクは「間違っている」確信も証拠もある。 



10月25日  木曜日
【『藝人春秋』初校戻し】

深夜2時起床。
とにかく起きたよ!
眠くても向かえ!

やるぞ!!ウトウト。ウトウト。
寝りゃあいいだろ!!

ウトウト。ウトウト。
そんなんじゃないんだ。
とにかく向かうのだ!!

ウトウト。
気合だ!
『藝人春秋』初校戻し。
 

椅子で何度もコックリ、
コックリしながら、『藝人春秋』原稿に向かっている。

「ベッドで寝りゃあいいじゃない?」と言われるが、
あの世とこの世を行き来する物語の出口を求め、
自動書記、「筆先」で書いている。
出口王仁三郎方式だ。

ふ〜っ。
『藝人春秋』、8時間ぶっ通し。
初校戻しの著者チェック終了。

これから文藝春秋に移動して、
今度は皆で読み合わせる。

我ながら今回はホントに物語に没入、
ZONE状態が続いている。
こんなに体力が続くのが不思議なほどだ。


14時、紀尾井町の文藝春秋編集部へ。

『藝人春秋』の読み合わせだが、
文春社内が15時からの石原都知事の記者会見に
全員注目している感が凄い。
どうやら辞任らしい。

 

紀尾井町の文藝春秋社の一室にカンヅメ、
『藝人春秋』の校正戻しは、ぶっ通し。

 

11時間、てっぺんを超えた。
マネージャーも一緒だったので、
各社の石原都知事の辞任へのコメント依頼も全部ぶっ飛んだ。


俺、校正、編集、俺スタッフ、
計4パターンのゲラと打ち出しを使用。

文藝春秋社の一室にカンヅメ

 

『藝人春秋』、校正戻し終了。

全員が
「やったぁ!終わった!」と声を挙げる。
それでも
「今夜は最高!」
ではない。
「今夜は初校だ!」

本作りは、ものつくりだ。
自分が映画を作れると思ったことがない。
ものつくりの共同作業の人数で言えば、
ボクには本作りのサイズが丁度良い。

園子温の『非道に生きる』を読めば、
50歳の監督でも、
園組は一時間睡眠とて最後まで走り抜けるのだ。
俺だって出来る!
出来る! って思い込むことだ。

出来ないと思われるものを、出来ると思い込み、
やり遂げた時、これほど達成感があるものもない。

もう24時間起きているので寝ます。
おやすみなさい。

今回、『藝人春秋』を通して、
自分が過度にセンチメンタルに、
本という形式が好きであることがわかって……良かったです。

 

2011年 12年

 

 

読み逃げ厳禁! 読んだら 感想メール を送りなさい! 目次に戻る