『藝人春秋』特設サイト

 

11月11日  日曜日
【子供の初めての温泉】

8時起床。

昨日、山口日昇さん、柳沢忠之さんと5時間、
橋下徹論を一気語りしたせいで、
頭の中で、『この橋、徹るべからず』
という題の本の原稿が流れだす。

嗚呼、今、本を作りたい症候群にあるなぁ。


山口日昇さんとは久しぶりに会ったが、
まるで旧友のように話した。
破産3人組みは、
いろいろと今後の人生に敵がついて回るのだろう。
よく恩讐の彼方に……と言うが、
そもそもボクの場合は恩讐の概念が薄い。

これは根っ子の性格的なものだが、
ボクは基本的に、他人に対し、
「恩」はあっても「讐」がさほどない。

例え煮え湯を飲まされたことがあっても、
あれは心底恨むべきことだと説かれても、
「讐」とは思わない。
これは良い子ぶるわけもない。
もともとの性格だ。
世の中には多様に人がいるから……仕方ないと常に思う。

長くテレビに出ているので、
共演者について、「NGですか?」と聞かれることもある。
「讐」が原因で共演NGなどボクの場合一人もない。

だからこそ何処の社会にもある、
集合、離散と反目がわからない。
誤解があるなら、
会って目を見て話せばいいじゃん。と思う。

そして、自分が憎むほど嫌いなら、
相手も嫌いに決まっているよ!と思う。
自分が好きなら、
相手が自分のこと嫌いでも、好きになるよ、と思う。

↓Twitter↓
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RT @igu3 博士は人に対して怒ることもないのでしょうか。昔からですか?その境地のことをもっと知りたいです。

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とご質問があったが―—。

いいひとぶるわけじゃないけど、
「別に怒ってるわけじゃないよ」がボクの口癖です。
それはボクがニコニコしていなくて、
常に不機嫌そうに見えることが多いからです。

でも実際、この10年間でも、
2回くらいしか本気で怒ったことない。

ボクの持論を言えば、
怒りん坊は車に乗った時、
クラクションを鳴らす鳴らさないでわかる。

『歌う女、歌わない女』というタイトルがあるが、
「怒る男、怒らない男」という本を書いてみたい。

あ、でも怒らない男が本質的に正しい、
良いというものでもない。
そういう怒らない人は逆に被害妄想的になり、
それはそれで、生きづらい。


高知より、お取り寄せしている
『酵素風呂の素 つるぽか』が届く。
ポリタンク4個分。相当に重い。

腰が悪いので
「ママ、運んどいて!」と頼むと、
園児の娘が、
「パパ、みんな、くさいのがまんしてんだぞ。
 じぶんしかはいらないんだから、
 じぶんではこびなさい!
 わがままはゆるさないぞ!」

最近、娘の語尾の「ぞ」が可愛いいぞ。
そして、上から目線に成長を感じるぞ。


伊東四朗氏が
「息子が小5の時、朝に将棋を教えたら、夜負けた」
と仰っていたが、
言葉遣いひとつでも、
子供は親をのりこえて成長していくぞ。
それはたのもしいぞ。


『あさイチ』で紹介されて以来、
エノキ氷とは別に『干しエノキ』も自家製、
相当美味いと思っていたのだが、
先日JA中野から頂いた、
金子きのこ園の『干えのき』、
味も風味も食感も完全に自家製を超えている。

自分が作ったものより美味しい。
「負けた」悔しさと、うま味を噛み締める。

金子きのこ園の『干えのき』


テレビ大阪『たかじんNOマネー』ネットで見る。
この番組、昼から大胆な話をカットしないところ、
素晴らしい。

「もし生まれ変わるならカンパニー松尾になる方がいい」
というボクの発言からの挑発。
そのまま使われている。


さらに、高倉健さんが、
薬師丸ひろ子さんに言った箴言も使ってる!
ボクがうろ覚えできっちり引用できなかったけど……。
あれは「幸福論」そのものだ。

機会があれば見てください。

↓Twitter↓
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RT 【動画】11/10放送『たかじんNOマネー』 http://t.co/NC5IRWfM

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今日、Twitter上で、興味深いお笑い論があったのだが、そこに上岡龍太郎さんの話が出てきた。

↓Twitter↓
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RT @Jiraygyo:
「ひたすら発想としゃべりで世界を広げていく」漫才人間、「今までのオーソドックスを踏まえて世界観を翻訳する」役者人間。
「ボケとツッコミ論」以前に書かれた小林信彦の「漫才人間と役者人間」論は、あらゆるメディアに通用する理論だと思うのでした。

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という話が発端で、
上岡さんが話す、芸人論の貴重なVTRが紹介される。

↓Twitter↓
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RT @Jiraygyo 上岡龍太郎 第5回 芸人論【ニコニコ動画講座】 (10:00) #sm4695892 http://t.co/0hTVCreO

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実は、この話、とても懐かしい。

何故なら、この話を直接、上岡さんから聞いたからだ。
ここからは、ボクの上岡師匠の想い出話だが―—。

殿(ビートたけし)と上岡龍太郎師匠が、
初めて会った日、有楽町マリオンで開催された、
『立川流オールスター一門会』、
その打ち上げにボクは同席していて、
この時、上岡さんから、
この話と全く同じ、テレビ論、芸論を聴いた。

と言うより、この話は当時、
上岡さんがあちこちで語っていた十八番だった。


殿と上岡さんが初めて会った日は、
ボクはダンカンさんの付き人で同席していた。

この日、ボクも初めて車の中で、
殿から話しかけられた記念日だった。

この日の話は上岡さんは、
『パペポ』でも印象的に語っていた。

上岡さんと言えば―—。
オフィス北野に、
上岡さんの元マネージャーがしばらくいらして、
この人から、ボクは、
上岡さんの話を集中的に聞いていた。

そういえば……と、
上岡さんの著書を本棚に探す。

『上岡龍太郎かく語りき―私の上方芸能史』(筑摩書房)は、
既に絶版なんだな。

つい最近の本のように思っていた。
これは文庫化もされている。

なんて、書いていると、
今、やる必要がまるで無いのに、
他人のツイートが気になり、
上岡龍太郎さんについて調べだしたら、
本棚ひっくり返して止まらなくなる。

上岡さんの著書


この上岡さん話を含む、Twitterの論争は、
最近のお笑いブロガーの論考が、
吉本東京進出前の、
東京の文化状況を捉えていないというお話に。

このあたりの面白い話が一つにまとまっているので、
興味がある方は以下のまとめの一読を。

↓Twitter↓
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RT @Jiraygyo
@erokimota さんの「『若い発想』信仰の最大の犠牲者はお笑い芸人」からはじまる、お笑い評論の話。」 http://t.co/9cu6cyQk

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ボクは、上記のまとめ、
全てに賛同するわけではないが、
90年代以降、東京のお笑い文化の分断という、
常々言っていることが指摘されていて面白い。

 

原稿仕事。
朝から終日、金子哲雄さんの遺稿
『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』(小学館)
の単行本のゲラ。

そして、井上章一さんの
『霊柩車の誕生』(朝日文庫)のゲラ、
この分厚いゲラ2冊を抱え、
ゲラゲラとではなく延々といや、
文字通りエンエンと声を上げて泣きながら読んでいる。


もうすぐ生まれるボクの著書『藝人春秋』が、
「あの世とこの世」をテーマにしたから、
この「喪の仕事」が霊柩車に乗ってやってきたのだろう。

 

今日一日、仕事部屋にこもっていると、
息子が不満気にやってきた。

「パパ、きょうはにちようびなんだよ!
 わかってる? みんな退屈してるよ!」

そうだ!!!!! 
久々に子供たちと近場の温泉プールへ行こう!

家族全員でプール付きのスーパー銭湯、
高井戸の『美しの湯』へ。

前は、デブレスパイラス解消の一貫で、
週3ペースでプールへ行っていたのが、
プールも数カ月ぶりだが、
この温泉に来るのも、
調べてみたら、なんと一年ぶり。


今まではボクと子供が行くと、
いつもカミさんは末っ子と留守番だったが、
今日、カミさんも初めて来訪。

そして娘がカミさんに連れられ、
女湯の方へ入るのも初めて。

末っ子が温泉へ入るのも初めて。
初めて尽くしなのだ。

末っ子、アキラの温泉デビュー。
雨模様で冷え込んだ一日だった。

露天風呂が雨に打たれて寒々しく、
アキラも裸で震えている。

湯煙の中をトコトコと歩いてきたが、
初めて見る湯気の奥の黒い水面に恐れをなし、

「さかながいるからいやだおー」

何度も尻込みするが、

「パパと一緒なら大丈夫!」と抱いてやる。

アキラ、俺に強く抱きついたまま身を任せ、
そろりそろりと体をお湯につけていく。

怖がりながらも俺に頼りきっている目。
だんだんと湯の熱さが体に馴染み、
緊張が溶けていく。
その一連の表情の愛おしさは筆舌尽くしがたい。

アキラの、その目を見ていると、
亡くなる直前、下半身不随の父を介護して、
ホテルで抱き合って温泉に入浴させた記憶が、
強く、激しくフラッシュバックする。

長男、タケシの時も……。
長女、フミの時も……。

初めて、銭湯や温泉に連れて行った時のことを、
父であるボクは強く、克明に記憶している。

親子で初めて温泉に入浴するのは、
伝う涙と湯気が一緒になって、
カメラにはおさえられない一生ものなのだ。


入浴後、
休憩所で、持ち帰りOKの
『美登里』の寿司を囲み夕食。
すっかり家族でリラックス。

いつもは、ボクと一緒に入る娘が、
初めて温泉で女湯だった。

「ママといっしょでよかった。
 もうオトコのほうはチンチンばっかりでこりごりだよぉ!」

こうやって、だんだん、娘と疎遠になっていくのだ。

 

帰宅後、
『アニー・ホール』の話をカミさんと。

映画で一番好きな女優はボクの場合、
童貞の時に観た
『アニー・ホール』のダイアン・キートンと
『ガープの世界』のメアリー・ベス・ハートだ。

もうすぐBDが届き、
デジタル・リマスターの彼女に再会できるかと思うと、
ドキドキする。



11月12日  月曜日
【喪の仕事】


5時起床。
で、一仕事。

今日の朝も頑張った。
子供部屋で二度寝しよう。

体は冷えきっているが、子供は暖かい。
人間湯たんぽだ。
おやすみなさい。


映画評論家、石上三登志さんの訃報。
10代の頃から知っている。
石の上にも3年はおろか30年、40年と、
その志は在り、我々に届けられ続けた。
合掌。

カミさんとふたりで歩いて近所の中華そば屋へ。
俺ゲラ2冊持って。
丼が出てくる前から横でズルズルと音が―—。

俺は霊柩車の本のゲラ。
カミさんは、俺が持ってきた金子哲雄さんの遺稿、
数頁読んだだけで……。

カミさん号泣……困るよ……
この二人、別れ話を始めたか……って思われるもの。

近所の中華そば屋で


幼稚園のお迎えまで時間あったので、
カミさんとふたりで駅前の高円寺4丁目カフェへ。

有名なお店だがボクは10年ぶりくらい。
珈琲とケーキ。
もともと喫茶店でお茶する、
という習慣がないのでふたりきりは珍しい。


帰宅後、
ニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』を聴きながら。

志らくさん、4人目のお子さん誕生で高田先生
「お前は落語会の石田純一って言われてんだから」
強烈なツッコミ。


先週のMXテレビ『ニッポン・ダンディ』で、
関谷アナとどっちがヒートテックが好きか
ヒートアップ論争になったが、
今日、通販で注文した、
今季のヒートテック大人買い分、届いた。

ヒートテックのパンツやズボン下などの新作。

ズボン下履く主義のボクとしては、
近年、夏場のステテコといい、
冬場のスボン下のデザインも充実しているのが嬉しい。

昔ツービートの漫才で
「お洒落の基本は見えないところからです。
 私なんて下着もブランド品ですから」
「どこのブランド履いてんだよ」
「なんたってワコールですから」ってあったな。

今はメンズのラインナップがあるとのこと。

今なら
「僕の下着はピーチジョンですから」なのかな。

 

『霊柩車の誕生』の文庫版の解説のため、
ゲラを読んでいるのだが……
『美人論』の印象がざっくりとあるが、
改めて井上章一さんこんなに面白いのかぁ!
と再確認した。
Amazonで井上章一のその他の本を漁った。


完全に若年性認知症に近い俺の脳だけど、
井上章一『霊柩車の誕生』は、
初出後に猪瀬直樹の『死を見つめる仕事』で、
言及されたはず!
と思って当たってみたら、やはりその通りだった。

井上章一『霊柩車の誕生』は、
1987年が初出で、新版が1990年に。

今回の増補新版が朝日文庫に収まるわけだが、
ここまで息の長い本なると、
その事実だけで、これが、いかに名著かわかる。

副題に「キッチュの意匠」か、
「死のポルノグラフィー」と付けたくなるほど今も若々しい。
これに解説を依頼されるのも誇らしいな。

ここまで本に浸っていると、
霊柩車についてのウンチクを
誰かと語り合いたくなるが、
誰も相手がいないという現実、
ま、普段から霊柩車の話しをしている人っていないなぁ。


岡村ちゃんのマネージャーの近藤さんが、
『昭和40年男』という雑誌に出ていた。興味深い!


娘、末っ子と一緒にお風呂。


11月25日は『マムちゃん寄席』に出演。
そろそろ漫才台本を書かねばならない――
と思っていたら娘が、
『オペレッタ・びじょとやじゅう』の台本を
ひとりで丸暗記していた……。

えー!これ幼稚園の演し物?

う〜む……。
プロの舞台人として焦る。



11月13日  火曜日
【アサ秘ジャーナル群馬秘宝館の旅】


5時半、起床。

園子温監督を追って、
新宿を千原ジュニアと疾走する夢を見ていた。
この夢の深層心理は全てわかる。

6時、TBS集合、
赤江くん(玉袋)と会うのも久々。
マカオ帰りで珍道中の話を聞きながら。

江口さん、昨晩、愛犬が亡くなりペットロス……。
江口家のフランダースの犬というべき、
訃報など聞きながら、
陸路2時間半、伊香保温泉へ。


TBS『別冊アサ(秘)ジャーナル』 群馬ロケ、
前振り。

今回は下ネタSP宣言。
北群馬郡『珍宝館』へ。

北群馬郡『珍宝館』

秘宝館は全国、巡っているが、
ここの館長兼マン長のちんこさん(65歳)は、
圧倒的な下ネタ話術で群を抜く。

もはや、その話芸はケーシー高峰、
女・綾小路きみまろレベルだ。

R-1、いやM(まんちょ)-1グランプリで、
確実に優勝レベル。
どこまで放送するのだろうか?

秘宝の展示も綺麗。
春画と共に池田満寿夫の版画など、
俺も欲しくなるほどだ。


移動。

同じ北群馬郡の『愛と性のミュージアム』へ。
名札には、
「性欲科」と書かれた今井館長(68歳)の案内で。
元・家具屋さん。

1階は性教育に特化した展示だが、
2階はSMルームなど女王との共演付きで展示。
玉袋がパンツ一丁で実演。
我々、テレビのリミッターを外して、
あけすけ下ネタトーク。


水沢観世音の門前通りは、
水沢うどんの専門店が立ち並ぶが、
『元祖・田丸屋』で昼食。

ここは群馬出身の前マネージャー、
とみこはん一押し店。
建物と内装の洒脱さに感心しつつ、ツルツルと。
やはり美味いわ。


移動。
桐生市・成田山赤城寺へ。

巨漢の杉山住職のご案内で。
コロンビア・トップ師匠ゆかりの寺。
エアー火炎くぐり、ブラックライト天井絵、
シャボン玉観音堂などなどのアトラクション寺。


最後に締め。
今回のエロSPは、
相当に底が抜けているのでO・A楽しみ。


帰途、三好SAが充実。
特に各地物産もの。

イカの塩辛、ちりめんトロロ、釜揚げしらす、
黒にんにく、ママカリ酢漬けなど大人買い。


ロケバスの帰途、
ニッポン放送『青山繁晴ザ・ボイス』
録音聴きながらTBS着。


今日もロケはオモロかった。
本日、俺の現場担当Nマネの誕生日。

スズキ秘書に探してもらった、
うわさのブツが、都内に奇跡的に一つ見つかり誕プレ。
今後も若さで頑張ってくれ!


帰途、四谷の『アーバン』に寄ったら、
鍵がかかっており、粛々と帰ろうとしたところ、
アーバンの臼井ママから電話あり、
四谷荒木町へ引き返す。

タイ料理店へ合流。


放送作家の堀くんと、
『平成教育学院』でご一緒した木村綾子さんと一緒に食事。
そのままスナック『アーバン』同伴出勤。

「七年ぶりに綾子と。」

7年ぶりに会った木村綾子さん

7年ぶりに会った木村綾子さんは、
「下北沢のB&Bで働いています」と。
「え――っ!? そこ博報堂ケトルでやっているとこでしょ?」
「はい」
「そこで俺、メルマガ、今週からやり始めたんだよ!」
という偶然という必然。


しばし飲んでいるところ、扉を開けて……。
脚本家の向井康介、幻冬舎日野さんが…。

脚本家の向井くんは、
(……後々、その星座の意味が分かると思うが……)
もはや、ここへ引力で引き寄せられたとしか、
言い様が無い、偶然すぎる出会いぶり。

「ボク初めてここへ来ました!」
そこへ元ボクの担当編集の井上ダイスケくん、
精神科医の大室くん。テレ朝の山田謙司くん。
そしてオーナーの都築響一さんが合流し酒宴は続く。

初めて出会ったテレ朝の山田くん(美青年)、
「今日は、園子温監督に連絡がつかずに困った!」
と話していたが、
丁度、ボクも園子温監督に群馬から電話して、
MXテレビ出演のアポを直接とりつけたばかりという、
幸と不幸が鏡面の「偶然」があった。


流石に午前になったら眠気が襲ってきた。
朝まで飲んでいたいが帰ることにする。


帰宅後、改めて思う。

50歳を過ぎたら、
人におもねることもなく、
空気も読まず生きると断固と決めた。
新たな出会いと接し、
今までの出会いは感謝で省みる。

誤解も敵を作ることも恐れず、
意のままを述べ、
より多くの新たな味方の出会いに出逢う。
その確信を貫く。

そう決めたら毎日が楽しいなあ。



11月14日  水曜日
【プロレス者とサブカル者の日本で一番長い夜】


7時起床。

寝ていたら幼稚園児の娘が、

「パパぁ。じょうばがっしゅくいってきます!」
「乗馬合宿?どこに?」
「ふじさんのちかく!」
「富士山?」
「いま、ゆきがふってるって」
「雪……」
「ニハクミッカだから、さびしがってもダメだぞ!」
「二泊三日?聞いてないよ!」

と、ガメラのようなバックを背負って出ていった。

あれは夢か――。

前の合宿も、あのガメラバック背負っていったよな。
あれは現実だった。

ガメラバック背負った娘


二泊三日で山?雪?乗馬?
幼稚園児が?
もう心配になるなぁ。


酵素朝風呂。
今日は3歳末っ子とお留守番。

末っ子、8時からテレビの前で動かず、
何を観てるんだろうと思ったら、
『世界の料理ショー』だった。

懐かしすぎるだろ。
70年代のTVだよ。これは。
何故、再放送やってんのよ!

アップルフリッタースイス風の作り方を熱心に。
長男が、朝の料理コーナーの、
もこみちファンなのは、薄々知ってたが、
まさか末っ子、グラハム・カーのファンとは……。
わからん。何故だ!


今度、対談する、
伊集院光の話を調べていたら、
ブルーハーツと東京ドームで共演していた話が出てきた。
興味深い。

↓Twitter↓
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RT @bambi_012: 昨日の「検索ちゃん」で伊集院さんがしていたブルーハーツの話。08年にほぼ同じ話をしていた放送の書き起こしを、読みやすくまとめ直してみました。http://t.co/0ZORQ0Qw
最後にメモってあった、ヒロトから復活した清志郎さんへのコメント…今読むと凄くグッときます。

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13時、紀尾井町・文藝春秋社へ。

月刊『文藝春秋』の連載
「自著を語る」コーナーに、
12月6日発売『藝人春秋』について熱く語る。

これはたっぷり語ったので、
後々、メルマ旬報に転用しよう。


15時半過ぎには、
表紙の色校が上がるとのことで、
それまで、近くの『いわもとQ』で待機。

天ぷら蕎麦を食べながら。
そういえば赤坂店は撤退したんだってな。

再び文藝春秋社の7Fへ。
『藝人春秋』色校の出来上がりを見比べる。

『藝人春秋』色校

元月刊そして週刊文春編集長であり、
現・ノンフィクション局次長の鈴木洋嗣さんより、
直々に、
「電子書籍も読みましたが、
 よくぞここまで改稿し作品として書き終えましたね」

その後も長く賛辞を頂く……。
「傑作ですね」と言われ、
50歳でも先生に褒められた少年のような気持ちになった。

『藝人春秋』単行本誕生に向けて、
我々の子供のおべべの色を選ぶ
――表紙の色校を選ぶ――作業をしながら、
上司(お爺ちゃん)から最大級の賛美を受けて、
感極まる男ふたり。
いや……嬉しいもんですよ。

我々の子供のおべべの色を選ぶ


帰宅後、
ウディ・アレンが、我が家へやってくる。
1977年、1978年の作品がブルーレイになっている!

青春の名盤をあの頃のように、
レコードプレイヤーに針を落とす瞬間を再現するのだ。
これをドキマギしないでか?

ウディ・アレンのブルーレイ


『アニー・ホール』(1977年)のブルーレイを開封。
35年も前に戻る。画質も素晴らしすぎる。
たまらん!!

「これ今、貸して!」
カミさんがディスクを持っていった。

ブルーレイを開封



SPIDERで、
野田×安倍、国会党首討論を再生。
解散確約、ダブル選挙含みで白熱。
俄然、政局という闘いのリングにゴングが鳴り歌舞いている。

こんな夜でも「破産者」の描いた、
夢、夢のあとを歌舞伎町へ行く。
彼らに未来はあるのか?

明日はZepp Divercity Tokyoで、
サンボマスターが
『ロックンロール イズ ノットデッド』
を歌いあげているのを聴く。

だから今日だって破産したら終わりじゃない。
まだ始まってもないんだ!
そんな気持ちでロフトプラスワンへ足を運んだ。


19時半、新宿ロフトプラスワンへ。
『平謝り』出版記念トークイベントへ。

出演:破産3兄弟(谷川貞治、山口日昇、ターザン山本!)
ゲスト:破産大王(安田忠夫)
司会:マクマホン兄弟(阿修羅チョロ&奥野テツオ)

俺を除けば出演者は、
全員無一文の債務者、楽屋は奈落だ。

俺を除けば、全員無一文の債務者


本番、谷川さんが、
『平謝り』に書きこぼした、エピソードを披露。

大晦日、猪木さんが打倒紅白のために考えた、
マッチメークが面白すぎで大爆笑。

休憩時間の楽屋にて。
是非、その話を次号の『メルマ旬報』の連載で書いて!
と編集長直談判。

谷川さんに直談判

しばし控え室で、安田忠夫さんと歓談。

そして、第二部に呼ばれて登壇。
ボクはロフトプラスワンには、
今までも公式には出演をしていない。
一度、立てば、以後、断り切れないから。
その一言に尽きる。

だから、ロフトで登壇するのは、
仕事ではなく、たまたま遊びに見に行って、
乱入している時だけだ。

満員の客席のプロレスものたち。
あの頃のターザンに煽られ、
マイナーパワーを信じていた、青春の残像たち。
彼らに向かって、
「今度は我々が借りを返す番だ!!」
と俺、アジる。

ロフトで登壇

長居するつもりはなかったが、
タイミング逸し22時30分まで飛び出し。


ロフトから新宿ゴールデン街へ。

文春の目崎さんアテンドで駆けつけ。
来日アーティストである、
「トモヒロ・マチヤマ」を囲む会。

Barダーリンー&スナックハニーへ。

最初は、町山さんと樋口毅宏さん、
文春編集者チームと飲み会だったのが、
そこへボクと高橋ヨシキさんが合流。

そこへ次から次へと人が……。
何故か、爆笑問題のラジオの糾弾会へ。

中原昌也がまさに暴力温泉芸者として登場。
町山さんニコニコしながら吊し上げ、
愛のむきだし全開のところで、
園子温本人が登場。

そして、昨日に続いて、
偶然にも脚本家の向井庸介が同席。

そこへ大月プロデューサーが合流。
高橋ヨシキ、樋口毅宏、園子温、
中原昌也、向井康介、
後から大月俊倫プロデューサーと梁山泊の如く。

次々と友、遠方より来る

次々と友、遠方より来る―—。

皆で町山さんを歓待吊し上げムードだったが……
町山さん締め切りを控えて、
帰るタイミングを探っていたが……途中観念。

それでも延々と続くロングドリンキング、
朝4時頃に町山さんが脱出。

ボクと目崎さん、樋口さんは、
ヨシキさんに「来ますか?」と。
早稲田の悪魔の棲む館へ向かう。

メフィストに誘われ悪魔の部屋へ。
こんなにスタイリッシュな部屋は、
いままで見たことがない。

額装のポスター、本とDVDのコレクションに
囲まれた一室で、ドイツ製の対戦ゲーム機に興じ、
ホームシアターで、
ヨシキ監督作品を見ながら朝まで異世界に。

悪魔の部屋


朝6時帰宅。

嗚呼、人生のなかでも、
指折りにエキサイティングな一日だった!!!

起きたら死んでても満足。




11月15日  木曜日
【ロックンロール・イズ・ノット・デッド】


8時起床。

昨日はいったいなんだったんだ。
まるで最高の悪夢を見たようだ。

そして今日も、イベント目白押しだ。


15時、赤坂の事務所へ。

フジテレビ『オデッサの階段』コメント録り。

切り絵作家・福井利佐さんの特集。
十数人の証言者が福井利佐さんについて語っていく。
ボク出来上がったばかりの
『藝人春秋』の装丁を持って、
出会いと魅力を朗々と語った。

良い意味で、「狙い」のある、
異色の変わった番組だった。



終了後、そのまま2本目。
『通販生活』の取材。

我が家は『通販生活』用品だらけなのだが、
何故か読み物企画ばかりを依頼される(笑)。

テーマは、「私の捨てられない想い出のもの」

ビートたけしのANNのテープ10年分。
エピソードと共に語る。

ビートたけしのANNのテープ10年分


終了後、移動。
六本木全日空ホテルへ移動。

ロビーで三宅久之さんの訃報を聞く。合掌。


本日、三本目の取材となる『潮』誌。
ナイツの連載『ヤホー対談』のゲストにお呼ばれ。

ナイツのふたりと修行時代や、
漫才師の職業意識や浅草芸人の話を延々と……。
ボクらはテレビで漫才をやっていないが、
彼らはボクが現役の漫才師であることを、
同じ板の上で共演しているので、彼らはわかっている。
エンドレスで喋っていられるがタイムアップ。

『ヤホー対談』



全日空ホテルを飛び出し、
長男・たけしと合流。
そのぬくもりに用があるから、お台場へ直行!!

お台場のダイバーシティへ。

腹ごしらえにフードコートの『てっぱん屋台』で、
地元岡山のご当地グルメ『ひるぜん焼きそば』を。
B-1グランプリのゴールドグランプリだが、
今まで食べる機会がなかった。
絶妙の味噌加減。
香ばしさ。美味いじゃん!


19時、ZEPP DIVERCITY TOKYOへ。

サンボマスターのライブ
『ロックンロール・イズ・ノット・デッドツアー』

流石に昨日の深酒でヘロヘロになっていたが、
ロックショーが開幕した瞬間からジェットコースター!!

終幕までグイグイグイグイ――上がっていく。
嗚呼、舞い上がっていく!!!

2階席先頭のため椅子に座ったままだが、

「踊れ!踊れ!踊れ!」

体は踊らされ歌わされ、絶叫、恍惚、陶然。

「パパぁ、のりすぎだよぉ!」
と9歳児に叱られながらも、
最後は子供も一緒にノリノリで踊っている。

「あなた方がいるのは闇じゃないですよ!
 闇じゃないですよ!
 光なんだ!
 光に居るんだ!
 光れ!光れ!光れ!光るんだ!」

と山口くんに煽られて、
本当に客席全体が爆音と共に光になった。

Gooddd!!!!!!!!!

いやぁ来て良かった!!!!

サンボマスターの3人とは、
今もよく会っているが、
ライブを生で見るのは 2006年の
「僕と君の全てをロックンロールと呼べ」ツアーの
Zepp Tokyo以来だった。6年ぶり。

いやぁあライブアーティストとしての
成長と進化を実感したなぁ。
本質は何も変わらないのに、
経験を経て、……分厚くなった。


終演後、楽屋へ挨拶。
サンボマスターの楽屋は、
託児所のように子供が行き交ってて和む。

リラックスしてお話。

ドラムの木内くんがタケシに、
「ドラムやってる?中村達也さんが先生なら日本一だよ」
息子「やってません。いそがしくて」
木内「何が忙しいの?」
俺「主に宿題なんだよ」
木内「え、小学生って宿題やるんですか?」
俺「これがやるんだよ」
木内「私立ですか?」
俺「公立!」
木内「ええ、小学低学年でも宿題ってあるんだ」
俺「家で宿題やっていると俺が怒るんだよ。
 パパと遊べなくなるくらいなら宿題やるなって。
 でも子供が『もし今やらなくても
 学校の遊び時間にやらされるから、
 けっきょくパパはボクの遊び時間をうばうことになるんだよ!」
木内 「そうか。ショックだなぁ……」


ボクの7年前の年賀状のように、
(初めてサンボと会ったときに一緒に撮った写真)

7年前の年賀状

久々に4ショットの記念写真。

サンボと記念写真

しかし、なんでジャケット着たんだ山口くん!
下に着てたクラッシュのTシャツ、
カッコ良かったのに。

山口くん
「博士氏のメルマガがスゴいことになってるみたいですね。
ぼくクレジットカードがないから……」
俺「いいよ、もちろんサンボの3人は名誉会員で!」
3人「ありがとうございます。じゃあメルアド送ります!」
……って言ってたけど

大丈夫か?
いきなりあんなに大量に送られてきて。


帰途、
「パパ、お台場の夜景、超かっこいいね!」
などと子供が言いつつ、
カーステはサンボマスターが流れる。

子どもと一緒に歌っていたら……
いつの間にか後部座席の声が途切れ……寝ていた。


帰宅。
昔は抱っこが出来たが、もう重くてとても出来ない。

起こしたら寝ぼけ眼で、
自力でフラフラと歩いてベッドへ向かって倒れた。

そのまま夢直行便だ。
今日も楽しかったなぁ。


政治評論家の三宅久之さんが御逝去された。

一番の想い出は、
7年前に帝国ホテル孔雀東の間で、
三宅久之著・『闘争―渡邉恒雄の経営術』出版記念会の
司会を努め、
三宅さんとあのナベツネさんを相手に鼎談した時だ。

あの日、来賓のお歴々の紹介で、
あんなに取り乱した相棒も過去にないほどだった。
あれは大任だったなぁ……。

ナベツネさん関連の予習を済ませていたので、
恐れず果敢に対談の輪に入った。
終わってから、
「いや、みんな遠慮するけどたいしたもんです。
 なかなか若いもんにはできませんぞ!」
とツルツルに照からせた三宅さんに
ニコニコと褒められ嬉しかったなぁ。


政治番組だった『アサ秘ジャーナル』が、
始まった当初は、
政治記者の指南を受けるためワンコーナーがあり、
目黒のご自宅へ訪ねたこともあった。

既に政局がめまぐるしくお忙しい様子であったが、
慎ましいお宅で本棚が興味深かった。
何時も我々にはやさしかった。

何より愛妻家であった。

そうだ、三宅さんの座右の銘は
「愛妻、納税、墓参り」だった。

番組作家の小林くんが書いていたことだが、
三宅さんが最初に政治記者の見習いの我々に、
教えてくれたのは

『選挙に参加すること。
 白票(※何も書かない)でも良いから選挙に行くこと。
 これが何より大切なこと』と。

確かに番組で一番語っていたことだ。

そして、一ヶ月後、12月16日は選挙だ。


2011年 12年

 

 

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