5月1日 木曜

 いや〜。一日が長いな〜。
 5月になったとたん、五月病だ。
 10時起床。
 ハゲ鈴木くんと、中野ブロードウェイで、買い物。
 雑誌、本、古本、古着と巡る。
 「いや〜、よく買いますね〜」と感心されるが、
 「バカ野郎、昔はもっと、買ってたんだよ」と答える。

 給料袋をそのまま鞄につめて、1円残らず使いきる。
 ダンカンさんのボウヤについていた頃、
 その浪費ぶりがかっこよくて、
 売れたら絶対やってやろうと決めてたので、
 自分で稼げるようになったら、迷わず実践してきたが、
 事件の謹慎で経済が破綻した。
 久々の浪費だ。
 それでもマーズ・アタックのフィギュアが欲しくてたまらんのも、
 我慢だ。

 ブロードウェイ内の本屋さん「タコシェ」に
 根本敬さんが編集した、蛭子能収の本が出ていたが、
 根本さんに頼まれて、帯をオレが書いた。
 写真が、あの免許の変装写真なので、自分で見てドッキリ。
.
.

 5月2日 金曜

 中目黒から、恵比寿ガーデンプレース、散歩。
 ビアガーデンでビール。
 ポカポカとフラフラ。昔話。

 山中伊知郎さんの名前を昨日、書いて思い出したが、
 「関根勤は天才なのだ」(風塵社)は、つくづくと、
 しみじみと、読むうちに、読み終えた後に、
 う〜んとなる程の名著だったな。
 「テレビ芸」の名人とは?
 考えていただけに、うなったり、教えられたりで。

 明日から、台湾なので、荷造り他。
.
.

 5月3日 土曜

 台湾行き。 成田集合。
 10時30発。日本アジア航空。
 「リングの魂」極真空手vs中国拳法第2弾のロケ。
 ナンちゃんと、今日の大阪ドーム橋本・小川戦の予想など、
 うだうだ喋りながら、機中の人に。
 約3時間で、台北空港着。
 空港中に、梶原一騎の娘事件の指名手配写真が張り出されている。
 台湾は治安がいいのに、あの事件で台無しになったと
 コーディネーターの人がご立腹だった。
 空港で到着シーン、撮影。
 
 同行、通訳兼アシスタントは、温スギョン。
 元ミス台湾の現オスカー所属、6カ国語を操る、美女。
 案内人は、中国拳法の龍先生。そして、その弟子2名。
 そして、極真空手からは、極真大山派世界大会2位の鈴木国博選手。

 事前に「塚本徳臣・鈴木国博伝」大沼孝次著
 (大沼さんの本いろいろ読んだが、この本は良かった。)
 読んでたので、自然とオレ、
 親近感とともに、敬意を持っちゃう。押忍。
 極真の広報(?)担当、ライターの吉倉さんも
 選手として、同行参加。
 その他、総勢30名程の大所帯で、ゆったり4日とった、
 スケジュールも30分の深夜番組とは思えない。

 ナンちゃんは、この雑多なメンバーとの
 距離感の取り方が見事だったな。
 深入りすることなく、気配り忘れない。
 座長芸人が長いと、こういいう、人間としての器量が増すんだろうな。
 一行は宿泊先の円山大飯店に、チェックイン。
 台湾一の高級ホテルで、オレは玉袋と同室。

 初日は台湾グルメ。
 まず、台湾薬膳料理。まずくても少量の料理が、一皿2千円と聞き、
 食いつくす。
 お次は、「すっぽん」生き血、肝、卵巣に至るまで、
 食いつくす。
 続いて、「毒蛇研究所」にて、蛇料理、腹一杯なれど、
 食いつくす。
 こんなに、精力つけて、どうする?
 一日目、これだけで撮影終了。

 深夜、ナンちゃん一押しの台湾マッサージのお店へ。
 「二時間半、揉まれぱなしの究極の極楽」と聞き、駆けつける。
 正直言うと、時間が長すぎて、退屈するのではと思ってたのだが、
 五人部屋に通され、豪華な椅子に横たわり、
 その後は、あっと言うまの二時間半。時間感覚が歪む。
 オレと玉袋とナンちゃんは、
 もう、洋ピンポルノ男優並の嗚咽、悶絶、喜悦ぶり。
 本日、大阪ドームで、橋本のキックに、悲鳴をあげた、
 小川とて、これほどの、声は漏らすまい。
 「ソン・ガベ・シー」とは台湾語で「気持ちいい」と言う意味だが、
 この旅行で唯一覚えた、台湾語になった。
 (ちなみに、エロではまったくない)
 朝まで、ビール。
.
.

 5月4日 日曜

 ホテルで朝食。
 中国電影文化城で、極真空手と中国拳法のカラミ。
 一応、演武のみ。異文化の中で、対決、試合は難しい。
 
 日本のテレビが放送されている、台湾ではナンちゃんは有名人で、
 昨日、温さんとともに、取材を地元紙にうけていたが、
 さっそく、今日の1面にカラーで紹介されていた。
 さすが、アジアの大スター。
 ちなみに、オレたちは記事の中で「浅草二人組」と触れられていた。
 なんか、スリの常習犯みたいな、小悪党振りなネーミングで、
 気に入った。
 ちなみに、台湾で一番有名な日本人は志村けんだそうだ。
 志村さんが、台湾に来たとき、
 空港にバカ殿の格好をした、現地コメディアンが、殺到したそうだ。
 さらに、プーケット島にお忍びできた時は、
 志村さんを、現地の人がとりかこみ、無愛想な志村さんを、
 「変なおじさんじゃない」と不思議がったとさ。
 おかしいね。

 烏来(ウーライ)の滝で、
 鈴木国博選手、滝に打たれての修行シーン撮影。
 鈴木選手の風貌、「空手バカ一代」で
 つのだじろうが描くところの大山総裁にクリソツ。
 自然石割りを吉倉さんに、教わる姿、おかしい。
 台北の道場、全民道館に移動。
 白鶴拳の使い手で、段位10段の老師、陳老人の下へ。
 組み手について、打ち合わせに時間がかかる。
 向こうにしてみれば、テイのいい道場破りだと思う可能性もあるから、
 こういう、交流はナーバスなのだ。
 結局、陳老師の息子さんと鈴木選手が軽いスパーリング。
 ほんの二分程だが、とてつもない息もできないほどの緊張感。
 他流試合てのは、見ているほうも、びっしょり汗をかく。
 本日の撮影終了。

 夜、南原G-ショック将軍の指揮の下、台湾の夜店へ。
 前回、南チャンが、「気分は上々」で訪れた時は、
 日本でプレミアモノのG-ショックや、ナイキ、レアなおもちゃ、
 フイギュアものが、大漁だったらしい。
 その後、そのテレビを見た、日本の業者が買い占めたとかで、
 それほど出物はなかった。
 朝までビール。


 5月5日 月曜

 朝、台湾武道の総帥、国術会の黄理事長のインタビユー。
 それのみで、本日の撮影終了

 ナンちゃんはこのあとゴルフ。
 そして、オレたちは…キャディでもやらしてもらうか、
 なんて言いつつ、昼から、ひたすら寝た。惰眠むさぼった。
 格言好きのカール・ゴッチなら、言うだろう。
 「長く眠る奴は、無駄な夢を見る」と。
 
 夕食後。
 感傷旅行気分で、どうしても夜遊びモードに入らぬオレに、
 ビールをひたすら流し込み、下地を作ったジキル赤江くん、
 「12人の怒れる男」のジェームス・スチュアート並の
 30分に及ぶ、一大演説。
 「浅草キッドが、台湾で珍道中せずして、どうする?
  博士がその気にならぬなら、オレを見て笑え!」と。
 
 で、赤線街へ。
 昭和30年代風、遊郭調の建物に
 「社長、日本人?」と呼び込む原住民、
 高砂族風の娼婦に恐れおののく。
 浅草のひさご通りの街娼より、寒いぞ。退散。
 日本人専門のカラオケ屋「BOSS 」へ。
 日本語通用のお店。チャイナドレスの女性に囲まれ、
 赤江社長ようやく大ご満悦。お得意のエロ日本語教えようとするも,
 「アナタ、モウ、ガマンジル、デテルネ」
 「ホンキジル、ダスノ?」
 などと言われ、興ざめする。
 我らの先達の教え、既に、行き届いている。
 そして、「円山大飯店は、連れ込みできないよ。」と言われたとたん、
 すっかり、酔いも冷め、ハイド赤江くんにトーンダウン。
 何事もなく、ホテルに帰ってまたビール。
.
.

 5月6日 火曜

 朝、起きたら赤江くん、ものもらいで眼が腫れている。
 「ちくしょう、いったい、オレが何したっていうんだ。ちくしょう」
 とぼやく。
 案の定、皆さんから、冷やかされる。
 赤江くん、笑えるよ。(あとから、虫さされと判明)

 ナンちゃん、台湾の整体治療で
 7年来の背中の古傷の痛み、消えたとのこと。
 オレも持病の腰、見てもらえば良かった。

 昼食後、台北空港へ。
 16時55分発、日本アジア航空。
 スチワーデスの清水さん。あまりの大和撫子ぶりに3時間、
 妄想気流のなか、勝手に釘ずけランデブー。
 清水さんに席に来てもらいたいばかりに、赤ワイン飲みまくる。
 飲んだ、食った、眠った、4日間終了。
.
.

 5月7日 水曜

 9時迎え。TMCスタジオ。「ガブリンチョ」ロケ。
 ドラマ「ふたり」の収録訪ねる。
 ナンちゃんも、「気分は上々」のロケで「ふたり」の現場に来ていた。
 一色紗英、奥菜恵にジェスチャーゲーム。
 おじゃま虫ロケなので、毎回、迷惑そうにされる、ガブリンチョだが、
 このお二人は楽しそうにやってくれるので助かるわ。
 昼休の間にわずか30分程で終了。

 立川こらくさん、来宅しパワーブック返却してもらう。
 と言っても、元々は、オレが大槻ケンヂに借りているものだけど。
.
.

 5月8日 木曜

 10時起床。
 新宿の赤江くん宅に迎えに行き、浜町スタジオへ。
 衛星放送のプロレス、格闘技専門チャンネル、サムライ。
 伊集院司会の番組に出演。
 サムライチャンネルは開局特番の時も、謹慎中、
 前回は「やりにげ」撮影中で、
 これが、なんと初出演。自分でも驚く。

 1本目、ゲスト。グレートサスケ、バカ社長。大ぼら一代バカ話。
 2本目、ゲスト。伊藤隆(デビッド伊藤の弟にして、キックボクサー)
 そして、極真空手の鈴木国博。
 いやあ、台湾から、仕事重なるもんだね。
 伊集院、専門外と言いながら、それぞれ、1時間づつ、
 オレたち交え、トークできるのだから、たいしたもんだ。
 伊集院、バンバン・ビガロ説。
 前から、言ってるが、抜群に試合を成り立たせるのがうまい。

 ぶんか社、「ペントハウス」で新連載の取材。
 連載で、男の自慰行為について。
 同席したのが、同じく連載をもつ、松岡さんと紹介されたが、
 なんと談志師匠のご子息ではあーりませんか。
 初対面だった。

 日本テレビ・エンタープライズに移動。
 ハイビジョン試験放送での2時間番組の話し合い。

 一日中、嵐のような天気だったが、帰宅後、本当の嵐に見舞われる。
 大変だ〜。

 松村くんから、TEL。
 「小野さん今週、電波の収録がないんですけど
  ボク降ろされたんですかね?」と。
 オレに聞くな。
 「いや〜最近どこに行っても聞かれるんで、
  小野さんなら、知ってるかな〜と思って、」
 オレが聞きたいよ。
 「本音のところ、誰にも言わないですから、教えてくださいよ。」
 オレが、君の本音、聞きたいよ。
.
.

 5月9日 金曜

 9時半起床。
 池袋、私用。一日中ダウン。牢獄。

 深夜、可愛かずみさん自殺。7階から、飛び降り。
 昔、麻布でビデオの宅配のバイトをしているとき、
 可愛さんの部屋へ届けたことがある。「アデルの恋の物語」だった。
.
.

 5月10日 土曜

 マグナム北斗から、荷物と手紙。
 悪行の限りと、快楽なるがままのマグナムが、
 顔面麻痺で、入院したのが、2年前、
 お見舞いにゲーム機器を持ちこんだ、
 我々の前からマグナムは失踪。
 オレは金をかしたままだった。
 その後、横浜のヘルスの店長になったが、
 またもや、トラブルで失踪。
 マグやん、元気ならいいんだ。
  
 午後から、「やりにげ」パッケージ撮影。
 六本木スタジオ。スタッフ、キャスト集まるのかと、
 映画Tシャツコレクション持参だったのに、オレだけだった。

 池袋、ビックカメラ。パソコン館。
 パワーブック用のモデム購入。
 でも、必要か?

 池袋シネマサンシャインへ。
 親子連れでない、客はオレとハゲ鈴木のみ。
 「ウルトラマンゼアス」上映館。
 知り合いのディレクター(香川春太郎)が監督した、
 「k−1最強への道」が、併映のため。
 赤江くんは、愛息と見たらしいが、なんで、オレはこのハゲと。
 眼鏡につるっぱげの鈴木くんを発見して、子供たちが、
 「ウルトラマンだ」と騒ぎだした。


 博士の悪童日記<97年5月中旬>へ

最初

98年

99年

00年

01年

前回

次回


 

読み逃げ厳禁! 読んだら 感想メール を送りなさい! 目次に戻る