6月1日 日曜

 「ごっつ」の新レギュラー・オーディション企画。
 鶴瓶さんの懐の深さと、ダウンタウンの攻撃性がマッチして、
 妙な緊張感のある、爆笑コントであった。
 こういうの見せられると、テレビも面白いなぁ〜と思う。
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 6月2日 月曜

 17時に、『ペントハウス』の連載、ぶんか社へ。
 石丸元章氏と対談。
 初対面ではあるが、お互い、連載雑誌が同じものが、多々あり、
 会わぬ前からよく知ったもの同士という感じ。
 もちろん、最近刊の覚醒剤不法所持で逮捕された顛末を綴った、
 「スピード」(飛鳥新社)も、オレは読んでいたのだが、
 タブーを気にせず、小気味いい文体で、駆け抜ける。
 気鋭のルポライターという側面と芸能界を敵に廻し、
 やりすぎの感もある「噂を追い越せ」(飛鳥新社)の連載や、
 なにもここまで、露悪的にならなくともと思える、
 鬼畜系のエロルポを書きなぐる確信犯的邪道を突き進む、
 ダーティ・ゴキブリ・ライターの顔もあり、
 いったい、どういう人かと思っていたのだが。

 内容が「男のオナニー」ということで、主に、
 獄中の自慰行為の話を、聞きながらスムースに進行。
 オレなんかより数段妄想的性癖を隠すことなく
 面白く語ってくれた。
 オレたちも、汚れ全開で語り込む。
 まあ、どの話もテレビで語れるような種類の話ではないのだが。
 ページ数の関係で内容が薄くなるのが残念なほどだった。

 しかし、オレが石丸氏に聞きたかったのは、
 もう、一つ。ライターと家庭との両立ができるのか?の疑問。
 あれほど、自分を晒しながら、かつ、ジャンルとしては、
 見下げられる、エロを書く仕事を奥さんは、嫌がらないのか、と。
 果たして、石丸さんの奥さんは、プロのショウモデルであると。
 旦那を友達には紹介できないと言いつつも仲良しであると。

 「オレは浮気したくないから想像に頼るオナニーがいいんだ」とも。
 世の中、清らかな水に住む白鳥であっても、
 ドブネズミの才を見る人もいるのだなぁ〜。
 今となっては世間体など、なにも気にしない、カップルってのも、
 羨ましい限りだ。
 今度、奥さんに会いに、自宅に遊びに行く約束する。

 夜、シンプレ、渡辺くん、竹内義和さんと電話。
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 6月3日 火曜

 個人的なバッド・ニュース。
 いろいろ、うまくいかないね〜。
 アサヒ芸能の見出し。
 「飯島直子があの水道橋博士を逆ナンパ」
 と、出てるではないか。
 
 おいおい、もう1年以上前の話で、
 しかも、トーク番組「たかじんno ばあ〜」での、
 オレたちの行き過ぎた、ネタ話ということで、
 飯島さんに謝罪しているというのに。
 しかも、我々は、「スーパージョキー」の出演を自粛したりしてまで、
 懸命に謝ったのに。なんで、今ごろ。
 しかも、連載してる「アサ芸」に書かれてんだ。
 飯島さんももちろん大迷惑だろうが、オレもまるで、売名行為で、
 また、自ら蒸し返しているようで被害甚大迷惑千万ではないか。
 も〜。

 15時、ホテル・センチュリィーハイアット。
 新潟テレビの8日、佐渡でのねるとん企画打ち合わせ。
 50名の女性出演者のうち2名しか、顔をだせないとのこと。
 これ大変だな〜。
 16時。同ホテルにて。
 宝島社 「マックがいちばん」「遊ぶウインドウズ」
 での、連載企画考えるが、妙案でぬまま。
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 6月4日  水曜

 ビバリー起床。
 この期に及んでも、ネタ直し。
 6/5のネタに向け推敲の連続。
 これだけ、今回、練り直すのも、根本的には、
 「アイドルへのリクイエム」の設定そのものが、
 あまり面白くないと思ってるからなのだ。
 一歩間違えると単なる芸能界の悪口になりかねない気がするからだ。
 普通のライブなら、この程度でいいか〜と妥協するのだが。
 今回は、会場もメンバー的にも、そして、出番的にも、
 どうしても、一番になりたい。
 単発的になりがちな、呼び掛け形式のこのネタを
 うねりのある、演芸独特の笑いのうずを起こすよう、
 いろいろ、思考錯誤する。
 
 赤江くんとのネタ合わせ。江頭、コンタ来宅。
 「アフタースピード」読む。
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 6月5日 木曜

 新宿高島屋、紀伊国屋サザンシアター。
 「我らの高田笑学校」舞台当日。
 立派な劇場で、昼間は文学座が使用していたとのこと。
 お初の、ま新しい、からっぽの客席を眺めリハーサルから、
 俄然、闘志わく。

 今回は、高田笑学校の第1回ということだが、
 切符は4500円とかなり、高めの設定なのに、
 発売2時間で、売り切れたとのこと。
 後援が日刊スポーツで、紙面を使って大きく取り上げていたのだが、
 もう、この時点で、切符は完売していた。
 しかも、記事は、高田先生、松村、江頭が、中心で、
 浅草キッドの扱いは、小さなもんだった。
 もちろん、見返してやるぜ。

 出演者は、
 林家たい平、松村邦洋、男同志、山田雅人と我々。
 それぞれ、顔見せで、お茶を濁す程度ではなく、
 たっぷり20分ネタをかけるのだから、
 演芸通の客が見たがるのも、当然か。
 この中で、それでも、出番はオレ達がトリ。
 この、メンバーで、高田先生から4番の大任を任されるのだから、
 これは芸人冥利に尽きる。
 吉田監督に見込まれた阪神の桧山みたいなものか。
 気負って、4番ツラしてても清原のアホ面になる可能性もある。
 絶対、外せない。

 高田先生の会の客だけに、芸能偏差値が高い。
 最初のたい平さんからガンガンと反応がいい。
 普通、テレビでは通用しない、
 固有名詞、ひとつひとつ、レスポンスがある。
 こりゃあ、オレらもいけるな〜と思った。

 松村くんも久々のネタをかける、舞台。 
 前回は2年前、紀伊国屋ホールで、立ち往生した。
 松村弁慶と呼ばれるほどの、壮絶な討ち死にだっただけに、
 今回は異常に緊張していて、楽屋で何を話しかけても、
 生返事で本番前にトイレに立てこもっていた。
 この天才豚には、珍しい光景。
 が、舞台は大受け。
 待ってる、江頭ちゃんの顔色が変わる。
 よく、言う話ではあるが、芸人心理は、客がいいと安心するのに、
 廻りが受けをとりすぎると俄然不安になるもんだ。
 芸人同志の、最高の褒め言葉は「あいつの後は出られないよ」だ。
 オレたちの前の山田さんも、久々の実況芸、
 客席をうならせ、大受け。笑いのピークで、舞台、降りる。
 おいおい、出にくいな〜。

 中入り後、オレたちの出番
 結果は大受け。
 20分のはずが笑い待ちが多くて30分以上になる。
 いや〜気持ちいいよ。ウネリのある、笑いになった。
 アドレナリン噴射。
 いや〜もっと、でかいところで、やりたくなるね。

 最後は大喜利トーク、江頭のトルコ騒動、初公開。
 これまた、大受け。

 今回のライブ、レベル高かったな〜。
 しかし、ライブの話はいちいち書いてもしょうがないね。
 読んでもつまんないでしょう。
 生で見にこなきゃ、どうしようもない。

 玉袋が、「リン魂」で会ったリングスの高阪選手が、
 わざわざ楽屋に挨拶に来てくれる。

 いいライブをやった後は無償に女に会いたくなる。
 ってのも、芸人同士でよく言う台詞だが、
 ここのところ、その前に打ち上げで記憶をなくすことが、
 多くなった。案の定、また記憶なくし、
 タクシーの中で、昏睡してた。

 

 6月6日 金曜

 ビバ起床。
 日刊スポーツ、昨日のライブに触れて我々に対しては、
 「浅草キッドもコントを披露」の一行。
 こんなもんかい。コントはないだろ。

 しかも、昨日のビデオ映像がどこにもないことが、判明。
 復帰後の舞台を全てデジタル映像で残そうとしていただけに、
 大ショック。がっくり。
 ウチのスタッフも、現場でただ、見てるだけか。
 やる気なし…。
 ねぎらいの言葉も一言もないのだから…。
 いったい、どこまで、この不協和音が続くのか…。
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 6月7日 土曜

 5時起床。
 「嫁にこいっちゃ!花嫁獲得大作戦  IN SADO 」
 新潟テレビのロケへ。 
 鈴木くん送りで、東京駅。
 赤江くんは、一睡もしてない様子で、オオトラのまま、
 朝から、横山やすし張りの大声で後部座席で、怒鳴り通し。

 6時4分、上越新幹線。新潟まで。
 ここから、新潟在住の独身女性50人と合流。
 佐渡汽船で、2時間かけ、佐渡へ。
 佐渡上陸後、佐渡在住独身男性50人が出迎え、合流。
 でありながら、我々の出番はずっとなく、バスも別、
 参加者との交流もなく、隔離されたまま、淡々とロケのみ、進む。

 50人vs50人のプロフイール交換会も我々はノータッチ。
 尖閣湾でも、景色を見るだけ。
 この時点で、想像するに参加者もテレビに映されたくないとの、
 要望も強く、たぶん、局側もバラエティー対応ではなく、
 行政も関与した、嫁不足解消イベントのため、
 お笑いタレントである、我々に出演者いじりとか、突っ込みを、
 されたくなかったのだろう。が、その説明がまるでされないので、
 オレ達はタダ、観光巡りをやってるだけで、
 タレントの仕事をほとんどすることなく、最後の最後に、
 バーベキューパーティのレポートとクイズ大会の司会。

 酒がはいると、内気であった出演者も打ち解け、盛り上がる。
 ロケ終了後、今回のブライダルアドバイザーの、
 窪田さんといろいろ話をするが、究極のポジティブ・シンキングで、
 これは、人も話も面白かった。

 赤江くん、酒がはいると、先刻までの不機嫌もすっかりなおり、
 そのまま、「居残りさ平次」と化し、関係者の間を、
 あちらこちらに調子よく立ち回り、まんまと、半ば強制的に、
 刺し身の舟盛りにありつく。
 その勢いで、女性すらも、刺し身にしょうと、
 たくらむが、やはり、しょせん、寅さんであったな〜。
 深夜2時、漁火に囲まれた、この島に釣果の上がらぬ、
 赤江くんの、「ちくしょう!」の絶叫がこだましていた。
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 6月8日 日曜

 7時起床。
 佐渡の最北端、はじき野から、車に乗り込む。
 8時半、両津港発。ジェットフォイルで、1時間。
 9時半、新潟着。
 9時50分、上越新幹線で、大宮へ。
 東北新幹線に乗り換え、宇都宮着。

 FM栃木、「浅草キッドのK2スクエア」と題して公開放送、録音。
 14時50分、宇都宮駅発、東北新幹線、
 15時40分、東京駅で東海道新幹線に乗り換え、
 16時、新横浜駅着、タクシーに乗り込む。
 16時半、横浜文化体育館へ。
 JWP女子プロレス、WOWOW放送の解説。
 「黄金餅」の道中付けのような、一日。
 まるで、売れっ子タレントだな。

 FM栃木は昨年の学校巡りで、手紙をくれた女の子が、
 わざわざ、千葉から、来てくれる。
 このホームページ読んでる野郎もいた。
 ただ、リスナーと話すだけであったが最近、
 舞台とネタばかりだったので、
 見ず知らずとのいきあたり、ばったりの無駄話が妙に新鮮で、
 やってて、面白かった。
 もともとは、オレ、ラジオは密室からの海賊放送の毒電波であると、
 公開放送嫌いだったが、すっかり、心境が変わったな。
 何時間でもやっていいって感じ。
 ラジオ、やりてぇな〜。

 JWP女子の試合。メインの8人タッグ、解説を忘れて、堪能した。

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 6月9日 月曜
 
 雨。16時取材。「男の専門街」
 また、風俗の話かと思ってたら、結構、真面目な、
 「人生、題なし」なるインタビューコーナー。
 取材中にテープが壊れ、ノッキング。

 18時、半蔵門の「DP2」って、会社に竹内義和さんを、訪ねる。
 今日はオレのよく知る、浪速の物知りエロ親爺ではなく、
 すっかり、お江戸のビジネスマンの顔であった。
 年間100冊のノルマを課し、会社の指揮をとり、
 映画化の企画に忙殺されている様子だった。
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 6月10日 火曜

 今日は晴れた。
 19時に、新宿ロフト・プラス・ワンに。
 「風俗ナイト」と題してライターの本橋信弘氏、
 ナイタイ編集長山田鉄馬氏ホスト。

 本橋さんが書いた、「裏本時代」(飛鳥新社)の、
 村西とおる監督の若き日のいかがわしい、はちゃめちゃ振り、
 梶原一騎の臭いプンプンでオレ好みでおもろい、
 オレと赤江君との間で「ダイナミックに支払います〜よ〜」
 は、個人的に流行った。
 あとがきにオレの名前が出てくるのは、ビックリしたけど。

 風俗嬢をステージにあげて、インタビューの企画。
 客席は知りあいだらけ。
 石丸元章氏、飛鳥新社の藤代氏、
 コアマガジンの中沢氏、山本かずひろ氏、
 週刊文春の目崎氏らと話しつつ、飲みつづける。
 オレ、酔っ払って、飛び入り。

 飲み足らず、山本氏、目崎氏とオレの部屋で朝まで。
 お互い三十代で、お笑い、雑誌好きが共通するので、
 いろいろと話尽きず。


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