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 8月1日  金曜

 14時、ぶんか社。『ペントハウス』の連載。
 風俗嬢ライター山口みずかと対談。
 事前に読んだ、『性器末コレクション』(イーストプレス)は、
 珍重な、仕事だと思うがこの位置にもう、ワシはおらんからな〜。

 16時半、四谷スタジオ
 「特捜テレビガブリンチョ」収録。
 初出演のジェット・キッズは20歳とは驚き。
 賞品のパイナップルをご近所に配る。

 北郷の相方の小林、珍しく来宅し、なんだか大演説になる。


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 8月2日 土曜

 二日酔いのまま、「陽気にカプティーノ」
 有明、パイン会場から、2時間中継生放送。
 昼から、ビール飲み放題、
 と言うより、ビールを飲みながらの、ブース紹介が仕事。
 ダチョウの竜さんと、社長漫遊記ごっこしてたら、
 本物のテレビ朝日の社長を観光客と勘違いして、気づかぬまま、
 完全にしくじる。

 14時、六本木、オリコン編集部。
 新編集長が、我々の大フアンで、
 マニアックにいろいろ切り抜きまで持っている。
 しかし、この人、見た目、格好から完全に壊れてるんで面白い。
 こんな身なりの編集長見たことない。
 わが家の居候、北郷君の「犬岩石」と称しての、
 日本ヒッチハイク旅を取材して、
 一番面白く書いてくれたのは、この人だった。
 オレも、その記事、大事に切り抜いて持ってるよ。
 「浅草お兄さん会」の趣旨を語る。

 16時、事務所。バンス。

 夜、パワーブックの再故障をなんとか治す。


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 8月3日  日曜

 福井へ営業。羽田発。
 伊従マネージャー同行。
 駅前商店街の夏祭り。
 今どき、珍しい純正アイドル・水野あおいと一緒だったが、
 カメラ小僧の、いまだに多いのは、ビックリした。
 水野あおいの衣装が、フリルのついた、ピンクのドレスで、
 客席のやつらは、ペーさんに見えたよ。
 夜、福田和子の目撃された、おでん屋へ。
 店を変え、朝方まで、今後の話し合い。
 福田和子の長逗留した、ホテルに泊まりたかったな〜。


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8月4日  月曜

 福井帰り。
 新潮社「波」に中野翠さんの「中野シネマ」の書評。
 400字6枚書く。

 当たり障りのないこと、書ければいいんだろうが、
 そんなわずかな量でも、煮詰まり、く、く、苦しい。
 こんな時、オレは絶対にプロの売文家にはなれない、と思う。
 締め切りが一週間に一回あったら、絶対パンクするもんな〜。
 漫才だけやってたいな〜。
 ネット日誌ももう飽きた。

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 8月5日  火曜

 ネット日誌に飽きた、
 もう、やめようと思っていたが、音信不通だった、
 古くからの我々のラジオのハガキ職人で、
 福島で小学校の先生をしている、
 井上もやし先生(ペンネーム)のメールを読んで、
 やっぱり、やることにした。
 これやってないと、平野くんとか、名古屋の高瀬くんとか、
 こらくさんとか、本当に出会えるはずのない、
 自分達の味方と思える人とも、
 一生無縁だったかもしれないからな〜。

 朝から、本屋に走り、週刊プレイボーイの待ちに待ち望んでいた、
 猪木・前田対談読む。
 いやはや、これはプロレスの大河ドラマの山場中の山場ですよ。
 時の移ろいとともに、いがみあった師弟の再会と許しあう姿に、
 互いを確かめあうような言葉の一つ一つに、
 男の20年越しのドラマに、
 もう、全てに、感涙ですよ。感涙。
 あまりの短さに何度となく読み返す。
 猪木・前田の声を真似て、音読までする。
 無言の台詞、行間まで、夢想しながら、
 そこにあるべき言葉を探して「ふ〜」と嘆息してしまう。

 前田があの話をあえて蒸し返す、
 枯れきった境地で猪木が淡々と返す、
 前田が猪木の家族をきずかう、
 それを素直に喜ぶ猪木、
 しょせん、この対談も猪木の懐柔策だと、
 猪木が『カッコウの卵』を産み付けようとしていると、
 しらけるヤカラもいるだろう。
 でも、でも、彼らが信じ、晒し、頼りにした、
 選ばれた人だけの裸の肉体による言語で、
 語り合う瞬間なんてもう永遠にないのですぞ。
 たぶん。
 でも猪木ならわからんか〜。

 「バトルトーク突破者」宮崎学(同時代社)
 宮崎学氏の「突破者」に続く第2弾、単行本。
 出版されてるのにきづかず、
 17時からの対談を控えて、急いで読む。
 いや〜最高!オモロ過ぎ、
 もう、この世界、この価値観って、確実に滅びゆくものだけに、
 そして、自分が身を寄せているものだと、
 確信があるだけに、負け戦の抵抗だと自覚できるだけにカッコいい。
 「突破者」だと奨めてもあまりの厚さに、
 読まない人も多いと思うが、この本なら読みやすいだろう。
 人に買ってでも読ませたくなる本だろうね。

 ただし、この世界の嗜好の男って、
 今、確実に女の子にはもてません。
 (ちなみに、俺は「突破者」を3冊買った。
  一冊は殿に、もう一冊は大槻ケンヂに渡した)
 
 高田馬場「大正セントラルホテル」にて、宮崎学さんとの対談。
 雑誌は「リトルモア」(株式会社リトルモア)
 創刊第2号の今時!文芸誌で、おなじみのない人も
 多いだろうから皆さん読んであげて。

 まったくもって我々が役不足と言うか、
 犯罪者としても、番付けが違うというか、
 悪党としては小物すぎてどうにもならないのだが、
 にこやかに2時間対談。
 我々にお笑い界の話されても、宮崎さんは????
 だろうし、
 金融、総会屋、天下国家を語っても、
 我々も????
 なのではあるが、
 通底する意識は、時代とともに、
 失なわれ、デオドラントされる男のカッコ良さなので、
 そのまま、話は通じるのである。
 でも迷走ってのも、多々あったな〜。

 「朝生」の話から、
 「宮台とかああいう評論家って、ボクらの世代にはある程度言葉が
  届いてる感じはあるんですが、宮崎さんからすると…」
 とオレが言うと、
 「いや、宮台とは、割と話があうんだよ。
  ボクの本もよく読んでるし、敵にまわしたら、あかんて、
  わかってるんだろうね〜」
 「〜あら?」

 「小林よしのりは一発やってやらんと…」
 「え〜〜〜。ボクは仕事に対する、
  精神性から言えば、たけしさんや宮崎さんとかに共通する、
  突破者なんですけど。
  しんどいことをしんどいとわかりながらも、
  突きすすまねばならない人に見えるんですけど〜」
 「そうなのかな〜。」

 なんだか、組長にご注進に及ぶ忠臣って感じだったな〜。

 帰宅後、ナイタイの花くまゆうさく氏との
 プロレス・格闘技対談のゲラチャックをしているうちに、
 あまりにも、おれたちの、無責任な野次馬発言連発ぶりに、
 全面書き換える作業に。

 微妙なところなんだけど、
 プロレスや格闘技をやっている人に対し、
 外野でせせら笑う、しらけた目線で楽しむ、
 居酒屋のバカ話レベルを、やりにげで活字の残すことに、
 読み捨てられるものなのだが、もう、なんか抵抗があるのだな〜。
 (花くま氏は芯があるところで、また、格闘技競技者として、
  誰も指摘しないことを言う覚悟で、腹くくってやってるから、
  それはそれでいいのだけれども)
 花くま氏の発言は全面残しつつの作業。
 自分達の対談原稿打ち直すって、いったい、何やってんだろう?
 もの凄い、効率悪いことをやっているのではあるが、
 自分たちが自分たちに許せないんだから、
 しょうがないだろう。
 締め切り入稿時間と追っ掛けこしながら、
 赤江くん、ハゲ鈴木くんとともに朝3時まで。
 しかし、マックがあるとこんな離れ業もできるんだな〜。

 対談ずくしの一日。
 で、思うこと。
 猪木・前田対談なんか、6ページじゃモノ足らない。
 こういう場合にネット・マガジンがあればいいのに、と思う。
 活字量は自由自在だもん。(これこそ有料で成り立つ!)
 宮崎対談も、自分で不足分をネットで補いたい。
 (「縁側」さん、協力して〜)
 宮崎さんもホームページ開設してるので、
 興味ある人はどうぞ、ただし重いです。
 
 ナイタイの原稿も最初から、互換性のある、
 テキスト書類で、ゲラチェックできれば、
 仕事は早いのにな〜。
 アナログ主義の人は、かまわないが、
 出版社、編集者は、今後、絶対、必須になると思う。
 (ただし、オレにしてみれば、デジタル投入以来、
  例えば、締め切り延ばせたりしても、
  それだけ、あきらめきれなくなるわけだから、
  逆に仕事が増えてる様な気もする。
  だって、こんなこと書くのも、昔はしなくて済んだの事なのに。
  誰に向けて書かなきゃいけない、
  責任感なのかさっぱりわからんのんじゃあ〜。)

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 8月6日  水曜

 14時より、事務所で、「AJAPA」原稿、写真撮影。
 監修の西条昇さん、編集長らとともに。
 「AJAPA」は先月創刊された、お笑い専門誌ではあるが、
 監修の西条さんは、しんどいこと、やってると思う。
 でも、やるんだよ〜。なんだろう。
 (「東京コメディアンの逆襲」(博美館出版)読んでくれ。
  「縁側」にも本人のインタビューがあるから、読め!
  どの世界でも地ならしを個人でやろうとするのは、ていへんだ!)

 個人的意見として、
 「ターザン山本編集長時代の週プロを目標に掲げるとしたら、
  演者の側が書くコラム、活字が弱すぎる。
  ボキャブラーの連中のいかにも、女子高生が
  喜ぶようなこと並べて、軽く、手慣れたこと書いても、
  差し障りのない内容のものばかりになる」
 と思っていたのだが、ならば、とオレたちの連載決る。
 我々の連載タイトルは「男の土下座」。
 これが、梶原一騎の遺作「男の星座」からきてること、
 読者の女子高生には、きづかないだろう。

 ちなみに、今度、旗揚げする「浅草お兄さん会」が
 「浅草おかみさん会」から、きてるってことも、
 若い奴にはわからないって。西条さんに指摘される。
 そうだろうな〜。

 事務所に居残り、その「浅草お兄さん会」の打ちあわせ。
 伊従マネージャーが、次々とその場で、
 会場、人選決めてくれるので、見てて気持ちがイイ。
 今まで何を苦しんでいたのか?と思うほど。

 16時。
 六本木、高田文夫事務所。
 遅ればせながら、夏の後挨拶に訪問。
 夜、久々に「一杯行こう」と。
 四谷、高田先生とビール、カッパ焼酎割り。
 誰になんと言われようとも、
 たけし・高田って、俺の十代の頃の最大の憧れの人であり、
 薫陶を受けてきた師匠であるから、
 殿や、先生と同席できる、話ができる、酒が飲める
 こういう時間って人生の喜びであり、
 至福の時なんだよね〜。
 今日は、同席した、ラッシャーさんこと岩崎さんの、
 植草ジンイチばりの驚異的な読書と映画三昧ぶりが、
 酒の肴に。
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 8月7日  木曜

 ビバリー起床。
 新聞の一面ではアップルとマイクロソフトが、、
 ついに提携するニュースが。
 オレにしてみれが、マックが存続の危機を超え、
 良かった、良かった、ってなものだが、
 イズムで見る人が、見れば、
 エレファント・カシマシとシャ乱Qが
 ジョイントするようなものか?
 あるいは、前田日明が新日本と提携して、
 プロレスやるようなものなのか?
 それとも、わしらが、ボキャブラ出るようなもんかね。
 
 赤江家は朝から家族サービスにでかけたようだが、
 オレは一人で、寂しく新宿東急に、
 「エヴァンゲリオン〜まごころを君に」を見に行く。
 35歳になろうという、いいおっさんが、
 夏休みに一人でアニメ見に行くってのは、
 もう、オレの老後がしのばれるな〜。年金とか入ろうかな〜。
 「もののけ姫」は記録的大盛況とのことだが、
 エヴァのほうは、15時からで、劇場、がら空きだったよ。
 エヴァブームはマスコミで過剰に語られるが、
 ブームの裾のは広がらず、先がドンドン尖ってるだけなんだろうな〜。
 また、映画の方も、春に公開された1本目から、
 「一見さん、お断り」の頑固親爺の店のような、
 作り方、敢えてしてたからな〜。

 とりあえず、わが家に住む、
 アニメオタクの母子家庭・北郷なんかに言わせると、
 「もの凄いことになってる」と言いながらも
 「もう、夏は終わりました」
 とすっかり、エヴァ熱から冷めてたからな。
 で結果は、う〜〜む。
 出口で、「なんじゃこりゃあ」と観客が口々に言っていたが、
 オレも「なんじゃこりゃあ」なのだ。
 しかし、この「なんじゃこりゃあ」が
 「これは実はですね〜」と語りだす、
 ヤカラが現れるような「作り方」でもあるのだ。

 議論もわこう、解明本も読みたかろうってなものだ。
 生まれて初めてアメフトを見せられて、
 選手の人間離れした運動能力の高さはわかるが、ルールが複雑で、
 いったい何のゲームかわからんような印象もうけた。
 こりゃあ、とてつもない才能、能力の結集した、
 お仕事であることは、わかるのは、わかるんだがね〜。

 オレもシリーズ見ながら関連本、
 ちょくちょく読むには読んでいたのだが、
 まあ、熱くは語りたくないな〜。
 ロボットアニメの系譜に詳しくないので、
 その辺にも興味があまり無いのだが、
 アニメで、エロチックな妄想に駆られたのは、
 生まれて始めてだったので、
 いろいろ人体実験したりもしたのだ。

 池袋のK- ブックスと言う、この手の同人誌の専門店に行って、
 (ありゃ〜恥ずかしかった〜いる連中が気味の悪いことこのうえない)
 18禁のエヴァ関連エロ同人誌を、法外な値段で買ってきたが、
 やっぱ動画じゃなくちゃあ駄目みたい。
 今回も思春期の性衝動の描き方なんか、
 とても、アニメとは思えなかったな。ゾクゾクした。
 なにか性や死について奥深いところに届く表現のコツ掴んでる。
 そっちのジャンルで世界に通用するような作品作ってもらいたいな〜。
 と思ってたら、
 庵野監督の次回作は村上龍の「ラブ&ポップ」だ。
 ただし、実写だ。これを楽しみにしましょう。
 これで、大成功したらスンゴイ事だ。
 大友克洋でさえ、実写じゃ傑出しないわけだから。

 以上。
 もうエヴァのことは語りません。

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 8月8日  金曜

 マックの先生にフェッチの使い方教わり、
 コツコツとハゲ鈴木くんが作っていた、
 HTML書類など、アップする。
 が、作業の途中で、ゲストブックが全損する。
 せっかく、今まで書いてもらっていたものが、
 電脳の闇の中に消えてしまった。
 こちらから連絡がつかなくなった人も多い。
 面倒だろうが、また、書き込みしてちょうだい。
 (8/12時点で、7/21分まで、復旧。良かった〜)

 しばらく、このページも工事中が続くだろう。
 HTML書類の作り方、(と言ってもページミルなので簡易なのだが)
 教わるが、こんな面倒なこと、しかもこんなに膨大な量を、
 うだうだホームページの平野くんに手作業でやってもらっていたとは。
 今更ながら、申し訳ない。
 ふたりに任せてオレは役たたずなので、主に食事係だ。
 料理長として、久々に腕をふるう。

 謹慎期間以来、主夫として、自立する自信は増したが、
 まったく、男とは思えないな〜。
 一からマスターすることを誓う。
 
 夜、一波乱あり、ダウン。
 さまざまなことを反省しながら、
 オレだけが思い至ることではないのだろうが、
 芸人なんて、しょせん社会不適合者のドブ板沈みの
 ダメ人間であることを改めて自覚する。
 もう、なんだろう。
 安息とか、安定飛行というものが、ないのだな〜。
 何回、綱渡りの綱から転落しておるのだ、オレは!
 赤江くんともはや、合言葉のように言うが、
 つくづくと普通に生きることのほうが、
 芸人らしく生きるより、ずっと難しい。

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 8月9日  土曜

 とにかく、今までのこの日誌を完全アップするために、
 8時間連続、寝食忘れて、タグを打ち込む。
 それを見ていて、ハゲ鈴木くんが
 「ボクがやります」と打ち込みだしたら、
 その早技、指技には驚いた。
 まるで「甲殻機動隊」の人形使いか、
 いや、「インディペンス・デイ」に出てくる
 キーボードを操るエイリアンだ。
 あの膨大な漫才の台本なんかのタグ打ちをやってたらしい。
 えらいの〜。感心、感心。
 最初から頼めば良かった。

 夜、こらくさん来宅し、フェッチの使い方など一から教わる。
 今回は真面目に聞いた。

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 8月10日  日曜

 ホームページの工事が続くが、息抜きに映画館へ。
 「もののけ姫」が相変わらずの混雑なので、
 談志師匠の吹き替えが、見物、聞き物と高田先生に吹き込まれた、
 新宿松竹「ジャングル大帝レオ」に行く。
 場内は、すいてはいるが、完全に子供連れで、
 男二人なんてコンビは皆無。
 しかも、オレが連れてるのはハゲ鈴木だ。
 見た目は「ジャングル大帝レオ」ではなく
 「ウルトラマンレオ」なんだから。

 談志師匠はハムエッグの役。しかも全編でずっぱりだ。
 オレは、昔からこの手塚キャラの悪役、
 ハムエッグ氏を見るたびに、立川企画の社長で談志師匠の弟さん、
 松岡さんを思いだす。(顏というより、スーツ姿の佇まい、
 そしてにじみ出る悪役ぽさはそっくりだ)
 だから、この配役には笑った。
 ハムエッグが出るたびに、一人で笑ってた。

 夜、赤江君、来宅。
 「アサヒ芸能人」のホームページを工事中。
 いろいろ煮詰まるらしい、が、あたりまえだ。
 こんなこと、誰かかわりの人がやってくれ。
 わしらの仕事とは思えん。
 でも、やるんだよ!


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