12月1日  月曜

 個人的な1周年記念。
 自分一人だけで祝う。
 喜びも悲しみも幾歳月〜ああ、いろんなことがあったな〜
 と、1年分の日記、メールを読み返す。
 「U4」的に言えば
 ケミカルな体内の反応は他人には、制御できないからな。
 
 な、ことをやってる場合じゃないって。
 第4回『浅草お兄さん会』だ。
 16時入り。
 雨模様で、動員気になるが、立ち見ありの200人満員御礼。
 入場時に、こてっちゃん馬場の司会で
 ネタ見せ漏れの前座3組を紹介。
 (何故、こてっちゃん?
  〜それはしっぽをふる犬はぶてないよ。昔は仲間だったのだから)

 賞金マッチは13組登場。

 トリの浅草キッドは、
 「97年重大ニュース」ネタ。
 25分のつもりなのが、やってみると40分になる。
 やっぱり長すぎるか。
 途中、いくつか台詞落としてるのが、残念だが。
 いつも通り、受けは良かったし、
 ここ数日のプレッシャーと責任感から解放されホッとする。

 優勝は、東京ダイナマイト、これで2回目。 
 2位、CTスキャン 3位、スピークイージー。

 スピジーの受けが良かっただけに、3位は悔しいだろう。

 個人的には、身内の上位独占で、満足。
 見に来ていた、そのまんま東さんから、
 打ち上げ代の御祝儀頂く。
 久々に上京してきたマグナム北斗、合流。

 今まで経費節減のため、
 お兄さん会では、1度もやってなかった打ち上げを
 新宿南口の「どんたく」にて開催。
 メンバーはお兄さん会ボランティアの連中に限定しての慰労会。

 皆、互助会ではなく、プロになろうな!
 が、俺からのメッセージ。

 ビール2杯くらいでもう酩酊。
 普段は、ほとんど連中と口聞いてないだけに、
 いろいろと話をするが、
 今のワシはプライベートなことを、
 何を喋りだすかわからんので、
 ソコソコに。
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 12月2日  火曜

 13時、事務所、
 『フロムA』での連載、打ちあわせ。

 「前田・ヒクソン戦への道」の趣旨での連載依頼なのだが、
 「リングスの前田さんサイドに少しでも迷惑、
  余計なお世話になるのでは、やりたくない
 純粋に応援団なら、やりましよう!」と。

 15時、錦糸町のライブハウスで
 『タモリのネタでナイトフィーバー』ネタ収録。

 これでも昨日40分もネタを喋った漫才師か!
 とツッコミたくなるほどのメロメロぶりながら、なんとか収録。
 (いやあ、カメラ視線で一人喋りって難しい!)

 ネタのほうは、
 浅草キッドファンにはお馴染みの玉袋の親爺のオカマ話。

 いろいろネタ出しはしてみたのだが、
 ゴールデンタイムのネタってこういうのが、限界みたい。
 でもハウフルスのスタッフはそういう意味での
 芸人のメンタルケアを含めて、優秀だ。

 帰途、今日もまた「ラーメン囃子」に。

 Jさんと約束で中野で飲酒。

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 12月3日  水曜

 12時15分、『リングの魂』ロケで、
 新宿2丁目ホテル「ロンスター」へ。
 「ゴルドーとボルドーを飲もう」編。

 しかし、いろいろ噂のあるゴルドー、
 よりによって新宿2丁目のホテルに長居しているのか!
 と陰ながら話ていたら、恋人(女性)同伴であった。一応ね。

 リン魂の「フグとフグを食べよう」以来の語呂合わせ企画であるが、
 あえてジェラルド・ゴルドーを主役で一本とろうってのは、
 リン魂もよくやるな〜と思いつつも、
 ゴルドーと仲良く共演しなきゃならない〜ってことに、
 正直言ってムムムと抵抗があった。

 ジェラルド・ゴルドーは極真空手出身ながら、
 UWF、正道会館のトーナメント、ムエタイ、リングス、
 アルティメット大会、新日ドームの猪木戦、バーリ・トゥード・ジャパンなど、
 あらゆるスタイルのリングになんのためらいもなくあがる、
 このプロレス・格闘技ボーダレス時代の先駆けとも言える
 オランダのプロのケンカ屋である。

 しかしながら、そのファイトスタイルは、
 勝つためには手段を選ばぬ、
 非スポーツマンシップな悪行の連続で、
 特にバーリ・トゥードでの中井祐樹戦で、
 サミングで、 中井の視力を奪ったことによって、
 我々、格闘フアンの間では
 札付きの唾棄すべき、確信犯的悪党であるとの認識、
 「許されざる者」たる思いは、
 どうしても、消えないものであった。

 でも、だからってオレが何ができる?
 仕方がない、これも仕事なのだ。

 前ふり、寝起きドッキリをとって、南青山に移動。

 待ち時間に通訳の人を交え、ロケバスでゴルドーと話。
 今まで闘った相手で最も強かったには?の問いに
 「中井!」と答え、そして彼への敬意を長々と口にした。
 免罪のためだろうか?

 極真時代の増田、いや前田や佐竹、ホイス、猪木など格闘家として、
 トップ中のトップとの試合が多い、彼が唯一名前を挙げたのが
 「中井」であった。

 これは、リングの中で闘った人しかかわからない感覚だろう。
 我々のある種の敵意や、憎しみは、彼には、関係ない話であった。

 その後、ワインを飲みながら、
 ゴルドーの試合を見ながら語るのだが、
 バラエティー馴れしていないゴルドーが本番収録の中でも、
 ビデオに出てこない中井戦のことは、熱く語っていたが…
 放送はされないだろう。
 それに、バラエティー番組には、ふさわしくない重い話だった。

 格闘家は、ある意味で一般人が立ち入られぬ、
 肉体的、精神的な領域への探検家であり、
 思想家である
 〜深淵について、それを覗いたことがないものが何を語れよう。

 それでも、そういう話こそ、琴線に触れ、
 テレビ・バラエティーの進行の自覚を無くしてしまうのが、
 オレたちの悪いところだ。

 収録の合間、ナンちゃんが、
 「キッドの漫才の黄金餅のネタ、
 ビデオ見たけど良かったな〜」
 と我々に声をかけてくれる。

 昔、売れっ子のウンナンに
 ジェラシーと敵愾心を燃やした時期があったものだが、
 最近は、ナンちゃんには、
 すっかりシンパシーを感じるようになった。

 夜、10年以上も前に出版された本だが
 「哀しき紙芝居」(笑福亭鶴瓶)読む。

 大阪の元ロコモーション作家、柳田くんより、TELあり。
 来年の、板井さんらとの番組決定とのこと。

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 12月4日  木曜

 ビバ起床。

 16時半、日本テレビ入り。
 『いろもん』収録。鶴瓶さん、ウンナン司会。
 日本テレビのスタジオ収録に参加するのは、
 今年2回目ではないか。
 すっかり、アウトドア、外回り芸人なのだな。
 鶴瓶さんとじっくりトークで共演するのも、はじめてのことだ。

 タケシストやビバリストやサイキッカーの前に、
 オレは「ぬかる民」だった時期がある。
 もう、20年も前に話だ。
 鶴瓶さんの深夜ラジオ「ぬかるみの世界」を熱心に聞いていた。
 そんなことも、思いだすとまた、感慨深いものだ。

 我々のスタジオトークの腕には、
 担当ディレクターにもまだまだ信用がないのか、
 要請があり、芸能界最強番付評や、
 軍団構成表などを仕込んでの、トーク。

 本番はまずまず盛り上がる。
 1時間以上、収録してた。
 軽く漫才もやる(営業ネタだけど)
 10日放送。

 夜、NYの田中正志さんが来宅。
 短い滞在期間で時間を繰りあわせて今日になったのだが、
 実は、昨日、南青山で偶然会ったのには、ビックリした。

 「開戦!プロレスシュート宣言」(読売出版社)として、
 ようやく出版された本を3冊置いていく。

 オレがゲラを読んでから4カ月(7月16日・日誌参照)
 とりあえず、埋もれてしまいそうだった原稿が
 ようやく日の目をあびたことは喜ばしいことだ。
 オレには異論もあり、劇薬の副作用のある本だが、
 ぜひ皆さん読んでくださいな。
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 12月5日  金曜

 ビバ起床。
 高田先生の「靴履きちがい、49歳!」に笑いつつ、
 週末、松村くんのモノマネと、
 エンディングの大瀧ソングを 聞いていると、
 それはそれで、幸せな終末、いや週末なのだ。
 しかし「幸せな結末」か〜。あるのかそんなことが〜。

 ゴルフワゴンを修理のため、豊玉のファーレンへ。
 1年前から、修理するよう言われてたのに、放置しておいた。
 代車かりる。

 15時、事務所。
 イタリア行き打ちあわせ。
 紳助さん司会の番組で10日から14日まで、
 イタリアへトリフを探しに行く。

 この不況のおり、マネージャーの同行はなしは、
 構わぬが、スタッフは先乗りで、二人だけで、
 スイス経由イタリアへ行ってくれ。との話。

 「俺たちの旅」〜はじめてのおつかい海外版〜大丈夫かしらん。

 17時、事務所、
 「フロムA」連載打ちあわせ。
 リングス広報もOKとのことで、
 『アキラのズンドコ応援団〜前田vsヒクソン戦への道』決定。
 前田日明を勝手に猛烈に応援するズンドコ応援団を結成した。
 参加者求む!

 帰途、「ラーメン囃子」。
 ラーメン美味い度数、
 今年最高スコアを記録。
 しかし、オレも赤江くんも、一日の中でいいことが、
 ラーメンぐらいしかないのが、
 ささやかなこの人生で 情けないモノですな〜。

 NHK BSに殿生出演。
 久石譲さんの生演奏『HANA-BI』良かったな。
 このメロディー、いわゆる「ひまわり」なんですね。
 でも、このテーマ聞くたびに、
 今後、ワシは心臓貫かれてになるよ。

 「週刊アサヒ芸能」で、
 渡瀬夏彦(ノンフィクション作家)が連載している、
 辰吉・密着のストーリーが、実に素晴らしい。
 特にシリモンコン戦の前は、(愛情ある)手厳しい言葉で、批判し、
 「敗北と引退」を予想していた。
 それだけに、今回の結果を書き手として「完敗」を認めている。
 そしてその中での辰吉の言葉の引用。

 「連敗してる男が、
  まだ世界戦やるというのは、
  自信がある、という事なんです」

 「世界戦一回で、普通の十回戦の三回分ぐらいの
  キャリアにはなってるでしょうね。
  ボクは世界戦で4回負けてるから、よくわかる。
  世界中に負けを知られるということですからね」

 「引退はいまだかつて一回も考えたことない。
  カッコつけたいい方したら、自分の筋を通したかった。
  誰に文句いわれようが、ただ自分のプライドだけは通す。
  自分はこのままでは嫌や、という気持ちだけでやってきたんです」

 「腐りかかってたとき、るみにいわれたんですよ。
  『何しに大阪に来たんや』って。
  『子供が二人で来て、お金も出来て、
  私たちはこれから何不自由なく幸せにやっていける』。
  おれは、『1番』になるために大阪に出てきたんや、と。
  それを忘れたわけやないつもりでも、
  きっと執着心がなくなってたんでしょうね。
  生い立ちから、自分が置かれてた環境から、
  忘れてしまってたかもしれません。
  それを忘れたところからは何も生まれません。
  幸せな生活して、金もできて、そういうときやっぱり、
  人間何か忘れてしまうんですよ」
 

 辰吉丈一郎の言霊はいったいなんだろう。

 深夜、赤江くんとメール交換しながら、
 「フロムA」の原稿書き。
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 12月6日  土曜

 10時集合で、赤江くん運転のマジェスタに。

 東京ダイナマイトの二人を乗せ3時間、
 高速を飛ばして栃木は宇都宮へ。

 FM栃木の公録イベント『浅草キッドの鳴り物選手権』の司会。

 14組を紹介。
 サクラで用意した東京ダイナマイトだが、よくウケていた。
 審査員の人たちも、出場者も、スポンサーの人たちも、
 FM栃木のオクレさんも、ニコヤカで気持ち良くお仕事。
 
 夜。松村大社長のお誘いで、好恵ちゃん、ハゲ鈴木ともども、
 「東京苑」で焼き肉御馳走になる。

 松村社長のあいかわらずのトンチンカンに笑いつつも、
 ビール、ジョッキ2杯でフラフラ。

 こうなるとオレまたも、シリアスモードになりそうなので、
 自粛、早々と解散する。
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 12月7日  日曜

 10時起床。
 赤江くん迎え「待ち」に我慢。

 NCV特番イタリアロケの前に、日本シーン。
 谷原のピーコックでトリフを探す。
 巣鴨の地蔵通り商店街でトリフを探す。
 広尾の料理の鉄人・石鍋さんのお店で、トリフを食す。

 なんてロケをやってるのだが、素に帰ると、
 ずっと違うことを考えてるので、心ここにあらず。
 「待ち」時間をじっと我慢。

 心の中に大きな暗雲が宿っていて、
 この「我慢」に全てのことに「耐久」を強いられる。
 たたりじゃ、たたりじゃ。

 茂と「アサ芸」対談原稿なおし。

 夜、下北沢。
 「knock On Wood」
 オフィス北野の伊従さんと二人で飲む。
 久々に安心するいい酔い方した。
 下北に住みたいな。若者が多くていい。
 
 真心ブラザーズの桜井くんと偶然遭遇。
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 12月8日  月曜

 ビバ起床。
 好恵ちゃんが、一昨日の話をして
 「詳しいことは、博士のネットで読んで下さい」って言ってたが、
 そんなね、オモロ話のお客さん対応してないよ。
 もう、これ、俺の独り言、書きつけてるだけだもん。

 他人のために書いてない、
 後からオレが読んでわかるようにね。
 完全に自分用になってる。

 昨日『笑点』、今日『徹子の部屋』と、
 爆笑問題を見るが、
 テレビの漫才ネタって、やっぱりどういうものかね。
 マイナス部分も承知で認知度を高めるためってのは、
 よく分かるけど、迫力なくなるよな。

 よく考えれば、もともとこのページ、漫才を活字で読ませて、
 とりあえず、テレビ対応以外の反応を窺おう、
 新しい客層を掘り起こそうって思ってたのだったが、
 最近すっかり、漫才台本掲載やってない。

 しかし「漫才読んでます」ってのも、どうなんだ?
 
 「でも、やるんだよ」でやんないと。

 17時半、TOKYO FMで打ちあわせ。

 帰途、サクラヤで、
 ポケモンと、 ナイトメア・ビフォー・クリスマスのフィギュア数点購入。
 カンジンのジャックとベティーはなかった。

 家で、ヘイヘイヘイとラブジェネ見て喜んでると、
 もはや、OLと変わらんな〜。
 なんにしても、日々「クリスマス前の悪夢」じゃあ〜。
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 12月9日  火曜

 ホントに悪夢で起きて、不眠で、
 しかも、二日酔いで、朝からバテバテ。

 昨晩、我が家の同居人、ハゲ鈴木くんが
 「声がよく出る魅力的になる」なる本を
 真面目に読んでるのを見つけて、
 「おまえアホか〜そんなの読んでる芸人なんかいるか!」
 と飲みながら 珍しく長々説教していたのだった。

 しかし、オレ胃に穴があいてんじゃないのか?
 そういやあ、2年前に人間ドッグで、すいぞうに腫瘍があるから
 (良性だけど)定期的に診断にきてくれって言われてたのに、
 ぜんぜん忘れてた。

 14時、東京駅、名古屋へ。
 東海テレビ『スポーツとっておき名珍場面』のスタジオゲスト。
 司会・峰竜太さん、
 パネラーに丹波哲郎、デーブ大久保、立河宣子、 と我々。

 一体、このメンバーで、マトモに話が進むのか?
 とやや心配になるが、さすが、峰さん、抜群に上手かった。
 峰さんのテレビ需要の高さがよくわかった。

 バラエティ怪物丹波先生のコメント・トンチンカンで
 オレたちは大受けだったな〜。

 帰宅後、「遺書代わり」をしたため、
 さあ、明日からイタリアへ。
 帰宅は15日です。
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 12月10日  水曜

 7時に就寝、8時起床。
 新宿発の成田エクスプレスで一時間。
 12時55分成田発、スイス航空の機上の人に。

 午後1時に出発する飛行機に乗るのに、なんで朝8時から、
 動かなきゃあならんかと、毎度、理不尽な思いになる。
 生涯、海外一人旅なんて出来ないだろう。

 ビジネスクラスのチケットであったが、旅行代理店の人から、
 正規の料金だと往復76万円だと聞いて、ビックリ。
 エコノミーで、格安入手なら、20万円かからないらしい。
 航空運賃ってどうなってるんだろう。

 14時間の長旅の友は、まず、ポケモン。
 RPG一度も終了したこたのないオレが果たしてやるだろうか?

 そして、随行本は悩みに悩んで、ハード・カバーで
 『心臓貫かれて』(マイケル・ギルモア 村上春樹訳)
 一年間、積ん読になっていた本。内容も重い。

 赤江くん、記録的な飲酒で、機内二日酔いながら、
 オレだけ禁酒していたら、なかなか、眠れず。
 昨日の禁酒宣言わずか、1日で解禁する。

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