2月11日  水曜

 「谷中高田堂」の出品作を描く。
  影山民夫、伊丹十三を追悼して
 「普通の生活・静かな生活」と題だけ、先行。
 最初は面倒だったのだが、マックに向かっていると
 終日没頭してしまった。
 まあ、作品としてはどうしようもないのは、承知なのだが。

 オリンピックでは、
 ノーマル・ヒルのジャンプで、船木が銀。
 原田がまたもしくじった。
 モーグルでは、番狂わせのアップショットで
 里谷多英がなんと金メダル。
 国を挙げての大騒ぎだが、オレ的には、
 しょせん、他人事なんだよな〜。
 しょせん、雪ごっこじゃねぇか。
 田村のメガバトルトーナメント優勝が、
 こんな騒ぎになって欲しいよ。

 夕方放送の
 「感動エクスプレス 立川談志の遺言状・東京〜カルカッタ」
 のほうが、数段、感動した。教えられるわ。
 かけがいのないものと、最後のテストの話、
 書き写しといて、スズキくん。

 ・奥さんは掛け替えのないもの、原稿を書くより仲良くしたい。

 「いいんだなぁ、じーっと寝て色んなこと考えて、
  気が向きゃ原稿書いたりね、余り締め切りに追われるの嫌だから
  割と早く書いてんですよねぇ。」

 「俺が書いてると、『パパテレビ観て〜』なんて女房が言うんですよ。
  書いてんだから勘弁してくれ〜『悪かったわね……』」

 「でもそれなんでかって言うと、原稿なんかより
  二人の仲の方が大事だもんね、二人でテレビ観てるほうが。
  それは女房と言わなくてもいいですよ、とっても大事な事だ、
  女房だからかなぁ。大事なことですよね。」

 「添い遂げないと価値観なんて分からないですよ。
  添い遂げてくるとねぇ、あの〜かけがえがなくなるんですよね。
  だって、若いうちはどっかでまた錯覚も含めて、
  『いや〜別れたってまたいつだって後があるわい』とかよぉ、
  あるだろうけどよぉ。
  ないよ!かけがえがなくなってくるよ。
  っとそのかけがえっていうのは、あの、他にいないってことも、
  いないっていうのはいないからだけじゃなくて、
  これだけの人のっていうのが1番いいんだけども、
  人格を認めてっいう。
  そうじゃなくても、分かりやすく言うと、
  これライターが一つしかないとする、
  ちょびちょび上手に使うだろうなぁ、なくなるまで。
  コップだったら壊れないようにするでしょうねぇ。
  かけがえがなくなるから。
  だから、かけがえがなるまで居てみるっていうのは、
  別れることが大変だとするならね、
  そういう理由って言うのはいいと思うなぁ。
  かけがえがなくなってくる」


・ラスト
 ある日、作文の時間があって、その作文の題が、
 テーマが貧乏について書け、と言われたという。
 その時に、利口な子が一生懸命貧乏だってことを書いたらしいよ。

 「僕のウチは貧乏です。とってもとっても貧乏です。
  お父さんもお母さんも貧乏です。
  3人の妹も貧乏です。20人いる女中もみんな貧乏です。
  2人の運転手も貧乏です。5人のコックも貧乏です。
  門番も貧乏です。庭掃きも貧乏です。
  下男も貧乏、みんなみんな貧乏です」

 って書いたって言うんだけどね、
 だから日本人と同じようで、

 「日本人は貧乏です。貧乏です。
  地下鉄に乗れるけど貧乏です。
  ハワイにも行く気になりゃ行けるけど貧乏です。
  濡れたことがないけど貧乏です。
  寒かったことも暑かったこともないけど貧乏です。
  テレビ持ってるけど貧乏です。
  着物を沢山持ってるけど貧乏です。
  何処へ行けるけど貧乏です。
  飢えたことがないけど貧乏です。
  みんなみんな 貧乏です」

 っていう気がするんだけどねぇ、
 不景気、不景気と言ってるけども、
 な〜にオレなんかに言わせりゃ屁みてぇなもんだよ。
 こんなに食い物が余ってて。
 幸せの基準をどっかで決めようということなのかなぁ。
 これが人間に残された唯一の生きていく手立てしかないだろうな。
 この辺にしときましょう、どうもありがとう今日は。

.

 2月12日  木曜

 久々にお仕事。
 お台場、ニッポン放送「乗ってけテリー」出演。
 20分程の出演。赤江くん=堀井学ソックリさん話。

 そのまま、20日放送のオールナイトDXの
 ビートたけしのANN名作編の打ちあわせ。
 『ユリイカ〜北野武そしてあるいはビートたけし特集』
 いろんな章で、我々のFMのラジオに言及されてるのは、
 励みになる。

 ただし、巻末に労作!全仕事で、ビートニクラジオに触れ、
 「編集」の問題をひどい言葉で切り捨てゴメンしてるが、
 演者の本人である、ワシはそうは思わないよ。
 生ではないので、手間暇かけてるし、
 より良く再加工しようとしてる姿勢をみろよ。
 そこがいいって奴もいるのだから、
 個人的な感想を代表してイチャモンつけるな。

 映画秘宝、など読みつつ就寝。
.

 
 2月13日  金曜

 ビバ起床。

 15時より、TOKYO FM、ビートニクラジオ打合わせ。
 前田日明ゲスト入りの可能性ありと。
 4月から、週間化するのか?

 「誰でもピカソ」で、初めてコンボイショウを観た。


 神戸帰りスズキくんと中継で送る。

 2月14日  土曜

 バレンタイン・デイ〜という日だ。
 とうとう、ここ10年で最低チョコ獲得数を記録。

 19時、シアターV赤坂、
 ナンちゃんの舞台「PIN 第4章」を見に行く。
 テーマは音楽、そしてスタンダップ・落語
 (音楽入り)を含め2時間。
 お見事なくらい、放送禁止の要素はないライブであった。
 オレが見れば、冷ややかな、
 クールな批評を持つと思われがちだろうが、
 オレは、ナンちゃん立派だと思うよ。
 あのテレビのスケジュールで4日間、
 たった一人で2時間やるんだから。
.

.

 2月15日  日曜

 朝から、ジャンプで大騒ぎだ。原田ようやくメダル。
 堀井、男子1000メートルでもメダルとれず。

 引っ越し準備でダンボール作り。
 本、雑誌、ビデオなど100本以上を破棄。
 無常観にとらわれる。
 高瀬くん、来宅。

 「うなぎ」ビデオで。
.

.
 2月16日  月曜

 朝から長野へ。
 新幹線で、1時間弱だ。こんなに近いとは。
 フジテレビ「蜜の味」ロケ。
 毎回スタジオを高級クラブにみたてての、
 男性ゲストのフェチ・エロ話を、斉藤陽子以下の
 フェロモン系女性が聴きだすって趣向の番組だったのが、
 残り3回をロケVTR番組にすることになったらしい。

 で、我々が、そのロケを斉藤陽子とともに、
 進行することになった。
 回数制限つきとはいえ、突然の抜てきである。
 ホリプロ制作番組のロケは、職人として何度か、はめてるので、
 その実績からか? と思いきや、
 どうやら、担当ディレクターが、
 前々からキッドとやりたい〜との希望をもっていたらしい。
  有り難いことだが、確かに当たり前が嫌いな、
 物好きな変人であった。
 長野はぜいたくに前振りのみ、麻布十番のスタジオで、
 井筒和幸監督を迎えて、女優化計画、
 そして、山田五郎教授とともに、造形美観賞と。
.

.
 2月17日  火曜

 12時、ういすぱーで「週刊ポスト」取材。
 オリンピック選手のその後の職業について。

 引っ越し準備。
 
 前田日明への質問作り。
 
 夜、久々料理作り。
 また、長電話。
.

.

 2月18日  水曜

 19時より、新橋第一ホテル、
 朝日放送打合わせ。
 柳田くん、板井さんらと。

 柳田くんは、昔、「キッドのスタッフになりたい」と
 我家に原稿を持ち込んだ放送作家で、その後、
 ロコモーションで、サウンドバック軍団としてみっちり鍛えられ、
 浅ヤン終了後、大阪に下った。
 それでも、くさらず自力で企画を立てて、
 「もう一度」を試みている、奴だ。
 何年か前に原稿を突き返した男に、
 今は、その原点を教えられるようだ。

 前田日明に関する本、記事読み返す。ほれぼれ。
.

.

 2月19日  木曜

 ビートニクラジオ。13時入り。
 ゲスト、前田日明。
 我々にとっての念願の2大カリスマの対談実現なのだが、
 な、な、なんと話弾まず。
 とっておきの前田節を殿におひろめしたかったのだが、
 トスを送れど、打ってもらえず、はにかむ感じ、
 その間でオロオロとお二人の顔色窺いながらの、トーク。
 考えてみれば前田兄さん、年長者の前で
 自分の物知りをひけらかすような人ではなかったのだ。
 「う〜ん、思ったことの半分も話できなかった」と
 芸人風の感想とともに、前田さん残念そうに帰られた。
 でも幸せであったな〜。

 20時より、お台場、
 ニッポン放送「オールナイトニッポンDX」。
 高瀬くん、初業界仕事。
 あえて、現場で台本変えて、わがままで、
 きよしさんへの悪口の回を長々と入れさせて貰う。

 新井将敬自殺。

 2月20日  金曜

 浅草お兄さん会ネタ見せ。
 新規19組、の総勢34組。
 なんとネタ見せにたけし軍団の4番弟子古田古さんがいた。
 マルセ太郎化した、深く皺を刻んだ表情を見てびっくり。
 オレはこの人に弟子入りの際にイロイロと世話になったのだ。
 これで、セコかったら、どうしょうと思ったが、
 時代遅れのツービート風が逆に新鮮で合格。

 19時より、ういすぱー「深夜水族館」打合わせ。
 松村社長、食道苑、早坂らと食事会。

 博士の悪童日記<98年2月下旬>へ

最初

98年

99年

00年

01年

前回

次回

 

読み逃げ厳禁! 読んだら 感想メール を送りなさい! 目次に戻る