11月21日  土曜

 昼過ぎ、起床。
 歯痛のため一人で「大塚美容歯科」へ。
 数年ぶり。社長(奥さん)とお話し。

 福田さんにロールスロイス戦争の頃の話を取材。
 歯の治療は3時間に及ぶ大工事。
 「よく神経とびだしたまま、
  こんなんで平気でいたわね〜」と言われる。

 新宿高島屋の紀伊国屋で
 『ケインとアベル』やら『シューレス・ジョー』やら
 お気に入りの文庫本を買い直し。
 沢村貞子『私の浅草』『寄り添って老後』の文庫本も買い揃える。
 東急ハンズで巨大ファイル購入。営業用に。

 坂上「ピエトラ」カリブサラダ。
 金延幸子のCD聞きながら、運転お願い。

 「お笑い男の星座」の原稿、調べながら。
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11月22日  日曜

 日曜だって言うのに朝から新幹線で名古屋に(今月何回目?)。
 東京駅で新日本プロレス、永田選手、中西選手遭遇。
 永田選手は海外遠征前、送別会に参加したので、
 今や新日本のトップをとっているのは嬉しい。

 タクシーに乗り換え、豊田市へ。
 途中、地元高瀬くん推薦の四川料理の『江亭』で栄華麺。
 愛知学泉大学の学園祭。
 前日は×-GUNがゲストだったらしい。
 屋外であったのだが、学生の歓迎ムードと、
 とにかく、マイクの具合がすこぶる良く、
 この寒さ、屋内なら
 何時間でもオマエらに喋ってやれるぜ〜ってな心境に。

 漫才30分。およびビンゴ大会司会。
 実に気持ち良く、いい感じで終了。
 大学祭やりてー、やりてー、たまらなくやりてー。

 帰宅後、猛烈なやる気で原稿。
 赤江くんから「ズンドコ」原稿。
 連日、原稿に追われるが、
 赤江くんの言う通り「高地トレーニング」だ。こんなもん。
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11月23日  月曜

 
7時起きで原稿。推敲、推敲で文字の削りブシだらけ。

 朝から勤労感謝の日で休日だというのに木更津へ。
 『東京湾アクアライン開通一周年記念フェスティバル』営業
 広々の「かずさアカデミパーク」には、
 車の列と家族サービスの人混み。
 2ステージ。ハンドマイクでトーク。
 「いわんのバカクイズ」や「超能力」や「オウム話」など。

 とにかく今日は忙しい。
 車に飛び乗り海ホタルを横目に4500円も支払い、
 アクアラインを初めて通過。
 「トンネルが透明ならいいのにな〜」と赤江くん。
 確かに。

 15時よりの両国国技館、
 バトラーツ興行『復活!ゴールデンタイム伝説』に、
 なんとか間に合う。
 KPG(キッド・プロレス・軍団)集合。
 東京ダイナマイト、ニトログリセリン、骨太熱、王様と私ら、
 完全に仮装パーティーと勘違いした
 小林まことのマンガチックな集団が、
 両国の通路に待ち受けた。
 フロントから「こんな連中に控室などありません!」と。
 見事な体育会系上下関係。

 外人控室で我々の傘下のレスラー、
 ビッグバン・クルーガーに挨拶するが、不機嫌。
 4試合目に出場。
 リングは聖域だと思うので、
 最初っから「入場のみ」と決めていたのだが、
 名曲『アイズ・オブ・ザ・ワールド』と共に、
 ベイダーマスクのクルーガーと登場するのは、興奮である。

 しかしプロレスは『丸見えの底なし沼』の例え通り、奥が深い。
 「透明に見えていても、底なしだ」
 全て、ぶっつけ、四面から見つめられ、
 お客の視線に一刻一刻、アドリブ、アドリブが求められるのだな。
 入場だけなのになんにもできなかった。
 (経験もないのだから、やらないで良かったが…)
 そして客前に立つものとして、レスラーを心より尊敬しなおす。



 ほっとしたところで、マス席でアッちゃん、マキタを加えて、
 じっくりプロレス観戦。
 石川vs大矢戦、
 「猪木の最後の付き人」大矢、まるで『タイガーマスク』の、  
 ちびっこハウスを思い出すような幼い子供(親戚たちだろうか?)の、
 コールに包まれた、試合ぶりが良かった。

 個人的な予感としては、
 たけし軍団新入生として11年前不本意だった、
 TPGの両国雪辱でグッとくると思っていたが、
 その感慨よりも、
 生のボブ・バックランドを再見した、ウワオオオオオ!
 のほうが大きかった。
 ボブもリング上でウアオオオオオと往年のダック・ウォーク。
 子供の頃のヒーローって言うのは永遠なものなのだな。
 ボブの試合には全身タイム・スリップさせられた。

 中学時代か。
 『月刊プロレス』に「猪木vsボブ戦」の観戦記を書いて、
 投稿して、掲載されたこと。
 倉敷の実家の畳の裏には
 『週刊ファイト』のボブ・バックランド特集号を、
 タイム・カプセルのようにしまってあること、
 部屋の壁に貼ってある MSGで初の戴冠したときのピンナップ。
 思い出した。

 ボブの見た目に「老い」を感じさせないルックスが、
 ツボだったのだろう。
 猪木のように、その成長過程を見続けた郷愁とは、また別の、
 「あのときとおなじままにいる」感覚は他に味わいようがない。
 ボブ・バックランドに勝利し、石川社長優勝見届けて、
 大急ぎで取材陣を待たせていた、
 銀座トキノのオープニング・セレモニーへ駆け付ける。

 白覆面の魔王、その子先生の浅草お兄さん会への参戦が決定。
 帰宅後、フラフラショボショボになりつつも、
 アッちゃんを交えて『猪木ビデオ』観賞会。
 力尽きて眠る。
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11月24日  火曜

 日刊、東スポに、
 昨日の両国の我々のズンドコぶりが写真つきで報道。
 「やったもん勝ち」とは思わん。
 レスラーには申し訳ない。

 赤江くんと連れ立って、大塚の美容歯科へ。
 石井院長と3年ぶりの再会。お話。
 『トゥナイト2』の取材で、
 辻アナ、いや辻部長が来ていて、お話。
 
 ドゥで水泳。
 KUMAZAWAで文庫本大量購入。

 コリン・ウイルソンの『至高体験』(河出書房)が
 文庫化(訳が四方田…犬彦名義だ)されてたが、
 文庫のくせに値段は1200円だ。
 高ぇ高ぇ!たまらなく高ぇ!
 でもおすすめ(誰に?)
 『自己実現のための心理学』って副題がカッコ悪いし、
 コリン・ウイルソンって言うだけで
 本読みには「オカルトねぇ?」「アウトサイダー?」て言われるし、
 初めて読む人は手に取ってパラパラとめくるだけで、
 難しそう〜って思われるし、それを語るオレも、
 (今まで語ったことないけど)
 「ああいうこと、いいだしたでしょ」と言質をとられるが、
 なかにある固有名詞をレスラーに代えて、
 漢字をすべて読み飛ばして、フレーズだけで読むと
 スラスラと読める名著である。

 フランス座でエレベーターボーイを終日してる頃、
 「自分はなにものでもねぇな〜」と思ってたころ読んだのだが、
 「こういうことなのか〜」
 「おれでもなにかになれるじゃん」って思ったものだ。
 (それが、「自己実現」だって〜そういう言葉が嫌いなの)
 それに基本的には「じんせいはながくてつらいものだ」と
 思いがちなオレの性質なのだが、
 こういう本に「そうでもないか」と思い直されたりもするもんだ。

 あれから10年経って、
 それでも、その性質が治らなかったりする。
 オレにとってそういう日常の「つらい」ものの代表選手は
 「二日酔い」だ。
 地獄に堕ちたかのように「つらい」。
 口にするな〜と思うのだが、
 でも、「二日酔い」だけは書いてしまう。
 書けないことが多い、この日記に「二日酔い」が代表する
 ささいな、日常の「災厄」を呪い、
 忘れてしまう日々の「気分」を残そうと思って記すことが多いのだ。
 誰がどう言葉で慰めようが、特効薬もない、
 しかも、しょっちゅう襲い来る不快な気分。
 これはなくならない。

 でも、10年ぶりにぱらぱらと読んでいて、
 あとがきの解説に、

 「二日酔いになったらシャンパンを飲むとか、サウナに入るとか、
  そんな姑息な手段に訴えてはならない。
  立ち向かう方法は一つ、
  断固として二日酔いなど存在しないと信じて
  一日をいつも通りに行動することだ。
  やがて夕暮れになって、全てを前日通りにし終えたとき、
  人は二日酔いを克服できたと知る。
  しかしそれは、そもそも二日酔いなどなかったのだ、
  と宣言することと同じではないか。
  これがウイルソン流の、全てを意志の力でやっつけるという、
  人生論の骨子である」
 と書かれていた。

 「つまりそれってポジティブ・シンキングでしょ」
 そういう言葉が嫌いな人が読むといい。

 「四国屋」食事。
 吉田戦車の『チクチクウニウニ』。

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11月25日  水曜

 
広末が早稲田に合格。
 帝京に入りゃあ、ラクビー部も喜ぶのに。

 朝から「アサヒ芸能」の恒例年末対談。
 全日空ホテルで。
 北野誠さん、大原かおりと一緒。
 誠さんとは安心して言葉のラリーだが、
 結局、エロ話になる。

 事務所、IDOの情報ダイアル、
 『芸能界裏話』の予告編を収録。 週一更新の予定。
 『新橋ミュージックホール』打合わせ。
 ディレクターが、『浅ヤン』ADであった河野くんに驚く。

 夜、根室の近ちゃんからTEL。
 「根室遠征のポスター作ったので、HPで紹介してください」と。

 いま、一番オモロのプロレス記事は
 「ダ・ビンチ」に連載の中島らもの
 ミスター・ヒトへのインタビューではないか。

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11月26日  木曜

 
ビバ起床。
 リングスのビデオなど見ながらダラダラ過ごす。
 高瀬くん来宅。マックのイロイロをやってくれる。
 ありがたい。

 夜、原稿書き〜ってこのところ毎回、書いてると、
 よっぽど、売れっ子作家のごとく仕事をしているようだが、
 単純に年末進行スケジュールが立て込んでるのと
 オレのキーボードのタイピングが遅いだけのことだが。
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 11月27日  金曜

 
ビバ起床。
 東スポ原稿送信。

 『スリーハート』で散髪。
 その間、
 佐々木徹『無冠・前田日明』(集英社)読了。
 とにかくウルトラ名著。

 慣れないモニターを凝視で、
 肩凝りがひどいのでマッサージに行こうとしたところに、
 越知先生より電話。

 殿のオールナイト世代には「広島の越知先生」と言えば、
 「夜の大捜査戦」と呼ばれ(ってオレ達が名付けたのだが)
 「上はフランク・シナトラから、下はダチョウ倶楽部」
 まで〜と言われる広い芸能人脈で知られる、
 お医者さまで、今年より、東京でも開業された。
 7〜8年前、毎年、扁桃腺が腫れて発熱していたのだが、
 「騙されたと思って」と言われ、
 注射一本で治してもらったことがある。
 確かにその後、扁桃腺は一度も腫れていないのだ。
 これはまぎれもない事実。

 富ケ谷のコウジン・クリニックで点滴、注射。
 疲労回復に効果てきめんとのこと。

 渋谷の「魚力」で食事に同席。

 帰宅後、「ズンドコ」差し替え原稿、速攻で。
 年内はこの連載、終わりだ。
 週プロ、バトラーツ増刊号の我々に対する記事は、
 あたたかし、ありがたし。

 オリックスのスカウト三輪田氏、自殺。
 残される選手、関係者、ましてや、18歳の高校生、
 沖縄水産・新垣投手のことなど考えると、
 よっっっぽどのことだ。
 海千山千の人買い(?)ベテランスカウト稼業の人が
 ここまで追い込まれるとは、プロの仕事の現場では、
 ここまで追い込むような人?がいるのか?

 夜、アッちゃんからTEL。.
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11月28日  土曜

 9時起床。
 テレ朝、恒例『D-1グランプリ』ロケ、芝公園集合。
 恒例のガッツさん、ロケだ。
 なべやかん、ガッツ石松マネージャー、金澤さんと共に。

 昨日の「プラシーボ効果」と呼ばれる現象かもしれぬが、
 確かに体調はすこぶる良し。
 浜松町トキノ本社、鈴木その子先生合流。
 練馬区石神井、ガッツ石松邸にてロケ。
 ガッツ星人と宇宙人との接触。
 ねばってイイ絵がとれる。

 長時間のロケにもかかわらず、仮眠もせず、待ち時間はお喋り。
 「営業」および「お受験」話。
 えい、来年、正確には、本格的に「受験生」になったるぜ。
 来年に向けての企画めじろおしだ。
 とにかくテレビも見ている暇もねぇ!

 夜、ハイレグ・ジーザスのオールナイト興行
 「オモロ」らしいが、行けず。

 シンプレ、松井くんよりTEL。
 松竹芸能のシンデレラ・エクスプレスも12・7正式に参戦。
 ネタ無しの我々の代わりにトリをつとめてもらうぜ。 .

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11月29日  日曜

 日曜だっていうのに朝7時起きで、
 八重洲集合でロケバスで宇都宮へ。
 『なんでも鑑定団』ロケ。

 「年内決着、第7回、石鑑定大会」。
 東京ドーム1個分と言われる大谷石の石切場の、
 巨大な穴蔵の特設ステージで収録。
 コメンテーターとして通称「大佐」こと、
 なぎら健壱さんと一緒。
 審査員芸の妙技で我々は大笑い。
 しかし、アナの中に3時間には体が冷え込む。

 中野新橋『めんこう』でラーメン。

 帰宅後、崔洋一次回作、出演で沖縄へ
 一ヵ月もロケだった早坂好恵ちゃんよりTEL。
 年末、新宿コマの欽ちゃん劇団で共演の「TAKE 2」の東くん、
 松本明子さんの元恋人・水谷あつしさん
 そして大スポンサーのバウバウ松村くんと共に
 突如大挙して来宅。
 風邪流行の昨今だが、特に喉を使う舞台を務める人には、
 風邪を引く、うつす、などはプロ意識のかけらもない御法度らしい。

 散髪屋で読んだ女性誌には、森光子さんが、
 坂上二郎さん直伝の鼻うがいを東山くんに、
 推奨していたのであるが、
 鼻うがいとは、オレ的には昔から松村くんの持ち芸でもある。

 聞くと、松村くんも高校生時代に
 酒井ひろしの「噂のスタジオ」で坂上二郎さんが、
 健康法として紹介したものを見て、はじめたらしい。
 確かに、松ちゃんって風邪ひかない。
 なわけで、坂上二郎さん直伝の鼻うがいを松村くんが実演。
 皆で研究。
 しかし、忙しいであろうに、
 東くんはつくづく立派に育ったジュニアである。

 男子勢はそのまま、中野「コサージュ」へ。
 早めに解散。

 ビデオで「おしゃれ関係」の坂本龍一。
 なんとも。こりゃあ保存版。
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11月30日  月曜

 ビバ起床。
 ゲストが、なぎら大佐であったので思わずFAX。

 13時より、なかのゼロホールで『浅草お兄さん会』ネタ見せ。
 やや平凡だったか。
 「U字工事」だけが通過。
 栃木弁のこの2人、オレがフロントなら、
 すぐにでも「よいこ」にする。

 夜、11時より、アッちゃん来宅。
 『さんまのまんま』のように次々と人々が来宅。

 マンジ、マキタ、村松さん、松村、穴井ら、
 入れ替わり立ち替わり、で、朝8時に。
 一人、飲んでいたオレはまた地獄の二日酔いに。
 コリン・ウイルソンよ。
 やっぱりこれは意志の力でもやっつけられん。
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