3月1日  月曜

 昨晩の『ビートニクラジオ』、ようやく放送の渡嘉敷勝男編。
 やっぱりオモロだった。
 ただの不良が「打倒!具志堅」を思いついた途端に、
 翌日より、
 酒、女、たばこを一切断つ、くだりが鳥肌が立つ。
 かっくいい!
 でも短縮版なので出来ればノーカット版を出版したいものだ。

 ところでストーカー話を書くせいか、
 ストーカー被害のメールが数々寄せられる。
 極めて現代病なのだとも思う。
 モノの本によればストーカー行為というものは、
 痴話喧嘩の果て、あるいは愛情のもつれなとという、
 既成事実の中で行われることは、
 古来より多々あったとのことだが、
 一方的な「妄想」の独り歩きのこのご時世、
 一般人すらこれだけの被害者続出の、この事態は、
 有史以来のことらしい。
 患者が患者だと気付かない。
 
 転載の了解とったものだけ、載せておこう。
 まず男の場合。

 >さて、博士さんはストーカーの被害にあっているそうですが
 僕の昔の知り合いにストーカーになったやつがいるので
 なにかの参考になればとおもいメ−ルいたします。
 ストーカー話はもううんざりだとと思ってるかもしれませんが
 そのときはよみとばしてくれてけっこうです。

 ストーカーの名前はSといいます。
 Sとは中学・高校といっしょでした。
 家は**の大病院で、
 外見はフランケン似でなんか地味であかぬけないやつ
 はっきりいってださかったんですが、
 ひとづきあいもよく話も割と面白い、
 教師のものまねがうまい、
 まあ明るいふつうの中学生だったわけです。

 それが高校にあがってから(中高一貫男子校というやつです)
 きゅうに行動があやしくなっていたんですよ。
 ムーを愛読したりうさんくさい映画のチケットをくばったり、
 景山民夫の本をすすめたり。
 べつに性格とかはかわってなかったんだけど
 どうしたのかなあとおもっていたら
 どうやら幸福の科学に入信したようだったんです。
 それ以来そいつはみんなに気味悪がられ、
 しだいに友達もへっていきました。
 オウム事件のときもへんなビラをまいてたなあそういや。

 で、そういうまんま卒業してどっかの大学にはいった。
 それまで六年間男子校だったから大学にはいって
 はじめて女と接触したんでしょう。
 おなじクラスの上玉の女に、
 あってすぐほれちゃったようなんです。

 そこから突然ストーキングまがいのことをやりはじめた。
 とにかくその子のいくところにどこでもついてくる。
 さすがにトイレまではこないだろうとおもってると、
 入り口の前でまっている。
 たまたまぼくはその子と知り合いだったんで
 相談にのってあげたんですけど
 はじめはその子も単に面倒だなあくらいに
 おもってただけらしいんですが、
 だんだんしつこくなってきたので
 「もう近寄んないで」とはっきりいったそうなんです。
 するとSは「ごめん」とあやまったんです。

 もうだいじょうぶかなあと安心していると
 その晩からエンドレスFAX攻撃。
 無言電話は毎日のことで、
 いちばんひどいときには自分のアパートにかえったら
 風呂に水がはっていてご飯が炊けてあり、
 親もきてないのにへんだなと思っていたところ、
 「すきだよ、たべてね」
 とかいたSの置き手紙がしてあったそうです。

 こんどSが何かしたらさすがに警察にいくといってます。
 こっちにはSの実家もわかっているため、いざとなったら
 地元でばらしてスキャンダルにするというてもあります
 (Sの親は地元では名士らしいので)。
 それにしても女の子とのコミュニケーションがなれてないとはいえ、
 ほれていきなりストーキングもどきってのがよくわからない。
 もともとへんなやつじゃあなかったのに。
 「やっぱ宗教にはいるような奴は」
 ですましたくないところなんですけど
 そういわれてもしかたないかもしれません。
 博士さんをストーキングしているのがどういう奴かはしりませんが
 どうかきをつけてください。

 続いて高学歴の女性の場合。


 >ストーカーの件、人ごととは思えず、
 メールを送ることにしました。
 私は、大学の助手をしているものですが、
 数年前、うちの学生(女性・20代後半の社会人入学生)が
 非常勤講師の先生に対して妄想を抱いてしまい、
 その先生の本務校(大学)まで押し掛けてきて、
 大変なことがありました。
 その時、うちの大学の先生方は、その非常勤の先生をだれも助けず、
 連絡を受けた私が何故かその学生を引き取りに行きました。

 彼女曰く、
 「授業中に目があって、しばらく見つめ合った。
  他の学生に噂されている」 とのこと。
 私は何回も彼女に
 「目を覚ましなさい!」
 「あなた病気よ!」
 「間違ってるよ!」
 と必死に言い聞かせたのですが、
 その時は、完全に徒労に終わりました。

 その時、心理学が専門の先生に相談したのですが、
 いわゆるストーカーの人たちというのは「恋愛妄想」という病気で、
 「恋愛」以外の生活は普通に送れるのに、
 「恋愛」にまつわることになると、妄想が働いてしまう、
 ということでした。
 その学生もその非常勤の先生だけでなく、
 他にも数人の先生につきまとっていたことが
 後になってわかりました。

 博士につきまとっている人も、
 日記を読む限り「病気」である可能性がかなり高いように思います。
 その心理学の先生が言うには「最近眠れてる?」とか聞いて
 「眠れない」とか「疲れた」とかいう言葉が彼女の口から出たら
 「病院とかで睡眠薬もらってきたら? 結構いいらしいよ。」
 とか言ってみたら、というアドバイスをもらいました
 (結局、私の場合は信用されてなくてダメだったけど)。

 あるいは、自宅に親と同居しているのなら、
 自宅に彼女がいないスキをねらって電話して、
 彼女の親にこういう状態だ、ということを話してみるとか。
 あるいは、警察に実際に電話して、
 警察から本人の親に連絡してもらうとか。
 以前椎名誠の『活字のサーカス』(岩波新書)で、椎名さんが
 数人のストーカー(当時はそんな言葉はなかったですが)に
 追いかけ回されたという話を読んだことがあります。
 ひょっとしたら、何か参考になるかもしれません。
 とにかく、 病気の人だと思って博士も接した方がよいと思います。
 本当に嫌な思いをされていることと思いますが、
 早めにどなたかに連絡されると良いと思います。<

 作家は昔から、ストーカーなる言葉もない頃から、
 ストーキングに悩まされる存在だった。
 メディアが限られていたせいもあるだろう。
 俺は筒井康隆の日記に登場する、
 ストーカー(ガイキチ)の話が面白かった。

 次は、被害回避のお話。
 痴漢対策の実態。


 >これはストーカーではないんですが、
 痴漢、警察に相談するとどうなるか、
 ご存じですか?

 まず、家のまん前にタテ2m×ヨコ70cmくらいの
 まっ黄色に赤、黒の筆字で
 「痴漢多発地域、注意!」っていう立てカン、立てられて、
 (かなりイヤだった)
 パトカーがいっつも家の前に常駐するっていうのが
 1ヶ月近く続くんですよ
 (必ず挨拶してくるので「あ、あの子のことなのね」
  と誰もがすぐわかる。メチャクチャ恥ずかしく、非常にイヤだった)
 届け先の警察によるらしいんですけど。
 あと通る女性に聞き込むから近所にもかなり申し訳ないし。
 「こんなんなら届けるんじゃなかった」とすごく思いました。

 だから、ストーカーとかも、
 メチャクチャ役に立たない策を打ち出してくるにちがいない、
 と踏んでるんです。
 痴漢は、当たり前ですが、捕まりませんでした。<

 ちなみに日本の芸能界では猿之助の判決がとりざたされるが、
 米国では本格的にストーカーは茶飯事、悲惨の一語だ。
 有名税の、ペイの額が違う。

 お次は、対処方についてのご意見。

 
 >ところで、ストーカーの件ですが、
 博士の日記の内容を拝見した限りでは、
 その方の場合、10代20代の男の子の
 アングラ的なお遊びのような行為ではなく、
 「更正」うんぬんといえる類ではないと思います。

 以前、専門家の方にお話を伺った事があるのですが、
 例えば、普通の人間は、
 「盗聴されている」という妄想を持ってしまった方に、
 徹底的に盗聴の調査をすれば、
 盗聴器がない事を納得してもらえると思いがちですが、
 実際はダメな場合が多いそうです。
 一旦そういう妄想を持ってしまうと
 「こんな機械では探知できない盗聴器なのだ」などと、
 自分の妄想に合わせて
 事実を曲げてしまう場合が多いそうです。

 ストーカーの場合も、
 その妄想を相手に徹底的に否定されると、怒りだし、
 それでもすぐにけろっと忘れてしまう事が多いようですが、
 最悪の場合はかなり攻撃的な行動に、
 出る事もあると聞いたような気がします。
 (この方の場合、そこまで攻撃的ではないと思うのですが・・・)
 「悪意がある」とか「自分の勘違いに気付いてない」方なのではなく、
 「病気の方」なのだと思って対処した方が良いのではないでしょうか。
 お気の毒ですが。

 また、しばらくの間は、日記にもあまりプライベートな事や、
 (本当であっても脚色であっても)
 心情を吐露するかのような事は書かず、
 パブリックなお仕事の内容・感想くらいにして、
 距離感を置かれる方が良いのでは?
 ご家族とまで接触をはかっているとあっては、
 どんなにお怒り、ご心配の事かとお察しいたしますが
 (いえ、正直言えば、そのご心労は、
  他人にはとても計り知れないものだと思います) 
 とにかくどんな形でもあまり反応せず、距離を置かれ、
 できればお知り合いの専門家などに
 ご相談になった方が良いのではないかと思います。

 余計なお世話だとはわかっていますが、
 博士の身辺に万が一にでも何かあって
 からでは遅いと思い、非常に案じております。
 くれぐれもお気を付け下さい<


 ところでこの文章をストーカー女が読むことは当然の前提なのだ。
 赤江くんに言わせれば、「赤っ恥」をかかせれば、
 良いのだ〜と言うことだし、
 それも一理あることだと思う。

 こうしてメールを寄せてくれる心ある人よりのご心配はもちろん、
 ありがたいし、より最善策を!もわかるのだが、
 芸人として日記を書いているかぎりは、
 日常のショウウインドウは常にガラス貼りにすべきなのだ
 〜と思うのだ。
 大勢の面前でショウウインドウを叩き割るような輩を憂慮して
 営業はできません〜と言うことだ。
 
 さてストーカー嬢よ。
 と、語りかけることもないとは思うが、
 心境としては、
 人質をもって立てこもる犯人に呼びかける、
 警察官だ。
 もちろん自警団だけど。

 これを読んでも、
 まだ俺が必要以上に、
 「自分のことを相手にしてくれてる」と曲解するなら、
 あるいは、まだ自分を正常だと思うなら、
 すぐに迷わず病院へ行きなさい。
 
 そうか!自分に対してこんな風に他人は思うのだ〜
 「なんと恥ずかしいことだ」と少しでも認識できたら、
 まだ、ちゃんと人生は続くよ。
 そこに目覚めても俺は生涯無関係だけど。

 妄想する許されない日常に戻ったとしても
 それでも「ああ、人生って良かったな〜」
 って一瞬でも想うことが絶対にある筈だ。
 自分自身を生きなさい。
 どんな人でも、皆、恥ながら生きてるのだ。

 11時半、お台場『ビバリー昼ズ』へ。
 早稲田受験失敗報告。

 半蔵門へ『なか卯』で牛丼、天ぷらうどん。

 14時、T−FM『ビートニクラジオ』収録。
 3/7、3/14放送分。2本撮り。
 3/14分はなんと前田日明ゲスト。
 この番組には一年ぶりの出演。

 前回は俺達はあがりまくって、しどろもどろだった。
 殿とアキラ兄さんと自分にとっての2大英雄に挟まれてのお仕事。
 幸せ極まりないことだ。
 終了後、日明兄さんから持参のポスターに
 「水道橋博士へ、 太いからって短いとは限らない」
 とお言葉の入った、サインを貰う。
 言葉は流されやすいものだけど、肝に命じる。
 この男根主義的にも、読み取れるお言葉が、
 紙から、自分の行動からも立ち上がるようにするのだ。
 最近は「有言実行」がテーマなのだから。
 
 もう一本は、まず「早稲田受験」報告。
 来年早稲田に受かったら、殿が
 「入学金面倒みてやる!」の言質をとる。

 そして『みんな悩んで大きくなった』特集。
 殿が、ぶんか社の営業部長に扮していただく。
 「バカ野郎!
  なんでおまえらの本の宣伝しなきゃあ、なんねぇんだよ!」
 と言いながらも、やってくださる。

 放送終了後、帰り際に殿に本を進呈すると、
 「ふ〜ん」と受け取りながら、
 帰られた後、エレベーターの中に、
 ぐちゃぐちゃに汚されて本が捨ててあった。
 やっぱり役者が違うな〜。

 ぴあ本社へ。『IDO情報ダイアル』収録。
 実直なスタッフだけに終了するのはモッタイない。
 体勢を整えて出直したいものだ。

 初台「アスキー」本社へ移動。
 『インターネット・アスキー』新連載の撮影。
 ここにくるだけで、デジタル環境のいろいろな問題が解決する。
 つまり、こういう状態を連載ページでも作りたいのだ。

 殿に誘われて六本木、お寿司に駆けつける。美味。
 「おまえらは、前田とかあんな風に誰かを好きになるんだな〜」
 と不思議そうに。
 「だって、そんなこと言えば元々は、殿のファンじゃないですか」
 「俺はああいう風に
  誰かを強烈に好きだと思ったことはないけどな〜」と。
 「だから殿は英雄なんですよ!
  前田日明も別にアントニオ猪木のファンではなかったんですよ」
 「そういやあ、おまえら言ってたけど
  前田日明とターザン山本とは犬猿の仲なの?」
 「ま、はっきり言えば役者が違いますけど。
  言ってみりゃあ、殿と高信太郎みたいなもんですよ。
  でも、高さんは高さんで
  ダメ人間のヘラズ口の面白さがありますからね、
  そこには魅かれれんです」
 などとバカ話。

 昔、この職業でない頃、
 東京に出てきて4年が経った時だ。
 そろそろ田舎に帰らなきゃならないかと思っていた。

 空想の中で、
 自分が何かしら成功して功成り名を遂げて、
 シロートなのにもかかわらず、たけしさんの番組のゲストに呼ばれる。
 そして青春時代にいかにあなたのことが好きだったか
 〜殿も目の前で語る〜それだけの妄想をして一人で泣いたことがある。
 その頃読んだ、
 『フィールド・ドリームス』の原作、
 『シューレス・ジョー』の中で啓示を受けた主人公が、
 隠遁生活を送るサリンジャーに会いに出かけ
 「いかに好きか」を語りだし、
 「好き故に」誘拐してしまう〜くだりに痺れまくった。

 「ビートたけし」とちゃんと口をきいたのは、
 弟子入りして7年後だ。
 近い人程遠い。
 星の遠さと人生の長さを思い知る。
 今、ラジオをやれるようになってなかったら、
 お酒の席に同席させてもらうこともなかっただろう。
 そういうものだ。
 
 帰宅後、
 ガンビーノ小林と、ときめき・ケンがヘベレケに酔っぱらって来る。
 ロケの荷造りしながらも1時まで付き合う。
 酔っぱらって
 「ダメです。ダメです」と連呼してる。
 「いや、俺たちはダメですなんてあるか!
  今、 酔って言ってることをシラフの時に本当にやればいいんだよ。
  実際やるとしたら無駄に飲んでられなくなるよ!」と。

 そのまま、IVSへ。

.
..
 
3月2日  火曜

 IVS制作『愛のサバイバル劇場』ロケ。
 衣装4パターンを持ち込みロケバスに乗り込む。
 前日朝2時出発で、6時、伊豆下田港着。
 無人島編収録。

 ロケバスに乗り込み、埼玉県草加市へ。
 ボクシング編収録。
 豆ブラシの髭が立派なトレーナーの小森さん、人格者。
 マジカにボクシングを見て、自分もやりたくなる。

 そのまま、八王子牧場へ移動。
 「この仕事が好きなんですよ、わかります?」
 と笑顔で牧場とりたての牛乳を配るお母さんが、
 「田中義剛より、よっぽど伝わりますよ!」と。
 撮影もスムーズに。
 全てがハッピーエンディング。

 常に棘と悪意のあるネタをやりがちな我々だが、
 今回のロケは、現場が気持ちイイ人だらけだ。
 3月14日、日曜日午前中にMBSで大阪でのみ放送。

 朝から晩までの大移動ではあるがロケバスの中では、
 受験勉強を決め込む。
 雑誌など持ち込まず、無理やり他にやることがないのは
 浪人にはイイ環境にはなるのだが、
 やればやるほどこれは一年では無理だ〜と思ってしまうな。
 再三、もうやめようと思う。
 
 焼き肉『さわだ』で食事。

 夜、極真100人組手の文献を漁るように読んでるうちに、
 大いに感動。
 あまりの私を押し殺した武士道ぶり。
 極真40年の歴史とのべ20万人の門下生のなかで、
 この100人組手の荒行を完遂した男は、
 (正式には)わずか7人のみ。
 「極真世界チャンピオンより強い男が、百人組手の完遂者だ。」
 って総裁の言葉は重いな〜。

 最近ではフィリォの100人全勝の快挙のみを
 人間離れした化け物エピソードとして語りがちなのだが、
 2時間を、息も乱さず100連勝した怪物フィリォが、
 何故K−1では、わずか6分で息切れをするのか?
 そういうことを考えただけでも技術論だけでもオモロい。

 フィリォと同じ日に100人組手を完遂して
 腎不全をおこし病院送りになった、八巻が、
 実はこの極限のなかで、
 ボロボロになりながらも自分の弱点をさらけだし、
 そのチェックの末に独自の前蹴りに開花し、
 見事、世界大会では、優勝した〜と言う物語も素晴らしい。
 データと結果だけで語り過ぎる、
 自分が刷り込んでいた面白がり方が薄っぺらだったことに、
 気付かされるもんだ。
 
 仕事の準備ながら、途中で夢中になる。
 こういう機会があるのは良いことだ。

.
..
 
3月3日  水曜

 8時半起床。
 記憶の上では、効率のイイとされる
 朝方学習モードに切り替える。
 が、このところ夕刻に物凄い眠気に襲われる。
 ナルコレプシーも近いだろう。

 12時、お台場SRS収録。
 「荒行百人組手直前特集」3月11日放送分。

 藤原紀香嬢より卒業特性Tシャツ頂く。
 メイクルームで舛添要一氏に。
 「当選したらカツラ禁止を公約にするよ!」
 と言っていた。
 「堀紘一と栗本慎一郎のいるまえで言ってください」と答えたが、
 そういう俺が今まさにカツラKGPのスパイなのに。
 気付かないものだ。

 カツラと言えば近所にある『中野カツラセンター』
 ショウウインドーにカツラをおおおっぴらに飾る、
 宝島VOW的要素満載のお店なのだが、
 張り紙に「男女兼用、皮膚つき」と書いてあった。
 凄い!
 とにかく、家の無毛症の鈴木くんを派遣したい。

  『SRS』は
 極真を知らない若い娘代表のフランソワ、北山嬢とご一緒。
 「ひなのとイザムの結婚記者会見とダンゴ三兄弟で
  イライラしてるから叱りつけるからな!」と宣言してのご指南役。
 帰宅後、一人で新宿、物件巡り。
 
 『浅草ファイト』で「M・ONOUE」名義の原稿。
 商業文ではなく、
 かってのファイトの編集長井上義治こと「Y・ INOUE」
 の文体模写なのだが、
 今、書いてるもののなかで一番楽しい。

 『四国屋』、合わせ肉うどん。
 高瀬くん来宅。
 松田さんからTEL。
 「林家ブーライブ見直した、もう一度ああいうライブを」
 と長々とお話。
.
..
 
3月4日  木曜
 
 午前中は新宿、阿佐谷、荻窪と巡回。
 テレビ関係の仕事はないのだが、
 活字関係の仕事が山のように
 メールのやりとりをしながら。
 
 『インターネット・アスキー』の新連載。
 デジタル入門漫才、これは紙面では字数が少ないので
 HP上で連携しながら連載しようと思う。
 東京スポーツコラム。
 テレビブロス小川直也対談ゲラチェック。
 別冊アサ芸、ポストコメントなど次から次へと。

 が、マックは素晴らし。
 なんで大下英治はあれほどまでに
 生産量があるのか不思議であったが、
 分業すれば簡単ではないか。

 マキタ来宅。
 北郷来宅。
 ターザン、石丸元章、藤代さんらにTEL。
 帰京。

 太田出版、大川豊著『総裁は何もしない』
 東京スポーツのテレビ欄のコラム5年分をまとめたもの。
 この総裁の後を受けて我々は連載しているのだ。
 「後釜をお願いします」と言われた時、
 「出来ませんよ」と言ったのだが、
 読み直すとやはり、そういうレベルの高さだ。

.
..
 
3月5日  金曜

 朝8時起床。
 昼、寝坊の赤江くんを拾い西麻生、ハウフルスへ。
 『たけし、玉緒の世紀末偉人伝』
 垂れ込み役、撮影。
 そのまま明日のタモリ倶楽部、Dの山田謙司さんと打ち合わせ。
 夕方、西新宿物件見学。
 
 『北野チャンネル』
 高田文夫の相手の部屋。みうらじゅん・せがわきりの回。
 みうらさんの仕事部屋にはみうらじゅん物産展のため、
 本来あるべきバカグッズの大物連中(一万点)は
 巡業中にもかかわらず、
 これだけのオモロさ。見とれてしまう。

 朝まで英会話ごっこ。
 いとこのヤッくんのお話可愛らし。

.
..
 
3月6日  土曜

 3時間睡眠だが、午前中に起きる。
 ねねね眠い。
 なんにも頭にはいらん。ただただ眠い。
 ふらふらで杉並、物件見学。

 17時、早稲田大学集合。
 タモリ倶楽部ロケへ。
 『浅草キッドプレゼンツ・広末の早稲田ライフ』
 広末に教える早稲田界隈の過ごし方ではあるが、
 裏テーマは「タモリの青春アルバム」。
 「メルシー」「三品」「吉田帽子店」ビリヤード店へ。

 やはりタモリさんなので湿った懐古話は少ないのだが、
 昔、住んでいたボロ下宿では、さすがに、シミジミと。
 その後、カメラ外では大家さんと旧交を暖め、
 おばあちゃんに抱きつかれ、お線香をあげていた。
 こういうタモさん、あまり見たことがない。

 帰宅後、
 ユンケル飲み干して
 新宿歌舞伎町ジョイシネマ2
 オールナイトの上映の『スネーク・アイズ』へ。
 贔屓のデ・パルマではあるが。

 朝4時、職安通り沿いの
 「安売りのドンキホーテ」で買い物ゲーム。
 レジのメダルのスロットで大当たり。

 どう見ても倒産品の汚れだらけのラッツ&スターのフィギュア貰う。
 メンバー7体揃いなら良いのだが、3体のみ。
 マーシー・くわまん・ドラムのシンポキヨタカのみ。
 せめてリーダーと黒塗りの佐藤入手できないか。
 しかもギターのイズモさん、黒塗りでもなければ、髭もない。
 単体ではいったい誰だかわからないぞ。

.
..
 
3月7日 日曜

 早朝起床だが、いつのまにか再び眠る。
 冷たい雨だし体がもたんな。

 東中野、物件見学。
 焼き肉『さわだ』で俺用特別メニューを組んでもらう。
 カルビ半人前、たん塩半人前、ワカメスープ半人前。
 サラダ半人前など、 全てを半人前のコースに。
 焼き肉屋の「一人前」誰が決めたのか?
 こういう融通を効かせてもらうと元々、半人前の俺には嬉しい。

 篤くんからTEL。
 すっかり選択科目やら予備校の話やらで、
 まるで受験生の情報交換。
 俺、今年37歳になるのに。

.
..
 
3月8日  月曜

 朝起きると風邪。悪寒、喉に痛み。
 赤江くんから貰ったみたい。
 一冬に何度、風邪引くんだ。俺。

 11時、渋谷ビデオスタジオ。
 『北野チャンネル』収録に。
 楽屋で『IDОダイアル』の録音。
 北野ワイドショーのコーナーすっかり定着。
 「堀井リサーチ」堀井憲一郎さんと。

 「日本の先生」講師、キラー・カーンさん。
 そしてなんと康芳夫さん。
 まさか、この番組に出て貰えるとは。

 東大卒の中国人にして学生運動の扇動家、
 その後は世紀の仕掛け人として、
 オリバーくんやモハメッド・アリを呼んだ男として知られ、
 幻の猪木vsアミン大統領、
 「家畜人ヤプー」のプロデュース、
 最近では麻原の師匠をしていたことなど、
 実に驚嘆すべき略歴。

 俺的には、この人、思春期より、興味をそそられまくりの人。
 昔から記事の切り抜きやら、著作を集めている。
 お会いするのは2度目。
 前はテリー伊藤制作の特番の時。
 昔、猪木対アミン戦についての原稿を書くため
 個人的に康さんの事務所をお訪ねして、
 資料をいただいた事もある。(その時は本人は不在だった)

 最近では竹熊健太郎著『ベラボーな人々』(太田出版)が、
 もっとも詳しいインタビューが掲載されてる。
 昭和のテリー伊藤とも言えるし、 
 (実際、テリーさんもこの人の影響でテレビ界入りしてる)
 梶原一騎インテリ版とも言えるし、
 この天下一大物伝20分程度では
 その仰天人生の触りすら紹介できない。

 ターザン山本の相談室。
 相変わらず、ズ抜けて面白い!
 洗脳。洗脳。
 ターザン氏明日より韓国へ大木金太郎さんを訪ねる予定と。
 
 まるで色気のない仕事現場なのだが、
 昔から興味のある濃い人たちと会い、
 興味津々に聞き、引き出し、喋る、
 『北野チャンネル』は今、相当に楽しい。

 終了後『トゥナイト2』ロケへ。
 北野誠さん、杉作さんと13年前の修業の場、浅草フランス座へ。
 流れ作業のようなアッと言う間の撮影。
 翌日放送とのこと。

 帰宅後、焼き肉さわだで
 「風邪引き用のメニューでざっと作って!」と頼むと
 二つ返事で「任せて!」で。
 こういう環境だと引っ越しなどしたくなくなる。

.
..
 
3月9日  火曜

 『第16回浅草お兄さん会』
 新宿シアター・モリエール。
 雨模様のなか、満員御礼。今回もお客を返す。
 タイトルマッチ。
 王者・東京ダイナマイトvs 挑戦者スピーク・イージー
 今回は巨匠「スタンリー・キューブリック追悼」が裏テーマに。
 とはいえ、ほとんどの演出が、
 昨日から当日決まっていることなので、
 音響やら段取りやら追いつかない。
 リハーサルの時間がないのだから、
 ドタバタしてしまうのはしょうがない、とあきらめる。
 それでも全体で2時間30分は長すぎるな。

 1. ピーチパチプチ
 2. スリーサイズ
 3. と☆き☆め☆き
 4. 岩月秀 樹
 5. U字工事
 6. 国井政勝
 7. ニトログリセリン
 8. マキタスポーツ
 9. 米粒写経

 『お兄さん会チャンピオンタイトルマッチ防衛戦』
 10. スピーク☆イージー
 11. 東京ダイナマイト

 浅草キッドトーク「博士の異常な愛情」編。
 アレクサンダー鈴木引退セレモニー。

 罰ゲーム、居島フルメタル・ジャケット。

 賞金マッチの優勝は矢沢永吉ネタのマキタスポーツ。 
 誰もがやりつくしてると思うし、
 本間シゲルなど、同じ形のネタもあるが、
 やったもん勝ちだと思う。
 いや、やり続けたもん勝ちだ。
 珍しく個人的MVPも同じだった、
 お兄さん会、始まって以来の大差のぶっちぎり。

 タイトルマッチは75票 vs 72票でダイナマイト。
 罰ゲームは「お兄さん会」の高学歴の鼻摘みものの
 米粒写経、居島の人間改造。

 2001年、フルメタル・ジャケット、
 シャイニング、博士の異常な愛情、
 時計仕掛けのオレンジ〜
 とテーマと音楽とさまざまにリンクしてるだが、わかるかな。
 
 打ち上げ1次会。
 高田事務所松田さんらと献本リスト作り。
 家に篤くん、アル北郷、米粒・居島と朝まで。
.
..
 
3月10日 水曜

 起きると居島が一人。
 一緒に『ビバリー』聞きながら、紅茶。
 昨日の酒残り、久々の大二日酔いに。

 16時半日本テレビ入り。
 番組対抗の2時間半スペシャル「マジカルクイズ」
 我々は何故だか「いろもん2」チームに。

 出番前にナイナイ岡村くんがにじみ寄り、 
 「キッドさんに謝っておきます!」と。
 「めちゃイケ」のロケで番組上、我々に悪たれをついたこと。
  そして早稲田受験の結果の話などを。
 (合否は聞いたが番組は引っ張る様子なので秘密にしておこう)

 もちろん芸能界にある儀礼的なことだけど、
 気持ちはいい。
 「本気で受かるオチを狙っただろ?」
 「はい!めちゃくちゃ、勉強させられました!」と。
 そのまま俺たちと同じスタジオに入り、
 ヤツはこの特番の主役を演じる。
 ジェラシーなどより、
 岡村の小さい背中が背負ってるものの大きさや覚悟を感じると、
 実にチヤラチャラしてなくて、男らしくて昔から好きだ。
 
 マジカルクイズの回答者。
 日本テレビにレギュラーがない我々が何故呼ばれたのか、
 しかもこの手のバラエティーに興味もなく、批判的なのに。
 朝から憂うつだった。

 なにしろ、この手のバラエティ対応が全くできない。
 普段から「芸能人が遊んでるだけじゃん!」と思ってるので、
 せっかくキャスティングしてくれた人には実に申し訳ないが、
 自分がそこにいることが不思議でしょうがないし、
 自分から参加意識がまるでない。
 周りはなんだか「芸能人」だらけなのだ。
 俺たちは一見さん。
 自分自身の仕事がまるでわからない。

 最初の出番が磨りガラスの覆面クイズ。
 答えていて、
 全くゴールデン枠対応出来てないのがわかるのだが
 自分でも止まらない。
 どうせ編集されるから、どうってことないのだが。
 次の出番が大縄クイズ。
 二日酔いで吐きそうになる。
 必要とされないは、仕事はしないは、
 その上、スタジオでゲロぶちまけるわでは、
 いったいどういう人間なのだ〜と自分でなんとか制御。
 それでも同じチームの今田・東野のWコージは実にのびやかに、
 お笑いしているのだから。
 それに比べ自分はいじけてるだけだ。

 空き時間を山本小鉄さん、伊集院、東野らと話。
 坂東英二さんや研ナオコさんらに声かけれれてもあがってるだけ。

 楽しそうなザ・芸能界を見つめていると、
 本質的に自分はテレビに出てはいけない人ではないか〜
 何を偉そうにお兄さん会連中に号令してるのか〜
 と思い出すから、困ったもんだ。
 大反省。
 またこうして書いてることも女々しい。
 仕事では実に数ヶ月ぶりに久々に落ち込む。
 でも、俺は前向きに落ち込んでるのだ。
 「どうせ、自分には出来ない」とは思わない。

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