6月21日  月曜

 12時、渋谷ビデオスタジオ。
 『IDO情報ダイアル』録音。
 『北野毒占ニュース』2本撮り。
 ファイトの撮影。

 中野丸井。福来飯店。
 江頭ちゃんと深夜フラフラ
 おさまりつかんです隊ドライブ。
 三宿。クラブWEB。
 ピチカートの小西さん発見。
 向こうも発見って感じ。
 音を聞いただけ、
 何もないことを確認して朝、帰宅。


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6月22日  火曜

 男の星座「修斗日本人対決編」
 早大一直線原稿、入稿。
 
 ドイツ電話レンタル。
 「海千山千」と。
 DDR。

 『真説たけし』(講談社文庫)
 生涯の一冊って言ってもいい。
 この本の初版を読んで芸人になろうと思ったものだ。
 フライデー事件の最大の被害は、
 この名著が絶版になっていたことだ。


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6月23日  水曜

 散髪。
 ビデオでミロシェ・ファオアマン監督作品『ラリー・フリント』。
 前から気になってはいたが文句無くオモロ。
 実話ってところが、凄い。
 あんまり評価のない映画なので
 キネ旬の作品評を再録。

「ラリー・フリント」THE PEOPLE VS LARRY FLYNT
●1996年・アメリカ
●監督/ミロシュ・フォアマン 製作/オリヴァー・ストーン他
●出演/ウディ・ハレルソン、コートニー・ラヴ、エドワード・ノートン他

ミロシュ・フォアマン監督が浮かび上がらせる“アメリカの自由”
作品評:黒田邦雄

 神戸小学生殺人事件に対する配慮として、NHKが教育テレビ「芸能花舞台」で放映予定だった中村雀右衛門の創作舞踊「桜の森の満開の下」を、生首を抱えて踊るシーンがあるという理由で放映中止したというのには驚いた。事件以後、猟奇がかったシーンを放映すると、視聴者から苦情の電話が殺到するためという。視聴率獲得のために事件の報道というより事件のショーアップに力を入れるテレビ局と、その番組を舌なめずりして見ている視聴者が、何かというとモラルの番人ヅラするのが近年目につくが、この調子では、サロメがかかげるヨカナーンの生首にまで自粛規制が及びそうだ。そうなると、世の中はオスカー.ワイルドを監獄にぶちこんだ十九世紀末のイギリスにまで逆戻りすることになる。

〈私は執筆するとき、善とか悪とかを意識したことはない。ただ美しいものを創造しようと思っているだけだ〉とワイルドは語っている。そして、〈思想には道徳も不道徳もない〉とも。生首を美しく表現することと、実際に誰かの首を切ることとは、全く別 問題である。もし、殺人を美しく描く感性が人間になかったら、数多くの偉大な芸術はこの世に生まれなかっただろう。雀右衛門の芸術が現実の殺人事件と混同され、あろうことか現実の事件のために人々に見られる機会を失うなどというのは、短絡した道徳観念が横行する未成熟な現代を象徴するものである。

 ミロシュ・フォアマンの新作「ラリー・フリント」は芸術についての映画ではないが、今回の自粛騒動の根源にあるものに触れている。主人公のラリー・フリントはポルノ雑誌『ハスラー』を創刊して大金持ちになった実在人物で、女性性器モロ出しの写 真を載せたことで生涯を裁判についやすハメになる。彼がこだわったのは生首でも殺人でもなく、あまりにも当たり前すぎる女体美である。女体を美しいと思うのは社会のお約束であって、何ら非難されるぺきものではない。しかし、性器を露わにするという一点で、ラリーは犯罪者扱いされることになる。

 ラリーも言っているように、性器も神の創造物であれば、隠す必要など全くない。『ハスラー』をヒステリックに糾弾するのは、例によってモラルの番人を自認するキリスト教団体だが、あなた方は神の作りたもうたものを不潔と言うのか、とラリーは噛みつく。それとも、性器は神聖なものだから、むやみに人に見せてはいけないというわけか。性器の出自はともかく、性器モロ出し写 真が金になったのは、多くの人間がそれを見たいと思っていたからであり、ラリーがやったことは、社会が押さえ込んでいる人間感情を商売に結びつけた経済行為にすぎない。性器を見たいという感情がなぜかくも禁じられねばならないのか、この映画を観るとあらためて性器隠匿のナンセンスを思い知らされる。

不道徳と道徳、両極端な人間をヒーローにしてしまうアメリカの尊大さ

 ラリーは法廷で、"ハスラーが嫌なら読むな"と声を荒げる。商売人ラリーとしては、しごく理にかなった言葉である。だが、彼は知らねばならなかったのだ。社会が本当に裁きたいのはポルノ雑誌ではなく、こういう不道徳な商売を平気でやってのける人間の方であることを。もちろん、こういう策略に黙って従うラリーではない。彼は『ハスラー』のパロディ・ぺ-ジで、モラルの見張り番として知られる牧師ジェリー・フォルウェルを取り上げ、彼のセックス相手は母親だった、というスキャンダルをでっち上げる。フォルウェル側は、誰もこんなことを信じないと言いつつ、ハスラー誌を訴える。この矛盾をラリーの弁護士アイザックマンが突いて、裁判はラリーの勝利となる。

 不道徳の顔をさらしたラリーと、道徳の仮面をかぶったフォルウェル。もちろん、この映画はラリーの側についているので、勝負は最初からついているようなものだが、この裁判によってアメリカの自由が浮かび上がるという構成は明快である。それは裁判の結果 においても言えるが、ラリーとフォルウェルのような両極端な人間を共にヒーローにしてしまうというのも、まさにアメリカの自由の大きさなのだ。共産主義に攻め込まれた故郷チェコを捨て、自由の国アメリカを選んだフォアマンだけに、ラリーとフォルウェルの闘いをまぶしそうに描いている。しかし、ラリーとフォルウェルの尊大さが決して別 個のものではなく、アメリカの自由という殻の中で一卵性双生児的なものであることを、もっと強調してもらいたかった。

 ラリーもフォルウェルも実にアメリカ的な人物であり、彼らはアメリカの尊大さのシンポルのような存在である。こういう男たちは、時と場合において、簡単に歩み寄ってしまうであろう。ラリーがカーター大統領の妹のすすめでクリスチャンになってしまうシーンもあるが、ラリー・カラゼウスキーとスコット・アレキサンダーの「エド・ウッド」コンビのシナリオは、〈史上最低〉の雑誌発行人の節制のなさを面 白がるにすぎない。この節制のなさが単に笑ってすませるものなのかどうか、かなり疑問である。娯楽映画であることを踏まえた作り方であるのはわかるが、監督がオリヴァー・ストーンからフォアマンに移ったことで、その甘さが増幅されたようだ。

 目立ちたがりで人を人とも思わぬ独裁者のラリーは、そのことを自分でもよく承知している確信犯であり、天才的なひらめきを持つ才人でもある。裁判の場にヘルメットをかぶり、星条旗で作ったおむつをして現れるシーンなどを見ると、ラリーが論理の人ではなく感性の人であることがわかる。「アマデウス」のモーツァルトが現代に現れたら、こんな男になるのではあるまいか。フォアマンの絶妙な演出テンポが、そんなことを思わせる快作である。



 会う人会う人に「古畑」のお話振られる。
 さすがに高視聴率ドラマの影響力はすごいもんだ。
 「良かった!はまり役!」だとか言われるのを
 一々自分で「そんなことはない」と言うのを辞めよう。

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6月24日  木曜

 『格闘コロシアム』収録。
 ルミナ、須藤元気、そして小川直也のお兄さん会。
 小川出演はいかがと思うコアな格闘技ファンもいるだろうが、
 視聴率的テコ入れ、外野を巻き込むおおきなウネリになるハズ。
 番組という大きな枠を確保するためには意味があると思う。

 空き時間を楽屋で『SRS・DX』。
 短期間で、大健闘だと思う。
 シロートにもわかるようなミーハー企画もあるが、

 谷川さんや柳沢さんなどプロのお仕事なので、
 ツボは押さえてる。
 『紙プロ』以外の楽しみが増えた。
 UFO座談会がオモロ過ぎ。

 17時、事務所『いろもん』打合わせ。

 19時、リングス後楽園ホール大会へ。
 
 田村VS山本メイン。
 観戦記はバウトレビューより再録。(事後承諾)

99・6・24 Rise 4th. 後楽園ホール
観衆・2,020人(超満員、主催者発表)

第1試合(20分1本勝負)
  ×W・ピータースvs上山龍紀○
第2試合
(20分1本勝負)  
  ×豊永稔vs滑川康仁○グラウンドフロント・ネックロック
第3試合(20分1本勝負)
 ×ボリス・ジュリアスコフvs坂田亘○
第4試合
(ランキング戦 30分一本勝負)
  ○金原弘光vs成瀬昌由×ポイント判定
第5試合(ランキング戦 30分一本勝負) 
 ×ヴォルク・ハンvsグロム・ザザ○ポイント判定
第6試合(ランキング戦 30分一本勝負) 
 ×ビターゼ・タリエルvsヨープ・カステル○アームロック
第7試合(20分1本勝負) 
 △田村潔司vs山本宜久△ フルタイム引き分け

 両者の入場と共に後楽園ホールは沸き上がった。
 膨れ上がった期待が客席を何度も何度もどよもしていく。
 レフェリーによるチェック。対峙する両者。

 刹那、田村がはじけたように山本に飛びより、
 張り手を食らわす。ぱーんという音がゴングの代わりとなった。

 テイクダウンにいく田村。
 しかし、それを潰し上に回る山本。
 その動きに付き合って上を奪い返そうとする田村。
 上、下、右、左。両者の体が、メタモルフォーゼするCGのように、
 流れ、絡まり、一瞬の止めもない。
 そしてスタンドに戻る両者。
 旧いも新しいもない。
 明らかに突き抜けたクオリティの動きを見せられている。

 だが、グラウンドが長引いてくれば、上に載るのは山本だ。
 まさに水のように、
 山本のポジショニングはよどみというものを見せない。
 先の試合の高阪のように、敢えて下にいるのではない。
 山本が田村を下にしているのだ。

 だが、田村も、下から足首を、手首を、
 腕を手繰り、攻めに行こうとする。
 それを防ぎ、間接を狙う山本。その隙をとらえる田村。
 田村のガード。
 不利な体勢でありながら、
 下から指をくいくいと動かして山本を挑発する田村。
 ボディへパンチを連打する山本。
 腰が浮き、体重を載せたパンチが次々と振り下ろされる。
 しかし、これはイエローだ。
 自分もグラウンド状態(どちらかの膝がついた状態)でなければ、
 グラウンドの相手に打撃攻撃はできない。
 意外なことで田村がポイントを先取する。
 それとも、これも計算通りなのか。

 計算であったにしても、それは続かなかった。
 山本とのポジショニング合戦に漸く一矢を報いた田村が、
 マウントを取り、先のお返しとばかりに
 ボディにパンチの山を降らせる。

 そして山本の頭部を上から潰して十字狙いに。
 だが、山本はそれを堪え、体を返してディフェンスする。
 そして、そのまま、バックをとってスリーパーに。
 試合時間の半ばを過ぎて、遂に、最初のエスケープを奪った。

 試合の展開が変わる。
 スタンドでの打ち合いが激しくなる。
 そしてグラウンド。
 ポジションの取り合いの末、今度は山本が上にのり、田村ガード。
 しかし、田村はそのまま下からの十字を見事に極めて見せる。
 山本、エスケープ。
 また打ち合いから激しいグラウンドでの取り合い。
 今度は山本が田村のアキレスを極める。タイ・ポイント。

 もう時間がない。
 打撃戦へと展開をかえる両雄。
 ロー、ミドル、そしてばちばち掌底の山本。
 前蹴り、ミドル、膝蹴り、飛び膝蹴りと応酬する田村。
 体は双方ともふらふらだ。
 しかし、目だけは生きている。
 ロー、ロー、掌底、膝。山本が押していく。コーナーに詰まる田村。
 そこに跳び蹴りを食らわす山本。そして掌底2発。
 田村の体が崩れ落ちる。ダウン。
 だが、カウントアウトは取れない。
 立ち上がる田村。気力を振り絞ってラッシュにいく。
 ロープに詰め、膝、膝、膝。そしてハイキック。
 今度は山本が崩れ落ちた。しかし、まだ立つ。
 まだ、両者、打ち合い続ける。

 タイムアウトのゴングが鳴った。
 「リングス! リングス!」というコールが起こる。
 会場中にそのコールが広がっていく。
 「リングス! リングス! リングス! リングス!」
 前田ではなく、リングス。
 始めて巻き起こったリングス・コールが、
  二人のライバルの物語を祝福していた。(山名尚志)


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6月25日  金曜

 大塚歯科へ。
 奥歯を抜き去る大手術。
 3時間を要する。

 19時、TーFM打ち合わせ。
 次回ゲストそのまんま東さんに。


 ミニスカ・ポリス・ザ・ムービーの第2回放送。
 爆笑。深夜じゃもったいないな。


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6月26日 土曜

 10時、善福寺公園。
 『チャンスの殿堂』ロケ。
 クレアラシルのCMボーイオーディションロケ。
 梅宮アンナと共に。

 歯の薬の副作用で午前中は記憶なし。
 不思議なもんだ。それでも喋ってる。

 夜、DDR。
 出直しのつもりが再び無に返す。

 広末初登校でネタが増えてホッとする。


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6月27日  日曜

 ショボーン‥意気消沈。
 歯痛。顔左半分腫れる。

 ノンフィックス『ファッション界の舞台裏・花と竜』
 芦田淳と無名の中国人デザイナーが、
 東京コレクションに挑むお話。

 外出せず、男の星座原稿書き。
 ラジオ準備を。


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6月28日  月曜

 13時、神田トマト銀行。

 16時ぴあ本社『IDO情報ダイアル』収録。

 16時半、『ビートニクラジオ』収録。
 一本目「ノストラダムスの大予言」
 2本目「そのまんま東のたけし軍団・エピソード1」
 軍団創世記のエピソードを、
 たけしのフォースの暗黒面を引き継いだ、
 ダース・ベイダー東が語る。


 六本木、殿、東さんと4人でふぐご馳走になる。
 細川たかしさんと合流。
 そこへ、どこから聞きつけたのか、
 古田古さんも合流。
 六本木、レコード大賞歌手と
 世界の北野の絶唱カラオケ。
 朝まで。贅沢なもんだ。


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6月29日  火曜

 14時、大塚歯科へ。
 M企画の小島さんとお話。
 小島さん昔ライターだったことを初めて聞く。

 早大一直線、SRS原稿。
 18時、神代さん、中野で打合わせ。

 北野チャンネル・コピー漫才で
 特別賞を貰ったスピジー北郷らと自宅宴会。
 朝7時まで飲んでいた。
 かつての同居人で、
 ずいぶん疎遠になっていた北郷の一人語り、
 聞き役になって、じっくりと聞いていた。
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6月30日  水曜

 紙のプロレス編集部へ安井を派遣。
 刷り上がったばかりの『紙プロ19号』読みふける。
 オモロだよ、オモロ。
 「プライド」も当日営業あるけど駆けつけなきゃあ、
 って気になった。

 夜、赤江君来宅。
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