『本業』 読書感想文コンクール 投稿作品

エントリー作品(21〜25)

No.25 ■ 「もし僕らのことばが…」  :マサ

博士の『本業』と、
なぜか村上春樹の『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』を
同時に読んでいました。
かたや、たけし軍団所属D.T.系お笑い芸人の書評。
かたや、インテリ妄想系OLがその作品を心待ちにしているベストセラー作家のエッセイ。
一見まったく違う両者の著作ですが、
「己の愛するものに対する愛情の吐露、個人的な解釈、であるのにも関わらず
 読者を巻き込み共感させる強烈なフェロモンを放っている。」
という点に関しては共通しているのではないではないでしょうか。
この2つの作品は読後感が少し似ていて、
『本業』を読んだ後、
「芸能人本を何冊も読んだ気にさせられ、
 それぞれの著者に対して愛情が湧いてくる」。
『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』を読んだ後、
「何本も極上のウイスキーを飲んだ気にさせられ、
 それぞれのウイスキーに対して愛情が湧いてる」。
どちらも、芸能人本、ウイスキーという対象物があるにもかかわらず、
それぞれの著者のパーソナリティが滲み出ていて、
それが著者・対象物のどちらをも魅力的に見せている、という感じ。

村上春樹は、
「もし僕らのことばがウイスキーであったなら、
 僕は黙ってグラスを差し出すだけですんだはず。
 とてもシンプルに、親密に、この本で言いたいことが正確に伝わる。
 でも僕らは、ことばがことばでしかない世界に住んでいる。」
というような表現をしてます。
では、“博士のことば”とは何でしょうか?

「もし博士のことばがオナニー(悪い意味ではなく)であったなら、
 それぞれがオナニーをするだけでいい。
 でも僕らは、ことばがことばでしかない世界に住んでいる。
 ことばでは伝わらない、決してスマートなだけではない、
 己の中の確固たる感動や高揚感、恍惚感、そして思い込み、劣等感も含めて
 自分のオナニーを、あえてことばを使って、それを読者にどう楽しんでもらうか?」

これが『本業』、そして博士の著作の共通核ではないでしょうか。
ボクは、「ウイスキー」よりも「オナニー」に激しく共感します。
エンターテインメントにまで昇華した「オナニー」、
素晴らしい“芸”であると思います。


No.24 ■ 「本業」 感想文  :哲

「本業」とは「本を出す側」、「本を読む側」の人たち両方に愛情たっぷりな本なのである。
読書家のみなさんはブックオフなどの古書店でついつい大量の本を買ってしまい、
自分がより出版不況を作り出してしまっている
という罪悪感を持ってる人が多いのではないだろうか。
古書店で大量業者買いをしているらしい博士も
きっとこの様な懺悔感を少なからず持ってるのでは勝手に思ってしまう。
そんな懺悔感と出版業界、本屋さんへのヘルプ感が随所に感じられる内容である。

「本業」の書評は博士自身が持ち込んだ雑誌の連載企画であり、
そのモチベーションは山城新伍さんの幻の名著
「おこりんぼさびしんぼ」の掘り起こし作業がきっかけ。
この名著は、日本一の読書量を誇る男が
「オレはこんな名著はないと感動した!」と語る程の名著なのである。
しかし、この名著は文庫化されることもなく現在は絶版になってしまった。
本の内容は昭和の名優兄弟である、
若山富三郎さんと勝新太郎さんを長年見続けた評伝である。

本の詳しい内容や素晴らしさについては博士の書評で掴むしかない。
どうしてもこの絶版本が欲しければ、
自分の「お探し古書リスト」の中の新たな目録とし、
古書店やネット上で探すしかない。
元巨人軍・ウォーレン・クロマティー著
「さらばサムライ野球」の差別的内容ですぐに回収されてしまった、
初版本中の初版本よりは発見しやすい事を祈り、
明日からの古書店周りが楽しみになる1冊と言える。

そして、著者の山城新伍さんの素晴らしさをもっと知りたければ、
「本業」の書評の中にある吉田豪著「男気万字固め」、
浅草キッド著「濃厚民族」も合わせて読破することをおすすめする。
両著共に山城新伍さんのインタビューが載っており、
梅宮辰夫、立川談志、横山やすしなどの昭和の英雄達とのエピソードは
最高におもろく、このメンバー達にリスペクトされていた山城さんの偉大さも
改めて知ることが出来る。

「本業」の中ではブレークタイム・「出版会にもの申す」と題し、
今後の出版業界への改革案や自ら選ぶBEST5冊を紹介している。
そして、いずれは本屋さんを開きたいという夢も語っている。
資本の理論に反して、博士が理想とする
「自分の読ませたい本は何年も棚に置いてく」という本屋さんが
各地に実現すれば、そこから出版業界の返品の制度なども改革されるかもしれない。

その他では、現巨人軍球団代表特別補佐・長嶋一茂著「三流」の書評も
要チェックである。ここを読むと誰もが爆笑は間違いない。
そして、野球のルールって奥が深いなあ、
有名人の2世は温いけど大変なんだなあ、と再確認させられながら、
書評が皇室問題並の長嶋家のタブーに触れている様な感じがして、
なんとも痛快なのである。
ここを読めば、2005年の巨人軍春のキャンプで堀内監督が一茂に対して
「あいつのやってることは仕事じゃない」と言った発言も、
全く理解できてしまうほどの書評なのである。

ところで博士は多忙の中、一体どのようにして
これだけの本を読む時間を作っているのだろうか?
渡世出身の異色画家・山本集氏の著書によると、
世界のホームラン王・王貞治の現役時代の
一晩の素振りの回数(2000回)を時間に直すと、
寝る時間は全く取れないという試算が出たことがある。

博士も今や所帯持ちとなり、仕事以外でも家に居れば
愛する奥様や愛息・武くんと過ごす時間が中心の生活あろう。
これだけの読書量で寝る時間はあるのだろうか?
読書時間の捻出方法を含め、
今後は「読書術」的なテクニックの発表も期待してしまう。

そして、ブックオフとFC契約を交わし、郊外大型店を開店しても、
自分の蔵書量で店の在庫を揃えられるという噂の博士邸の書斎の本の在庫量。
この噂の真偽はどうなのだろうか?
今後の「本業」の売れ行きとともに、
博士邸の蔵書目録の公開も期待するところである。


No.23 ■ 本業を読んで   :おおて饅10

かの文豪内田百闔≠ヘ
晩年故郷である岡山に列車で立ち寄るものの降りることはなかった。
どこか故郷を気にかける思いが存在していた。

博士の著書『本業』の最終頁に岩下志麻子氏の話がある。
最後に書いた岡山という共通点。
「4年間東京に住んでいた」と言うと、
必ず感嘆の復唱をする私が会った岡山の人。
そこには譲れない純粋さと、『燃えろ岡山』、『晴れの国岡山』、
といったような万人に分かりやすさ、
を出す岡山のやさしさが『本業』の根底にあった。

とこういう風に書いているのは9月1日。
7月20日以来書いてない夏休みの日記、
枯れたアサガオ、作りかけの自由研究。
いつも読書感想文は先生に提出を催促され、泣きながら尻拭い
のように最終頁とあらすじを織り交ぜながら書いていたあの日。
…『本業』もまた最終頁しか読んでいない。

人にやさしく…これに尽きる。


No.22 ■ 露出を正当化する共犯が『本業』だ!  :ケイテン

日経エンタ連載時から読んでいたコラム。
雑誌のモノクロ頁だからこそ、カラー頁には写らない美しさが映えるコラム。
掛け詞、舞台裏、歴史とのリンク…水道橋文体に唸らされ、
何度も読み返してしまうコラム。

それが書籍になるのだから、購入せずにはいられない。
何度も読んでいるコラムでも、さらに深みを増して緻密に計算された加筆で、
またもズシリと味わいを感じていく。

タレントがタレント本を書評する。
いいじゃないか!
単なる書評でなく、「芸能界」という魑魅魍魎のいる包まれたベールの世界を
ディスクロジャーしつつ、なぜタレントがタレントであり続けるのかを明確に分析するその姿は、
まさにキッドのお二人が熱を持って挑んでいた番組
『マスクマン』の「異人たちとの夏」としか思えないのだ!!

丸裸にされるタレントとその著書。
だけど、虚飾ではない丸裸の自分を晒したいからこそ、
彼らは書籍で合法的な露出狂になれるのだろう。
その露出狂を「単なる犯罪者」で終わらせず、「愛ある共犯者」として、
ノンストップにやり逃げする水道橋博士…アンタは男のなかの男だッ!!


No.21 ■ 「夏の終わりの思い出」  :おき

『プラトニック・セックス』
飯島愛はあまり好きではないが
「古館伊知郎と大竹まことと伊集院光と浅草キッドだけに」
本を渡していたことに少し共感。
彼女のええ仕事で思い出すのは
アテネ五輪で長嶋ジャパンの監督代行の中畑清に会ったとき
「・・ところで何の仕事で来てるの?」と言ったこと。
これはナンシー本で読んだ安藤和津の「うちのダンナは」に対しての
SMAP草ナギの「だれですか?」と並ぶ名質問だ。
おかげで監督の背番号どおりの3位獲得。「銅」でしょう。

『おこりんぼ さみしんぼ』は
さいたま市の岩槻図書館にありますので近隣の方はそちらで読めます。

『マーシーの超法則』
田代まさしがフェードアウトしてくれたので
「SRS」で毎週キッドが見れるようになった。ありがとう!
ところで歴代の女性キャスターの中でも畑野浩子さんは素敵でした。
昔、PRIDEの注目カードは?の質問に
「ヒース・ヒーリングVSビクトー・ベウフォート」とマニアックな回答をして
俺を嬉しくさせてくれました。謝謝。
ベイスターズ優勝時の佐藤藍子みたいな偽“ワーク”ファンは嫌。

『わたしはアニータ』
アニータで思い出すのは
昔、桑田真澄スキャンダルの頃の“元祖アニータ”・カステロか。
アルバラートに「家捨てろ」と言った青森住宅供給公社の人たちは
何故、千田郁司に7億円も横領されて気付かなかったのか?
仕事してないのか?桑田よりも「さらば公社員」「くたばれ公社員」だよ。
黒澤明監督『生きる』でも役所の仕事をしない体質
「1時間で終わる仕事を1日かけてやる」「何もしないのが仕事」などがあったが、
生きることに必死な人間がぬるま湯につかっている人間に一撃を食らわしたいい話か。
まさにアニータと同じ南米出身の
極真空手世界王者フランシスコ・フィリオのような強烈な一撃だったが、
この“不慮の一撃”の被害及び尻拭いが非生産者に及ぶのが嫌。
公社内で責任とれ!
「7億の侍」もとい「七人の侍」ではないが今回も人民の負け戦か。官吏は強し。

『16週』
向井亜紀さん高田延彦さん夫妻には生物のバイタリティで
「血の通わない役所との戦い」に打ち勝ってほしい。
高田の掟破りのハイキックで今度は役人という巨象をKOしてやれ!
そしたら俺はあの日(92年10月23日)の武道館でしたように快哉を叫ぶだろう。

『せんせい』
個人情報保護法は廃止or改正できないか。 よくわからんけど。
「言いたいことも言えないこんな世の中」じゃキリマンジャロでコーヒーも飲めないのか?
反対もとい反町です。つまらん。

『東電OL殺人事件』
一審でゴビンダを裁いた村木保裕東京高裁判事が少女買春
で罷免。退官願いを過去に買春疑惑のある森喜朗に提出するという、
こんなおいしい実話を東海テレビでドラマ化してくれないかな。

『悔しかったらやってみぃ!!』
自分は角田信朗が嫌いです。
大仁田厚みたいに何度も引退試合して、気が向けば復帰。
引退試合をお膳立てするほどの実績もないのに
なんでフジテレビや某格闘技雑誌がヨイショするのか?
おいしい所ばかり持っていく角田。
昔のジョーサン戦然り曙戦然り、その後の“かませ犬”
(既にアマチュア空手家に負けていた実績のあった)マーベラス戦。
ミルコやバンナみたいな危険な相手や地味に強い選手の相手は
ジャパンの若手に任せて、マイクアピールは朗々と。
芸達者であるけど空手家というよりボディビルダー。
でも佐竹雅昭とのガチンコ試合を観たい。やってみぃ!!

『リンダリンダラバーソル』
おととい、8月28日トークライブにて大槻は
過去の自分をビデオや本を交え語っていた。
「筋肉少女帯物語」を執筆することになったオーケン。
マイブームは昔の自分。
その大槻の水曜オールナイトニッポンを聴いて過ごした俺。すげー楽しみ。
楽しみといえば当日はさいたまスーパーアリーナでPRIDEミドル級GP決勝
そして、ミルコVSヒョードルのヘビー級タイトルマッチがおこなわれていた。
(二日後の現在、俺は地上波放送を控え
 試合結果情報シャットアウトしつつ、読書感想文を書いてる)

ことしの夏の最大最後のイベント。
夏の終わりのイベントで思い出すのは 02年8月28日の国立競技場「Dynamite!」
8月30日の日比谷野音「東京ダイナマイト」
97年8月30日三軒茶屋「浅草お兄さん会」始動。すべて俺を熱くしてくれた。
そして無理矢理1749年8月28日ドイツにてゲーテ誕生
&1828年同日ロシアにてトルストイ誕生。
「戦争と平和」は登場人物紹介すら読めなかったが
ゲーテの代表作「きつねのさいばん」は読んだ。

話を戻す、大槻ケンヂは昔「戦え!何を?人生を!」と叫んだ。
そして今は「のほほん」文豪大槻はマイク水野の映画で芥川龍之介を演じた。
そして超特急を降りた後、おととい観客の前でまた、UFOにハマることを宣言した。
レティクル座妄想再びである。“UFOとキチ○イ”だ。
大槻の変節を「裁く」ことはしないし、できない。するわけがない。
青春プレイバックの予感に。「これでいいのだ」

幕。 05年8月30日


   ■ 最新へ
 
   ■ 読書感想文 1〜20へ

 

 

読み逃げ厳禁! 読んだら 感想メール を送りなさい! 目次に戻る