百瀬博教さんのご遺徳を偲び、哀悼の意を表します (2008.1.28)



パーソナリティ:百瀬博教、藤木千穂(文化放送アナウンサー)
 
第16回  2003.7.15 放送

百瀬さん、最近、海外へは行かれてますか?


――5月にですね、ボブ・サップに会いに行ってきました。
シアトルに。
とってもいいところでしたね。
イチローの顔がビル一面に書かれてて、素晴らしいところだなぁ、
と思いましたね。

シアトルでいちばん嬉しかったのは、
僕が10歳になるかならないころに見た
「LIFE」って有名な雑誌があるんですけど、
50年ぐらい探してたんです。
「みたいなぁ、みたいなぁ」って。

シアトルの魚市場の地下にある古本屋で見つけてですね、
それを買いましたね。


シアトルに行っても古本屋さんにいかれたんですか?


はい。そうです、そうです。


とんでもない事件に遭遇したそうですが…



それはね、K−1の栗本って言う勇気ある青年がいましてね。
シアトルから帰る日に、打ち上げで、
みんなで寿司屋でいったんですよ。
ボブ・サップとかと。

帰ろうかって店を出たら、僕たちの乗ってたバンじゃなくて、
その後ろの車が、急に発進したんです。
発進して6秒ぐらいですね、
マシラっていうか、猿っていうかね、
それぐらいの感じで、ピャッと飛び乗った栗本が、
泥棒に盗られた車を、追いかけて行ったんです。

でもね、日本と違って、向こうが道具を持ってますからね。
ピストルとか。
それで、栗本から連絡があったときには、
警察から犯人が追いつめられてましてね。

結局、犯人はあっさり捕まったんですよ。
捕まえたのは栗本なんですけど、なんだかよくわかんないんですけど、
警察の主任が僕のところに来てですね、
「犯人を逮捕してエライ!」ってことで、
ボクの胸に、いちばん偉いやつがもらうステッカーを貼ってもらってね。
お巡りと肩を組んで写真を撮りましたね。

「この次に来たときに、パトカーに乗せてくれ、
 いろんな所を案内してくれ」っていったら
「お安い御用だ」と。
そういうことで、話をつけてきましたね。

栗本っていうのは顔は、ジャニーズ系の顔をしているんですが、
勇気があって、追跡して捕まえた、と。
その時の写真を今度、お見せしますよ。




テーマは海外旅行

百瀬さんが初めて海外に行ったころは、
パスポートを取るだけでも大変だったそうですが…



――ボクが初めて海外に行ったのは、
昭和37年の9月の終わりか、10月の初めだと思うんですけど、
石原裕次郎が、台湾で「金門島にかける橋」っていう
映画の撮影中だったんですよ。

どうしても会わなくちゃいけない用があったんで、行こうと思ったら、
行かれないんですよ。簡単なことじゃなくて。

そこで、モルガン化粧品の社長にお願いして、
そこの社員ってことで、それでアレしましたね。


普通の人では許可が出なかったすか?
行きたいから行けるわけじゃなかったんですね。



――そうですね。
向こうから招待されて、用がないとダメだったんです。


お幾らぐらい?



――そうですね。
香港〜台湾の旅行で9日間の旅で、15万だったですね。
そのころのボクの月給が3万位ですから、結構高いですね。


これまで色々な国に訪れたと思いますが、何カ国ぐらい?



――大して行ってないですね。
東欧は、チェコスロバキアしか行ったことないし。
後は、フランス、ドイツ、スペイン、モナコ、
ローマ、カイロ、クエート、香港、台湾…
アメリカ、スウェーデン、デンマーク、イギリス
…そんなもんじゃないですかね。


特に印象に残っている街は?


――いちばん好きなのは、ニューヨークですね。


どのあたりが?



――とにかく「お金がモノを言う」っていうか。
ニューヨークなんて、貧乏人の行くところじゃないですね。
貧乏人が行ったら面白くないですよ。

ホントに貧乏している学生が
向こうのユースホステルに泊まって、
地下鉄をグルグル回るのとかはいいとおもうけど。
中途半端な金持ちでは、相手にされませんよ。
チップが100ドルぐらいきれる人じゃないとダメでしょうね。

ボクが市川中学の2年生の頃に、
そこの校長が古賀米吉っていうんですが、
エンパイアステートビルディングが建ったころに行ってて、
その話をいつもしてたんですよ。
「行きたいなぁ」って思ってたんですよ。

それでボクが、ニューヨークに行くときに、
「一番最初に、エンパイアステートビルディングに行くんだ」
って思ってたらですね、
あの内田裕也がですね、突然、
ボクが座ってる喫茶店で隣に座ったんですよ。

それで少し話しているうちに、
「俺は、ニューヨークに行ったら、
 エンパイアステートビルディングに上がるんだ」って言ったらね、
「百瀬さんも、そうですか! ボクもそうなんです」って、
そこで握手をしましたね。
…握手したのはその時だけですね(笑)。
普段は、あまり握手したくない奴ですからね、ハイ。
でも彼のね、本質をみてるなぁ、というかね、凄いなぁと思いましたね。

今の子で、エンパイアステートビルディングに上ろうって子は
いないと思いますよ。時代でしょうね。


実際には、上がられて…



――もちろん!
もう嬉しくて、嬉しくて、
昼が2回、夜が2回くらい上がりましたね。


おいしい食べ物は?



――ニューヨークのパエリアですね。
ラファエロってお店で、灯台で意味なんですけど、
そこ以上に美味しい店はないな。
日本には、パエリアもどきはあっても、パエリアはないな。


贅沢三昧したなぁって海外旅行は?


――いや、もう贅沢三昧だらけだから。
400億円持ってる赤木とか、そういう人が招待してくれるんで、


400億円〜!!



F−1のレース場とかね。
ミラノに着いてから、ヘリコプターに乗って、
いろいろ上から見たりね。
みんながレースの練習をしているときに、
ボクは、自動車がグルグル回るのみたってつまんないから、
コムコっていうムッソリーニが住んでたホテルなんですけど、
近くで降りて、食事したりとか…。
そこがすっごいキレイなんですよ。
金持ちはそういうことをやらせてくれるんですよ。


百瀬さん流の海外旅行の楽しみとは?



――フランスに来たんだから、
フランスを全部、味わなきゃいけないとか、
そういうのはダメだね。

俺はこれからもフランスに行くと思うんですけど、
新凱旋門にはリピートして、何回でも行ってね、
そこに10時間ぐらい座ってて、それで帰ってきてもね、
それはいい旅なんですよ。

日本人てさ、ちょこちょこ動くじゃない。
あれもこれもツアーで
梅干し食べた後に、塩辛食べたり、
塩辛食べた後に、佃煮食べたり…
最後には、駅弁みたいな旅行になっちゃうんですよ。
駅弁みたいな旅行はダメなんですよ。
少なくとも、シュウマイ弁当ぐらいの旅でいいんですよ。


欲張りすぎてもよくない、と。



――良くないね。
とにかくモノより想い出ですから。


トーク・サーフィン

今回は、目印の話からお願いします。


――ボクが感心したのは、「アリババと40人の盗賊」って話で、
盗賊の一人が、アリババの家に印をつけるんですよ。
「お金を取ったのはここだ」って。
それに気づいた奥さんが、自分の主人を助けるために、
町中の扉に×の印をつけたんですよ。
それを読んで、立派な女の人だなぁって。
いまだに、そういう女の人には出会いませんねぇ(笑)

今、「バカの壁」ってのが流行ってて、ベストセラーなんですけど、
「バカの壁」っていうのは、
「自分がバカじゃない」って所で、壁をはっちゃうんですね、バカの。

だから、自分がバカだってことで、
どんな人でも馬鹿なところはもってますから、
何歳になっても自分は気が利かないって思って、
反省しながら勉強していくといいと思いますね。

「バカ」ってことが読みやすいから、
題をつけたんでしょうけど、
機転でしょうね。
それから、そういうときにどういう言葉を選ぶか、
そういうことを学べって本でしょうね。


人間関係でつきあっていく上で、
機転っていうのは重要でしょうね。


――そうですね。
だから、女の人に対してもそうでしょうけど。
恋愛経験が豊富な女性に出会ったりして、
自分が男らしく振る舞ったときに、
自分を褒めてくれるんですよ。
それで、褒めてくれるとどんどんイイ女にみえてくるんですよ。

でも人間って、ヤキモチ焼きだから
「昔、誰と付き合ってた?」とか、そういうこと言うンですよ。
女の過去の話を聞く必要はないんですよ。

だけど変な言い方だけどね、
トイレで落とした一万円も洗えば、一万円なんですよ(笑)。


ひゃあ〜〜 凄い例えです!



――利口な女は過去を語らない、
利口な男は女の過去にこだわらない
そうすればうまくいくんですよ。


でも、気になるのが人間なんですよね…



――気になるから、負けちゃうんですよ。


でも、惚れた弱みみたいな感じで、
惚れれば惚れるほど、知りたくなることもありますよね。



――ありますね、
俺も、18歳の時に女の人を知ってね。


18歳だったんですか?!



――その女の人が、モノ凄くイイ女だと思って、
付きあってたんだけど、
ある日、あっさりふられてしまってね。
器量がないのに、生意気に
「俺をフリやがって!!」みたいな感じじゃないですか。

でも、よく考えてみたら、
今、夜中に目覚めるんです、自分が。
その時に、誰もいないわけですよね、周りに。
ボク、一人しかいないですけど
「バンザ〜イ!!」ってボクが言うんです。

もし、その時に、その女と結婚していたら、
隣りに、岩見じゅう太郎が退治したお獅子みたいな顔した女が
そこに寝てなきゃいけないじゃない!
でも、やっぱり「キミを好きだよ」とか
言わなきゃいけないんだったら、
そんなにみっともない事ないじゃない!(笑)


そんなぁ〜(笑)



――それで、言うこと聞かない子供が出来てさ、
「太郎ッ、夜中まで何してるんだ!」とか言ってたら、
寝てる間にまき割りで、パカーンて殴られたりしてさ(笑)
それで俺は、40歳ぐらいで亡くなってるかもしれないじゃない

そしたら、今、藤木さんみたいな美人と
向かい合えないわけじゃない(笑)
フラれてバンザーイ、って感じだね。

今日の夜も、「バンザーイ」って言わせてくれた、
ボクが18歳の時に惚れてた女にこの場を借りて
「本当に、振ってくれてありがとう!」と言いたいですね。ハイ。

アレにフラれなかければ、
岩見じゅうたろうの退治した、マントヒヒみたいのが、
隣りに寝てるんですよ(笑)

今日の私は、星いくつでしょうか?


――会うたんびに、あなたが、ボクのことがわかってきて
「コイツは、私に変な事しないな」とかね(笑)、
分かってきて、ものすごいイイ顔になってきましたね。

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