| 『百瀬博教の柳橋キッド』第10回 2003.6.2
放送 | | 文化放送 毎週月曜
深夜1:30〜 | 6月8日の鳥越祭りまで1週間。 そして同じ日、横浜で、PRIDE26の開催。 どちらも百瀬さんのプロデュース。
もう祭囃子の声が聞こえているのでは? ――聞こえてますね。 お忙しい時ですよね。
――はい。 準備っていうのはそれ相応のものがあるんですか? ――そうですね。
今年の祭りはアントニオ猪木が特別ゲストで来てくれるってことで、 「鳥越祭りを楽しむ会」の会員も心待ちにしていますね。 同じ日のPRIDEの準備の方は?
――特別ないんですが、 いつもだったら鏡割りを3時にするんですね。 で、1時間くらいやって終わるんですが、 今年は横浜でPRIDEが開催されますから、
バスも50人乗りのを2台用意しました。 行きたい人はそれで行くってことで。 僕らはもちろん車で行きますが。 アントニオ猪木も「1,2,3ダー」をやらなくちゃいけないんで、
一応1時間鏡割りを繰り上げてですね。 いつもお祭り終わった時に言うんですよ。 「今日元気になったのは今日で終わりじゃないんだよ。
明日からも頑張れよ」 それも早くなって、いつも1時間ちょっとは 鏡割りやってわっしょいわっしょいやって、 振舞い酒をやったりするんですが、
だけど、一番みんなが待ってるのは 「明日からがんばって来年また来てくれよ」 それも結構早くやって、なるべく早くPRIDE会場に着こう。
そういう予定をしています。 お祭りの好きな人がいれば 遠くからアントニオ猪木の姿をどうぞ見てください。
「鳥越祭り」 そもそもどんなお祭りなんでしょうか? ――僕もあんまり詳しくは知らないんです。
鳥越神社ってところが主催している祭りだってことしか わかりません。(笑) どこら辺なんですか?
――蔵前橋通りの鳥越1丁目ってのがあるんですよ。 蔵前橋から御茶ノ水に抜ける道があってですね。そこが本社なんですよ。 周りの人はですね、みんな家内工業の人とかですね、
そんな大きな仕事っていうか会社でないから、 すごい一致団結しててですね、 今は不況ですけど、浅草の三社祭みたいにですね、 協賛する人がいっぱいいて、
お金出す人がいっぱいいてやるってことじゃないんで、 ほんとに手作りのお祭りなので、 昔ながらのすごくいいとこが残っててですね、 それはもうほんとに情緒のあるお祭りですね。
一度見にいらっしゃればわかりますよ。 見所は? ――見所はですね、夜の8時にやる
その本社の千貫神輿っていうのがあるんですが、 それを勇士が担いでですね、宮入する姿ですか。 それが一番すごいと思います。
百瀬さんは元々いつぐらいから? ――僕は田舎ものなんですごく遅かったんですが、 僕が最初に千貫神輿を担いだのは高校2年の時ですね。
小さな神輿はいつでも担がせてもらってたんですけど。 なかなかかつげないんですよね? ――そうですね勢いで俺が男だみたいなかんじの、
はっきり言って、サラリーマンになれなかった、っていうかなあ、 組織に入れなかった、っていうような 偏屈な人達っていうのが多い町ですから、
そこに力自慢っていうのがいて、不良もいるし、チンピラもいるし、 いろんな人がいて、そういう人が担ぐお神輿なんですよ。 今は組織立って、町内渡しっていって、
1丁目なら@@分、2丁目は@@分って順番に渡していきますから 理路整然としてますけど、 昔は神輿の前について行く不良の親分といっしょに行けば、
何処で入ろうが文句はなかった。 鳥越神社っていうか、半纏がないとやれないとか、 竜北1丁目とか小島町とか、半纏があわせてやってたわけですよね。
昔はそんなものね、 なんかあの、炭俵1俵とか背中に書いてある半纏着てようが 何しようが担げたんですけど、今はほら、 ファッションから入ってるわけですからね。
結構そういうことでは、千貫神輿に触れるっていうのは、 すぐ行ってすぐ触れられるものじゃあないんじゃないかなって思いますね。 だから難しいですよ、結構。
重いですね。 僕なんか、背が高いほうですから肩にずっしり。 担いでる振りしてるぐらいの背の人が一番楽ですよね。 ただ「わっしょい、わっしょい」って言ってりゃいいんですからね。
神輿の棒に首つけてですね、 酔っ払った振りしてればどんどんどんおしてってくれるし。 面白いことにですね、神輿が千貫あろうが何十貫あろうが、
自分が担いでる、っていう自負が自分と神輿を一体になって 酔わせるものなんですよね。 大きな方が入るとぐっとあがるんですよね?
――そうですそうです。 らくだ年みたいなやつがいて、 両方にこぶがあるやつがいるじゃないですか。 よくああいうやつが結婚できるなって思って見てますが。(笑)
うちにも二人ぐらいいますねー。 背中がこぶになっててね。 お祭りの日だけしかかっこよくないっていうね。 後は町内の笑われ者かなんかになってますけど。
「鳥越祭りを愉しむ会」とはどういったものなんですか? ――鳥越祭りの日にみんなで集まって、
お神輿や縁日を見物したり、そういうことしてですね、 最初は7・8人だったんですよ。 それが今では会員だけでも900人くらいいるんですかね。
半纏も700枚作ったんですよ。 でもいま実際にあるのは300枚くらいじゃないですか。 だから400枚くらいは盗まれてるってかんじですね。
驚いたのにはですね、鳥越神社の裏を歩いてたらね、 どう見てもラテン系のお兄さんが着て来たんですよ。 で見たら、百瀬っていう半纏を着て来たんですよ。
で俺がね、「おい!」って言ったら僕の半纏を見てね、 そいつが「同じ、同じ」って言うんですよ。 「同じって言ったって、テメーは俺のかっぱらったんだろ、このやろー」
っていうかんじでね、言ったんですよ。 そしたらね、その人は アルゼンチンから日本にダンスを教えに来てる先生でしたね。 どういう手はずで手に入ったんだかわかんないですけどね。
おしゃれの一環だったんでしょうか? ――いや、お祭りですから、それ着て来たんでしょうね。
本当にね、1回のお祭りで5・6枚は取られるんじゃないですか。 だから、管理させてんですよね。それぞれに。 おまえ30枚おまえ20枚、みたいな。
でも、いざ出してみろ、って言ったらないですね。 人のもんだから惜しげもなくやってんでしょうね。 高いんですよ、結構半纏も。
1万5・6千円ぐらい・・? ――そうですそうです。はい。 では、そろそろリニューアルの時期かもしれないですね。
それから、「鳥越祭りを愉しむ会」では 鏡割りなどもなさるんですか? ――します。
だから鏡割りのときには、僕はいつも見てるんですよ。 で、いらっしゃたお客さんに割ってもらうんですね。 面白いことにはですね、一度やってみたかったっていうその、
源氏物語を訳した、サイデンステッカーっていう 谷崎潤一郎とか永井荷風とか全部英訳して、 ま、とにかく川端康成をノーベル賞取らせた先生なんですよ。
その人がですね、命懸けでですね、鏡の板をやぶったんですよ。 で、秋元康の背広がびしょびしょになってね。 みんなびっしょびしょになったんですよ。
結局、力でやらないと割れないと思ったんでしょうね。 @@の悲しさっていうかね、やったことがなかったんでしょうね。 金剛力を出してね割ったんでしょうね。
中に入ってたお酒半分くらい飛んでっちゃったんじゃないですか? ――そんなことはないんですけどね。
僕はね、すごくしみったれな男なんですけど、 酒っていうのは嫌いでしょ。 笑っちゃうのにはね、最初の頃は人が少なかったんですよ。 だから酒飲むのが、ビンも持ってきますし、
みんな1升ビンで来るんですよ。 1升ビンを空けて、みんなで升にいれて あれはあとでお客さんに、柄杓で升に配るんですよ。 それでもまだ飲みきれなかったんでね、
3分の1くらいあったんでですね、お祭り好きなやつをですね、 ふんどしいっちょで樽の中に入らせてね、 遊ばしてやったことがありましたけどね(笑)。
そうしたら喜んでましたけどね。 わっはっは!! そういうばかなことする人っていないからね。 一升瓶を5本位空けてね。
頭の上からじゃーじゃーかけてやったんですよ。 子供が水遊びするみたいに。 そしたらね、酒って目に入ったら痛いらしいんですよ。 辛口だったのか知りませんけどね、
目がすごく痛いです、って言ってましたね。 毎年そういうことをやっているわけではないんですか? ――今はもうね、お酒足りないんです。
近所の人もね、来てね、「何時ですか鏡割りは?」って言って。 必ず持ってるんですよ、あれを。やかんを。 やかんにいれてやって、亭主かね、
誰か来た人に飲ませてんじゃないですか、それを。 縁起物っていうかはっきりいってしみったれなね、おばさんなんだけど。 待ってるんだよね。それであげるんですよ。
僕は酒はいつも、100本くらいくるのかなー。 それでもね、持って帰ったことないですね。 みんな来た人に。 あれがおせんべいだったら私が持って帰るんだけど。
おせんべいじゃなくてお酒ですからみんなにあげますね。 今年は何時から鏡割りありますか? ――今年は2時です。
「PRIDEブーム」 PRIDEに関わったきっかけは? ――その前にですね。
今、PRIDEブームについて、って言われたんですけど、 格闘技ブームだと思うんですよ。 格闘技っていうもののなかのひとつがPRIDEなんで、
それがみんなにうけてると思います。 きっかけっていうのはですね、 K−1の石井和義ってのがいましてね。 今別なところに行ってるんですけど、
彼のところに取材に僕が行きましてですね。 その時に谷川ってですね、 ぐれたキューピーみたいな顔してる解説者がいるんですよ。
それが新入社員に、プロレスと格闘の話をしてたんですよ。 なっかなかうまくてね あ、谷川っていうのは頭のいい人なんだな、って思って。
でそれで、彼にもっと話しを聞きたいな、って思っていたら、 彼が、PRIDEみたいなのをやりたいって人がいるんですけど、 百瀬さん協力してくれませんか?って言うんですね。
それで、わかったってことで、 PRIDEのやりたい人っていうのは 1月に自殺した森下さんっていう人なんですが、 その人と僕と話ししてですね。
何やっていいかわかんないんですよ。二人共素人だし。 でも格闘は好きなんですね。森下さんも僕も。 じゃあ、そういうことに詳しいアントニオ猪木に
指導してもらおうよっていうことで、 ロスアンジェルスに電話しましてですね。 「実はアントン、こういうものやるんで、指導してくれませんか?」
って言ったら、最初は渋々だったんだろうし、 何やってんだ、ってかんじでいたんですけど。 実際そうなんですよね。 やってみて、3回目くらいまでは
お客さんも来ないしあれだったんですけど、 西武ドームでやった時からフィーバーしてですね、 それからはほんとに どんどんどんどんPRIDEってのが認知されてったんですよ。
今はチケットなかなか手に入らないですもんね。 ――はい。 やっぱり今、そのテレビ局のことでいえば、
K−1の方が先にフジテレビに入ってるんで、 ゴールデンタイムとかではやらないんで、 知らない人は知らないんですけど、 知ってる人がPRIDEっていうのは
K−1も何も抜いちゃったってのは知ってるんですよ。 ですけど一応、格闘わかんない人ってのは、 ゴールデンタイムにやってないですから、
K−1はすごい。とか、僕なんかが格闘やってるって言うと、 「K−1ですか?」とかいろんな事言うんですけど、 K−1じゃなくPRIDEですよ。
って言っても、PRIDEはまだ知らない。 ですから、今年の9月くらいから 徐々にPRIDEってのを知らない人にも、 知ってもらうようにですね、今努力してるってことなんですよ。
でもPRIDEのことを知ってるっていう人は、 PRIDEのこと大好きでですね。 桜庭、 高田、ボブ・チャンチンとかいろんな人がいるんですけど、
そういう人の名前も知っててね。 すごいなんかこう、コアな人はすごい詳しくってね。 PRIDEっていうのは 本当に面白いもんだっていうのは知ってますからね。
一度ね、みなさんもチャンスがあったらですね、 夜遅くやってるかもしれませんけど、 見てもらったら、あ、PRIDEってこんなものなんだな、
ってことをですね、見てもらいたいと思います。 西武ドームから火が点いたってことですが、 変わったきっかけっていうのは?
――それはですね、試合もとってもよかったし、 初めてアントニオ猪木がほんとにPRIDEっていうのに 力貸してもいいなって、彼の心の底から湧き出たものがあって、
リングに上ってですね、「1,2,3ダー」ってのをやってですね、 それでもうみんながそれに唱和して「1,2,3ダー」やりましてね。 それで「1,2,3ダー」をやりたいっていうことで来る人も多くなって、
で試合も面白いしですね。 まあ、自画自賛なんですけど、プロレスってこう、 見てりゃ、寝っ転がって何したってわかりやすいんですよね。
ほんとに、お相撲みたいなかんじで、 押し出した、とか、投げた、とか、って簡単なんですが、 PRIDEってのはですね、ほんとにあれですね、
知能指数が高くないとわかんない競技なんですね。 一瞬では決まんないし、いろんなことがあって。 ですから、ま、僕の放送を横で聞いてくれている
水道橋博士みたいなですね、IQ7000みたいな男じゃないと わかんない競技なんで、女の人やなんかでもわかんないですけど、 でも、会場に来た時にですね、会場自身が下品じゃなくてですね、
整然としててですね。おしゃれなんですよね。 PRIDE見に行くのも昔の歌舞伎じゃないですけど、 おしゃれして行こうとかね、そういうかんじでね。
やープロレスだから褌で行こう、 みたいなそんなお客さんじゃ全然なくなってきたていうところがね PRIDEがね、力持ってきたところじゃないかと思いますけどね。
これからの展望といいますと? ――今一応ブラジル系の選手が強いんですね。 ノゲイラとかシウバとか。いっぱいいるんですけど。
でも今ロシアのほうからもですね、ロシア大使館を通じてね、 ロシア中のいい選手をPRIDEに送りたいってことでですね、 こないだも3人写真を送ってきて、戦歴なんかも書いたやつをですね。
で実際来て頂いて、その人達に、日本人の強い人と試合してもらって、 試合っていうか、練習試合なんかしてもらってね、 どの程度の実力かみてね、やりたいと思います。
それから後、朝青龍のお兄さんなんかもね、 ガチンコでやって、強いしですね。 こないだも実際、ほんとに強いなってところを僕は見ましたね。
普通の強さじゃないですね。 そういう世界からいろんなことが集まってきますよね。 だから、PRIDEの将来ってのはものすごい明るいですね。
新しい方がどんどん入ってくるのがすごいですね。 今後百瀬さんが試合に出るってことは? ――ないですね。
レフリーもないですね。 リングサイドで百瀬さんを見かけることはできますよね。 ――そうですね。はい。
選手の食べ残したパンとかほうきで掃いたりね、いつもやってますよ。 帽子がトレードマークですが。声掛けてもいいですか?
――この頃ね、何かしらないけど、 これにでてるせいか知らないんですけど、 それから後、水道橋博士の名前が出るけど、
博士がね、百瀬百瀬っていろんなこと書いてくれるんで、 「百瀬さーん」なんてね、声かけてくれる人もいますね。 だけど、「百瀬!」っていう声には俺は絶対振り向かないですよ。
そんな人は怖くていないと… ――いや、いるんですよ。 「百瀬ーッ」とかいってね。
だから僕は芸名つけなくちゃいけないな、と思ってね。 「キッドーッ」とか言ったら見るようにするとかね。 だからね、「百瀬」じゃやっぱいやですからね。
「百瀬さーん」っていう人には 「はーい」とか返事したり握手したりはしてますね。 優しく声をかけていただけると、返事して下さる。
――はい。そうですね。 まだ女の人からは1回も声かかったことなくて、 男の人はすごいかかりますね。 握手して下さいとか写真撮って下さいとか結構ありますね。
どんどんどんどんそういう意味でも、 PRIDEにはまっていきますね、僕は。 「柳橋キッド聞いてるぞ!」とか声かけて下さるとね、
手は振りますね。 ――はい。本当にそうですよ。 是非PRIDE見に行って、 百瀬さんに声かけて頂ければ、と思います。
――はい。是非声かけて下さい。 僕が若ければ前座の前座ぐらいでね、出てもいいんですけど。 誰あたりと戦いたいですか?
――佐竹ですかね。 圧勝というかんじでしょうかね。 ―― 口で「やるのかてめー」とかいったら
もうやんないでしょうね。がっはっは。 結構疲れるんですよね。 お祭りもPRIDEも。 ふたつあるっていうのは嬉しくもあり悲しくもありますね。 TOPに戻る
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